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マレーシア、クアラルンプールに滞在して思ったこと。
マレーシアは親日国であるが、日本からの投資や観光客、投資を呼び込みたいという思惑がある。今はマレーシアには中国人が25%もいてプミプトラ政策によるマレーシア人優遇策やイスラム教の国教による統治もあるが、中国人の経済力はマレーシア人を凌ぐ。さらには中国の影響に警戒もしている。多民族国家としてマレーシア人、中国人、インド人に次ぐ韓国人より、真面目で勤勉な日本人は3番目に大事にしたいのである。

マレーシアに剣道の指導者、新潟で高校の化学教師をしていた松川さん(剣道教士七段)のお誘いで、クアラルンプールに3回目のステイとなった。昨年まで昇段審査とか、稽古や学校の理事会などで忙しくまとまった日程が取れなかった。剣道も七段を取ると次の目標が見えるまで暇がある。今回は時間があり、理事会も910日まで無いので、2週間のホームステイ滞在となった。松川先生は今年からマレーシアの MM2Hという制度で10年間のビザを手に入れ、アパートを契約され、4月からクアラルンプールに住んでいる。

マレーシアは今ロングステイ先としてナンバー1の地域である。その理由は親日であることはもちろん大きな要素だが、住居の条件の良さ、治安、食料や生活のしやすさにある。暑いのは1年中だが、空気は日本より乾燥しており、夏はむしろ日陰が涼しいくらいで、猛暑の日本より凌ぎやすい。四季の移ろいがないのは寂しいが常夏の自然は日本にはない良さがある。日本人が多く住むのは郊外ではモントキアラ、プトラジャヤの高級コンドミニアムが人気である。しかし、先生の家は中国人の住むエリアの近く、セガンブートというところである。家賃の安さ、管理の良さ、買い物の便などに加え、剣道の弟子のリムさんが近所に住んでおり安心だからだ。近くのモントキアラのスーパーには日本の食材などをはじめ、トップバリューなどのブランドも揃っている。日本のものは当然ながら、現地のものより高い。納豆でも、インスタントラーメンでも日本国内の倍くらいだろうか。しかし、必要なものは何でもある。多分生活上の不自由は欧米より少ないだろう。食べ物は結構美味しく、贅沢を言わず、衛生に気を付ければ周囲の屋台に近いオープンな食堂で何でもある。ただし、日本食やイタリアン、フレンチを食べたい人は金がかかる。また、チキンが美味しいが、鳥が苦手な人は耐えられないだろう。
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郊外に住む人のはなしだが、家のキッチンの床に綺麗な紐が落ちていたので拾おうとしたら動き出したのでビックリ。グリーンスネークだった。毒はないが、中にはコブラなどの毒蛇もいる。クアラルンプールは都会だが昔のジャングルのような森が結構ある。郊外ではそんなこともある。ミッドバレーくらいの町でも野良犬がいる。郊外や山の中にもたくさん野良犬がいて狂犬病の保菌犬に噛まれたら大変。発症する前にワクチンを打たなければ致死率100%だという。犬は怖いだけで可愛くない。
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こんな食堂がどこにでもあり、500円,15RMも出せば充分。
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街角のフルーツ売り。
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[1]3回のマレーシア旅行で感じたことを以下に述べたい。

1. クアラルンプールは3泊すれば見所は回れ、大方楽しめる。
 中心地の旧政庁とモスク、民族博物館、ブキッビンタンの繁華街、チャイナタウン、セントラルマーケットは徒歩圏、都心にホテルをとればじっくり楽しめる。バタフライミュージアム、バードミュージュアムはタクシーで午後4時間あれば十分。バトゥケーブとゲンテェインハイランドは1日、さらに、マラッカは1日かければ往復できる。
 
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問題なのは渋滞である。片側車線はガラガラのブキツビンタンの通り

2. 車で1時間~3時間のところに異なる文化の雰囲気がある。
 オランダやポルトガルの影響のあったマラッカ、イギリス植民地時代に発展したキャメロンハイランド、日本軍も駐留したクアラセレンゴールは独自の文化が見られる。マレーシアの歴史を知ることができる。ペナンやイポーにもレジャーで行ってみたい。
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              マラッカのメインストリート オランダ統治の名残


3. ロングステイは毎日何をするかが問題
 毎日どう過ごすかは日本にいても同じだが、囲碁将棋、ゴルフとか、女性ならダンスなど趣味がなければ保たない。絵を描くとか、書道などなら一人でできるが、それなら日本だって良く、わざわざマレーシアに来る必要がない。ダイビングとか、トレッキング、蝶や昆虫の収集などは面白いだろう。日本と違い、トレッキングには危険性はあります。趣味の世界も仲間が必要だからジャパンクラブなどのイベントで友人を作るのが良い。

4. マレーシアから何をまなびとるか。
 マレー語とか中国語の勉強は日本にいるより、機会がある。オランアスリー、少数雨民族の研究、美術品、骨董収集などはお金があれば面白いだろう。

5. 日本人、または日本の良さを伝えたい
 趣味の世界などでマレーシア人の友人ができるかどうかである。何か楽器を教えるとかマレーシア人との接点が必要。自分は剣道で交流ができ、松川先生のおかげでこれまで多くのマレーシア人とお付き合いできた。彼らが日本に来たときなど、食事をしたり、日本的ホスピタリティを発揮することが大事。
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6. マレーシアはまだ発展途上
 発展途上国特有の貧富の差とかがみられるが、日本よりIT化が急速に進んでいる。オンデマンドの車の乗り合いをネットを利用して行っており、タクシーの半額で活用できる。マレーシアはテロ対策に関してはとても厳しく、安全とされている。しかし、それには理由がある。サバ州などはフィリピンからの不法移民や海賊、アブサヤフなどの過激派が毎年のように事件を起こしている。シパダンがかつてダイビングのメッカであったが、環境破壊で昔ほどの素晴らしさではないという人もいるが、シパダンでもテロや誘拐は起きており発展を妨げている。日本人が犠牲になっていないからマスコミに取り上げられないだけである。これは帰国後に知った。クアラルンプールと地方の格差は大きい。日本人はマレーシア、シンガポール、インドネシアの発展に乗り、インドを目指すべきである。この地域では中国人との勝負に勝たねばならない。
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交通マナーは無いに等しい。特にバイクは空いた場所
にどんどん入ってくる。
バックはモントキアラののマンション群

7. ボルネオ、サバ・サラワクは見所が多く、リゾートの雰囲気
クアラルンプールから空路2時間半でコタキナバルまで行くことができる。マレーシア人もサバ州が美しいところと思っている。特に、山登りはキナバル山という世界遺産がある。また、ダイビングスポットも多い。何と言っても自然が魅力。

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コタキナバルの水のモスク
海岸沿いの街は埋め立てられたもの。水上集落があった。
池が多いが、ワニがいるらしい。注意の看板がある。ニシキヘビも意外に住宅地に生息している。時々6mもの蛇が建設現場で見つかったニュースがある。

