堺屋太一さんが先日83歳で亡くなられた。今となっては人口論や、世代論は月並みだが、堺屋太一さんが早くから今日の少子高齢社会を予測した「団塊の世代」はベストセラーとなった。1970年代オイルショックからの再生に苦しんでいた経済を前に、昭和22年から30年までの間に生まれた世代に着目し、この層を中心に時代が変化したことを示した。堺屋さんは危機感と、新しい時代を生むエネルギーに期待した。しかし、実は何も生まなかったのである。堺屋太一さんの死は団塊の世代への明るい期待の終焉を意味するのではないか。我々の次の世代は年金勝ち逃げ世代として冷ややかに見ている。

堺屋さんはいつも未来を見つめていた。それに対し、我々の父親の世代を中心に未来を築いた人々が城山三郎であった。我々団塊の世代は城山三郎の教訓を背に、堺屋太一の未来に向かって進んだはずだが、実はバブルやリーマンショックから生き残ることで終わってしまった。何も残していない。

近年、国も社会も変なことが多い。野田の小学生虐待、統計の誤魔化し、レオパレス21の手抜きといったマスコミに出る以前に一体日本という国に何が起き、始まっているのか?一言で言うと劣化だが、無責任な概念だと思う。変化も劣化も必ず起きるが、何も仕組みが機能しないから事故も起きている。野田の児童保護職員は父親が脅して来た時に何故警察を呼ばなかったのか?こんなにデタラメな世の中を作ってしまったのか。我々団塊の世代に責任があるかもしれない。親の代は戦後の復興を目指し、懸命に生きていたようだ。我々は何を残してこの世を去っていくのか。


社会を形成するための哲学やビジョンが無かった。ガタガタになった社会を子供たちに残してしまったのかもしれない。子供たちが安心して成長する街づくりが出来ていない。学童クラブや習いごとで忙しい。今公園をみても遊んでいる子供を見ない。レオパレスアパートは中野にいると至るところにある。本社は家から5分のところ。レオパレスは我々の世代が作ったのではないか。あの手抜きはビジネスモデル転じて詐欺に近い。作り手も指示どおり作りましたと言いたいが、断熱材が入らない家を作って平気。手抜きの安アパートにレオパレスではないが、我々の孫が受けた児童虐待、オリンピックに何で予算オーバーを許すのか?誰が責任者か分からない。統計のインチキも理由がわからない。最初に仕組んだのは誰だ、発見した人を攻めても仕方がない。あの頃我々が現役ではなかったか。団塊の世代が残したものはどこか変。重要な法律が議論も無く通ってしまう。小泉も菅直人も、鳩山も同世代。都知事小池百合子とか名古屋市長の河村たかしも団塊世代。競争社会に生きてきたせいか。哲学はないが機を見るに敏だ。鈴木宗男もそうだ。彼らが引き継いで今の政権がある。同世代の政治家は他に舛添要一、田中眞紀子。安部首相は次の世代、嘘つきのリーダーに相応しいデタラメ情報。日本がどうなろうと、選挙で勝てば良いのか、小選挙区制も我々の世代が作ったようなもの。後の世で後ろ指を指されるかも。

今回の野田の事件は何とも悲しい。言葉にならない。昔に比べて今増えているのかどうかは知る術がないが、家庭内暴力というのはいつの時代も洋の東西を問わずあったし今もある。世界中にありドイツでは子供の虐待死は日本の3倍だという。野田の事件はサイコパスの父親が一線を越えてしまった。これは「病気」が原因だから隔離する以外に防ぐ方法がない(ドイツは親権ではなく子供の権利を最優先に厳しく隔離するようだ)。瞬間湯沸かし器のマスコミが今原因を並べ立てても直ぐに萎んでしまう。やはり、平凡な言い方だが、警察等を含む行政が如何に厳格に手だてを講じるかにかかっている。福祉医療機構が子供シェルターのNPO向けセミナーを開催している。

自制心の劣化は環境変化がもたらしたものでしょう。つまり、核家族化、終身雇用制度の終焉、グローバル化による収入格差、小売店消滅・シャッター街化(スーパー→コンビニ→アマゾン)でなどなど様々な人間を取巻く物理的環境の変化が個々人、特に若い世代で精神の化学反応(不満、不安)を生み自制心の劣化に大きな影響を与えていることは間違いない。AI,IOTによってこの傾向に拍車がかかる。昔は正義感ぶった朝日や地上波が疑似北朝鮮の如くそれなりの秩序を守る役割を果たしていたが、正偽混濁した情報が溢れる中、この一線は越えてはならないという精神の基準がなくなったことが原因。大企業でも検査不正が多かった。この1年、日産、神戸製鋼、東レといった大企業も例外ではなかった。

外資では「ない」とはいえないが日本企業に比べると圧倒的に少ない。これは、やはりコンプラとか内部監査意識が終身雇用ではない外資では効くことの証明。日本企業で未だに多発するのは、転職がし難いという雇用環境のなか将来の雇用に安心感を生む「終身雇用」へのむなしい期待心が残っている証拠。

# by katoujun2549 | 2019-02-11 12:36 | Comments(0)
韓国で、今日のような「反日感情」が生まれたのは戦後のことである。初代大統領、李承晩(イ・スンマン)が史実を捻じ曲げ、反日歴史観を国民に強制したことが大きい。(夕刊フジ)

 彼が歴史を歪曲(わいきょく)した理由は3つある。産経ニュースよると、

 1つは、「政権の正当性」の確保だ。本来、日本から独立するなら、日本と併合条約を締結した大韓帝国が復活すべきである。だが、戦後最高権力を握った李承晩氏は李王朝の復活を許さず、韓国は共和国となった。そのままでは「朝廷への謀反」となるため、つじつまを合わせるべく歴史を改竄(かいざん)する必要があったとされる。

 2つ目は、国民の「日本時代への郷愁」を断ち切ることだ。

 戦後、日本と分断された韓国は世界の最貧国へ没落し、日本時代を懐かしむ雰囲気が国中にあふれていた。日本時代が「地獄」だったことにしなければ、新政権の存在意義が薄らいでしまう。

 3つ目は、朝鮮戦争前後の李政権による自国民虐殺事件を糊塗(こと=取り繕う)するためだ。

 1948年に済州島で発生した「四・三事件」では、3万人近くの罪のない民間人が共産ゲリラ幇助(ほうじょ)の疑いで、政府軍に虐殺された。朝鮮戦争が始まると、左翼からの転向者を再教育するために組織した「保導連盟」の加入者を「敵性分子」として虐殺した。少なくとも10万人以上が殺されたという説もある。さらに、北朝鮮ゲリラ討伐の過程で、全羅道や慶尚道の山村では、女子供を多数含む民間人を「共産ゲリラ協力者」と見なして数百人から千人単位で虐殺している。

もうひとつのルーツはアメリカである。アメリカの戦略空軍のリーダー、ルメイは太平洋戦争の戦略爆撃の責任者だ。朝鮮戦争で朝鮮国民の20%が犠牲となったことを認めている。共産主義との戦いでやむを得なかったと正当化している。アメリカはこの犠牲の張本人となることを避けるためにも、戦前の日本人の支配を捏造し、憎悪を日本に向けることに積極的だった。元々、戦前では独立を願う気運もあったが日本への憎悪は無かった。独立を願いつつ日本と一体となって多くの軍人や民衆が日本に協力した。戦後の李承晩の政策とアメリカの戦略支援とが合間って韓国の世論としての反日が完成し、その象徴が竹島と慰安婦、徴用工問題の捏造なのである。

こうした背景もあるが、今回のレーダー照射は異質の事件。文政権は北朝鮮のエージェントと化している以上に軍内部では北との連携こそ、自らの安寧につながることと思い込んでいるし、軍こそ親北の張本人だということだ。文在寅が軍に対して絶大な権限を持っているとは思えない。彼の立場は軍の意向に逆らえば、命も危うい。韓国には反共機関。KCI Aがあったが、今は廃止され国家情報院となっている。文在寅政権が誕生後、詳しい日時は不明なものの、国家情報院において徐薫国情院長から「北朝鮮に対する一切の工作活動を禁止する」と命令されたという。今は逆に北ともつながっている。大統領も逆らえない権力構造があるとは思えない。しかし、軍を今の大統領は把握しているのだろうか、軍んを把握するには人事からであるが、1年では無理である。反日教育が世代を超えて韓国軍に浸透している。アメリカは韓国が北朝鮮と通じて国益に反する行為にどう対応するだろうか?

# by katoujun2549 | 2019-02-06 10:44 | Comments(0)
野田市で起きれた10歳の小学生虐待死事件では、関係者の教育委員会、児童相談所、小学校などが批判の対象とされている。栗原容疑者の妻も共犯者として逮捕されてしまった。アンケートの写しを栗原容疑者の手に渡してしまったことが、虐待を加速させたことも想像できる。マスコミでは正しく対応していれば救えた命という通説が横行している。共犯者となってしまった妻からは壮絶なDVの状況も伺え、彼女を擁護する声も多い。野田市教育委員会は針の筵であろう。非常識且つ想像力を欠いた容疑者への対応が事件を加速させたことは非難に値するし、野田市のHPでは市長がお詫びの声明を出している。いったい誰に向けてなのか。亡くなった子供に対してだろうか、失われた命は戻らない。しかし、この事件の異常性が報道されるが栗原容疑者の実像がほとんど伝わってこない。一般的には児童虐待の場合、被害者は父親とは血縁のない配偶者の連れ子であることが多い。ところが今回は実子なのだ。ここに事件の異常性が見える。事件は一人のサイコパスに周囲が騙され、振り回されたのだ。精神異常者というのは一見して分かるものではなく、異常者は正常を装い、周囲をだまし、目的を達成しようとするからだ。

Wikipedia によるとサイコパスに次の説明がある

オックスフォード大学の心理学専門家ケヴィン・ダットンによると、サイコパスの主な特徴は、極端な冷酷さ・無慈悲・エゴイズム・感情の欠如・結果至上主義、である[1]。現状では、チェックリストのみが診断基準であるので医学的にサイコパスと同じ状態であっても反社会性がなければサイコパスとはならない。反社会性などの診断基準を満たす者は幼少期からの素行問題など行動面の異常を示すことが多い[2]

日本国の精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第5条に、「この法律で『精神障害者』とは、統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者をいう」と定義され、精神障害者に該当しつつ、保護の対象者と成る事を法的に認めているが、必ずしも全てが該当するとも言えず、時代相応の医学(科学)的な診断結果に基づいて判断される。

サイコパスの主な特徴は、極端な冷酷さ・無慈悲エゴイズム・感情の欠如・結果至上主義、であり、サイコパスの人間の大部分は殺人を犯す凶悪犯ではなく、身近にひそむ異常人格者であるとされている。

しかし中程度以下のサイコパスであれば、社会的成功を収めることも多いとされている。サイコパスはその定義上、悪人とされる[3]。そして彼らが悪事に手を染める理由にはありとあらゆるものがあるとイェール大学の心理学専門家ポール・ブルームは断定している[3]


加害者の父親は日常、職場などでは真面目で異常性を感じさせない人物だったという。この二重性をどう説明するかである。彼は周囲を騙し、自身も被害者と思い込んでいるかもしれない。あきらかに、サイコパス、精神異常なのだ。ところが、これを警察は認めたくない。裁判にも影響するからだ。このことは裁判まで世の中に公表されないかもしれない。弁護側は栗原容疑者の精神異常を減刑の論拠にするだろう。しかし、犯罪にまで至る正常な感覚の喪失を警察は認めたくない。日本では精神病に対するハードルが高い。

しかし、マスコミがこのサイコパスの問題触れようとしないとうことは不可解。これからも同様の事件は起きるだろう。サイコパスという人物の知識がなさすぎる。栗原容疑者の執拗な子供会の執着。自己正当化、そしてDV。どう見ても異常だ。教育委員会も、児童相談所も彼がそのような人物だということが全ての原因であることを見抜けなかったことこそ問題なのである。

# by katoujun2549 | 2019-02-05 11:17 | Comments(0)

大坂なおみ、凄い!

