2018年 08月 06日 ( 1 )

2週間前のニュースで、IPS細胞を使ったパーキンソン病の治療の臨床試験が始まったことが報道された。京都大学で、世界で最初の試みが始まる。臨床試験は3段階あり、3〜5年くらいかかるが、長い間パーキンソン病に苦しんでる患者に朗報です。もう少し頑張っていれば恩恵を受けられる。 アメリカでも行われるかもしれない。

治験は時間がかかるが、最近は国際的なエリアで行われる。政府もIPSの研究は力を入れている。インターナショナルな治験になったら、アメリカでも、モラル面で先進的なカリフォルニアやネバダ州などは受け皿になるかも。治験における問題はIPS細胞は癌化する確率があること。これまで慎重だった。動物実験で目処がついたと聞いている。治験の失敗は補償はあるが、脳内のことだからわからんことが多い。IPS細胞の癌化防止の研究は阪大医学部が進んでるから、京大と連携出来ると良いが。医学部は結構壁があるのが気になる。

治験は第1相が安全性、第2相が効果、第3相が広範囲な安定安全調査だ。それぞれ1年から2年はかかる。アメリカならもっと早く出来るはず。しかし、アメリカは生命科学に慎重。その理由は宗教にある。

アメリカの福音派など聖書を字句通りに解釈するグループが政治的にも影響力があるからだ。ヨーロッパのキリスト教は柔軟である。ところが、不思議なことだが、宗教としては教会は衰退する。頑迷さが信仰上は力になる。生命の発生は神の領域と解釈し、堕胎も殺人であり、犯罪とみなそうとする。カトリックもそうだ。アメリカは優生学の盛んな国で人種差別も激しいから不思議。流石に国として進化論を禁止するところまでには至らないが、州によっては進化論教育が裁判で禁止になった。アーカンソーとか、その州は生物学を必修にしない。だから、その州は医大が無いと聞いている。IPS細胞は進化論に繋がっているからね。

1991年に行われた「ギャロップ調査によれば、47%のアメリカ人(大学卒でも4分の1)は「神がこの一万年のある時点で人間をほぼ現在の形につくった」と信じている」という。1990年代にも反進化論運動は衰えていなかったといわれている。今の政権も議論を避けている。アメリカではなんでもありにすると、とんでもない輩が酷いことを正当化するから、仕方ないだろう。日本で治療出来るならハッピー。

生命科学の世界で、国際的連携がなされて、臨床への応用が進むことを願っています。



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