8. クアラルンプールは道路が良いが、地理がわかり難い
日本と同様左側通行だが、クアラルンプールはスプロール的に都市部が発展し、鉄道も高速も不合理な路線計画があり、なかなか覚えられない。また、運転マナーが日本とは比べ物にならない自己中心的だから怖い。迷うと事故につながりやすい。
ナビは必須。
モノレールは跨る方式。慣れると移動に便利
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9. 多民族国家を楽しもう
マレー人、中国人、インド人、朝鮮人が混在し、民族毎に居住地が特徴ある集合を形成するから、街に特色があって面白い。
特に、食事は本場のものが楽しめる。アジア世界全体のミニチュアである。特に食文化が面白い。マレー料理を学ぶ機会があると良い。
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10.アジアの交通拠点としての価値
 LCC AsiaAialineのネットワークで、東南アジア諸国かrインドのゴア、ボンベイなど片道1万円以下でどこにでも行ける。シンガポールの方が拠点性は高いが物価が高く、生活はマレーシアの方が楽。クアラルンプール国際空港に近い住宅を選ぶのもありうる。朝夕の車の渋滞がひどい。空港から都心まで1時間半くらいかかる。子供の教育が
なければ空港に近いところも良い。通勤するわけではないから必ずしも都心を意識しなくとも良いだろう。
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バトゥケーブの寺院でお祭りがあった。

[2]MM2H ロングステイについて
マレーシアにはMM2Hという日本人が10年間長期滞在や居住に関する特典のあるビザの制度。
これを利用して日本人のリタイヤしたご夫婦とかが、ゴルフ三昧で楽しんでいるという。また、月に10万円くらい家賃を負担すれば3LDKで100㎡くらいのコンドミニアムがモントキアラ辺りでも借りられる。都心で窮屈な居住生活や田舎で都会生活の出来ない人は年に数ヶ月過ごすのに良いだろう。3~4人でタイムシェアし、3ヶ月毎交代するチームが出来ると良い。住居を所有すると配偶者が亡くなったり、高齢になった場合、年寄り同士の付き合いを続けられるのか、想像すると、ウンザリする。マレーシア人との付き合いは出来ると良いが、結構忍耐力が必要らしい。
時間がいい加減とか、行き当たりバッタリとか、段取りとなるととたんに間抜けなことが発生するという。とにかく、彼らの行動パターンは日本人に解せないこともあり、忍耐も必要。ロングステイ財団のHP等では良いことヅクメだが、実際はいろんなトラブルの話を聞く。長く暮らすにはどんなコミュニティに繋がるかが問題。何かの趣味とか学習、コレクションなどの目的が無ければ半年もたない。
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住宅街にはコンビニやこんな店舗の町並みがどこにでもある。
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朝市も面白い。朝の6時頃でも食堂には人が入っている。特に中国人は仕事をしているか、食べている。それがかれらの幸せ。



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by katoujun2549 | 2018-09-25 19:53 | 国際政治
マレーシアの原住民オランアスリーは採取生活で定住しないため、政府は定住化とイスラム化で対応している。彼らが、万一過激派やゲリラ化すると大変なので、それを阻止したい。定住のため、病院、学校を作る。クアラルンプールのバトウケープの近くに少数民族オランアスリー博物館がある。彼らのアミニズムの宗教が消えて行く。これらは日本の縄文文化にも繋がる生きた古代である。
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精霊は仮面を付けた人に姿を変え、仮体してこの世の姿が実現される。

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なんとも気になる存在感。日本の土偶にも通じる。

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マーメリ族
港町ポートクランの南に位置するケリー・アイランド(Pulau Carey)。そこにはマーメリ族の5つの村が点在し、個性豊かな風習や芸術を伝える「マーメリ・カルチュアル・ビレッジ」がある。
不思議な存在感を放つ木彫のマスクや人形が。
部族の伝説に登場するスピリチュアルな存在を形にしたもので、平和な暮らしや病気の治癒などを願って、島のマングローブで採れる硬い木に彫っていきます。村内では木彫の実演も行なっています。オランアスリーのマーメリ族は木彫の才能があり、今は土産物等を作っている
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クアラルンプールの旧王宮
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セントラルステーションのショッピングモール
マレーシアのエネルギッシュな発展を感じる
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ショッピングモールのイベントは無料だから大賑わい。ウィンドショッピングの後は何かを食べて帰る。


マレーシアで5月9日、連邦下院選が投開票され、マハティール・モハマド元首相(92)率いる野党連合・希望連盟(PH)が歴史的勝利を実現した。1957年の独立以来、初の政権交代が実現する。首相を22年にわたり務めた後、政界を引退していたマハティール氏は、かつて弟子のような存在だったナジブ・ラザク首相(64)の対抗馬として出馬していた。ナジブ首相は、汚職と縁故主義の批判にさらされていた。10日、連邦下院(定数222)でマハティール氏率いるPHは過半数超えの115議席を獲得した。ラザク氏率いる与党連合・国民戦線(BN)の議席は今のところ、79議席に留まっている。マレーシアでは下院過半数の政党が与党となり、政権を樹立する。92歳という高齢の首相の誕生は世界を驚かせた。現地の友人のはなしでは、ナジブは中国や産油国から賄賂を受け取り、また、中国と新幹線などで莫大な借金を中国にして新幹線の工事など中国の一帯一路政策に便乗し、私服を肥やし、マレーシアの王族の利権を確保したり民衆の利益に反することをしてきた。マハティールは8月に北京に行き、習近平に契約の解除を申し入れた。中国はアフリカなどでも多額の金を貸し付け、その国のトップを賄賂で言いなりにして支配するのが常套手段。マハティールはそこを見抜いているし、習近平をうまくたてながら交渉を成功に導く賢明な指導者だという。マレーシアの王族の何人かは利権や家族のDV事件を起こしたりろくでもない。ナジブはそうした王族たちのお世話をして、莫大な新王宮を建てたり困った人だという。旧王宮に行ってみたが、まあ、規模も小さく地味なものであった。今は新しい王宮が建設され、壮大な王宮が出来ている。
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内部は撮影禁止だが守衛は撮らせてくれた
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旧王宮の謁見と控えの間
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ナジブからマハティールに政権が移ってもかつての日本に学べというルックイースト政策の復帰は無いだろう、。マレーシアの中国人の勢力は大きく、人口も26%を越える。ナジブは中国語のマンダリンを操り、中国との太いパイプを構築した。これを覆すには不利益も大きく、マハティールの習近平との会談もこれを覆さない前提で行われている。
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三越伊勢丹の上部階 高級路線のブキビンタン店舗

ショッピングモールに行っても日本企業の影が薄い。微笑ましくダイソーが頑張っていた。車はトヨタ、日産が抜群の信頼を得ている。時計などはカシオの奮闘が見られるが、CITIZENやセイコーの影が薄い。家電もサムソンやフィリップスに押されている。三越伊勢丹も高級志向だが貧乏人の多いマレーシアではいかがなものか。ミッドタウンのイオンが健闘していた。アジアにおいて日本はインドに集中すべきであろうか。悔しいが、中国や韓国には勝てないからだ。しかし、マレーシアにはインド人も多い。彼らのヒンドゥーの宗教やライフスタイルはあまりにも日本と掛け離れている。だいたい、不衛生なのだ。自分には耐えられない。日本のような清潔な環境は彼らには魅力的だと思う。しかし、牛が道にはべり、糞を撒き散らす街にはいたくない。文化を受け入れなければインドの巨大な市場にアクセスできないのではないか。インド人は数学や物理に強く、アメリカの医療の世界でも活躍している。
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バトゥケーブのヒンドゥー教寺院はカラフルだ。
このこの賑やかな配色には疲れる。
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松川先生のアパート前で早朝散歩
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ソンケットの帽子は貴族がかぶる

