北朝鮮がへこまない理由:資源大国の北朝鮮
朝鮮半島では「北の鉱工業、南の農業」という言葉がかつてあったほど、金などをはじめ北部で様々な鉱物が採掘されてきた。大韓商工会議所が2007年に出した報告書によれば、マグネサイト、タングステン、モリブデン、黒鉛、蛍石など7種類の鉱物の埋蔵量が世界トップ10に入る。同年までに把握されている北朝鮮の鉱山は約760か所であり、そのうち30%が炭鉱である。同国の地下資源は200種類以上に達し、経済的価値を有する鉱物だけでも140種類を超えると見られる。とはいえ、北朝鮮の資源は既に掘り尽くされ良いものは残っていないという情報もある。
北朝鮮の資源で特筆すべきは無煙炭であり、その質は極めてたかく、製鉄やコークス、練炭、豆炭には欠かせない。中国は輸入を止めるわけにはいかない。
韓国貿易協会の統計によると、北朝鮮の中国への無煙炭の輸出額は昨年11億3218万ドル(約1330億円)となり、前年比で17.6%減少した。北朝鮮の対中無煙炭輸出額が前年比で減少したのは2006年以来。
輸出量は1543万トンで、前年に比べ6.4%減少した。輸出量が落ちるのは2008年以来。無煙炭は北朝鮮最大の対中輸出品で、昨年の対中輸出に占める割合は39.8%に達している。経済制裁が徹底できない理由だ。この事をなぜマスコミは報じないのか。実は経済制裁が始まる前、10年前までは日本の製鉄会社も輸入していたのである。
無煙炭の輸出が落ち込んだのは、2013年末の張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長の処刑が影響したとの見方が出ている。処刑当時、北朝鮮当局は張氏に対し、「石炭をはじめとする貴重な地下資源を(外国に)売り払った」と非難していたことから、北朝鮮が中朝貿易で無煙炭など鉱物の輸出を減らす可能性が指摘されていた。
2番目の対中輸出品である鉄鉱石も昨年の対中輸出額が2億1858万ドルとなり、前年比で25.7%減少した。2010年以来の低水準となる。この無煙炭の禁輸が徹底されたら北朝鮮は新たな行動をとるだろう。鍵はプーチン大統領、ロシアが北を支援すると制裁はずる抜けになる。
もう一つの資源は人である。北朝鮮は寒さが厳しく、そもそも農業には適していない。気候次第では深刻な食料不足になる。忍耐強い北朝鮮の労働者は過酷な自然の国や3Kの仕事に従事し、賃金送金している。
無煙炭と鉄鉱石の対中輸出が減ったのは、北朝鮮の対中輸出額全体が2009年以来のマイナスになったことに決定的な影響を与えたとみられる。国連のマルズキ・ダルスマン北朝鮮人権状況特別報告者は北朝鮮当局が海外派遣国数は17カ国前後に上り、本国に送金された額は年間あたり12億~23億ドル(約1440億~2760億円)とみられると指摘した。
同報告書によれば、出稼ぎ労働者の総数は少なくとも5万人。派遣国はロシアやポーランドに加え、中国、モンゴル、ミャンマーなどアジア地域、アルジェリアやクウェート、リビア、ナイジェリアなど中東・アフリカ地域。
労働者は鉱山地帯や森林伐採場、裁縫工場、建設現場などで長時間労働を強いられ、月額給与は120~150ドルに抑えられ、その大半を北朝鮮当局に送金しているという。
北朝鮮の人々は勤勉で、また体格も良い。優れた身体能力で、貧弱な環境から突然、オリンピックの柔道やサッカーで好成績が出る。美人も多いそうだ。彼らが金政権を支える理由は一体何か。
(参考)
北朝鮮における鉱床は、生成時期別に以下のようなものがある。
大東亜戦争前の日本は明らかにアメリカ中心の欧米先進国から明らかに狙い撃ちされ資源を手に入れること自体が極めて困難となっていた
何故こうも、時刻の歴史もろくに知らんバカほど、戦前の自国を貶めたがるのだろうか。戦後教育はまさに呪いだな