126日の全豪オープンの大坂なおみ対クビトワの決勝戦は素晴らしい戦いだった。第1セットのタイブレークに勝ち、第2セットでのクビトワの逆転、そこから切り替えて、クビトワの追撃を振り切り、大坂なおみの絶妙なリターンが決まり、最後は鋭いサービス、優勝を日本人の皆が胸のすく思いで見たに違いない。ハイチ人の父親と日本人の母親の間に生まれて、アメリカでテニス修行したが、日本人としてのアイデンティティを求めている姿が健気。日韓関係の悪化、日露交渉の不調、皇室の縁談トラブルなど、ロクな話題が無い中、嬉しい衝撃が日本を駆け抜けた。サッカーアジアカップも是非勝って意気消沈気味の日本に活を入れて欲しい。方やクビトワ選手はウィンブルドンを二回も制し、手の障害を乗り越えての決勝進出で、流石に勝負への並々ならぬ執念を見せた。偉大な選手である。大坂が3セット目に5ポイント取っても全く予断を許さない。しかし、ここでは気持ちを奮い立たせた大坂に勝利はやってきた。気力のぶつかり合い。見応えある試合だった。大坂は日本人には無い恵まれた体格と、抜群のセンスで、しかも21才と若い。コーチ陣も優秀だから、これから、何処までのびるか分からない。アメリカでは無名の頃、見向きされず、日本の吉田コーチやヨネックス、連盟が彼女を逸材として注目し、ここで開花した。日本の大坂なおみなのである。日本語が苦手だが、懸命に表現しようとするところが共感を招いたし、英語のコミニュケーション能力は問題無いから、コーチ陣や世界での自己主張も上手だ。アメリカ人からむしろ、変な英語と言われても、そんなやっかみは放っておけば良い。


大坂なおみがテニスを始めたのは幼児のころで英才教育を受けたとはいえ、21歳で全米全豪2タイトルを取ることは並々のことではない。サーシャコーチの存在は大きいが躍進の秘訣はその背後のスタッフの存在も大きい。スポーツの場合監督コーチの選手に対する個人指導が行われる。しかも、大坂の場合恐らくメインは4人だが10人は関わっているだろう。様々な角度から専門家が大坂に目標を与え、客観的科学的に指導し彼女もそれに答えていく。この2年ほどで大躍進した秘密はそのスタッフの能力におうところも大きい。

剣道の場合、個人指導は殆ど行われない。一流選手になってはじめて監督やコーチ、同僚が助言指導するが、一般には選手の個人的な努力に負うところが大きい。野球やテニスのようなプロスポーツはその辺りがシステマティックである。では、剣道ではそのようなことを普通の人はできないのだろうか。一流選手や高段者は似たような環境を自分で作っている。周囲がシステムとしてその選手を集中的に指導するのではなく、自分を中心として環境を作らなければならない。道場の師範、仲間、他道場や自分を評価する友人、家族などで構築している。


小室圭さんの手紙がマスコミに渡り、公開され、当事者の母親の婚約者から反論が出た以上トラブルになる。問題は更に拗れた。そもそも、真子様が学習院に行かず、ICUに入学した時からこのリスクはあったから、秋篠宮も小室さんをとやかく言いにくい。普通の家庭なら、何とか世間に知られずに済むことも皇族ともなれば、そうはいかない。一般人の小室さんの家庭の事情があからさまになってしまった。

貧乏を知らない真子様の世間知らずが招いた混乱、真子さんが諦めれば良いのだが、そうはなっていない。恋愛関係にあるから困る。辛いのは真子様。しかも、圭君はどこまで本気か分からない。俗物の自分の想像では小室圭さんは嫌気がさしているはず。とんでもない大物を釣り上げてしまったジゴロ釣り師といったところ。もう、釣り上げるのは諦め、糸を切りたいのが本音だろう。この際、愛はあるんか?と問うた上で、何とか、結婚させてあげたい。嫌になれば離婚も良い。家柄だとか、姑がウザいとか言わず、圭君は普通以上の能力があるんだし、真子さんも打算より愛があるみたいだから。小林よしのり氏は400万円なら、自分が買おうとした自動車を諦め、小室さんにあげたいと言っている。前沢はどう?400万円何ぞ耳垢見たいなもの。圭君は、誰か助けてくださいとは言いにくい。母親の婚約者は金が返ってくるのなら黙る。皇室を自分の権威に利用したい人は不本意だろうが。

驚くべきは小室さんの上昇志向。真子さんからアプローチされたにせよ戸惑うか遠慮するのが普通の感覚。一般的には恵まれた東京三菱UFJの丸の内支店勤務に飽きたらない。真子さんの婚約者として銀行員では不足だったのか。銀行には未来がないと見たなら優秀。大学院卒業と国際弁護士というポジションで未来を切り開こうとした。これも大したものだが、これは婚約発表された後、パラリーガルをしていた法律事務所の助言と支援で決めた進路。無事アメリカの弁護士資格を得て渉外弁護士を目指すのだろう。ただ、未来の保証はない。返済不要の奨学金を得て留学できたのも大したものだが、生活費は事務所に返済しなければならない。また借金が増えた。

婚約者は何をしたいか分からん人だが、小室さんの皇室との縁談になってはじめて表沙汰にした愚痴だろう。一方、発表された文書から垣間見る図々しい母子家庭特有の態度。父親が不幸にも自殺という不運に、多分周囲の同情を得て生活してきたのだろう。「世間」に不義理を重ねて暮してきた。

同情すべきは女一人であそこまで圭君を育てる苦労。親族や友人の支援を得、そうした支援者の好意のストックを使い果たしたか。婚約者はいいタマだった。このトラブルは親の関係だが、圭さんが原因の要素でもある。あの二人は支援者に感謝の気持ちをいちいち示すような精神は失っているようだ。残念なことに小室さんは中途半端に法律を学んでいる。婚約者は金を貸した証拠が無いのだから、裁判では勝てない。だから、借金はしていないと通すことも出来る。だから、解決済みとした法的戦術。圭君にしてみれば、絶対借りたとは言えない。もらったが、返すと言えば良い。ある時払いの催促無しの金。

金を返してもらいたい婚約者は嫌味を言って、二人の不義理を重ねて訴えている。これもどうかと思う。毎月の10万円は諦めるべきだ。しかし、圭君の学資に使った分は圭君が働いて返す、母親を通して返せば世間は納得するだろう。婚約者からの支援の内容や金額が明らかになった以上、皇室の縁談がある以上、裁判ではなく、示談の条件を小室家は示してトラブルにならないようにすべきでしょう。既にトラブルになっている中、解決済という文書を出すことは相手に感情的に不快な印象を与えて示談の道には外れる。自分の印象として、国際派には勝手な合理主義者が多い。しかも、国際感覚という厄介なセンスが自らに正当性を生んでいる。こんなのは世界では通用しないさという感覚。圭さんが、法律を学び、国際センスを学んでいるなら、日本人の感性を忘れない人物に育って欲しい。自分の学資にトラブルがあるなら、その分は母親の為に働いて返すのが真っ当な感覚。韓国人じゃない。

また、自分の知り合いも母子家庭には義理の踏み倒し常習者がいる。野口英夫も有名だ。なるほどなぁという印象。あまりマスコミでは言いにくいこと。国民は嫌な現実を見せつけられている。

# by katoujun2549 | 2019-01-25 17:11 | Comments(0)
韓国経済新聞の記事が目にはいった。文政権の対日姿勢を彼らも危惧している。半導体の製造に必要な6フッ化水素の製造が日本からの輸入に頼っており、これを止められると韓国の半導体産業は危機的状況のようだ。これは核兵器に繋がるイエローケーキの原料でもあり、韓国が密かに北朝鮮に横流ししている噂も韓国から流れている。日本は何も制裁していなくとも彼らが恐怖心を持っていることがわかる。もし、韓国が実際に横流ししていることが本当であれば日本は国連制裁決議に基づき実際に輸出をストップせざるを得なくなり何も徴用工問題や、レーダー照射の報復でなくとも韓国経済の息の根を止めることになる。今の日韓関係に恐れをなしているのは韓国自身だ。
フッ化水素にみる韓国経済の脆弱性・日本依存性〜本当に謙虚になるべきは文大統領あなたの方だという記事
(引用)
韓日関係が崖っぷちに突き進んでいる。強制徴用賠償判決と慰安婦和解・癒し財団の解散、そして「レーダー事件」と新日鉄住金の韓国国内財産差し押さえと続きながら悪化する様相だ。ぎくしゃくした両国関係は国防白書にまで反映された。数日前に出された「2018年国防白書」は韓日関係と関連し、「自由民主主義と市場経済の基本価値を共有」というこれまでの表現をなくした。また、周辺国との軍事交流協力順序もこれまで韓日、韓中、韓ロの順だったものを韓中、韓日、韓ロの順に変えた。

日本も強硬に対抗する局面だ。安倍晋三首相は強制徴用賠償判決が「国際法に照らしてあり得ない判決」としながら具体的措置を取ると明らかにした。安倍首相は先月開かれた韓日議員連盟合同総会に祝辞も送らなかった。

問題はこうした両国間の対立が経済問題にまで広がり始めたという点だ。日本は強制徴用賠償判決が下されから1週間後に韓国政府の造船産業支援が不当だとして世界貿易機関(WTO)に提訴した。続けて最近では韓国政府に過去10年分の詳細な支援内訳を提出するよう要求してきた。造船業界に対する公的資金支援が公正な国際競争を妨害し日本企業に被害を与えたという主張だ。

関連業界では日本が今年世界1位を奪還した韓国の造船産業を牽制するのと同時に、強制徴用賠償やレーダー事件などと関連して韓国を圧迫する手段として通商問題を持ち出したとみている。せっかく回復の機会をつかんだ造船業界の困惑はただごとではない。ややもすると韓国政府の造船会社支援に支障が出るだけでなく日本に相殺関税を払わなくてはならない状況がきかねない。

重要なのはこれが終わりではないかもしれないというところにある。韓国は素材、部品、装備の面ではまだ日本に依存している。1997年11月初め、日本は韓国から100億ドルの資金を回収していった。当時の対外債務1200億ドルを考慮すると相当な金額だった。それなりの事情があっただろうが韓国はほどなくIMFに救済金融を申請した。外交では名分も重要だがこれにばかり執着していてはさらに大きな実利を失いかねない。韓日関係の不協和音がさらに大きな経済ブーメランとして返ってきてはならない。
※本記事の原文著作権は「韓国経済新聞社」にあり、中央日報日本語版で翻訳しサービスします。
# by katoujun2549 | 2019-01-22 06:58 | Comments(0)
 文政権は日韓関係は未来志向といいながら、慰安婦問題、徴用工裁判など、過去の問題ばかりを政権維持のために利用しているように見える。2月には竹島問題がまた取り上げられるであろう。今回の自衛隊機レーダー照射事件も日米韓の連携を無視するような行為であり、日本政府も国民も結果的に日本を挑発するような韓国政府の対応に戸惑うばかりである。
 先は韓国には今の親北、親中路線には舵を切ってもらいたい。日米韓の連携こそ最も韓国には幸せをもたらすことだという認識を復活していただきたいと願うのである。中国は朝鮮を属国として位置づけているし、北朝鮮は統一という名目で韓国を併合したい。日本やアメリカは韓国を対等な国として外交を続けてきた。今や韓国の輸出のうち日本は9%となった。意図的に中国に経済が傾斜したからだ。中国の経済が下降リスクを高めている中、今でも既にその影響下にある。朴政権以来の間違いだ。民主主義や市場の自由化、人権の尊重という理念を共有していることを評価していないのが文政権ではないかと思うほどだ。韓国の国民は気がついてきたのではないか。
 
 文政権は親北親中である。

盧武鉉(ノムヒョン)政権の幹部であった文はその後継者であり、北朝鮮を民族的な同胞として国民の支持を得ようとする。昔の社会党が親ソ連で組合の支持を得ようとしたことに似ている。一部の財閥と経営者に牛耳られた韓国の庶民は苦しんでいる。彼らの歓心を買うために、反日は常套手段となっている。慰安婦問題や徴用工、竹島も日本の反応を使って国内世論を経済から逸らし日本が挑発に乗るのを待っている。日本があまり強い反応を示さないのは政府がそれを分かっているからだ。

 日本は正面から韓国に正論を通しにくい。歴史認識にしても、レーダー照射の事実認定も彼らは自分たちの正当性にこだわる。彼らを目覚めさせるには国交断絶くらいのインパクトが必要だが、彼らの反発を招くだけかもしれない。日本は世界における情報戦に負けてはならない。少なくとも欧米においては彼らの歪曲した日本を貶める行動を厳しく監視し、SNSなども動員して反論すべきである。中国との歴史認識の桎梏となる南京事件の轍を踏んではならない。南京事件はアメリカにおける中国人のキャンペーンの結果無実の罪を着せられている。中国は日本軍閥をナチスと組んだ犯罪集団と同一視し、キャンペーンを展開した。このことは開戦時の外務省の宣戦布告ミスと並ぶ日本の大失政であった。韓国は日本にとっては理不尽、かつ愉快なところの少ない、嫌な相手だがこれが世界だと思って耐えて行くしかない。

# by katoujun2549 | 2019-01-16 10:53 | Comments(0)
チャングムの誓いで自慢げに韓国は料理の国のごとく描き、えらくご立派な食文化のようだが、宮廷料理とかいうのは大して美味くない。大体、一般韓国人はそんな料理の存在すら知らなかったのではないか。朝鮮の人々は、かつて肉もなかなか食べられず、穀物とキムチで生きてきた。チャングムの誓いも大王四神記も単なる彼等のドリームなのだ。李氏朝鮮時代は、衣装も殆ど白ばかり。それは白という純粋な色が好きだったのではなく、単に染料とか、着色技術が無く、作れなかった。その証拠に韓国陶器には色絵は無い。倭冦で襲って来る日本人の華麗な衣装を敵視していた。何故、今の北朝鮮の金王朝が崩壊しないかというと、人々は昔からあんな国だったから慣れている。
 このことはモンゴル史の宮脇淳子博士がyou-tubeで説明してくれる。
http://www.youtube.com/watch?v=dazJbEyRq8w&feature=youtu.be
韓流歴史ドラマのターゲットは実は日本人である。韓国は400年前、こんな素晴しい文化を持っていた。それを破壊したのは日本人だと言いたい。ソウルの景福宮などに行くと、秀吉が元の建物を破壊したと必ず看板に説明がある。ソウルの総督府の立派な建物は取り壊された。韓国人が最も我慢のならない現実が次のことである。韓国の近代化に貢献した日本の役割である。これは全て否定したいが、無理、無理。
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 日本が統治出来たのは、日本の方が庶民にとって彼等の生活レベルが上がったからだし、ハングルを普及させた日本の政策により、国民の識字率が上がったことは支配者も都合が良かった。伝染病の予防や出生率の増加、教育施設では皇民化教育、日本語やハングルの教育が進められた。天皇崇拝の強制と創氏改名は民族的屈辱とされるが、変えない人は40%もいた。当時は合理的理由があった。これだけ、李氏王朝の横暴から人々を解放し、日本人と同等の教育を与え、戦後はきちんと賠償した上、何度も謝罪、そして、今は製造業を伝授して韓国料理を愛し、韓流ドラマを楽しむ日本に韓国は感謝こそしても、日本に謝れとは言える義理ではない。民族のプライドを傷つけられたのではなく、これを植え付けたのは日本であり、彼等は日本人の愛国心を見て目覚めたのである。今の韓国人はこのことに気づいているのだろうか。国民国家の意識を高めたのは3.1独立運動あたりである。その独立宣言は何と日本にいた留学生が中心であった。神田猿楽町の韓国YMCAにその資料がある。彼らの国民としての宣言の起点は日本だった。この事を彼らは何処まで知っているのだろうか。