しかし、自分には馴染めない。ベトナム、マレーシア、インドネシアで奮闘して、インドとは物の交流が限度。中国人や朝鮮人が凄いのは一生暮らす覚悟があることだろう。マレーシアはそのあたりを汲み取り、MM2Hという制度で日本人のロングステイや別荘化を図っている。今回の滞在もその制度を利用して来ている松川先生のアパートにホームステイさせて頂きました。しかし彼も新潟に家もあり、何年も住む気はない。M M2Hも10年を期限にしている。クアラルンプール剣道クラブの増田七段もどこまで過ごすかだ。確かに生活費や住居費は安い。しかし、定年後の自由な時間を過ごす方法が問題。人は地域や人に支えられて生きる。何らかの奉仕も必要。日本人同士で付き合ってもどこか連帯感が無ければ、空しい。日本にいた方が良い。何らかの趣味とか技術がなければ2年はもたない。我々のように剣道という手立てがあるのは幸せだと思う。



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小高い丘の上の記念公園

Saba Tea Garden サバティーの産地の茶園に行った後、思いがけない出会いがあった。一つはサンダカン捕虜収容所から徒歩でやって来た日本軍の捕虜であったオーストラリア兵とイギリス兵が、終戦近く、移送され、悲惨な行軍の結果1850人のうち生き残ったのは6人。あまりにも多くの死者を出した事件があり、その最終地がラナウであり、コナキタバルから50キロに位置する。その近くにあるKundasunという街にある記念公園を訪問した。ラナウで生き残ったのは521人だが後に全員死亡、生還者は途中で脱走した6人だけという壮絶な行進であった。その事件の死者を記念したもので小高い丘の上にある。
詳しくは
http://www.geocities.jp/yu77799/worldwar2/Sandakan1.html参照
この事件のことは知っていたがまさかここで出会うとは思わなかった。実はこの事件には背景があり、この時日本兵も1万人が飢餓と疲労で亡くなっており、捕虜達はこの行軍に巻き込まれたのであった。捕虜を護送した兵士も500人ほど死亡した。当時の参謀の実態を知らずに決定した愚かな作戦の犠牲者は捕虜だけではなかった。この記念公園において日本軍を糾弾する表現が少ないのはそうした事情によるのと、あまりにも犠牲者が多く、資料も無いせいであろう。この作戦に関わった日本軍の6名は戦犯として処刑されている。
また日本軍が助言者として頼りにしていたボルネオ人が日本軍を快く思っておらず、わざと悪路を助言したことも悲惨さを拡大した。
インパール作戦と良く似た意外と知らされていない太平洋戦争の悲劇に出会ってしまったのである。ここに来る日本人は極めて稀であろう。

このコタキナバルには戦争の歴史が残っている。アピ事件という1943年事件。華橋と日本人の抗争があり日本人50名程が虐殺され、その報復として中国系413人が処刑された。アピとはコタキナバルのこと。これはアメリカの陽動作戦で、北ボルネオが翻弄され、日本軍の撹乱を狙ったテロで偶発的なものではなかった。今でもこれらの犠牲者を追悼する式典が行われている。マレー半島でも多くの華橋が殺されており、日本人旅行者は覚えておかなければならないことであると思った。

        ラナウの街は高原
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犠牲になった英兵、オーストラリア兵の名前、階級、年齢出身地が記されている
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記念公園入り口
データ
http://www.geocities.jp サンダカン死の行進によると
参考>
「日本軍政期における北ボルネオにおけるアピ事件について」上東輝夫元コタキナバル総領事による研究ノート(名古屋商科大学)


サンダカン収容所にいた捕虜達は1944年9月時点で2250名、1944年末時点で1850名、ということです。 その間、「強制労働」「虐待」「熱帯病」「食糧の大幅削減」で、400名ほどが死亡したことになります。
 すでにボルネオのすぐ北部に位置するパラワン島に上陸していた連合軍がボルネオ西海岸部とりわけブルネイ近辺に上陸してくるのではないかと第三七軍司令部は考え、 クーチンからアピに至る西海岸の防備を強化することを決定した。
 このため東海岸部の兵力を西海岸に転用することになり、タワオの五個大隊のうち三個大隊をブルネイヘ、 タウイタウイ島の二個大隊とサンダカンの三個大隊のうち二個大隊も西海岸部に移動させることになったのである。
二十年二月タワオ及サンダカンから北ボルネオ死の行進が開始された時期に、この行軍に関係した第三七軍の総員約二万名。 このうち一万余名が戦死、その大部分はジャングルの中で死亡しており、残りの一千余名はラブアン、ムアラ、ブルネイ、メンパクール、ボーホートの戦闘において戦死している。

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8月27日から9月9日までクアラルンプールに行ってまいりました。
日帰りの強行軍でしたが、キャメロンハイランドに行きました。

31日木曜日は朝、リムさんが朝食を近所の中華飲食店に案内してくれた。豚肉を蒸して餡かけにしたものとチキンを蒸したもの。これをご飯に乗せて食べる。1030分にKL を後にした。高速に乗り 3時間の旅。

