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レンズ交換デジカメ オリンパスE-P1

 オリンパスが昨年7月レンズ交換式デジカメ、オリンパスペンE-P1を発売、さらに12月電子ビューファインダーを取り付け可能になったE-P2を発売、今年初心者版E-PL1が登場した。
 
 ライブガイドは、オリンパスイメージングのWebサイト
(http://olympus-imaging.jp/product/dslr/epl1/feature/liveguide/index.html)でシミュレーションを体験できる。これまで、デジ1眼では他者の後塵を拝して来たオリンパスとパナソニックがその特徴、企業の資産を基盤にした新製品を出して来た。

 マイクロフォーサーズは既にパナソニックからG1、GH1が出ており、これと客観的に優劣を付けることはできるが、価格が違う。デジ1眼はキャノンとニコンが市場を分けた競争状態で、そこにペンタックスKが割り込み、1,000万画素を超すスペックは行き着くところに来た感がある。コンパクトデジカメも価格面と性能面が限界にきており、デザインも似た形になっており、そこにマイクロフォーサーズという企画が進化における突然変異種として登場した。勿論、性能比較は使う人の目的次第だから、無前提の比較というのは意味が無い。そのカメラで何を撮るのかだ。スナップならシャッターの音とか、AFのスピードが問題になる。集合写真であれば、誰かに撮ってもらう事が多いから、手ぶれ補正は大事な要素。
 
 G1、GH1はこれまでデジ一眼を全く使ったことのない人が最初に買うものとしては申し分の無い機種であり、価格も安い。新品でレンズ付きなら4万円、中古だったら3万円くらいでもあるだろう。EP1,2はこれまでレンジファインダーやデジ一眼を使いこなした人が、これまでのレンズを活用したり、気分を変えたり、気軽にビジネスや、お散歩カメラ用として使い易いだろう。価格も結構なものだ。趣味がなければ無駄だろう。カメラ病患者には昔のFDやOM、タクマレンズが使えるとか、ライカとの互換性など魅力的である。
 E-P1のスタイルや機能が斬新だったこともあり、E-PL1はどこか地味に見えるのも否めないが、基本性能は殆ど変わらず、機内手ぶれ防止機能とフラッシュがついて8万円台というのは魅力だ。
デジカメの商品ライフスパンは実に短かく、半年という感じがする。E-P2の電子ファインダーヴューもGFのファインダーも所詮は電子。デジカメは殆どライブビューだ。ヨドバシで聞いたら、LUMIX-GF1の電子ファインダーはライブビューと比べて使えるという程度のもので魅力が無いという。オリンパスのこれら3種の発売時期はボーナス時をねらったものだが、何故半年後に殆ど性能の変わらないEP2を出したのか分らない。それに対して、パナソニックは9月にLUMIX- GF1を発売した。これはG1、GH1に続くもので、6万円代でパンケーキレンズ付きレンズ交換型コンパクトデジカメとしてE-PL1と並ぶ競合機種だ。まるで後だしジャンケンのような要領でパナソニックが売り出した。あるいはこれらの発売前にオリンパスがEP1を夏のボーナス商戦に出したのかもしれない。そのスペックは手ぶれ補正がレンズ側で本体には無いくらいで、後はアダプターをつければフォーサーズレンズは交換できるし、ライカレンズも使用可能という欲張り仕様だ。ライカレンズを使うと50mmが倍になって100mm換算、ズミクロン35mmF2だと70mmの望遠になる。これも楽しみ。

 自分はたまたま、世界の中古カメラ市で7万円でE-P1を買ってしまった。以前は価格面でLUMIX-GF1とは比較にならなかったが、これだけ下がると比較の対象になる。確かにLUMIX-GF1はそのコンパクト性がこれまでのG、GHより優れているが価格も高い。最大の欠点は小型過ぎてホールド性に難があるのに手ぶれ補正が本体に無い。しかも、レンズ内に補正機能の無いレンズ交換を売りにしている。カメラは小さければいいというわけではない。デジコンはこれまでLUMIXを使って来た自分としては、その使い易さ、小型な姿、価格には満足して来た。さらに、GF1のハイスペックには敬意を表するが、自分は、AFやフラッシュもあれば良く、それより、マニュアルで使いたい。デジカメは撮った後すぐに確認できるので、マニュアルに向いているのだ。EP1 のサイズは120.5mm(w)
×70.0mm(H)×35.0mm(D), LumixGF1119.2(W)×71(H)×36.3(D)mm、285gで殆どサイズは同じ。小型機に何でもかんでも詰め込む、幕の内弁当型は日本的企業のお家芸だが、使わない機能も買わされているのだ。そうした複雑な機能を小さなスペースに詰め込むにはいろいろな無理が陰に潜んでいる。何かが犠牲になっているはずなのだ。かつて零戦を軽くするために操縦席の防弾版が無かった。結局、多くの操縦士が失われた。LUMIX-GF1は多分、ホールド性と耐久性だと思う。

 また、スポーツ(剣道)の一瞬のシーンを撮りたいので、オートでは次のチャンスを逃してしまう。さらに、35mmでは画面が広がり過ぎて定まらないし、競技中はフラッシュが使えないうえ道場はやや暗いから、50mmでは出来るだけ明るいレンズ(F1.4)が欲しい。だから、いつもはペンタックスK20を使っている。(本当はニコンD3が欲しいが高くて買えない)ところが、剣道の試合に行くと試合後稽古会があって防具も持っているとK20とレンズが重くて荷物が増えるのは困る。荷物が多いとカメラ等もうっかり忘れてしまう危険性もあるものだから、つい家に置いて、LUMIXをポッケに入れてしまうのである。GH1の機能があれば、GH2は不要だ。これらは立派なものだと思うが、何ともその形がごつい。デジ一眼の亜流という感じが、携帯性の悪さを感じさせ、カメラオタクの食欲をそそらない。その点E-P1は、あの銘機オリンパスペンの形をベースに鞄にも気楽に入れておけるデザイン。その新味が失せないうちに、価格が下がる機会を狙っていた。また、デジコンの必要があるときは従来の800MのLUMIXで充分である。PCとの相性で言えば高画素はメモリーを食うし、メールやブログには不便だ。ライカアダプターは未だ後のお楽しみで、E-P1には買った時に付属のズームを使っている。

 世代的なものだろうが、自分はやはり、カメラの王者はライカだと思う。あの洗練された形は今も健在だ。デジタルのM9が出て少し大きくなってしまったが、かたくなにデザインコンセプトを守り、価格も妥協しない。ゲルマン民族の精神ここにありだ。それに対する日本の幕の内弁当方式、何でも詰め込みコンパクトもいいぞ。マイクロフォーサーズにエールを送る。パナソニックの電子技術がカメラに向かい、何処までやれるか楽しみ。パナソニックはなりふり構わず、ライカと合体。そこにSONYのCarl Ziessが加わると凄いバトルになる。いくらNikkonがF6やD3を出そうと、キャノンがFD50mmF1,0を出そうとライカは不動の地位を守れる。カメラのエルメスがあったっていいんじゃないか。レンズも含め、それぞれに伝説があり、ブレッソンや沢田が愛したカメラだ。殻らのLumixの作品は無い。カメラマンの究極の道具がLeicaである。日本のエレクトロ二クス産業の中核パナソニックとカメラ業界とのコラボレーションが良い方向に進み、日本の未来を切り開いてほしい。

オリンパスE-P1
Lumix GF1
LumixGH1
LeicaM6TTL

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by katoujun2549 | 2010-02-23 15:11 | | Comments(0)