 韓国に行ったのは、もう8年前の事。韓国の剣道クラブと楽しく懇親したことが思い出される。韓国剣道連盟は、剣道は韓国がオリジナルであると主張しているが、本家の我々には一切そのような発言は無かった。実は彼等も知っている。歴史に真実を求めている訳ではないのだ。歴史なんぞ常に支配者が自分の都合で書き換えるもの。人の生き死にも都合でどうにでもなってしまう。北朝鮮の拉致被害者の問題はまさにそうした感覚の結果であるが、都合が悪ければ生きている人間も死んだことになったりするお国柄。連盟とか団体の論理になるとさらに極端になり、白も黒となる。彼等は剣道をオリンピック種目にして、何とか日本に勝って、韓国こそ剣道の本家になりたい。全く寝耳に水みたいな話だったが、結構マジなのだ。それは理由がある。韓国では、日本からの文化流入には警戒感が強いから、そうした理屈が必要なのだろう。しかし、現地に行けば日本の剣道は敬意を持って受け止められており、全体の水準はそれほど高くはなかった。何と、近年、若い人達の技量は向上し、日本から大学生が遠征すると負けて帰って来る。来年の世界選手権では日本の優勝はかなり危ない。とにかく彼等は日本を常に意識し、日本との競争で勝つ事が国際的な地位を向上させ、彼等の産業も向上すると思っている。その割りには日本を貶めることに熱心だ。国際社会では何も総力戦をしているわけではないので、局地戦で勝てばいいと思っている。ただ、一人一人の国民感情はそのような単純なものではない。ところが、韓国のマスコミや政治家の態度は、いつも日本に対しては鬱屈したものがあるらしく、過剰だ。特に、海外に行くと日本を叩いてのし上がろうという輩は多い。これがあまりにも目にあまるなら、韓国人は犬を食べるのが大好きだということを犬好きのイギリス人やドイツに言いふらして国際的認識を改めてもらえばいい。

 アメリカで日本料理と称し韓国人経営のレストランが似て非なるものを平気で出す。剣道はKUMUDOと称して韓国がオリジナルであるようなデタラメを宣う。彼等のテコンドは韓国産だが、これは沖縄空手を習った韓国人が自己流で換骨奪胎したものであることを全く韓国人は知らない。特に海外ではそうだ。心あるアメリカ人はちゃんと知っているが、アメリカ人に取ってそれほどの差を感じないのかもしれない。でも、いくら為替の影響で、韓国の白もの家電が安いからと言って、アメリカ人は買ってびっくりするだろう。いくら洗濯しても汚れが落ちない洗濯機、すぐに壊れる掃除機など。
 連中はやたらアメリカのいい子になって日本を蹴落とそうとする。彼等の狙いは虎の威を借りる狐である。これは宗主国を抱いて来た民族の宿命である。しかし、本当はアメリカ人はそうした韓国人を馬鹿にしている。米韓FTAで先を越されたといって慌てる必要は無い。油断は禁物だが。

 先日韓国とアメリカとのFTAで李明博大統領が訪米し、オバマ大統領とのレセプションで日本の和牛ステーキと寿司(カリフォルニア巻きらしい)が出た事を、韓国のメディアは屈辱と抗議していた。サムゲタン出せばいいのに、キムチも出なかったのか、気が効かねー。自業自得ではないか。韓国の肉はうまさの点では遥かに日本に及ばない。韓国人も寿司は大好きで韓国でもお店は多い。では、コンソメスープやキャビアはいいのか。くだらないではないか。そうしたインチキ論理を振りかざす韓国人のメンタリティが嘲笑の対象なのに気がついていない。アメリカはそのことを気にして、レセプション前日は焼肉店でのオバマと李との食事を演出したが、そのことは報じない。さらに毎日の韓国焼き肉連ちゃんがアメリカ人に酷ということに気づかない。実は韓国の焼き肉は在日韓国人が朝鮮半島に戻って普及させた。今どこにでもある無煙ロースターは日本人のアイデアです。




More2.8独立宣言 Wikipediaから引用

深井智朗著 プロテスタンティズム

宗教改革から現代政治まで  中公新書


 深井智朗氏は1992年にアウグスブルクに4年留学し、ドイツのプロテスタントについて思いを巡らせた。ルーテル派ードイツ福音派について宗教改革から今日に至る歴史とナショナリズム、保守主義、リベラリズムなどを概観した。彼の説明は難解な神学ではなく、時代に応じて分かり易い関係者の見解や受け止め方を説明に加えている。例えば、ドイツ留学中の森鴎外が、当時の教会と国家の関係を理論的に位置づけた学者ハルナックのことを、鴎外の「かのように」に書いていることである。

 一方で、ルターの改革と並ぶカルバンのジュネーブにおける長老派の改革、スコラ哲学などにはあまり説明がない。また、日本の事例にも触れていない。明治の日本の伝道を行ったクラークやヘボンはアメリカのピューリタン。しかし、アメリカのプロテスタントの本質的な特徴については今日の国家観への影響について簡潔丁寧に説明している。日本のプロテスタントは主にアメリカから伝わった。ルーテル派はドイツの福音教会だが、アメリカ経由である。ところが、神学はドイツとイギリスから学んでいる。日本のプロテスタントが普及しない理由の1つだと思う。

 世界史の授業で学んだ宗教改革が如何に中途半端な内容だったか。95カ条の掲題をウィッテンベルグ教会の扉に打ち付けたというのも根拠が無く、フィクションの要素が強い。学生時代にマックスウェーバーのプロテスタンィズムの倫理と資本主義の精神を読んでも、そもそも何がプロテスタントでルターがどんな改革をしたのかが大学受験程度の知識のままだった。

宗教改革は1555年のアウグスブルク宗教和議により、プロテスタントの改革志向をやめ、保守化する。その後、再洗礼派、クエーカ、など改革的なリベラルなプロテスタントが生まれ、ピューリタン達がアメリカに渡り、自由や個人の信仰に基づいた教会形成がなされ、更には社会の仕組みを作るようになる。ドイツに始まった宗教改革が保守化し、ドイツの福音教会は今日まで国家と結びついた教会となっている。かたやアメリカに渡ったプロテスタント諸派は多様な定着を果たした。その歴史的変遷を分かりやすく描いている。プロテスタントとは何か、という問いにはトレルチの言葉で結んでいる。「神的な生は私達の現世の経験では一ではなく多なのです。そしてこの多の中に存在する一を思うことこそ愛の本質なのです。」


(1)ルターの宗教改革

 プロテスタントはカトリックからの定義である。カトリックはルターの後継者達を「福音主義」と呼ぶことを避ける為に、問題ある宗教が抱える起爆剤を抑える為に、あらゆる文脈にプロテスタントという否定的な表現を使った。その反抗的な態度を違法という意味合いも込めて盛り込んだ。

 ルターは時代が求めた変革をもたらした。宗教改革はこの時代に突然起こった唯一の教会改革の運動でも、ひとりの宗教的天才による、新しい宗教運動の始まりでもなかった。それは数世紀前から始まっていた様々な教会改革運動、正確には再形成運動のひとつであった。しかし、この時代の制度疲労がいくつものほころびや亀裂により崩壊寸前であった堤防が意図せざる仕方で破壊してしまったという点で決定的であった。

 1555年アウグスブルグの帝国議会で宗教紛争を収めるために、ルター派とカルヴァン派は法的地位を得た。それは領主の信仰に従うことであり、自由な信仰選択は無かった。この伝統は今日のドイツで、教会税のような制度で残っている。筆者はこれを古プロテスタントという。現代の人権、良心の自由、抵抗権、民主主義に繋がる改革は後の再洗礼派(アナバプテスト)、などの新プロテスタントの勃興を待ち、メノナイト、アーミッシュ、クエーカーといったピューリタンのアメリカでの教会形成を待つことになる。


(2)スイス*ジュネーブの宗教改革

 カルヴァンの改革派とルター派との決定的な違いは正餐の解釈であった。改革派は正餐のパンと葡萄酒が象徴的なものであるのに対して、ルター派はカトリック教会がパンをキリストの体、葡萄酒を血とするのに対して、キリストが何らかの呪術的な神秘的な力で宿ることを否定しなかった。ルター派はこの面でも改革派と相容れなかった。ドイツではルター派によって受け入れられなかったが、フランス、オランダのユグノーの誕生、更にはスコットランドで長老派として受け入れられた。


(3)改革の改革

 国家体制の中に組み込まれたルター派と改革派に対して、新たに洗礼の解釈、特に幼児洗礼の意味を否定した新たな改革が再洗礼派によって提唱されると、国家や従来の教会から脱皮した個人の信仰の自由を基盤にしたバプテストやメノナイト、スピリチュアリズムの運動を生んだ。トーマスミュンツアが指導した農民戦争をルターが非難したのは国家や領主への反逆者としてのみならず、再洗礼に関する嫌悪もあったと思う。新たな新プロテスタントの勃興とユグノー、スコットランド改革派はアメリカ大陸への移住という形で新たな展開を見せた。

(4)聖書解釈の自由

 ローマ教会が一方的に聖書の解釈を行い、聖書をラテン語、ギリシャ語であった。それまでは、聖書劇、絵画、彫刻によって聖書の内容は伝えられた。ルターはドイツ語に翻訳し、人々が読めないものであった時代は終わった。その代わりプロテスタント各派は自由に解釈し、これまでローマ教会と違った解釈を異端として処罰することは無くなった。その代わり、時代に応じ、様々な解釈が自由に行われ、新たなプロテスタントが生まれた。今の日本でもプロテスタント各派は100を超える。カトリック教会は聖書の翻訳を禁じ、説教もラテン語、貴重な聖書の写本も普通の人は読めなかったのに対しグーテンベルグの印刷術は聖書をドイツ語で印刷、一般人も読めるようになったからこそ様々な解釈が可能になった。また、イラストのような版画も多く印刷され、字の読めない庶民もルターの主張を知ることが出来た。


(5)プロテスタンティズムと国家

 ドイツのルーテル派 福音教会は宗教改革以来、国家的アイデンティティの形成と共に歩んできた。ルターの宗教改革はカトリックの贖宥状販売の神学的な論拠に異を唱えたもので、カトリックの内部的な問題提起だった。ところが、カトリックは財源を失うことを恐れたローマ教会と、ローマの支配を嫌う領邦諸侯、信仰の覚醒を聖書の印刷で得た民衆のエネルギーはルターの思いを超えて大きな潮流となって次の歴史的な方向をもたらした。

 世界史では人権や自由、平等、抵抗権など近代市民社会の基本はフランス革命に原点を置くが、ドイツではむしろそれらを宗教改革により説明している。これは、後々ドイツのビスマルクによる統一国家の原理となり、更にはヒトラーの統治、戦後の東西ドイツの統合まで続いた。ドイツの大統領はワイスゼッカーなど牧師のような位置づけだし、今のメルケル首相は東ドイツの福音教会の牧師の娘である。

 ドイツのプロテスタントは保守というが、それはルター以来の政治の作法を逸脱した勢力の活動や発言に否という意味である。2016年のシリア難民を排撃する極右勢力を強く否定したメルケルの政治判断に現れている。 ドイツでは学校教育において宗教は必須科目である。近年、移民が急増し、宗教は選択制になりつつある。週によって違うが、イスラム教のコースもある。

 一方で、メイフラワー号以来、アメリカのプロテスタントは国家からの信仰への介入を拒絶する形となっており、精神や信仰の領域に国家が管理することを否定し、憲法においても保証された権利となった。ヨーロッパで異端とされた再洗礼派、メノナイトなどはアメリカで自由を得た。アメリカは個人の自由を基盤にした社会。アメリカの銃規制が困難な理由はそこにある。己心の思想信条の自由は銃を持つ個人によって国家の支配を超える。マックスウェーバの指摘にあるが、これまでの二重予定説は逆転し、この世の成功は信仰の証となる。アメリカのプロテスタント教会は自由競争である。ドイツのように管理されていない。だから、何千人もの会員を要するメガチャーチが生まれるのである。アメリカとドイツというプロテスタンティズムの影響を強く受けた国の歴史も国の形もこの説明で理解できる。