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ボーティのパーラーで茶畑をバックに紅茶とケーキを楽しむ

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滝があり、熱帯だが涼しい


山道を車で1時間半程ひたすら登り、タナラタの街に向かう。道の両側には高木と低木やバナナの木が層になり、数十メートルの高さの木の上層部に赤い花が怪しく咲き誇る。

道路脇のドリアンの巨木に実が付いていた。


密林を抜けて高度を上げると茶畑が見えてくるとタナラタは近い。名物のボーティの茶畑とレストハウスで紅茶とケーキを食べ、英国式に昼食にスコーンを頂く。今日は天気も良く、風が涼しい。タナラタの街を抜けて、ブリンチャンに向かう。野菜やイチゴ、果物を売る露天が興味深いが、目的は蜂蜜園である。坂道をさらに登り、峠のようになったところがブリンチャンである。ここも近年開発が進み、大型のホテルが建設ラッシュ。投資目的のマンションとホテルと思われる。蜂蜜園では御花畑とミツバチの巣箱っがあり、トアランというジャングルで取れた蜂蜜を買いました。トロピカルな世界のしっかりした味です。お店の人はマイルドなフラワーハニーが隙だと言っていました。トアランはピロリ菌を殺すと注目されています。トアランはKM市内でもなかなか売っていませんが、ジャパンクラブの売店で見つけました。
 このあたりは、松本清張が熱い絹というジムトンプソン失踪事件を素材にした名作の推理小説の舞台になったところです。
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ブリンチャンは建設ラッシュ
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トアラン蜂蜜
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 FIFAワールドカップ日本ポーランドの対戦が行われるボルゴグラード=スターリングラードはチュイコフ中将率いる第62軍が守る街にパウルス大将率いるドイツ第6軍が1942年9月から包囲戦を展開、120日に亘った戦いとなった。ドイツ軍は激しい空爆と砲撃を行い、街は灰塵と化した。このスターリングラード攻防戦はあまりにも巨大で、その実態を掴むのは容易ではない。ジューコフを中心に100日をかけて準備した逆包囲作戦が成功。12月にドイツ軍は完全に封鎖され、パウルスの第6軍は1月末に降伏した。
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 ドイツ映画では戦線の0815、ルーマニア映画、ドイツ映画は1956年壮烈第6軍最後の戦線、ドイツ・アメリカ合作スターリングラード、イタリア映画ではデシーカ監督のひまわり、ハリウッド映画 J.アノーのEnemy at the gate(邦題スターリングラード) などで描かれ、記録映画が公開されているが、その複雑な経緯、何故、ドイツ軍は失敗し、ソ連軍の作戦が勝利に結びついたかに関しては多くの著作もある。しかし、悲惨な有様は兵士の犠牲だけではなく、一般市民が退避できず、60万人いた市民が、終結時には9千600人になっていたことである。脱出に成功した市民もいたのだが20万人は死亡したと言われる。第6軍と枢軸国軍30万人は壊滅し、9万6千人が捕虜になったが、強制収容所に送られるまでにチフスなどで5万人が死亡、戦後帰国できたのは6千人程度であった。傷病兵などで包囲中に救出されたのは2万5千人。
 ドイツ軍はルーマニア、ハンガリー、イタリア、クロアチア軍も含め85万人を投入した。ソ連軍も120万人と言われる戦死者を出した。戦傷を含めるとスターリングラード攻防戦を通じての人的損害は、ドイツ陸軍総兵力の4分の1にあたる150万人におよび、3500両の戦車・突撃砲、3000機の航空機が失われた。コーカサスからの撤収に成功したクライスト上級大将の第1装甲軍なども、膨大な重火器と車両を遺棄しており、数ヶ月分の生産量に相当する大損失となった。モスクワ攻略失敗後、デミャンスクの包囲から空軍力で脱した成功体験をもとに、ゲーリングが安易に空軍で救出出来ると進言し、大失敗した事も敗因だった。ナチスの打つ手がことごとく失敗し始めた。ヒトラーの誤った作戦指揮とソ連軍の奮戦と犠牲によってドイツ軍は体勢を立て直せぬまま後退を続けた。独ソ戦の転換点であった。ベルリン陥落までさらに1年3ヶ月を要したのである。モスクワ攻略に失敗したヒトラーの挽回策は打ち砕かれ、この後暗殺計画もあり、彼の正常な生活や健康も失われた。あらゆる決断が誤るようになったのである。
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 6月24日のサッカーワールドカップの強敵、セネガルについての薀蓄。セネガルは中央アフリカの西端にある国。かつて、フランスの植民地であり、共通公用言語はフランス語である。奴隷貿易が盛んであった時代にここのダカールからアメリカ大陸に奴隷が積み出され、三角貿易の基地であった悲しい歴史がある。首都はパリ・ダカールラリーの最終地点で有名である。ダカール沖のゴレ島の要塞が悲劇の出発地である。ここから出港した奴隷の6人のうち1人が航海中に死んだ。

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 この中央アフリカは、部族が多く、言語も皆違う。真っ黒な肌の色の人が多い。身体能力に優れ、セネガル相撲も伝統の競技で、かなり激しい。さらに東京外国語大学の先生の話では、言語学習能力が極めて高い。異なる部族の言語は皆体系が違っており学習が難しく、彼らはそうした社会環境の中でいやがおうにも、言語学習には並々ならぬ関心とトレーニングを行う習慣がある。彼らは言語を学校で習うのではなく、独学で習得する。日本語などは、テレビで覚えてしまうそうである。漢字とか、文字に関しては不明だが、会話の能力が驚異的に高いのである。2002年の推計によれば、15歳以上の国民の識字率は39.3%(男性:51.1%、女性:29.2%)である[21]

 タレントのウセーヌジャーニュさんというセネガル出身の方が今回の対戦の下馬評解説に登場しているが、その日本語の上手さに注目したい。セネガルだけではなく、中央アフリカのカメルーン人も同様だという。wikipedia によると現地語としてウォロフ語セレール語プル語ジョラ語マンディンカ語などニジェール・コンゴ語族に属する各民族言語があり、とりわけウォロフ語は事実上の共通語として、北部を中心にセネガル全土で通用している。川を一つ越えると言語が違う。このあたりが経済発展のネックになっている。 この国には今もフランス人の官僚が中核に残っており、利権を抑えている。セネガル人の留学生の70%はフランスの大学に行くのである。フランス語ができないとエリートにはなれない。

松本仁一著 アフリカレポート(岩波新書)によると、旧宗主国のフランスが援助の名目で「コーペラン」という行政顧問を送り込んだ。現地の官僚は彼らに頼り切り、行政は実質彼らの主導権のもとにある。そこにフランス企業が乗り込み、行政情報を先取りして、全ての果実をさらっていく。フランス語圏はアフリカに14カ国あり、新たな植民地政策をたくらんでいる。フランスには多くのアフリカ人が移民し、低賃金労働から抜け出せない。今回のワールドカップで決勝トーナメントに進出すると彼らの給料が30倍になるそうだがそれでも年収300万円だそうである。
 
これらの民族語国語として格上げしていこうという動きもあるが、現実的な施策としては進展していない。あまりにも種族毎の言語が多いのである。民族語の表記法は伝統的にアラビア文字で行われていたが、現在では公式にはラテン文字で表記され、アラビア文字表記は非公式な民間の表記法として存在している。

11世紀に始まったセネガルのイスラーム化の流れは、18世紀から19世紀にかけてセネガル全土に広まった。この影響でイスラーム的知識人階級が植民地統治の直前には既にセネガルに存在しており、彼らによるアラビア語文学が宗教詩を中心として花開いた。セネガルの民族語は伝統的にアラビア文字を使用し、アラビア語の語彙を受け入れてきた。セネガルの各民族に属する庶民も、日々の礼拝やコーランの教育などを通じて、多少のアラビア語の知識を持っている。セネガルの人口の94%がイスラーム、5%がカトリック教会を主とするキリスト教

学制は小学校6年、中学校4年、高校3年、大学4年の6-4-3-4制。義務教育は小学校の6年間と中学校の4年間である。教授言語は小学校からフランス語であり、旧宗主国であるフランスの教育制度を基本的に踏襲している。



