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軽犯罪 立小便判決と線路侵入

 産経ニュースによると、ビルの駐輪場で立ち小便をしたとして、軽犯罪法違反罪に問われた男性(36)の控訴審判決公判が7日、大阪高裁で開かれた。裁判長は、現場が公共スペースに当たらないとして無罪とした1審大阪簡裁判決を破棄、現場は「街路に当たる」として科料9900円の逆転有罪を言い渡した。現場の駐輪場が、同罪で規定する「街路または公園その他の公衆の集合する場所」に当たるかどうかが争点だった。また、女優の早見優と松本伊代が京都で線路に侵入したことが妨害罪で書類送検された。これがテレビのニュースで何度も取りあげられた。これらのニュースで共通しているのが、一体誰が警察に通報し、また、ブログに反応したのかが不明である点だ。立小便は古典的軽犯罪で時と場合によっては逮捕されても仕方がないが、高裁まで争うというのは異常だ。線路侵入も京都府警は書類送検までなぜ行ったのか、厳重注意とか、場合によっては、その場で誰かが注意すれば済む話である。立小便判決の場合、多分、被告側が偏執的で納得しないのだろう。素直に謝れば済む話だったのではないか。また、線路立ち入りの場合は、ブログの炎上とか、有名人に対するバッシング、場合によっては苛めである。ご両人は列車の運行を妨害したり、止めようという意図があったとは到底思えないし、鉄道側には何の損失も無い鉄道営業法違反などということが犯罪であることを認識している人の方が少ない。もちろん良いことではないし、観光客が多いところだから、今後真似をする人が出ると困るというなら、その時の話ではないか。写真で明確な証拠がある以上対応しなければならないのもわかるが、マスコミはむしろ、ネット上のいじめ的な炎上を問題にすべきである。こんなことに敢えてコメントを書いたのは、日本の警察やマスコミに対する不信感が湧いたからだ。この程度のことで、毎朝30分もワイドショーで取り上げるのはマスコミの自主的な、個人に対する社会的制裁が過剰にならないような配慮が欠けた行為に見えるからだ。線路立ち入り事件に関しては、ご両人が書類送検を不服として裁判所に提訴したらニュースになることではないか。両人も気の毒なくらい謝っている。こんなことでは、今国会で問題になっている、共謀罪などが、とんでもない方向に解釈され、警察が市民を脅かすことも考えられる。むしろそうしたことをマスコミは取り上げて警告すべきなのに、かえって煽っていることが異常なのだ。こんな報道機関は、学校のいじめ問題に偉そうな口を叩く資格はない。
by katoujun2549 | 2017-02-13 11:10 | 国内政治 | Comments(0)