# by katoujun2549 | 2019-01-10 12:51 | 書評 | Comments(0)

 新年早々、韓国海軍のレーザー照射に対する韓国の反応に関するニュース。韓国の(政府、海軍、メデイア)の対応は子供の屁理屈のような内容。韓国は日本のように軍出身者がテレビで解説などしないだろう。これを聞きたいところだが、本当のことをテレビで言ったら非国民扱いにされるので出ないというのであれば、かつての日本で軍の片棒を担いで新聞が国民を煽ったのと同じ構図で韓国の報道の自由というのはその程度のもの。


昨今の日韓の関係悪化をキャスターやコメンテーターが善人ぶって「子供の喧嘩」は止めてほしいような反応が感じられる。今回の事態は子供の喧嘩などではなく「煽り運転」と言った方がいい。知識人ぶった彼らが垂れ流すテレビで世の中の多くの人が洗脳される。これでは、心ある人は地上波や新聞からそれでもまともなBSやネットに移るわけだ。


韓国、特に今の政権は「核を持った」南北統一国家を目標としたいのが国民感情ではないか。そうなれば「統一朝鮮」は日本には圧倒的に優位な位置を確保出来、更には、中国に対しても言いなりにはならないという姿勢を貫くことが可能になる。金体制については、中国を真似て政治は一党独裁(若者に抵抗感のある共産党という名前を避け新社会主義とかいう名にして)、経済は自由資本主義というご都合の良い体制をイメージして、韓国の文もそのような下心を抱いているだろう。韓国人の多くは経済活動の自由が維持出来れば案外これを受入れるかもしれない。虐げられるということは100年経っても忘れないというが日本は厄介な隣人をもったものだ。虐げられたというのもかなりの部分が虚構だというのに。


日本人は、中国人や韓国人とは穏やかな日本語のトーン、謙譲の意識、羞恥心など多くの点で異なるが、必ずしも我々の美徳は世界では通用しない。大震災の時に見せた被災者の対応など世界は見ていて感銘を与えたのだが。

人気の無い文政権の姿勢は国民感情に追随せざるを得ない。韓国人が統一、統一と宣う裏には北の核をバックに居丈高になりたいゲスな感情がある。アホな軍人にはそんな輩が多いのだろう。しかし、それはとんでもない妄想。このことを理解している良識派に訴えることだと思う。文政権が自らの人気取りの為、北に擦り寄る事に嫌悪している国民感情もある。彼らもバカではない。暴力団の兄貴がいる事を恥じることを忘れて、周りを威圧する人もいるが、誰もそんな人物とは親しくはならない。とんでもない連中のメンタリティだ。日本にとって、北は全くマイナスの存在でしかない。彼らは現在20機ほどあるとみられる核弾頭を廃棄することはない。韓国も期待しない事。日本の哨戒機を同盟軍の協力と思わず、敵視する韓国海軍の姿勢は今に始まった事ではない。合同演習で海軍旗を拒否したり、李承晩政権時に日本の漁船を拿捕し、竹島に軍事基地を作ったりしてきた。世界で第4位の海軍である日本への妬きもち心もある。アメリカは韓国海軍など沿岸警備隊くらいにしか見ていない。 彼らのヒーロー李舜臣は日本の朝鮮出兵では勝つどころか、戦死したのに、韓国ではネルソン並み。嘘で固まっている彼らの歴史には未来は無い。気の毒な国。


大事なことは日本の築いた世界での信用。これを韓国にさらわれたくはない。日本の哨戒機が国際法上間違いを犯していない事を世界に発信することで良い。彼らの嘘を暴いたり、恥をかかせる事でもない。この国際発信を怠ってはならない。

日本はアジアでは利に聡く、嘘つきの韓国よりはるかに敬意を持たれている。マレーシアやインドネシア、ベトナムなど、仲良くする未来ある国を大切にしたい。日本人は尊敬されている。韓国人は軽く見られている。だいたい、唐辛子は秀吉軍が熊本から持ち込んだし、焼肉だって日本で生まれたもの。韓国料理は焼け跡から生まれたコジキメシ。不思議なこと美味いんだが。彼らはワインもウィスキーも作れない。北と一体になって、彼らは何も得をすることは無いことを諭せないだろうか。日本は韓国人の文化的侵略にもっとデリケートでありたい。韓国ドラマ、特にデタラメ歴史ドラマは見ない。オリンピックではテコンドーには出ない。剣道は絶対に、負けない。特にアメリカや世界で日本は押され続けている。優秀ではない、優勢な韓国人社会をのさばらせないことだ。彼らの不正や嘘を許してはならない。



友人に勧められて、百田尚樹の本を永遠の0以来久しぶりに読んだ。この一見歴史書のようだが、百田氏の思い込みの強い内容である。自分の論理に都合の良い歴史を切り貼りし、適当に引用している。しかし、彼の文章は平易で読みやすく、興味深いエピソードが織り込んであり、一気に読んだ。複雑な明治維新の幕府や薩長の動きを分かりやすく解説した部分は見事だ。250年にわたる江戸幕府や当時の日本の素晴らしさを見事に説明している。残念なのは引用元等の注釈が無いため、彼の主観を裏付ける他説の引用が勝手に行われている。こんな歴史の見方もあると思いながら読んだ。司馬遼太郎の歴史観が読者を満足させるために特定の人物を高く評価したり、現代の感覚で過去を説明しているのと同じだ。だから読みやすいのだろう。特に、日本国憲法の誕生や東京裁判、靖国問題において、この特徴が出ている。この本の特徴は半分が日本の近代史であることだ。彼の目的はと軍備増強と憲法改正の世論を作ること。朝日新聞を敵視し、今日の日本の困難を幾つかの諸点でまとめており、現政権の姿勢に一致している。江戸幕府の誕生以前の部分は高校生の大学受験知識に毛のはえたていどの内容だから飛ばし読みしても良い。要は大学受験のバイブル、山川の日本史を批判的に解説している。日本人の精神的な特徴が何かを追求している点は好感が持てる。小説家らしい読みやすい内容。一方、敗戦から数年、サンフランシスコ講和までに現代の風潮が決まったような言い方や、平和ボケの批判、軍事増強など、安倍政権寄りの主張は頂けない。多分この本を読んで一番感動しているのは安部首相に違いない。

日本は敗戦で多くをまなんだ。小説家や評論家は支配者に批判的、反権力的であるべき。自分も朝日新聞はとんでも新聞だと思う。しかし、そこをもっと掘り下げてもらいたい。朝日を皆が読んでるわけではない。今は言論が酷く統制され、海外からも批判されている。百田氏は権力側の思想を代表している。彼の主張が強く出ているのは最後の200p位である。やっぱりというところ。日本の敗戦は軍部や天皇には責任がなく、アジアの欧米植民地主義からの解放をもたらしたという古典的な右翼の主張。戦後利得者の左翼系知識人や文化人によって歪められた歴史を正す。これを歴史修正主義といい警戒すべき論理。日本人の精神はGHQの政策と「WGIP」洗脳者によって踏み潰されたというのは右翼の妄想。日本人の精神はそんなに柔ではない。日本は負けたのだ。ソ連や中国に支配されたら今の日本はない。それを言うなら戦争を始めた愚を批判すべきだ。日本人のDNAは2000年の歴史を持ち、決して滅びないということだ。とはいえ、急にDNAという分子生物学を持ち込むレトリックがせっかくのわかりやすさを損なっている。今更自画自賛してもなにも出てこない。自己満足の歴史随筆。


More 右翼の妄想 WGIP Wikipediaから抜粋
浦安のイオンシネマでボヘミアンラプソディーを見た。エイドライブでのパフォーマンスが圧巻であった。映画の1985年のライブは実写の合成だとは思うが、あの時代の熱気が伝わって来る。何度も見たり、エンディングで涙する人もいるらしい。自分はロックは不案内だが、ロックユウとかチャンピオンは知っていた。ロックという音がどのように作られるものかが興味深い。自分は感動した。クイーンのメンバーは自分と同世代だ。ビートルズは上の代。そのあたり、同じ時代を駆け抜けた親近感がある。
クイーンの天才ボーカル、フレディはインド人移民の子。音楽に夢中のフレディは家庭では孤立。はぐれ学生のスマイルにボーカルで入って大爆発する。そのブームは今回で3回目。最初のデヴュー時期のヒット、次はフレディが亡くなった時、そして、今回。この映画世界で6億ドル、日本でも12月時点で320万人の観客を動員、44億円の興行収入である。主演のレミ・マレックはアカデミー賞最有力候補である。観客動員はすごいが、批評家の判定はイマイチである。クイーンに詳しいマニアックなファンからも厳しい見方があるかも。この映画の成功は中心をクイーンの音楽に置いたことで、フレディの心の闇に重点を置くと奇妙な映画になっただろう。そこが連中には気に入らない。
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彼は天文学や歯科医の大学生のはぐれものバンド、スマイルにボーカルのシガーソングライターとボーカルで売り込み、一緒にクイーンを編成する。
アルバムを自主制作し、その様子を目に留めたEMIのジョン・リードは彼らをスカウト、ポール・プレンターが担当マネージャーとなる。フレディはさらに名字を「マーキュリー」に改名、デビュー・世界各国でのツアーとクイーンが躍進する中、フレディはメアリーにプロポーズする。
やがてクイーンはEMIの重役レイ・フォスターからヒット曲「キラー・クイーン」の路線を踏襲する曲を制作するよう命じられるが、同じことの繰り返しを嫌う彼らは反発する。フレディはオペラをテーマとしたロック・アルバムを作ると提案し、郊外のロック・フィールド農場のスタジオでの曲制作とレコーディングが始まる。その時彼がレコードをかけるのだが、マリアカラスのカルメンであった。メンバーの喧嘩を交えつつも、熱意を注いで完成されたアルバム『オペラ座の夜』の出来に彼らはおおいに満足する。しかし6分という長さと斬新な構成の曲「ボヘミアン・ラプソディ」のシングルカットを、フォスターは「ラジオでかけてもらえない」と認めずクイーンと徹底的に対立。しかしフレディ自らラジオに出演し、「本来ならラジオで聴けない曲」と同曲を独占放送、マスコミには酷評されるが大ヒットする。フレディ役ラミーマレックの演技が光る。
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ロックバンドの成功に並行してフレディの孤独とゲイであったことの苦悩が描かれる。インド人の親は何とゾロアスター教徒。彼は猫好き。シリアスな物語のなかに猫が可愛いらしく描かれる。死を覚悟した最後にはゲイを隠さず、エイドライブは彼の人生最後の気合の入ったパフォーマンスだったことが分かるyou-tube;
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1985年のライブエイドでのパフォーマンスは圧巻であった。
1991年45歳でエイズでフレディ死去。彼がゲイであったため婚約者エミリーとの別れやクイーンの仲間との確執と友情が熱く描かれる。バンド仲間の様子も実物そっくりで好演技であった。フレディ・マーキュリーは晩年をスイスのレマン湖畔で過ごした。彼の遺産は元恋人のメアリーが相続した。
後日談だが、ギタリストのブライアン・メイは天文学をインペリアルカレッジで学び中学の教員をしていた。決して落ちこぼれではない。インペリアルカレッジはイギリスの理系のトップ校で、マハトマガンジーも卒業生。15名もののノーベル賞を取った卒業生がいる。彼はフレディの死語博士号を取っている。
概略次の通り。

  1. ^ 動物愛護団体PETAから2012年のパーソン・オブ・ザ・イヤーを受賞
  2. ^ 博士論文のタイトルは“A Survey of Radial Velocities in the Zodiacal Dust Cloud”(黄道塵雲における視線速度の調査) - WorldCatロックバンド『クイーン』のメイ氏、天体物理学の博士論文を出版(WIRED.jp、2008年8月6日) より。


# by katoujun2549 | 2018-12-12 21:50 | Comments(0)
この世からネズミやハエを一掃することは難しい。もし、殺虫剤、毒ガスや放射線を使って一掃しようとすれば人間も消滅してしまうだろう。同様にISやタリバンをこの世から葬るには核兵器を使用するしかないがそれでも、絶滅は無理ではないだろうか。山の中や砂漠やジャングルに封じ込めておけば良い。アメリカ大統領トランプは撤退したい。ところがアメリカはこの封じ込めに成功していない。昔と違い、ISの残党は民間航空機で世界中に行ける。あの9・11の悪夢は消えない。絶対に必要なことは首領級、ザワヒリを抹殺することーーーーーー「タリバンがアフガニスタンを制圧したら......イラクとシリアを苦しめてきたジハード(聖戦)の大勝利になる」「聖戦士の一部の故郷だから、その意味は大きい」
ニューズウィークによると、ウサマ・ビンラディンの後継者アイマン・アル・ザワヒリが「アフガニスタンに到着したか、既に滞在している」という「証拠」もあるという。

そんな悪夢のようなシナリオを示せば、トランプも米軍の完全撤退を再び断念し、CIAや民間の軍事会社に頼る「深入りしない」方法を選ぶかもしれない。ボブ・ウッドワードの『FEAR 恐怖の男──トランプ政権の真実』(邦訳・日本経済新聞出版社)によれば、CIAは今も約3000人のアフガン戦士を動かしている。2001年以降アメリカ軍の犠牲は2800人近い。現在、アメリカは年に約450億ドルをアフガニスタンでの軍事作戦に投じている。これまで8410億ドルから(退役軍人の心身ケアなども計算に入れれば)1兆700億ドルとされる。

