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大坂なおみ、快挙!

大坂なおみ、凄い!

126日の全豪オープンの大坂なおみ対クビトワの決勝戦は素晴らしい戦いだった。第1セットのタイブレークに勝ち、第2セットでのクビトワの逆転、そこから切り替えて、クビトワの追撃を振り切り、大坂なおみの絶妙なリターンが決まり、最後は鋭いサービス、優勝を日本人の皆が胸のすく思いで見たに違いない。ハイチ人の父親と日本人の母親の間に生まれて、アメリカでテニス修行したが、日本人としてのアイデンティティを求めている姿が健気。日韓関係の悪化、日露交渉の不調、皇室の縁談トラブルなど、ロクな話題が無い中、嬉しい衝撃が日本を駆け抜けた。サッカーアジアカップも是非勝って意気消沈気味の日本に活を入れて欲しい。方やクビトワ選手はウィンブルドンを二回も制し、手の障害を乗り越えての決勝進出で、流石に勝負への並々ならぬ執念を見せた。偉大な選手である。大坂が3セット目に5ポイント取っても全く予断を許さない。しかし、ここでは気持ちを奮い立たせた大坂に勝利はやってきた。気力のぶつかり合い。見応えある試合だった。大坂は日本人には無い恵まれた体格と、抜群のセンスで、しかも21才と若い。コーチ陣も優秀だから、これから、何処までのびるか分からない。アメリカでは無名の頃、見向きされず、日本の吉田コーチやヨネックス、連盟が彼女を逸材として注目し、ここで開花した。日本の大坂なおみなのである。日本語が苦手だが、懸命に表現しようとするところが共感を招いたし、英語のコミニュケーション能力は問題無いから、コーチ陣や世界での自己主張も上手だ。アメリカ人からむしろ、変な英語と言われても、そんなやっかみは放っておけば良い。


大坂なおみがテニスを始めたのは幼児のころで英才教育を受けたとはいえ、21歳で全米全豪2タイトルを取ることは並々のことではない。サーシャコーチの存在は大きいが躍進の秘訣はその背後のスタッフの存在も大きい。スポーツの場合監督コーチの選手に対する個人指導が行われる。しかも、大坂の場合恐らくメインは4人だが10人は関わっているだろう。様々な角度から専門家が大坂に目標を与え、客観的科学的に指導し彼女もそれに答えていく。この2年ほどで大躍進した秘密はそのスタッフの能力におうところも大きい。

剣道の場合、個人指導は殆ど行われない。一流選手になってはじめて監督やコーチ、同僚が助言指導するが、一般には選手の個人的な努力に負うところが大きい。野球やテニスのようなプロスポーツはその辺りがシステマティックである。では、剣道ではそのようなことを普通の人はできないのだろうか。一流選手や高段者は似たような環境を自分で作っている。周囲がシステムとしてその選手を集中的に指導するのではなく、自分を中心として環境を作らなければならない。道場の師範、仲間、他道場や自分を評価する友人、家族などで構築している。


by katoujun2549 | 2019-01-28 19:45 | 国内政治 | Comments(0)