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アメリカはナチスドイツのように最初から戦争を志向している国ではない。外交努力を第一義としているが、戦争になった場合のシナリオはしっかり持っている。
トランプ・アメリカの最大の敵は中国、イラン、ロシアである。そして北朝鮮だが、この敵対順位を狂わせ、不利になることはしない。二方面での単独戦争は避けたい。しかし、代理人やサポーターがいた場合は別である。シリアやレバノンはイスラエルと連合して対処、北朝鮮は日本である。日本も韓国もあてにならないのが悩みどころ。だから、地上戦は行わない。韓国は北に飲み込まれるのが地政学上の常識。それを抑えるための武力行使はやる。北の核段階的廃棄を逃げ道にしようとする相手を屈服させては外交交渉にならない。しかし、トランプは条件交渉が必ずしも不成立になることを視野に入れている。イランに対しても核施設を破壊するため、イスラエルと連携し、シーア派を敵視するサウジアラビアを使う。シナリオを考えると次の通り。実行するかは状況による。

韓国の文在寅大統領は北朝鮮との交渉に躍起となっている。4月27日に行われる南北会談では朝鮮半島の非核化や平和条約に向けての話し合いが行われるという。狼と狐か狸会談。クマさんが、隙を狙う。ろくな結果にはならない。半年前まで金正恩とトランプの罵り合いや、反米プロパガンダ、ミサイル実験などを繰り返す状態から、冬季オリンピックの北朝鮮参加から始まる雪解けの流れは世界を当惑させた。ドナルド・トランプ米大統領が3月22日、解任を発表したマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)の後任に、あのジョン・ボルトン元国連大使を指名した。C IAのポンペオが国務長官になり、今やアメリカは戦時内閣に近い。

大統領補佐官は上院による承認が不要な政治任用職であり、そしてアメリカが戦争への道を突き進むことも、トランプがそれを望んでいることもたぶん確実だ。トランプはマクマスター解任の約10日前、ティラーソン国務長官の更迭を発表し、タカ派のマイク・ポンペオCIA長官を後任に指名。「私が望む政権にとても近づいている」と発言した。海兵隊大将だったマティス国防長官が懸命に主戦派を抑えている。

ボルトンは北朝鮮への先制攻撃、イランとの核合意の破棄とイラン爆撃を繰り返し主張してきた。共和党内のより伝統的なタカ派は「力による平和」をモットーとするが、ボルトンの場合は「戦争による体制転換」が信条。アメリカの敵は壊滅すべし、と考えている。

金正恩はこうしたアメリカの体制変化に敏感に反応し、中国との関係改善のため、習近平にすがりよった。李外相はロシアのプーチンに状況を説明し、支援を要請した。これで、ロシア、北朝鮮、シリア、イランの独裁国家、西側世界から嫌われ者枢軸と、日本、アメリカ、イギリス、イスラエル、サウジなどの連合が第二次冷戦に突入した。海兵隊大将だったマティス国防長官は鷹派を押さえ込む懸命の努力を続けている。

アメリカは今もアフガニスタンの地上戦に関わっており、これ以上陸軍の犠牲を避けたいが、海軍と航空戦力による介入は行うだろう。北朝鮮がうまくいけばイランにも応用する。イランの方が容易い。
アメリカの巡航ミサイルと、無人飛行機グローバルホークやプレデターの能力、 A10、F22ラプトル、F35、B2のステルス系機攻撃力は今や計り知れないパワーとなっており、中国や、ロシアにこれを見せつけたいだろう。日本の主力戦闘機F15はステルス機にかなわない。F22に10対0で撃破されるシュミレーション結果だ。レーザー砲、レールガンを備えたズムヲルト級駆逐艦が2019年までに3隻実戦配備され、これらをネオコンは使いたがっている。しかし、口実が必要である。
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シリアの毒ガス都市攻撃にはトマホークによる反撃を行っている。トランプの核廃絶要求とミサイル実験の中止は絶対条件、北朝鮮にも、妥協はしないだろう。もし、6月ごろ行われるかもしれない金・トランプ会談が決裂したら容赦ない航空攻撃でレーダー網を破壊、制空権を握った上で、地上軍事施設、核施設の破壊を実行するに違いない。トランプは北の核廃絶は逃げ場を作らないようにするだろう。合意は無理。アメリカは度々裏切られたことを忘れない。その構えが本物であると悟ったからこそ金正恩が動き出した。今のところ不完全な北の核開発が本格化しないうちに施設を破壊し、北の内部崩壊を待つだろう。もし、それが起きたら、
中国はそれ見たことかと、朝鮮に侵攻。

韓国の北の砲台制圧のための地上軍侵攻は文政権下では有りえない。韓国は国境線の北の長距離砲施設破壊をアメリカの手に委ねるだろう。あるいは4千門の大砲は沈黙。南北会談の条件交渉で、朝鮮半島から米軍が引き上げたら、北は核とミサイル開発を再開する。アメリカは、裏切られたと世論を動かし、北への攻撃が始まると見て良い。金正恩は昔の日本のように、アメリカの軍事力を侮ってはいない。航空攻撃を最も恐れている。金一族は中国に保護されるか、ロシアに逃げて抹殺される宿命。これまでの因果が巡ってくる。だから、かつて、イラク戦争の時のアジズ外相のように、李外相がバックアップを求めてロシアやスゥェーデンに駆け回っている。

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世界を動かすイスラエル

1.韓国が認識していない核の恐怖

北朝鮮の核兵器に対して敏感に反応しているのが日本とアメリカである。北朝鮮が核放棄をするどころか、ミサイルの開発の進行を止めない現実を文在寅大統領はどこまで理解しているのだろうか。韓国はいくら近代兵器を持っていても米国の軍事力がなければ北の歩兵の攻撃を食い止めることはできない。北が核兵器を持ちたがるのは韓国の脅威ではない。狙いは日本である。日本とアメリカを朝鮮半島から追い出し、日本の米軍基地と日本を無力化させることである。慰安婦問題などもその一環である。北の狙いは韓国の併合である。韓国というのは情勢不利となると簡単に自己防衛に走り、裏切り者が続出するカルチャーを持っている。その象徴が文在寅なのだろう。これでは北と正面から対峙することは無理。自国に核兵器が使われないと見て日本やアメリカのことはぶっとんでしまう。自大主義の国韓国の足元を北朝鮮は分かっている。常に強者と弱者を鋭く見分けて強い方に付く情けない文化である。日本が大震災で苦悩しているときに竹島に李大統領が行き、日本の経済が低迷していると見ると中国に媚を売る朴前大統領を忘れてはいけない。文大統領は現代の核の驚異がどうなろうと関係ない。北と合わせれば朝鮮民族は核大国だと自負しかねない。過激に国の性格を暴言表現したかもしれないが、個々の人々はその逆で実に礼儀をわきまえ、義理堅いから不思議だ。情で国が動いてしまう。

オリンピックの合同チームという突然の韓国歩み寄りを北は徹底的に利用している。韓国はアメリカ抜きに北との軍事衝突に対応できると思っているのだろうか。それよりも驚くのは韓国の世界情勢の認識不足である。アメリカはイラクの大量破壊兵器が実際には無かったにもかかわらず、フセインのイラクを攻撃した。アメリカは朝鮮戦争において大きな犠牲を払った国である。4万人の兵士が犠牲となった。イランイラク戦争と湾岸戦争の時、イラクは北朝鮮のノドンミサイルを使ってイスラエルを攻撃した。北朝鮮の核がミサイルと共にイスラム原理主義者やイランに売られた時のことをアメリカは恐れている。この恐怖への対応は韓国の平和よりもアメリカにとって優先事項である。