軍隊の疲弊も激しい。どれだけの兵士がアフガニスタンに何度派遣されたのか、正確な数は分からない。だがランド研究所によれば、01年の同時多発テロ以来、合計277万人の兵士が世界各地(主として中東と南アジア)へ、延べ540万回も派遣されているという。7月末までにアフガニスタンで2372人の兵士が死亡し、2万320人が戦闘で重傷を負った。

だからといって反乱軍に勝てるわけではない」と、アフガニスタンでの経験が長い元CIA工作員のアルトゥーロ・ムニョスは本誌に語る。「こんな戦略では勝ち目はない」現地でCIAを指揮していたケビン・ハルバートも同じ意見だが、少数精鋭の特殊部隊やCIA部隊が残れば最低限の目標を達成できる可能性はあると言う。アルカイダやISIS(自称イスラム国)が「私たちへの攻撃を計画し、兵士を訓練し、テロを実行する基地を作る」のを阻止するという目標だ。「そういう事態だけは避けたい」

アフガニスタンの将来に関しては、タリバンも重要な鍵を握る。「反体制武装勢力の専門家の一致した意見は、とりわけ外国が絡んだ場合は、戦争の泥沼化が武装勢力にとっての勝利となるということだ」と、ジョンソンは言う。「これまでの歴史を見れば、軍隊を送り込む側の国民は、果てしなく続く血みどろの膠着状態は支持しない」
「タリバンはそれを承知だ」と、ジョンソンは言う。「彼らに言わせれば『アメリカ人には時計があるが、こちらには時間がたっぷりある』のだ」
<本誌2018年12月11日号掲載>
現代文明を維持するには、その恩恵にあずからないグループの妨害を抑えるコストを覚悟しなければならない。文明対野蛮の対決である。これを共通認識にいかに世界が連携するかである。テロの温床となる国家、テロリストに乗っ取られる国家はあってはならない。

# by katoujun2549 | 2018-12-11 20:58 | Comments(0)
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1.内村鑑三のキリスト教

 向ヶ丘遊園にある登戸学寮が無教会主義の人々によって建てられたことを知ったのは最近のこと。これをきっかけに無教会について考えてみた。無教会派は内村鑑三が生んだ教団である。聖書学者として、内村は日本人の心にキリスト教を同化する思考を重ねた。まるで、パウロがパレスチナの一ユダヤ教分派のキリスト教を地中海世界に受け入れられる基礎を作ったように。東大の教員や学生に支持され、矢内原忠雄や多くの学者に支えられた。旧約聖書学の関根正雄も有名。サザエさんの作者、長谷川町子も家族で信者だった。新島穣の会衆派にも近い。教会員の直接民主制に近い制度を採ることが特徴で、各個教会の独立自治を極めて重視する。イギリスで発生した平信徒運動でブレズレンとよばれるキリスト教のグループや、ヨーロッパで起こったメノナイトなどの再洗礼派(アナバプテスト)運動などが、その礼拝や理念、信条など無教会主義に近いとの指摘がある。また、同じくイギリスで起こったクエーカーと無教会主義のキリスト教徒との類似点を指摘する研究者は多い。内村自身、米国留学以来クエーカーとの交際があった。今は、東京のキリスト集会なども類似の教会形成である。聖書と向き合って、それ以外の形式を排除する。礼拝とは言わずに、集会としてオフィスや民家などを場とし、建物としての教会を持たない。カトリック、ルター派、聖公会のような監督制、ピラミッド的なガバナンスを避け、30人程の小さな共同体を形成する。

2.無教会と学校

 内村は学校教育に力を注いだ。アメリカから帰国後新潟の北越学館中学校に赴任したが3ヶ月で退職した。アメリカの教団の派閥抗争や勢力拡大に伴う混乱を見てきた内村は日本のキリスト教宣教師の伝道意図に疑問を持ったのである。アメリカの教団から宣教師の給料が出ておりその独立性に疑問を持った。北越学館事件として内村の主張が現れている。クェーカー系の三田の普連土学園設立にも新渡戸稲造と関わった。学校として、山形県小国の独立学園が無教会派の学校である。小さなコミュニティ的な学校である。小国という豪雪地、山深く、学校の前の小川ではイワナが釣れます。町までは車で10分はかかる。自分のいた敬和学園の高校の教頭が歴代校長で1学年25人の共学。何と、5年前にはパイプオルガンを備えた礼拝堂を作りました。2億円かかったそうです。まるで魔法です。無教会のリーダーには内村鑑三の卒業したアメリカのアマースト大学を出た人が多い。教育のクオリティも高いから定員も確保しています。島根県江津市のキリスト教愛真高校、神奈川県川崎市多摩区の登戸学寮、世田谷区経堂の春風学寮などが無教会の経営によるものです。日本のキリスト教に多大な影響を与え、内村の無教会の精神は消えることは無いと思うが、残念ながら、縮小の道を歩んでいる。独立学園は徹底した自主運営で寮も運営している。ひたすら、教職員の情熱で支えられている。これは教育においては大切なことで少数教育で生徒一人一人に向き合う。しかし、学校の規模が大きくなるとそうはいかない。

3.無教会に関する自分の思い

 自分はかつては内村や賀川に心酔した時期もありました。高校生の時、内村の「余はいかにしてキリスト教徒となりしか」を読んで感動した。同時に躓きの石でもあった。いきなり、ヒマラヤに登ろうとしたようなもの。内村や矢内原の本を読んでも近づきがたかった。キリスト教は音楽、絵画、説教、礼拝といった要素で構成される。これを除いてしまうのは残念。人間の欲求を否定しすぎる。美を感じない。今は無教会派には魅力を感じません。彼らの教祖は内村鑑三で彼の著書はバイブルのようになっている。戦前のクリスチャンは武士階級出身が多く、大衆におもねらない素晴らしい信条を持っていますが、反面、主知主義的傾向があり、日本のプロテスタント低迷の原因のひとつだとも言われています。パウロの嫌ったグノーシス主義や中世のカタリ派の匂いがします。ユダヤの一宗教だったキリスト教を地中海世界、ギリシャやローマに広めたのはパウロの功績ですが、内村もその役割を担っています。

しかし、原点は聖書。キリストの霊性やサクラメントを形式として排除する傾向がある。儀式や形から入る道が宗教にはあるが、それが見えないと人を惹き付けないし、長続きしない。何も無教会がプロテスタント教会の低迷の原因というわけではない。今の日本ではカトリックの方が安定した信徒数だが、理由はもっと他にもあり、複雑です。無教会には組織拡大の仕組みが無い。内村はアメリカの教会が信者獲得に競争する様を見て深いに思ったのだろう。だから、無教会はその機能が乏しい。これは、各教会の独立性が高く、合同の力にならない日本のプロテスタント教会の傾向でもある。無教会に既存の教会は耳を傾けるべきだが、日本のキリスト教界では万年野党のような存在ではないか。日本のキリスト教が教育の分野で信頼され、多くの日本人がキリスト教を知っている現実から出発すべきだと思う。自分は内村が教育の分野で、新島襄と共に貢献し、賀川豊彦が社会事業で貢献したことを再認識し、再構築することから日本のプロテスタント教会は勢いを取り戻すべきである。
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内村鑑三



# by katoujun2549 | 2018-12-05 13:16 | キリスト教
アジアフォーラムでプーチンが各国首脳の前でいきなり平和条約の締結を提案したことをマスコミは意外という。しかし、これは以前からのロシアの一貫した姿勢だ。今年からプーチンは安部首相と積極的に会談し、4島での経済活動の枠組みを協議してきた。アメリカは軍事基地化に警戒心を強めている。経済圏を持たない地域には軍事基地は置けない。労働力、物資、生活環境が無ければ基地は成立しない。沖縄が発展すればするほどアメリカは軍事基地を手放さないのと同じだ。アメリカの基地のあるハワイ、グアム、沖縄、全てリゾート地として発展してきた。基地というのは軍人のリゾート地でもある。

北方領土はプーチンの疑似針ルアー。安部首相は彼のオモチャなのに気づいていない。
北方領土は日本の固有の領土である。とはいえ、ロシアが大戦末期に弱体化した日本を火事場泥棒のように奪い取ったというのは結果的にはそうだが、必ずしも当っていない。スターリンは大戦前から千島は欲しくて仕方が無かったし、当時も隙あらば北海道北部(留萌から道東)も手に入れたかったのだ。千島占守島や南樺太の日本軍が予想外に強く、攻めきれなかっただけ。ソ連軍は満州のようにはいかなかった。邪悪なスターリン時代の不法占拠といえども、ロシアは領土までは放棄しない。ロシアの旗の立った土地は絶対に手離さないというのは帝政時代からのロシアの国是なのだ。北方4島返還は難事業である。2島も同じであるから、4島返還でいつも押していくべきだ。2島だけを返す事も無いだろう。平和条約締結後は歯舞、色丹を返すという話はあったが、彼らは条約すら守らない連中、ソ連を侮ってはならない。彼らは自分の都合は何やっても善である。ヤルタ会談で千島を取ることは決まっていた。しかし、北方4島は入っていなかったと思う。ところが、日本を早く片付ける為にはルーズベルトはそんなことはどうでもよかった。千島の範囲なんぞどうでも良かった。ロシアの不法性を担保して、他の交渉を有利にすることができるかである。この島に、ソ連の軍事基地がどのくらいあるのだろうか。アメリカ次第だろう。彼らは力の世界にいる。アメリカの軍事力が後退すれば、すぐに進出してくる。

 とにかく、ロシアからは遠く、鮭や蟹が沢山取れるだけの島であってもらいたい。熊はいりません。鮭や蟹は日本が買ってあげればいい。ここに大きな軍事基地ができるためには、経済的なある程度の繁栄が必要条件である。軍港が出来れば軍人だけでなく、民間人も来る。娯楽施設も必要だ。誰だって僻地には行きたがらない。だから今なおウラジオストックが軍港であり、原子力潜水艦や空母も帰港する。乗組員が流刑になったようでは休養にならない。北方領土は僻地のままであってもらいたい。経済交流が必用だという人もいるが、ロシアには警戒心を失ってはいけない。あれは猛獣の熊みたいな力だけを信奉している人の国だ。日本がこれを返還してもたったら、地方都市が疲弊している中、ここだけ繁栄させることができるのだろうか。

 鉱物資源はあるのだろうが、北海道の衰退が進む中、北方領土が栄える姿は想像できない。沖縄ですらうまくいっていないのだから。離島の経済振興は難しい。国後島の温泉や自然を見る観光用にどれだけ空港が整備できるのだろうか。本土との交流はそれほど望めない。大した学校も無ければ病院も無い。だから、ロシアも大きな軍事基地は作れない。ところが、ロシア大統領が頻繁に訪問すれば、あのロシアの事だからインフラも整備され、軍事基地としてのインフラが整備されてしまう。あれほど近い位置に大きな軍事基地が出来たら北海道は風前の灯火ではないでしょうか。

 北方領土は国際法上我が国固有の領土だと言う主張を繰り返す必要はあるが、それも程度問題。亭主の不倫を別のことで要求を通す時にネチネチと攻める女のようになればいい。北方4島にはロシアも若干のやましい気持がある筈だ。ロシアの関心が薄れるようにした方が軍事費もかからないし、将来日本が経済的に実行支配する道が開けるのでは。日本は賢い戦略を必要としている。

ウクライナとの紛争で四面楚歌になっているプーチンは中国と接近している。安部首相は何度もプーチンと交渉し、北方領土変換が来年までに国民から評価される進展のなかで、衆議院選挙を迎えたい。一生懸命にやっている姿を見せることが大事なのである。日本は中国とうまくやることが遥かに優先度が高い。ロシアとの平和条約締結を急げば北方領土は遠退き、更にはロシアの潜水艦基地の価値を増し、そのつけはアメリカの防衛力の肩代わりという形で日本に回り、大損になること間違いなしである。

1960年代、自分が中学1年生くらいの頃まで、街には日野ルノーという名前で小型車が走っていた。ワンメータ−70円とかの時代、タクシーに多かった。日産というのはいつもトヨタの後塵を配する企業だったが、最近は元気を取り戻した感じだった。かつて、労働貴族と言われた塩路に支配され、経営者に恵まれないがスカイラインやフェアレディなどの名車を製造した技術の日産だった。ルノーというのはフランスではやはりシトロィエンの後塵を配する会社でイマイチの経営なのではないか。ところが、三菱自動車を合併し、ルノー・日産・三菱連合はいつの間にか世界第二の自動車メーカーになっていたとは気がつかなかった。カルロスゴーンの功績は大きい。
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テレビでは何だかんだ分からない、つまらない説明の繰り返し。自動車には詳しく無いが、自分の感想。本件にはシナリオがあるはず。ルノーの15%株主のフランスはゴーンに嫌気さしたかも。オーケストラの指揮者が交代するようなものか。あれ程の企業なら、欠陥車を出したわけでもない、ワーゲンほどのダメージではない。お家騒動かな?自動車産業もこれまでの大量生産、大量消費の時代では無くなる。転換期にきた象徴。車もカ-シェアやオンデマンドタクシーなど、情報機器化しつつある。経営者も繊細なクリエイターセンスが必要。greedな人物が引っ張っていけないのだろう。西川氏はフランスに根回しをした上で実行に移した。

