炉心溶融 メルトダウンーチャイナシンドローム
炉心の隔壁内の気圧が0.855メガパスカルを越えると炉の外殻が破壊され、放射能と熱が放散し、原子炉が破壊される。最大0.755メガパスカルまで上昇。圧力を減少させる為に内部のガスを抜いたお陰で、0.455メガパスカルまで低下、何とか崩壊は免れた。ただ、格納容器が破損している可能性もある。東京電力はこの状況を一切報告していないのは安全保安院の報告に委ねたという事なのだろうか。その辺りの事情が全く分からない。秘密主義である。1号機の屋家が吹き飛んだ様子は爆発以外の何ものでもないのに、外壁が崩落したという表現になるのは一体何なのだろう。
経済産業省の原子力安全・保安院は12日午後2時すぎに記者会見を開き、東京電力福島第一原子力発電所の1号機(福島県大熊町)で、原子炉内の燃料の溶融が進んでいる可能性が高い、と発表した。放射線医学総合研究所が原子炉敷地内で、燃料中に含まれる核分裂生成物であるセシウムを確認した。原子炉の冷却作業が上手く行っていないということは避けている。吹き飛んだ建物の中に一体何があったかも言わない。大量の放射線を含んだ飛沫が当りに飛び散っていると考えるのが普通ではないか。炉心が融溶していれば、セシウムだとか、放射性ヨウ素、プルトニウムだって、様々なものが飛び出している危険性に何故触れないのか。屋家崩壊ではない、大爆発ではないか。大本営発表の退却を転進というのと同じだ。自分に都合の悪い状況は言葉を変えてごまかすという日本の官僚の常套手段である。民主党がもっている官僚以上の官僚体質があらわになった。こと、原子力に関しては相変わらず秘密主義である。一体、東電は大地震の対策をどのようにしているのだろう。想定地震規模が甘かったのだろうか。しかし、小生の感覚では、これが政府の施設であったらもっと酷い事になっていただろう。そもそも、安全基準というのは実は国より民間の方が厳しいのが普通だから。国がやるともっと危険なのだ。
1号機の燃料Aの水位は、マイナス90センチがマイナス170センチまで下がり、燃料が水面から露出しているとみられる。燃料Bの水位についても、80センチから145センチまで下がっていることが確認されたという。1号炉3号炉が爆発、政府の発表はいつも抽象的。メルトダウンと言うと定義の幅がありすぎて、誤解を招くとはいいえ、とにかく危険な常態であることは政府の話以前に国民の方が感じ取っている。危機の時に政府の言う通りにすると危ない。炉心溶融は、想定されている原発事故の中で最悪の事態だ。これが進むと、爆発的な反応を引き起こして広く外部に放射能をまき散らす恐れもある。スリーマイル島の炉心溶融、チェルノイブルの原発火災と炉心溶融に次ぐ大事件である。自分の命は自分で守ろう。。