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ストリートスマート

スマートを追及しよう!「ストリート・スマート」という言葉

ビジネスで経験を重ねる上で、キーワードになっているが、日本では耳慣れない。今のアメリカ大統領がまさにその人らしい。彼は確かにアカデミックではない。言う事もいい加減な印象があり、自分の都合で前言を翻したり、困った人。マスコミには格好なターゲットだ。しかし、彼の政策は実はアメリカ国民の期待には忠実で、人気はあるのだ。次の大統領選挙は圧勝するだろう。移民の問題や中国の狡猾な手口に対してはオバマもクリントンも、ブッシュも無策で、国民はイライラしていた。民主党のバイデン候補では太刀打ちできないと言われている。その鍵となるトランプの手法はアメリカでは評価されている。民主党の世界に対するリップサービスはアメリカ人にはムカついたし、今の中国の横暴を考えるとクリントンでなくて良かった。

「ストリート・スマート」という言葉を初めて聞いた人は、ちょっと意味が分かりにくいかもしれない。まず対極にあたる言葉を考えた方がわかりやすいでしょう。

「アカデミック・スマート」「スクール・スマート」といった言葉。学術的な知識がある人、学校の勉強ができる人、という意味です。これらはアメリカでは、どちらかというとネガティブな意味で使われることが多い。学歴はあるんだけど、仕事ができない人。よく勉強して知識だけは沢山あるけど、ビジネスの現場では結果が出せない人。


これまで多くの人たちと仕事をしてきた中で、頭でっかちでウンチクばかり並びたて、結局仕事は何一つ前に進められない・・・という人が周りにいませんか。20代でアメリカの大学院に留学しMBAをとっても、帰国した後、日本では力を発揮出来ない人がいます。ビジネスで問題があった時、焦って○○論という本をたくさん読み漁ったけど、頭でっかちがさらに加速するだけ。結局、アカデミックな勉強で直接仕事に生かせない。

今振り返ると、環境にでも適応して力を発揮できたスキルや知恵というものは、分厚いアカデミックな教科書から得たものでは決してない。もっと生々しく、現場で揉まれ、サバイバルメカニズムで身についたもの。あるいは、良いプロジェクトに数多く参加することができたりで、学び得たものが多いのではないか。

 トランプはこのことをよく知っている。彼は最初は大統領選挙に勝てると思っていなかった。ところが当選してしまい色々な問題を決断しなければならない。本で読んだ知識や大学での勉強は役に立たないことは百も承知だ。そこで最初は政治のプロのバノンや、軍のマチスを起用したが今の時点では不要な人材なのである。彼の人事は有能な人材を次から次へと首にしたり、辞任も多かった。日本のマスコミは彼の不人情を批判したがアメリカでは普通だ。ボルトンやポンペオを扱うにはティラーソンという大物を潰す必要があったのかもしれない。これまで教えてもらった指導者は一旦要領を得たら邪魔だし批判者になりかねない。彼は賢明なのか、ずる賢いのだ。

今彼が待っているのはギンズバーグ最高裁判事の引退だという。指導された人材をのこせは彼らに支配されかねない。独裁者の宿命だ。

これまでの、アメリカ人が苛立つ中絶や同性愛に関するリベラルな司法判断を止めようとしている。彼はこれまでの大統領ができなかったことに挑戦しているのだ。トランプのストリートスマートはアメリカの歴史を後戻りすることにいかんなく発揮されている。





ギンズバーグ判事が引退したり、職務を続行できないほど体調を崩したりすれば、トランプ大統領がニール・ゴーサッチ氏、ブレット・キャヴァノー氏に続き3人目の判事を指名し、圧倒的過半数を保守派で固められるようになる。



by katoujun2549 | 2019-05-20 20:40 | Comments(0)