ゴーンが解任されるだけの悪さをしていたとは思う。有価証券虚偽記載は犯罪だが、脱税や粉飾したわけじゃないから、彼も抵抗する。刑事責任で有罪になる判決がでるまでは1年以上かかるのでは。社長有罪、ゴーン無罪になったらどうなる?
ゴーンは日産をルノーに吸収させようとして画策したことが、西川など日産の経営者に危機感を与え、日本の経営トップとしては嫌われる公私混同をネタに解任したんだろう。一方で、経営難のルノーとしては、すっかり美味しく
育ってきた日産を完全に支配するため、役員はルノー派としたい。日産が増資をしてルノーの支配権が無くなる前にしなければならない。その為には今となっては評判の落ちたゴーンは邪魔なのであろう。
日産は世界シェアは高いが日本国内は大した事無い。日本は西川一派の経営ではごちゃごちゃになるかもしれない。そこで大株主のフランスから役員を送り込む。世界シェアを取るにはもう、ゴーンはいらない。ゴーンはアライアンスの会長を約束されたが、このままでは過去の栄光を持つ彼に全て支配されてしまう。ゴーンはフランスのルノーの立場に立ち始め、日本市場縮小はもうどうでも良い。新車の開発は電気自動車とレジャー車以外ストップ。調子の悪いルノーに日産を吸収させるのは無理。だから、まずは日産の経営者を総取り替えしたいのであろう。しかし、世界シェアの高い日産の力が必要でアライアンスも形式上は必要。失業者の多いフランスはルノーの事が大事。有罪になったらアライアンスのゴーンも解任される。その際ゴーンに地位を約束したアライアンは単なるお飾り。狙いは日産と三菱の支配だ。これを露骨にすると日仏関係にもヒビを入れるから、人事から攻めた。

実はこれからの自動車産業は情報産業化され、車産業の寵児はいらない。性能重視の日産にファッションセンスを持ち込んだのがカルロスゴーン。しかし、これからは新しい感覚のトップが必要。刑事責任は無くとも残りの取締役も責任を取らされるのでは。金に汚い悪童のゴーンも邪魔。ドル箱の日産がやる気無いとやはり困る。新しい経営者が必要。早く指揮者を変えないと皆ダメになる。

新しいブドウ園の主はフランス。

聖書に似た例え話しがある。「そうだ、あの農園主には消えてもらい、邪魔者がいなくなった後、皆んなで上手くやれば良い。」都合良く、金に汚い彼を告白して葬ってしまえ。

マタイ伝
21:33>もう一つの譬を聞きなさい。ある所に、ひとりの家の主人がいたが、ぶどう園を造り、かきをめぐらし、その中に酒ぶねの穴を掘り、やぐらを立て、それを農夫たちに貸して、旅に出かけた。

<21:34>収穫の季節がきたので、その分け前を受け取ろうとして、僕たちを農夫のところへ送った。

<21:35>すると、農夫たちは、その僕たちをつかまえて、ひとりを袋だたきにし、ひとりを殺し、もうひとりを石で打ち殺した。

<21:36>また別に、前よりも多くの僕たちを送ったが、彼らをも同じようにあしらった。

<21:37>しかし、最後に、わたしの子は敬ってくれるだろうと思って、主人はその子を彼らの所につかわした。

<21:38>すると農夫たちは、その子を見て互に言った、『あれはあと取りだ。さあ、これを殺して、その財産を手に入れよう』。

<21:39>そして彼をつかまえて、ぶどう園の外に引き出して殺した。

<21:40>このぶどう園の主人が帰ってきたら、この農夫たちをどうするだろうか」。

<21:41>彼らはイエスに言った、「悪人どもを、皆殺しにして、季節ごとに収穫を納めるほかの農夫たちに、そのぶどう園を貸し与えるでしょう」。

<21:42>イエスは彼らに言われた、「あなたがたは、聖書でまだ読んだことがないのか、 『家造りらの捨てた石が隅のかしら石になった。これは主がなされたことで、わたしたちの目には不思議に見える』。[注釈 2]

<21:43>それだから、あなたがたに言うが、神の国はあなたがたから取り上げられて、御国にふさわしい実を結ぶような異邦人に与えられるであろう。

<21:44>またその石の上に落ちる者は打ち砕かれ、それがだれかの上に落ちかかるなら、その人はこなみじんにされるであろう」。

<21:45>祭司長たちやパリサイ人たちがこの譬を聞いたとき、自分たちのことをさして言っておられることを悟ったので、

<21:46>イエスを捕えようとしたが、群衆を恐れた。群衆はイエスを預言者だと思っていたからである。


— マタイによる福音書 21:33 - 46口語訳聖書


元徴用工訴訟の韓国最高裁判決で日韓関係が大幅に冷え込んでいる問題に、北朝鮮も「参戦」した。

これまでも北朝鮮は島根県の竹島(韓国名・独島)や慰安婦問題で、韓国の主張に同調する形で日本を非難してきたが、徴用工問題でも北朝鮮メディアが相次いで対日批判を展開。判決は「南朝鮮の民心の反映」だとして賠償を求めるなど、南北「共闘」が展開されている。

10月30日、韓国最高裁は第二次大戦中の日本企業の徴用工に関する個人賠償を命じる判決を下した。これは日韓条約の合意を覆すことで、韓国の国際条約を尊重しない非常識な対応だと、政府は抗議し、国際司法裁判所に提訴する構えも見せている。この問題に関する安部、文在寅会談は行われていない。日本は韓国に抗議したが、本当は抗議で済むような話ではない。
 この影には北朝鮮がアメリカ、韓国、日本の連携を切り崩す行為であることに韓国人はどこまで気がついているのだろうか。というより、韓国と北朝鮮が統一される機運に便乗した判決であり、韓国の国民感情で左右される司法のあり方を超えた政治的なものである。文大統領は、今や、北朝鮮と韓国の融和に向けて、アメリカとの仲立ちをしたことで舞い上がっている。
 アメリカは朝鮮半島の非核化を目標としているが、韓国はすでに出来上がった核戦争能力を北が放棄するとは思っていない。いや韓国は北朝鮮の核を利用し、日本を恫喝したい。日韓条約もあれは統一前の暫定政権が約束したことで統一すれば破棄されるのは当然で、北も含めて仕切り直せると思っている。慰安婦問題も徴用工も日本に支配された屈辱を象徴する彼らの妄想なのである。そもそも、韓国人は武士も、剣道も、さらに醤油も朝鮮が起源であるとしている。全くの捏造であるが、なぜ彼らはこうした妄想にとらわれるのだろうか。

彼らはこの妄想を70年に亘り醸成し続けてきた。韓国はかつて、農業しか産業の無い、朝鮮半島の貧しい地域であり、資源や王朝文化も北にあり、常に搾取され、中国の属国として下に見られてきた。500年にわたり北朝鮮の開城が首都であり、李成桂が李氏朝鮮を起こし、ソウルを首都にした。明の属国であった、その裏返しが、さらに海を越えた辺境、日本に対する優越感という妄想である。その日本が明治維新で近代化に成功、国民国家を形成して、さらに日本に併合されるという屈辱に対して、日本を蔑み、支配の不当性を世界に主張するために慰安婦と、徴用工を持ち出すのである。慰安婦問題に関しては既に朴政権時代に決着してしまったことも不満だが、さらなる材料として徴用工問題をクローズアップさせている。これは韓国の戦略なのである。だから、文大統領はこのことで安部首相と話し合うつもりは無い。それは、かつて、日本の国家予算を超える賠償に応じた日本にとって、決着済みの徴用工に対する賠償に日本は応じることは無いからである。これは韓国が肩代わりして払えば良いだけである。この判決は韓国の国民感情に答えた政治的なぼやきである。

 日本には大量にプルトニウムの蓄積があり、数年で核爆弾を作る能力があるし、人工衛星技術でロケットやIRBMを作ることも可能だ。日本が核武装させないよう、アメリカが動くまで、韓国の反日活動は続くだろう。
 
 もちろん日本が核武装する必要はない。いくらチンピラが武器を持ってうろちょろしても、自分の家に大砲をや戦車を持つ必要がないのと同じである。アメリカが北への核攻撃を意図しなければ北朝鮮は核を持つ理由はない。日本を核攻撃する状況は何もないのである。

しかし、韓国がこの判決で失敗しているのは、そうした彼らの戦略的な期待が見えてしまったことである。戦略は見えてしまったら戦略では無くなる。さらに、こうした日韓の不協和音に乗じてくるのがロシアであり、日露戦争時代のロシアとの関係を彷彿とさせるものである。歴史は繰り返される。プーチンの抜け目ない動きに惑わされてはならない。早速北方領土問題を切り出してきたではないか。

 これにトランプがどう反応するかである。プーチンの腹は北方領土という疑似餌に安部首相が踊る姿を見て日米を切り崩そうというのだ。交渉が失敗してもプーチンには何も損は無い。今や世界はまるで弱肉強食の野生の王国である。ロシアは熊、中国は虎、北朝鮮が狼なら韓国はハイエナであろう。トランプのアメリカはライオンか。安部政権の日本は格好の餌ーシマウマちゃんだ。

近年、新聞報道が形骸化して、読みごたえのあるルポが少ない。テレビのニュースもバラエティー化し、受け狙いのご意見の横並び。ネットのニュースはどこまで信用してよいのやら。そんな中、日本の抱える目に見えないところで着々と起きている、見たくない諸問題を曝している。著者は「貧困大国アメリカ(岩波新書)」でリーマンショック後のアメリカの姿ー暗部を見せてくれた。安倍政権はアメリカの圧力に屈する政権だ。そのお陰で、いつの間にか日本は農薬大国になってしまった。2008年頃からラウンドアップ(グリコサート)の規制は緩和される一方なのである。世界で一番農薬漬けになっているのは中国でダントツである。だから、日本では中国産のニンニクなどの人気がない。しかし、次は韓国、3番目が日本なのである。安倍政権の生き残りのために国民が犠牲になる構図。
 ご本家のアメリカは8位にすぎず、日本の30%くらいしか使っていない。アメリカではネオニコチノイドの神経作用により2025年までに子どもの半分が自閉症になると警告されている。アメリカはベトナム戦争の枯れ葉剤の悪夢から除草剤の使用に慎重なのである。
この10年のアメリカの変化を堤氏は我々に示してくれる。短期のアメリカ観光ではわかり得ない世界。明日は我が身、日本でも起きている貧困層の拡大などの現実。アメリカはかつては日本にとっては輝ける未来を示していた。ベトナム戦争以降、色褪せたがそれでもアメリカンドリームは存在した。リーマンショック後のアメリカは没落する中間層の姿と1%の勝ち組のgreed、貪欲による分断に直面している。オバマの登場からトランプの時代になり、庶民の生活に視点を当てるとこんな姿が見えてくるという著者の視点は鋭い。

日本が売られるというのは安部政権の5年間の政策の結果でもある。著者のアメリカ観を紹介しよう。見事にスケッチしている。今のアメリカは5年後の日本と考えてよい。10年前、小泉政権はアメリカのレーガノミックスを真似、市場開放、規制緩和、公共投資の縮小を行った。郵政民営化で何がよくなっただろうか。規制緩和で、金融機関は不況、大規模商業規制は撤廃されて巨大なショッピングモールが生まれ、商店街はシャッター通りに、人材派遣業で非正規雇用が増えた。フリーターなど若者の貧困化と少子化は進んでいる。教育界はブラックな勤務で教員は残業にあえぐ。甘い認可で大学は乱立、地方税、介護保険、健康保険の重圧で国民は苦しんでいる。もうこれらの増加は止めなければならない。それなのに、同じ事を続ける安倍政権。アメリカの失敗に学ぶことはせず、言いなり。

 堤未果
民衆が鉄槌を下した「強欲資本主義」 ヒラリー・クリントンの蹉跌
「嫌われ者対決」と呼ばれた二者択一で、「排外主義」への嫌悪感より大きな争点となったのは、超富裕層が政治を金で買い、自分たちだけが儲かれば良いという「金権政治」への怒りだった。そしてまた、過去数十年で「株式会社国家」と化したアメリカで、足下が崩れてゆくことに気づかずに、大衆への影響力を過信していた、企業マスコミの敗北でもあった。

 そもそもこの選挙戦自体、序盤から異色だった事を思い出して欲しい。既存の2大政党の外から来た候補者2人が国民の支持を集め「サンダース・トランプ現象」を生み出した。その背景にあるのは、過去数十年アメリカが推し進めてきた「グローバル資本主義の副作用だ。

 NAFTAなどの自由貿易で生産拠点が海外に移り国内の2次産業が疲弊、かつて中流層や大卒者が得ていた所得は1%層株主の懐に入り、国内に還元される税金の大半がタックスヘイブンへと消えてゆく。彼らは法外な資金力で政治家を買収し、アメリカの政治は金で買える投資商品となった。

 そこで彗星のように現れて「超富裕層だけが儲かる自由貿易条約」に反対し、「政治と業界の癒着を断ち切る」と訴えたオバマ大統領に期待がかけられたが、蓋を開けると彼もまた、巨額の政治献金への見返りに、グローバル企業とウォール街を利する政策をせっせと実行、対テロ戦争を拡大し、NAFTAのステロイド版と呼ばれるTPPを推進する始末だ。