2. イスラエルと朝鮮半島

今日、産業の素であるCPUのインテルの主力工場はイスラエルにある。イスラエルを東京とすると、山梨がシリア、千葉がレバノンのような立地である。そこにテロリストが拠点を持っている。そんな距離感のところだからトンネルでも掘られて核兵器が持ち込まれたら防ぎようがない。だから、イスラエルはパレスチナ人を人質のようにユダヤ人と混住させ、身の安全を図らなければならない。ヨルダン川西岸と東イスラエルはそのために支配しなければならない。イスラエルは今やアメリカの先端企業の提携企業やベンチャー企業の集積地となっており、イスラエルの崩壊はアメリカにとって計り知れない打撃である。

一方、アメリカにとって朝鮮半島の核は日本の核武装に繋がる。日本はプルトニウムもミサイルに転用できるロケットも保有している。東アジアに中国、朝鮮、日本という核武装地帯ができることは太平洋の支配権を失うことになるだろう。そこにロシアも加われば最悪。アメリカという国は日本や韓国のように状況対応でふらつく国ではない。戦略的に動く国である。韓国はこの事がわかっていない。アメリカは北の核施設やミサイルを破壊する機会を狙っている。それは地上軍は送らず、無人爆撃機やステルス戦闘機、潜水艦やイージス艦から発射される巡航ミサイルによって壊滅させようということである。アメリカにとって北朝鮮の核の備蓄段階は何としても避けたいのである。日本にとって最も望ましいのは犯罪国家北朝鮮の支配をめぐってロシアと中国が衝突し、へとへとになってくれることだろう。

3.イスラエル は 世界をリードする産業国家

 日本にとってイスラエルは殆ど意識されない遠い国家に見える。一方、中東は石油の供給源であり日本の産業の生命線であるようだ。しかし、今や産業の素はCPUである。中でもインテルのCPUは最も大きな役割をもっている。これを生産しているのがイスラエルであることが知られていない。今やインテルの戦略はPCからAI、自動車産業にシフトしており、その中心をイスラエルに置いている。この本はイスラエル礼賛に満ちており、読むにはうんざりするが、それにしてもイスラエルの発展ぶりには驚かされる。日本がどんどん取り残されていることに、空しさを感じるほどだ。著者米山氏はイスラエルのベンチャーと軍事技術を核とした発展に羨望の念を持ってレポートしているのだが、必ずしもこの国に住みたいとか幸せを感じてはいない。
 イスラエルの発展のきっかけは東西冷戦の終結とソ連の崩壊である。もともと、移民の受け入れに熱心であったが、1882年からロシア・東欧から3.5万人が皮切りに建国以来だが123万人、戦後の移民の300万人の3分の1を超える。彼らはソ連で教育レベルの高いグループでソ連崩壊後、ロシアに見切りをつけて移民してきた。ソ連時代もポグロムといった迫害でユダヤ人は苦難の道を歩んだが、そのつけがきた。イスラエルの特徴はエリート教育と徴兵制にある。諜報機関モサドは有名だが第4次中東戦争の教訓として8200部隊という諜報サイバー部隊と、タルビオットという徴兵者30人を毎年選抜し、理工系技術者集団をエリート教育し、新兵器の開発に当たらせる仕組みを持っている。ドローン、自動運転技術、顔や指紋認証、アイアンドームと呼ばれる近距離ロケット砲防御システム、弾道ミサイル迎撃のアローミサイル開発など世界の軍事技術をリードするに至った。今後、レザー砲、レールガンなどの新技術は彼らが開発すると予測される。また、18歳で徴兵された若者は3年後、平均12カ国を周り世界を体験して45%が大学に進学する。そうした費用は徴兵期間中に貯金ができ、これが学資にもなる。だから彼らの大学入学年齢は23歳以上になり、現役入学生が重んじられる日本とは違う。彼らは高い目的意識をもって大学生になるのである。日本では到底実現できない社会システムである。
 移民の国であることから、ベンチャーに対して果敢な挑戦をする。彼らは3回ぐらいは失敗し、そこから学んで成功体験を得るのである。8200部隊はサイバー情報部隊であり、5000人ぐらいが従事しているが実態は不明である。近年ではシリアの核施設を破壊する情報、また、イランのウラン濃縮プラントを無力化することに成功している。こうした軍事技術関係者がアメリカでは大学教授になったり、車の自動運転、ウーバーのようなタクシーのスマホ利用の相乗りシステムなどを生み出している。
 エリートの育成に対して徴兵制を基盤に、高等教育への仕組みも機能している。幼児教育から大学教育に至る仕組みは我が国の教育制度もそれほど劣っているわけではない。しかし、その内容として、ユダヤ教のトーラ、タルムードといった3000年の古典にもとずく民族の知恵が支えている。日本でも古典文学を学ぶが生活からは切り離される。このことは日本では真似のできない点である。
 イスラエル人、ユダヤ人は議論好きであり既成概念の打破に熱心である。混沌の中、生存をかけてソルーションを見出す力はすごい。しかし一方では自己主張の強さ、自分本位といった批判もあり、イスラエルに住むと緊張感が高く、幸せな国かどうかは移民の事情もあり、出身地との相対的なものであろうか。日本人は規則遵守に価値をおく。移民をあまり活用してこなかった。保守的な官僚がネックだが、社会は平和であり、安定した秩序のなかにある。優秀な人間は官僚、医師、大企業に行き、学者にはなってもベンチャーに行かない。このことが今日の低迷を招いている。常にイノベーションを生むイスラエルと日本の良さを交換するダイバーシティが求められる。著者の願いでもある。

