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アシュラム集会

 敬和学園の名誉理事長後宮先生から8月5日のアシュラム集会の会議に出席するように要請され、韓国YMCAの会議室に伺った。会議には、敬和学園の新理事長 大宮先生もご出席であった。9月23日、24日に韓国YMCAで開かれる、アシュラム集会の打合会であった。この集会は、超教派ということで、韓国教会の牧師、加々見牧師、岩波牧師などが打ち合わせに参加されていた。

 アシュラムとは一言で言えば祈りの集会で、元々インドで行われてきたことで、今も行われていると聞いている。インドでは、宗教以外にも政治や文学のアシュラムも開かれる。マハトマ・ガンジーのアシュラムも有名だった。そのアシュラムに招かれたのが、インドの宣教に生涯を献げたスタンレー・ジョーンズで、アシュラムを体験してみて、これこそキリスト教会にぜひとも必要な集会だと痛感して、クリスチャン・アシュラムをインドで始めた。
 スタンレーは戦後の日本に何度も来て日本伝道にも力を尽くされたが、今から約50年前に来日の折、クリスチャン・アシュラムを日本でも開き、それが契機となって日本にも日本クリスチャン・アシュラム連盟が超教派で誕生した。(http://aobasou-ch.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-3194.htmlより)後宮先生も確かスタンレージョーンズの導きで牧会者の道に進まれたのではなかったか。

このアシュラム運動に大いに共鳴したのがチイロバ先生こと榎本保郎師であった。師は四国の今治教会を辞任して、アシュラムセンターを近江八幡に設立し、自らその主幹牧師となってアシュラム運動を全国、海外にまで展開した。しかし、二年後には天に召された。その後を受け継いで、今日もセンターは活発な活動を続けている。そのご子息、榎本恵牧師が中心に集会準備が進んでいた。

 9月24日の集会で迎える、高俊明氏は、Aマクグラスからアジアにおける重要なキリスト者としてノミネートされた方である。台湾本州人で、台湾独立運動で国民党に逮捕された経歴のある硬骨漢である。高氏は、27年前、台湾の人権・独立運動に参加したため7年の実刑を言い渡され、4年3か月と21日間刑務所に入れられた。「笑うキリスト」という演題で興味深い。台湾からも20人程のツアーが来られるそうで、アジア学院の見学などがプログラムに入っていた。台湾原住民の民族舞踊、韓国教会の舞踊もあり、充実した集会の様子である。台湾では「原住民」というのは彼等にとっても名誉ある呼称なのだそうである。講師の性格上、台湾独立派という色彩もあるが、200人程の集会であり、大騒動にはならないだろう。

 会合が終わって、後宮先生を東京駅までお送りした。そのとき、第二次大戦中、後宮先生の乗っていた戦艦霧島の最後についてのお話を伺った。霧島は、第二次ソロモン沖海戦で米戦艦サウスダコタに40発を越える命中弾を浴びせ、大破させたが、弾丸はミッドウエイ艦砲射撃用の榴散弾で徹鋼弾を持っていなかった。その為に、撃沈できなかった。その後、レーダー照準の戦艦ジョージワシントンの集中弾を浴び、大破、結局自沈した。後宮先生はそのとき海に投げ出され、奇跡的に救出されたという経歴の持ち主。大日本帝国海軍最後の砲撃戦であった。後宮先生はそのとき、機関兵と一緒に、自沈する為に、キングストン弁という栓を抜いたが、機関兵は戦死されたそうで、大変な事をあっさりと話されるのには驚きました。
 日本橋のノイエスで7時から開かれる治験まで時間があったので、丸善に行き、門田隆将氏太平洋戦争 最後の証言(第1部 零戦・特攻編)を買った。

by katoujun2549 | 2011-08-08 13:01 | キリスト教 | Comments(0)