 1%層は潤ったが格差は拡大。フードスタンプ受給者4300万人、労働人口の4割が職につけず、学資ローン債務は1兆ドルを超え、ホームレスシェルターには人があふれ、頼みの綱だったオバマケアも肝心の薬価と保険料が上がり、来年さらに約25%の値上がりが来るという。
政権交代も黒人大統領の「チェンジ」も幻想だったという失望が、投票率低下と2大政党離れを加速させ、1%から選挙献金を受け取らず、金権政治とグローバリズムに反旗を翻すサンダース・トランプ両者への期待になった。

 だが民主党は党大会でサンダースではなくヒラリーを指名。この時点で、本戦の争点となる国民の関心が、党派を超えた「政治とカネ」である事に気づかなかったのは、自らも金権政治に浸かり、民の声に疎くなっていた民主党幹部の最大の誤算だろう。その後党幹部によるサンダース降ろしの工作がバレて委員長が辞任、これが結果的にサンダース支持者のヒラリー離れにつながってゆく。

 女性でベテラン政治家でも、ヒラリーはワシントン支配体制のイメージが強すぎる上に、国務長官時代に巨額の献金を受けたサウジやカタールなどへの武器供与疑惑や、ウォール街からの平均20万ドルという法外な講演料や講演録、CNNとの癒着などがこの間次々にウィキリークスなどから暴露され、まさに国民が不審を抱く「政治とカネ」の象徴を思わせてしまう候補者だった。
目先の金に飛びついた企業メディアの強欲が、結果的に業界との癒着を批判するトランプを利することになったのは皮肉な結果といえるだろう。泡沫候補とあなどっていたトランプを、主要メディアが視聴率欲しさに予備選で映しまくった事が、トランプの知名度を一気に押し上げた。

 ヒラリー対トランプの一騎打ちになった時、慌てた彼らは一斉にトランプを叩いたが、これがさらにヒラリーにとって裏目に出てしまう。トランプ選対がここぞとばかりにソーシャルメディアでヒラリーと企業メディアを批判、腐った既得権益(国民の敵)として描くことで、民の怒りをあおることに利用したからだ。

 選挙終盤でFBI長官がヒラリーのメール問題を再捜査すると公言し、すぐにそれを引っ込めた事も、かえって隠蔽したような印象をふりまいた。金銭が絡むこの疑惑は、新政権になった後も捜査が続けられてゆく。

 既存の二大政党対立でもイデオロギーでもなく、今回の選挙戦はまさに金の流れが全ての中心だった。勝利したのはトランプ個人ではなく、彼が選挙キャンペーンですくいとった有権者の「金権政治」への怒りに、ヒラリーが癒着しすぎたワシントンの「支配体制」が負けたに過ぎない。

 そしてまた、ウィキリークスやFBI内部からの情報が選挙戦を大きく動かしたという事実は、世論は自分たちが動かせるという、企業マスコミの奢りに対する民衆からの鉄拳だ。

 今後必ず来るだろう、1%側からの凄まじい巻き返しにトランプがのまれてしまうかどうかは未知数だ。彼の排外主義は警戒し、厳しく監視してゆかなければならない。だが一度火がついた「トランプ・サンダース現象」の方は、今後も消えることなく、他国に飛び火してゆくだろう。


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# by katoujun2549 | 2018-11-14 06:50 | Comments(0)
最近、中間選挙においても、トランプと対決したヒラリークリントンの影が薄い。一体何が起きているのか?ヒラリーはパーキンソン病を発病し、政治から遠ざかっているという噂がある。

中間選挙が終わり、アメリカの政治は次の局面を迎える。トランプの公約はどこまで実行されるのか。ねじれ現象の議会とは微妙なやり取りが行われるだろう。トランプの独裁者のような政治、外交は更に磨きがかかる。中国との貿易、日本との自動車輸出、TPP、北朝鮮問題、イラン制裁とイスラエルなど、トランプ流の暴力的な外交も進められて安倍政権はトランプに翻弄される。彼の手口は、また嘘を塗り固め、国民がワリを食うに違いない。
最近、ヒラリークリントンはパーキンソン病だという噂がある。にもかかわらず、彼女は出馬した。彼女は負けて良かった。彼女が当選したら、トランプのロシア疑惑同様追求されただろう。

ヒラリー氏の私用メール問題が根深い問題であること、また謝罪で済む問題ではないことである。トランプの言うように刑務所送りのことかもしれない。FBI捜査官によると、私用メール問題は確信犯であると言う。彼女のような優秀な人間が、そこいらのおばさんのように、メールのアドレスを取り違えるようなミスでは無い。公的なアドレスを使えないような、企みのある内容に違いない。彼女はウォール街とのコネクションがあり、献金も受けていたことは周知のこと。政治情報も流せばインサイダー取り引きもあろう。メールの内容が明らかでない以上は推測の域を出ない。サーバーを持ち、セキユリティの甘さから国家機密を漏洩させていた。
しかし、法律家である彼女が、足のつくような情報を流す訳はない、国家機密レベルの情報を個人アドレスのみならずサーバーを使っていたとは公私混同も甚だしきことだ。指摘されれば、あら!ごめん遊ばせ、と逃げられるようにしていた。

『A Woman in Charge』という本の中で、ヒラリー氏が隠し続けてきた過去を洗いざらい書き、完膚なきまでに彼女を打ちのめした、元ワシントンポスト紙記者のカール・バーンスティーン氏は、1970年代の「ウォーターゲート事件」を暴露した辣腕記者のひとりだ。彼は取材に対して、「ヒラリー氏のメール問題は、最後の最後までつきまとうだろう」と答えた。クリントン大統領は中国とのネットワークを持ち、中国からも政治献金を受けていたのではないか。

ソロスとか怪しい投資家が跋扈し、クリントンのメールをハッキングして中国が得た投資資金を彼がロンダリングし、ウオール街の政治献金に繋げていたとしたら。しかも、クリントンは全てを知っていた。いや、国民も怪しいと見ている。だから、彼女の人気はいまいちだったのではないか。
 
北朝鮮の核実験や、経済制裁にも原油価格下落にも無傷なロシアの台頭とプーチンの強気、さらに中国の太平洋制覇の野望を考えると、米国の国家としての存在は脆弱なものになってしまった。トランプにしてもヒラリーにしても、米国にとっては、もっとも不運で不幸な大統領選挙だったことは確かだ。


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市川のコルトンプラザ東宝シネマズで華氏119を見た。最終回の18時30分だがガラガラ。この映画監督はこれまで民主党政権側に立ち、ジョージブッシュを批判してきたマイケルムーアだが、トランプの台頭は民主党政権時代に根があったことを語る。

その原因、要素は日本人ではあまり報道されないことも多い。彼の突撃取材のいくつかを取り上げる。ムーアは自動車産業の衰退の影響を受けた五大湖周辺のラストベルトの出身であった。この地域に問題意識を持っていたトランプとは彼も親交があった。トランプは民主党の牙城であったこの地域の代議員票をヒラリーの手抜きの隙をついて得たのである。彼の選挙参謀だったバノン氏はムーアが監督したドキュメンタリー、シッコの製作会社社長であった。

 華氏119は先日の中間選挙結果、上院共和党、下院民主党のねじれ現象を予見させる内容であった。銃規制に関してはアメリカの建国から現代の軍に至る国防に関する意識にもつながる。銃を持つのは25%だが、機関銃まで必要なのだろうか。国土の広いこの国では警察を待っていられない。身を守るのは個人なのである。今年に入って銃乱射事件が多発している。NRAの政治献金はトランプの資金源でもある。この辺りから変化を期待したい。

 強いものに巻かれる日本のマスメディアはトランプはなかなかのやり手という声も出ているが、彼の矛先が日本に向けられた時の反応はどうなるのだろうか。

 アメリカ政治の劣化は民主党にも起きていた。2年前の大統領選で、誰もがクリントンの勝利を信じた。当初は15%の支持しか無かったのにトランプ大統領という結果がなぜ生まれたかの過程を、ムーアは故郷のフリントの惨状を通して見せる。


1.オバマ政権の欺瞞

 ミシガン州のフリントはかつてGM(ジェネラル・モータース)の企業城下町として栄えた。人口15万人のうち3万人がGM関連の職に就いていたこの町は、メキシコに工場が移転、失業者が大量に溢れ、治安はみるみる悪化し、町はゴーストタウンと化した。共和党系ミシガン州知事リックスナイダーの直轄行政となったが、彼はビジネスライクに河川からの取水を行い、配管のコストダウンから鉛の成分が溶け出し、子供に健康被害が出た。オバマの登場を期待したが、彼は知事を擁護する立場になり、事態は改善されなかった。

オバマ政権はリーマンショック後の財政再建を余儀なくされ、公共投資に手が回らなかった。健康保険は民主党の政策だが、必ずしも歓迎された訳ではない。結局、彼もエスタブリッシュメントの代表で、大企業の献金で動く人ではなかったか。ヒラリーもメール疑惑にあるような公私混同とウオール街の利権の人ではないか。そこにトランプはつけこんだ。

2.教員のストライキーこのままでは公教育が立ち行かなくなる

今年2月、全米で最初に立ち上がったのは、南部ウェストバージニア州の教師たちでした。公立学校の教師、およそ2万人が、州都チャールストンの州政府や議会を取り囲み、8日間にわたって授業をボイコット。実に28年ぶりのストライキに州政府や議会は驚がくし、翌3月、共和党の知事は、教師の給料を5%引き上げる条例案に署名。実力行使で一定の成果を勝ち取ったことがメディアで大きく伝えられ、教師のデモは、うねりとなって各地に波及し始めた。

ニュース画像

ウェストバージニアからコロラド、アリゾナ、オクラホマ、ケンタッキー、ノースカロライナへと拡大した。これらがアリゾナ州以外はトランプ支持50%以上の州であることに注目したい。

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赤いTシャツは共和党のシンボル。これらの州はいずれも教師の賃金が低く、全米で49位、31位、44位、50位、29位、39位と下位に低迷。

3.銃社会への告発を高校生が立ち上げた 

 2018年2月のフロリダのパークランド高校で18人の学生が犠牲になった。このことを悼んだ高校生たちが立ち上がり20万人のデモとなった。銃乱射を生き残った生徒たちは、全米からの注目をチャンスととらえ、すぐさま議会に銃規制強化を訴えるなどの行動を開始した。呼び掛けに応え、全米の若者たちが#EnoughIsEnough(もう沢山だ)、#NeverAgain(二度と繰り返すな)などのハッシュタグを付けてソーシャルメディアでメッセージを発信、連動して銃規制キャンペーンを展開し始めた。

4.女性票                         

MeToo 運動はハリウッドの大御所ワインスタインのセクハラ問題から始まり、最高裁判事候補カバノー氏の過去の女性に対するセクハラなどトランプ政権を揺さぶったが、トランプは強引な姿勢を変えない。カバノーの訴追はうやむやになってしまった。トランプ自身ポルノ女優との関係とか、過激な発言が非難されている。中間選挙では明らかに女性票が逃げた。上院選挙は半数改選だが、下院は全部改選だから、増加した投票者のかなりが女性の民主党候補者に投票した。 18歳の若者、女性の投票が10%増え。下院の民主党票に直結した。この高校生たちや若い女性立候補者の姿をドキュメンタリーとして取り上げ、アメリカの民主主義にムーアは希望を抱く。また、今回の下院選挙で当選したニューヨークのウエイトレス、プエルトリコ出身のオカシオ・コルテスに注目。彼女はサンダースの福祉政策に共鳴している。


5.民主主義が破壊された過程をナチスの台頭の歴史と重ねる   

ムーアはエール大学のスナイダー教授にインタビューする。彼はアメリカが民主国家になったのは実はそれほど古くない。公民権運動以降、1970年代あたりからだという。アメリカの民主主義はそれほど強くはない。ワイマール政権が少数派のナチスに乗っ取られた過程は今の状況に酷似しているという。ナチスが社会の行き詰まりをユダヤ人のせいにし、共産主義の恐怖をあおった。人種偏見や、移民問題を危機とするのに似ている。テロへの恐れ、失業、健康保険、貿易赤字などアメリカの問題点を全て他人、他国のせいにして、嘘も平気につく。40%の岩盤支持があれば全てを握れることはナチスに学んでいる。



