人気ブログランキング | 話題のタグを見る

JSバッハとCPEバッハ

イースターが近づいてきた。今は受難週でキリスト教徒が最も信仰的になるとき。音楽の世界ではバッハのマタイ受難曲が各地で演奏される。日本の鈴木雅昭氏のバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏が待ち遠しい。音楽監督、チェンバロ・オルガン奏者、東京芸術大学教授である彼はバッハのカンタータを全てCDに録音するプロジェクトを実施した。バッハコレギウムジャパンは古楽器を使い、演奏レベルの高さは国際的に高い評価を得ている。バッハは受難曲を恐らく4つ作っている筈なのだが、今日演奏されるのはマタイ受難曲とヨハネ受難曲だけだ。マタイ受難曲は1727年4月11日、ライプツィヒの聖トーマス教会において初演。その後改訂が加えられ、1736年に最終的な自筆稿が浄書されている。バッハの死後殆ど演奏されなかったらしい。19世紀に入り、偶然、メンデルズゾーンが楽譜を貴族の館で発見した。1829年再演され、バッハの再評価につながった。今日クラシックの最高峰と言うべき曲だ。マルコ受難曲も断片的に残されており、これをバッハの作曲手法に基づき再現したものがCDになっている。さらにルカ伝もどこかにある筈だ。発見されれば世紀の大事件になるだろう。バッハが偉大なのは、音楽史上バロックまでの音楽の集大成を行い、ロマン派音楽に橋渡しをしただけではなく、後世に至るあらゆる作曲家の基礎を提供したことである。しかし、18世紀になるとJSバッハの演奏は下火になり、いつしか演奏されなくなってしまった。当時はレコードといった録音は出来なかったから演奏されなければ失われてしまう。勿論多くの楽譜があるから音楽家は演奏する事はできた。しかし、偉大なのはその息子達が音楽家として活躍し、特にCPエマニュエルバッハはモーツアルトをして音楽の父、自分は彼の息子と言わしめた程の影響を与えた。C.P.E. Bach: “Die Auferstehung und Himmelfahrt Jesu” [DVD] Bachfest Leipzig 2004 [Ausgewählte Höhepunkte][CD]. Cantata BWV 11 []. Sigiswald Kuijken .はライプツィヒの聖トーマス教会で行われたバッハ生誕400年祭で演奏されたもの。NHK教育で二度放送された。u-tubeで見る事が出来る。アドレスは次のとおり。
http://www.youtube.com/watch?v=Vkj4jf_yfvE&NR=1
by katoujun2549 | 2010-03-19 10:31 | 映画 | Comments(0)