4.イスラエルとトランプの最悪、恐怖のシナリオ

トランプは長老派プロテスタント。ところが、アメリカにはイスラエルとユダヤ人を善、アラブを悪と決めつけ、ユダヤに同調する人々が5000万人もいるという。当然トランプ支持だ。トランプは彼らにエルサレムを首都と認めることを公約してるとは。娘のイワンカ夫婦がユダヤ教徒でありアメリカでもユダヤ派の右翼。イスラエルのネタニアフ首相は相変わらずパレスチナを押さえ、オバマ元大統領を無視し、ヨルダン川西岸の植民を続けてきた。パレスチナ人は反発しようにも職や医療はエルサレムに頼らざるを得ない。そこを見透かし、決断した。
トランプは12月6日、ホワイトハウスで演説し、公式にエルサレムをイスラエルの首都と認め、国務省に対しテルアビブにあるアメリカ大使館をエルサレムに移転する手続きを始めるように指示したと表明した。恐ろしい事が起きるかもしれない。イスラエルは核保有国だから、今はアラブは手が出せない。北朝鮮が彼らに核を提供したらどうしようもない。その恐怖からアメリカの北への先制攻撃が正当化されたら最悪だ。「エルサレムをイスラエルの首都と認める時が来た。これは、現実を認めるということだ。そしてこれは正しい行動でもある」トランプ氏はまた、イスラエルとパレスチナの「双方が受け入れられる和平交渉」を目指して努力することを表明し、もし双方が同意したら、二国間で問題を解決することを支持すると述べた。これは言っていることとは逆さまで、アメリカが仲介者の立場を放棄し、クリントン以来の政策を放棄したという事だ。イスラエルを一方的にバックアップするということです。
しかし、マスコミの報道では、パレスチナ側やアラブ諸国、イラン、トルコなどの強い反発と、西欧諸国の批判に晒されている。反対意見に耳を貸さない彼はアメリカファーストの大統領だから、選挙公約を実行するだけのことと考えたのだろう。彼はいつも強気の姿勢を崩さず、壁にぶつかるまで貫くことが正しいと思っている。パレスチナの人々の苦難や反発は単なる攻撃にしか見えない。武力で押し切れる範囲と考えているか、どこかでハンドルを切る覚悟があるとは思えない。彼の思考は独裁者と同じに見える。IS I Sはコバニを放棄して脅威ではなく、イランもイスラエルを攻める気配が無い。国際的に影響力のあるメルケルも今は不人気。フランスのマクロンは新米。イギリスのメイ首相はEU脱退で手一杯だから、建前として批判はしても何も出来ない。イスラエルはパレスチナを押さえ込んでいる今こそチャンスと読んで今回の表明になったのだろう。その影にはイスラエルの要請があるはず。今こそ彼らが最も安定しているのかもしれない。宿敵シリアは内戦、サウジアラビアはお家騒動だから身動き出来ない。ロシアゲートはしつこく追及されて、今こそアメリカ国民の目をそらすにはこれしか無い。中東がキナ臭くなれば、イスラエルが武器を買うから、また景気が良くなり、自分が支持される。もし、こんな発想と現実認識だとすると、それはとんでもない思い違いだ。困ったことに、歴史の中には、思い込みや、リーダーの賭けのような判断で、恐ろしい結果を招いた実例は多い。ヒトラーや日本もそうだった。イスラエルの作戦はアメリカを立てることによって、アラブの不満をアメリカを引き込み、自分達の負荷を減らしたい。それは、日本が尖閣や北朝鮮対応でアメリカを引き込みたいのと同じだ。自国の安全が全てのシナリオ。そこで、普段忘れてしまうイスラエルの歴史を読み直してみる。

5. アラブ諸国とイスラエル

イスラエルの存在に対して、パレスチナ国家設置と難民帰還はアラブの大義としてイラクやイランのイスラエルの攻撃理由となってきた。しかし、このアラブの大儀なるものはそもそも、かなりいい加減な歴史的経緯を持っている事を日本の報道は書かない。今日ではイラクのフセイン政権崩壊後死語になりつつあるのだが。イランは本来イスラエルと戦う理由がなく、閣僚に親イスラエルである事が分かって解任された奴がいたくらいだ。アフマディネジャドの過激な論調は国内の不満をそらすためだ。そもそもアラブの大儀なるものの正体は第一次中東戦争ーイスラエル独立戦争の真実において最近明らかになっている。ベングリオンの日記が公開された。ヨルダンのアブドゥーラ国王はシリアを自分のものにしようとイスラエルを巻き込んだ。ヨルダン川西岸含めトランスヨルダンはベングリオンと分割する話がついていてパレスチナ人の運命は決まっていた。イギリスの良い子だったヨルダンの覇権を防ぐためアラブ諸国はイスラエルを攻撃した。確かに映画アラビアのロレンスでもイギリス軍アレンビー将軍とファイサルは一緒にダマスカスに行って仲が良さそうだった。ヨルダンはイスラエルにシリアを攻撃させて、そのどさくさにシリアのイスラエルからの防衛という目的でダマスカスを支配しようとした。これはイスラエルに手を焼いていたイギリスの思惑に一致した。イギリスの中東間接統治に繋がってしまうとアラブ諸国は恐れていた。ヨルダンがシリアを諦めればアラブはやる気がない。第一次中東戦争はイスラエルを海に追い落す戦いではなかった。所詮これはアラブ諸国の王侯達の勢力争いでそこをイスラエルが善戦したため何も手を出せなくなったアラブの犬の遠吠えがアラブの大儀なるもの。はじめからパレスチナ人なんか目じゃない。彼らは今ではイスラエルのゴミ拾いかポンコツ自動車の修理でもやってりゃいいと思ってる。これがアラブの本音。「放火が実は火事場泥棒目的」というのは第二次中東戦争(スエズ動乱)でもイスラエルが使った。あの辺では一般的のようだ。イスラムも「商人の論理」だからね。シリアの動きとか…。独立戦争時、開戦の4日前、アンマンでアブドゥーラ国王とユダヤ機関(創建イスラエル政府)を代表して秘密裏に「独立戦争」の落としどころきを交渉していたのは「初代鉄の女」ゴルダ・メイア。国家独立を急いでくれるな」とのヨルダン国王の要請に対し「2000年待ちました。急いでるですって?」と一蹴した。日本人の理解する「アラブの大義」の胡散臭さは次のブログがよく表している。http://blog.goo.ne.jp/mugi411/e/dc9f3e95edd71f668722e90cd63c9054 ここの末尾のリンク「関連記事 パレスチナ」にも出てくるが、「ブラック・セプテンバー(黒い九月)」事件がそのヨルダンのパレスチナ人に対する本音の典型的な回答。それが「ミュンヘン」事件に連なり、ゴルダ・メイアがテロの下手人たちに対する報復「神の怒り作戦=Operarion Wrath of God」を発令することになるのは映画「ミュンヘン」で描かれた。今のイスラエルは強硬派リクードのネタニアフ政権である。民主党政権はその外交政策でパレスチナに対する支援をうたうが、こうした歴史的経緯をどこまで学んでいるやら。アラブの本音を良くつかんだ上で外交やらなければ世界は渡れない。第4次中東戦争のこと。1973年にエジプトとシリアがイスラエルをスエズ側とゴラン高原から攻撃したが、イスラエルのヨムキプールという贖罪日で国民全体がお休みになる時を狙って行われた。我が国では産油国が石油の輸出停止と原油価格の高騰によってパニック状態になったことが記憶にあるが、その戦闘の実態はあまり知られていない。しかし、この戦争が、20世紀の世界史に与えた影響は極めて大きい。OPECの台頭、米国とイスラエルの関係が強化され、また、エジプトと当時のソ連との結びつきが後退し、パレスチナの難民の絶望的な孤立化の始まりでもある。湾岸戦争やアメリカのイラク侵攻もこの戦争に源を発している。
第3次中東戦争は6日戦争と言われ、アラブ諸国・エジプトにとって屈辱的なイスラエルの勝利となったが、その巻き返しを図ったのがこの第4次中東戦争である。この戦争後、今日のエジプトとイスラエルの関係は固定化され、国境も決まる。シリアはゴラン高原を取り戻す事ができなかった。戦況として、緒戦においてはヨムキプールの隙を衝かれたイスラエルはシナイ半島とゴラン高原で後退を余儀なくされ、これまでの連戦連勝の自信を打ち砕かれる。この首謀者がエジプトのサダトである。エジプトとシリアはソ連製の近代兵器である、対戦車ミサイルSAGAや対空ミサイルSAM,対戦車兵器RPGを駆使して大規模な戦車戦を仕掛ける。当初イスラエルはアラブ側の近代戦能力を侮り、戦線を後退せざるを得ず、不敗神話は打ち砕かれた。しかし、ゴラン高原とスエズ運河の両面におけるイスラエルの奮戦で、後半戦で押し返される。これはほんの三週間くらいの戦争であるが、その規模はかつてのナチスドイツとソ連のクルクスでの大戦車戦以来のものであった。イスラエルの反撃に対して、後押ししている米ソの軍事的緊張も高まり、まさにその代理戦争の様相を見せ始めたとき、キッシンジャーの調停策が功を奏し、第3次世界大戦への道には至らなかったキワドい戦争でもあった。イスラエルはゴラン高原での奮戦と、スエズ運河を越えた巻き返しによって危機を脱する事が出来た。このときのスエズでの英雄が後のイスラエルの首相であったシャロンである。緒戦の情報収集の誤りは時の政権に大きなダメージとなった。これをきっかけに、かつてシオニズムを軸に建国の主体であった労働党は後退し、パレスチナ政策に強硬な右派、リクードが台頭するのである。この戦いには後半イラクも参戦しており、湾岸戦争へとつながっていく。このとき既にイスラエルは核兵器も所有していた筈である。

