直心影流法定は体重減量につながる
法定に一生懸命取り組んでいる方はスレンダーな人が多い。大先輩の星野七段、大谷七段も熱心に法定に取り組み、日々竹刀剣道や居合に加えて稽古をされているが、枯れているというくらいに身体に贅肉が無い。竹刀剣道においては結構大先生でも肥満体、メタボな方が多い。法定は大きく上半円を木刀で背伸びをする中で描く動作が多い。このことはまさに背伸びダイエットと同じである。この、上半円という動作は日頃、竹刀剣道や日本剣道形になじんだ剣道人には戸惑う動作である。
しかし、相撲の仕切りや土俵入りを思い起こしてみると、これが江戸時代以前は身体で示す言語のように、意味する事が普通の人でも理解できたのではないか。要するに大きく天に向かって両手を広げる事が天を意味し、下に拡げれば地を示すということを。動作を始めると同時に、大地から、大気の全てを吸い込む気迫で息を吸うということである。相撲の土俵入りも両手を開きながら大きく息を吸い込み、気を整えるのである。
小生もかなりメタボであるが、これを解消すべく、法定において実験台となって大いに背伸びをして実証したい。