自然の宝庫 新潟県粟島
この島は民宿と漁業で貨幣経済が回っているのだろうか。物々交換も盛んである。漁業は定置網と刺し網漁である。島には商店らしきものがない。勿論コンビニも無い。不思議なことに魚屋や八百屋が無い。野菜は地縁社会で物々交換されていて、これで生活が営まれ、港には市場もあるが、わずかな漁獲が浜値ともいう価格で取引が行われる。定置網の漁獲は山北などの市場で取引され出荷されている。この村には警官は夏の間2ヶ月しかいない。冬は海は荒れ、2mの波高で船は動かない。一週間も閉ざされると孤島である。急救患者はヘリで村上に運ばれる。
翌日は内浦港から島を一周する観光船で島を外側から眺めるツアーをした。自分は佐渡や笹川流れ等こうした周遊船に乗って見物しても、岩場などは平面的にしか見えないし、期待が裏切られる事が多かったが、ここは違った。素晴らしい風景であった。直感的に感じたのは、ここはカヤッククルージングのメッカになりうるということであった。ただし、海はお天気次第、風があれば危険な場所である。
お昼は港の脇にある喫茶店「そそど」でフィッシュカレーを頂いた。800円であるが、ココナッツの入ったタイ風の味付けが新鮮であった。2時の高速船で島を去ったが、林さん、村役場の佐久間さんが手を振って見送ってくださった。高速船3750円はフェリーより2000円近く高いが、55分で岩船に到着した。
そそどのカレー