6.国際情勢の要

今回のイスラエルとトランプのエルサレム首都宣言は一時的に中断していたアラブとイスラエルの抗争を進展させることになるかもしれない。アラファトのインティファーダの再開が有りうるような報道が日本ではなされている。しかし、そんな単純なものではない。ロシアはアメリカに仕返しするために北朝鮮の核ミサイルをイランに仲介するか、陸路を輸送協力するかもしれない。トランプはよくも悪くも、この事で、世界史に名を残した大統領になる恐れがある?一方、イスラエルは世界が丸焼けになろうとも、自国が安全でありたい国。当然、核兵器も持っている。アラブ諸国はこれから核兵器を持ちたいだろう。そこで北朝鮮が登場。アメリカがこの線を訴えて国内世論を高め、北朝鮮を攻撃することが最も恐ろしいシナリオである。

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イスラエルと日本はアメリカ合衆国の子分となり、身の安全を図ってきた。日本がアメリカの言うことを聞いてさえいれば、上手く行くと思い、へんてこな、トランプ政権とも仲良くしてる。それに対して、イスラエルはアメリカにおけるユダヤ人勢力やロビー活動を通じて、大きな影響を与え、支援を受けている点が大きな違い。日本は停滞の20年間ですっかり先進国の発展から取り残された。一方イスラエルはしたたかで、賢い。医療、製薬、軍事、セキュリティ、AI、ベンチャー企業など人間が生存に必要な分野に特化し、イノベーションを続け、アメリカの企業は彼らを取り込もうと躍起である。日本はユダヤ人に習い、戦略的に国際社会で生きる道を整えるべきだ。日本は中東の石油の輸入に依存しているため、どうしても アラブに同情的。確かに、ドイツのユダヤ人イジメは物凄く、600万人が殺された。また、イスラエル建国や中東戦争は彼らの犠牲に立ったものである。NHKのニュースではトランプのイスラエルの首都をエルサレムとする宣言にパレスチナ人の反発のデモが大騒ぎのように報道されている。彼らの怒りはごもっともかもしれ無い。しかし、現実はそうだろうか。ネタニアフ政権は相変わらずヨルダン川西岸の住宅開発とユダヤ人移住を進めている。オバマが批判してもどこ吹く風。NHKやニュース解説の達人、池上彰氏も言わないが、日本ではパレスチナに同情的な報道が受ける。その理由はいくつかある。まず、現実を認識しようとしない。同情の的であるヨーロッパから移ってきたユダヤ人は既に高齢者である。戦後70年も経つから、当時20歳の若者さえ90歳、ホロコースト経験者は希少なのである。彼らの二世ですら高齢者である。イスラエルの政党は労働党とリクード、共産党など10以上の多数政党だが、日本人がイメージするユダヤ人は労働党で、当時の首相はアラファトとオスロ合意を成し遂げ、対アラブに寛容な姿勢であった。ラビンは暗殺された。


彼らはリクードに政権の座を譲って今はネタニアフが首相だ。リクードの支持母体は戦後、アフリカやロシア、中東から移ってきたユダヤ人で彼らは中東戦争を支え、上昇志向も強い。イスラエルの医療はユダヤ人が握っている。パレスチナ人は彼らの医療を受ける事ができる。ヨルダン川西岸の入植者はこうした新手のユダヤ人であり、パレスチナ人に囲まれても平気で暮らしている現実に目を向けなければならない。彼らが入植すると住宅を建てるが、その住宅を建てる労働者はパレスチナ人なのだ。彼らはお陰で失業者にならない。入植者のお陰で生活が成り立つ何とも皮肉な結果なのである。

アラブの大義としての反イスラエルはイラクのフセインが言い出した事で既に死語だ。反イスラエルはイランイラク戦争の失敗をアラブの大義で覆い隠すのが狙いだった。そもそも、アラブは一枚岩ではない。仲が悪い。ヨルダンは第一次中東戦争の仕掛け人だが、本来ならアラブの盟主のフセイン家だが、サウジアラビアにメッカがあるため、スンニー派の原理主義者のサウド家にお株を取られ、かつ、フセイン家の奥方はイギリス人である。イスラエルの仇敵はシリアだが、第2、第3次中東戦争でイスラエルに完敗。今や内乱でアサド大統領は身動き出来ない。イランはイスラエルを敵とみなし、テロ集団ハマスの本家だが、これはイスラエルをアメリカの傀儡とみなし、反米のとばっちりなのである。イランとサウジアラビアはシーア派とスンニー派の千年来の敵同士。イランは隣のレバノンの混乱に乗じ、ヒズポラをイスラエルがレバノンに攻め込まないように送り込む。ガザ地区はハマス支配だが、イスラエルに封鎖された。ガザ地区から2000年から2006年にかけて4000発のロケット弾と迫撃砲弾の攻撃を受け、また、2012年には400発のロケット攻撃を受けた。イスラエルの迎撃はこのロケットを当初40%、後には80%迎撃している。イスラエルのロケット技術はすごい。このことの報道は少なく、ガザ地区に対するイスラエルの黄リン弾使用などが非難された。2017年イスラエル空軍機にシリア軍がS200地対空ミサイルが発射されたが、これをアロー2という対ロケットミサイルが撃墜した。戦闘機を狙ったロケットを撃ち落とす技術を持つに至ったのだ。ガザ地区ではイスラエルにハマスが封鎖され、今やイスラエルは軍事的には最も安定した時代なのである。この簡単な事を何故報道しないのだろうか。イスラエルはこうしたアラブの不協和音を敏感にかぎとり、ここぞと親ユダヤのトランプを招いたのである。


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