Moreフリントの水道水汚染
# by katoujun2549 | 2018-11-08 23:22 | 映画 | Comments(0)
 世の中はグルメの波が荒れ狂い、テレビの番組ではどの局も美味しいお店、食の番組が溢れている。高齢者をターゲットに健康についての医療番組も盛ん。ところが、食の安全が日本ほど軽視されている国は無いことが報道されない。
 農薬は発がんや神経に作用し、子どもの自閉症、また、蜜蜂の大量死を招き、日本の食糧事情に大きな影響をもらすにもかかわらずである。農薬メーカーは政府を巻き込み合法的に製造を拡大し、高齢化に悩む農家に製品を売り込む。国土が狭く、生産性が低い日本の農業には農薬は魅力的なのだ。だからこそ国民は注意し、規制も厳しくすべきなのに、ズルズル薬漬け。防衛するには国民が情報を得て、自己防衛するしかないのにマスコミは反応しない。世界トップの長寿国は半世紀後いずれ転落するはず。
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 2018年になって日本の農薬認可には大きな変化が見られた。海外では禁止されつつあるような農薬の規制がどんどん緩和されている。ネオニコチノイド系の殺虫農薬、除草剤グリホサール、遺伝子組み換えによる除草剤耐性の作物種子などである。除草剤は発がん性が疑われている。ところが、発がんのメカニズムを因果関係から立証するのは大変な時間と作業を要することで、例えば、タバコの発がん性は今や常識だが、これも最初にナチスドイツが問題にし、ヒトラーは禁煙運動をおこした。タールに発がん性があることを発見したのは1915年日本の山極勝三郎である。戦後から1955年アメリカで問題となり、一般に知られ、喫煙規制に至るまでには数十年を要している。グリコサールの発がん性は、動物実験で実証されているが、人間にはまだ答えが出ていない。だからと言って、日本がやたら規制緩和するのはいかがなものか。水俣病でも立証には時間がかかった。疫学的には疑いのあるものは規制すべきだ。なんと日本はアメリカの規制緩和要求にはあっさりと認めてしまう癖がある。政府の食品安全委員会で審議し、決定するのだが、パブリックコメントでの要望はどこ吹く風、あっさりかわされてしまう。この7人からなる委員会は確かに、医師や食品に関する専門家によって構成されているが、殺虫剤から除草剤、さらに、遺伝子組み換え種子の安全性をチェックできるような予算面人材面から能力は疑わしい。ゲノム編集になればお手上げだろう。厚労省のスタッフや12ある専門委員会では、アメリカのモンサント社やバイエル社などの巨大企業が出してきたデータを覆せるような検証能力が無いのではないか。事務局にしても3年くらいすると人事異動で人が変わってしまい。キャリアもノンキャリも専門家が育たない。トランプのアメリカとは今後TPPなどの交渉を控え、どうせ、官邸からアメリカの言うことを聞くように指示が出ることを忖度するから、さっさとモンサントなどの巨大企業のデータを使って規制緩和を率先して行ってしまう。日本の官僚は血液製剤事件でもそうだが、問題が起きなければ動かないのである。裁判においても原告の立証は要求されますが、公害においては別の判定がなされます。しかし行政の判断は旧態依然です。少子化で大事な子供の健康はないがしろにされている。子供は健康番組など見ない。
(注2)「汚染源の追及がいわば企業の門前にまで到達した場合、むしろ企業側において、自己の工場が汚染源になり得ない所以を証明しない限り、その存在を事実上推認され、その結果すべての法的因果関係が立証されたものと解すべきである。」と判示しました。これは「門前到達論」と呼ばれ、民事訴訟法学で間接反証といわれるものの応用といわれています。

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 いつの間にか日本は農薬大国になってしまった。2008年頃からラウンドアップ(グリホサート)の規制は緩和される一方なのである。世界で一番農薬漬けになっているのは中国でダントツである。だから、日本では中国産のニンニクなどの人気がない。しかし、次は韓国、3番目が日本なのである。
(注3)1haの有効成分あたり農薬使用量1位中国17.8kg2位韓国13.13位日本12)

 ご本家のアメリカは8位にすぎず、日本の30%くらいしか使っていない。アメリカではネオニコチノイドの神経作用により2025年までに子どもの半分が自閉症になると警告されている。アメリカはベトナム戦争の枯れ葉剤の悪夢から除草剤には慎重である。しかも、大規模農法でいちどきに出荷するから残留農薬を抜く時間を取ることができる。日本は小規模で、生育が順繰りなので出荷直前のものにも農薬を使う。残留分を抜くことができない。
 残留農薬の基準を国際比較することは難しい。なぜなら食生活や農業の方法が違うからだ。韓国ではキムチの原料の白菜を日本の何倍も消費する、白菜の残留某役は日本より厳しくなるだろう。しかし、国はその内容を丁寧に説明すべきである。そうしなければいたずらに恐怖感を煽ることになる。
 近年、世界ではネオニコチノイドの使用が批判されはじめた。バイエルや住友化学がメーカーだ。この主成分クロアチニジン、アセタミプリドの効果に1990年後半から否定的意見が出始めた。昆虫の神経を攻撃するこの農薬は成長期の子供の神経に作用する。近年自閉症、発達障害の子供が増えている。ヨーロッパなど禁止し始めた。ところが、日本は規制を緩和する逆の政策に2008年から転じた。野菜40種ほうれん草、白菜、カブなど大幅に緩和された。近年、ミツバチが大量に死に始めた。2008年にはヨーロッパの3割、ドイツに至っては8割北半球25パーセントのミツバチが消えた。蜂蜜による受粉の仕組みが狂い始めたのだ。ミツバチとネオニコチノイドの関係は世界では常識になりつあるが、ミツバチの大量死の原因はそれだけではない。温暖化による気候変動に始まり、ダニの繁殖、ストレス説など多くの説がある。しかし、皮肉なことにモンサントの社員食堂には遺伝子組み換え食品は使っておりませんという看板が出ているそうである。有害であることを認識しているのである。

 除草剤グリホサート=ラウンドアップは草退治という商品名でホームセンターなどで売られている。これが、遺伝子組み換えで、耐性のある植物の種と組み合わせで、モンサント社は大儲け。除草剤 の主要メーカ、モンサント社はダイオキシ、P CBを作った会社。ベトナム戦争の枯葉剤を作った会社だ。ラウンドアップがダメなら枯葉剤の2,4Dがある。遺伝子組み換え作物の種と合わせる。枯れ葉剤でも枯れないゲノムの植物とは一体何だ。我々はそんな強烈な小麦や大豆、トウモロコシを毎日食べている。パン、ビール、豆腐、の原料ではないか。この除草剤は動物実験で発ガン性が確認された。ところが、まだ人体に影響がどこまであるか、立証されていないことを理由にこれも大幅に規制が緩和されてしまった。恐るべし。政府は国民が気がつかないところで安全を犠牲にして、安部政治を優先して行動している。首相は日本は麗しき瑞穂の国の良き伝統とのたまうが、自らトランプのいいなりになってこの国を壊している。加計学園や森友学園問題など個々の国民には大した損失はない。不公正が問題になったのである。ところが国防や国民の健康ということになると直接被害にあうのが我々だ。そうはいかない。知らないところで何をしでかすかわからない人たちが行政と政治を握っている。国民を舐めきっている。この事は化学会社や政府を非難してもなにも出てこない。当面は我々で自然食品を選別するしかない。チコチャンに怒られますよ、ボケッと生きてるんじゃねーよ!


Moreヒトラーの禁煙運動 ーウィキペディアから
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煮詰まると
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「さと」の鍋焼きうどん、旨い!大久保通りには「さと」という和食レストランがある。週に1度は昼御飯に訪れる。ここの鍋焼きうどんは土鍋に入った具をガスコンロで温める。海老天二本と海苔天が別の皿にあり、好きなタイミングで鍋にいれる。店員が席まで持ってきた時にガスコンロの火をつける。蓋をして5分ほどで煮えてくる。更に蓋をはずし、5分くらいでグツグツに煮立ってくる。鶏肉やネギ、うどんと熱い薄味出汁つゆをレンゲで小さな鉢に入れ入れ、フウフウしながら食べる。
普通の鍋焼きはエビ天の衣はグツグツだがこれは別になっており好みの贄具合で食べられる。
1人前税込1077円。
独り者の自分には温かい家庭を思わせる一人飯の幸せなひと時となるのです。


個人的に我々日本人に礼儀正しく、親しく接する韓国の人々がひとたび国家のこととなると全く理解不能な反応をとる。彼らには民族という概念はあっても国家とは何か、日本人とは違う感覚、あるいは全く理解していないのかもしれない。国民国家として自らの手で国家を形成したのだろうか。日本も今の国家は憲法にせよアメリカに押し付けられたものだと言う人がいる。しかし、国家同士の約束などは責任をもって守る。

 韓国の徴用工賠償訴訟 最高裁判決は日本にとっては国際法を無視し、韓国の法治国家としての体をなさない、国民感情だけを判断した彼らの思考に驚き、また、失望した。この国の国民感情は国際条約などは全く知らない破廉恥なもので、政府もそのような教育をし、司法も身を任せていれば良い。これでは韓国とはまともなおつきあいはできないと感じさせるものであった。かつて、明治政府が韓国の近代国家としての脆弱性に危惧感を持ち、いずれ、朝鮮半島がロシアに併合の憂き目にあうという予測をした。閔妃暗殺の原因であり、日露戦争後の日韓併合につながったことなのである。これは彼らの悪夢でもある。韓国は必ずやそうした誤謬の報いを受けるだろう。

 日本に対し妄想に近い被害者意識を常に抱くこの国は、自らの歴史を都合主義で塗り固め検証しようとしない。今年に入って急転回している北朝鮮との平和外交は、核廃絶に向けた北朝鮮への国際的な制裁と並行して行われている。日韓米の三国の連携が求められるこの時に何を考えているのか。韓国はその先に何をめざしているのだろうか。常に目ざとい韓国人裁判官は何かを見つめている。
 
文在寅政権は経済政策に関しても、軍事戦力にしても無策に近く、この分野では支持率が上がらない。これでは核を持った北には到底叶わない。在韓米軍なしでは軍事的均衡は守れず、中国に媚を売り、日本には竹島に行ったり居丈高な態度を取ることが国民を味方に付ける方法。

 韓国はその独立が自分たちが抗日活動によって日本の敗戦をもたらし、韓国は戦勝国であるとしたい。残念なことにそんな事実はないし、サンフランシスコ講話条約にも参加していないのだが。中国の抗日戦戦勝70風年の記念軍事パレードには朴恵槿も習近平と顔を並べてアピールした。裁判官たちは韓国の中で知性を持った層の人々だがこれがあの結論であるならその裏に何が隠されているのか。彼らは韓国の産業や行きずまった政治的リーダーシップの打開策として、すでに北挑戦との融和こそが策であると思った。軍事的には核の面から白旗を上げているというより、ソウルを4000門の大砲に照準を合わせられている現実を前に手がない。それならばいっそ北とは並存し、北の核戦力も対外的には間借りして体制が変わったことを口実に日本から金正恩と一緒に金をむしり取る方が得だと思っている。金は何といっても日本の持っていない核兵器を持っているのだから。イミョンパク政権のスタッフであった文在寅が、その時代に徴用工の賠償を否定した当事者の彼が傍観しているのは理由がある。初めから予測された初めから予測された今回の判決は強いものに擦り寄る朝鮮人の妄想で動いた結果である。
 








トランプのアメリカに住む
吉見俊哉著  岩波新書

第1章 ポスト真実の地政学――ロシア疑惑と虚構のメディア
第2章 星条旗とスポーツの間――NFL選手の抵抗
第3章 ハーバードで教える――東大が追いつけない理由
第4章 性と銃のトライアングル――ワインスタイン効果とは何か
第5章 反転したアメリカンドリーム――労働者階級文化のゆくえ
第6章 アメリカの鏡・北朝鮮――核とソフトパワー
終 章 NAFTAのメキシコに住む――1993─94

著者はハーバード大学の講師として1年をボストンで過ごした。ハーバードと日本の大学の差がよく説明されている。彼はまさにトランプのアメリカの1年を見てきた。セクハラがピューリタニズムの社会からなぜ出てくるのか。ハリウッドの大物 ワインスタインのセクハラとMeToo 運動の高まりは建国以来のマッチョ なアメリカへの告発でもあった。21世紀に入って急増する銃乱射事件は全米ライフル協会の規制緩和が反人種差別やテロへの恐怖から生まれたこと、高校生の銃規制運動への共感など著者の見識が光る。1965年テキサス工科大の銃乱射で15人が死亡した事件は衝撃を与えたが、ベトナム戦争が背景にあり、コロンバイン高校の銃乱射まで暫くは起きていなかった。近年はラスベガスでの大量殺人へと毎年のようにアメリカでは事件があるがトランプは規制に踏み出そうとしない。テロリストが重火器を持つ以上、それに対抗することが認められる市民の武装も大きくなる。没落しつつある中産階級は底辺からゾンビ化し、SNSに支配されていく。それをトランプは利用し、逆に足元を見透かすようにロシアが介入していたのである。

トランプの行動はとにかく予測不能。票の為には嘘も方便、ご都合主義、自己主張の塊、専制君主的、トンでもない大統領という評価は、西海岸、東部エスタブリシュメントの悪評を解説するような内容である。
彼は大統領選のテレビ討論で一貫して司会者の質問に答えず、都合が悪いことは露骨に話をそらした。そして、彼はクリントンのメールは実は重大事件で自分はあなたの秘密を知っている。だから、自分が政権を得たらきっと「あなたは刑務所行き」だと脅しをかけた。過去の自分の誤りを認めず、相手の弱点は徹底的に彼の言葉は、政治的な発言というよりも呪文に近く、彼が約束したのは一種の「悪魔払い」だった。・・・・・・大統領になってからも、この人物の暴言癖、虚言癖は沈静化しなかった。誇張と恫喝、誤認と虚勢、何でもありの振る舞いを大統領が続けるので、私たちの世界も何でもありになってしまったかのようだ。これは東部マサチューセッツ州や西部のカリフォルニア州などの反トランプの見方であろう。トランプは選挙においてSNSを徹底的に活用した。そのなかでロシア疑惑も生まれた。実際に冷戦に破れたロシアの反撃、トランプのビジネスの中からこの疑惑も生まれた。ロシア疑惑の内容が丁寧に説明されている。トンでも大統領をアメリカ人の半数が何故支持しているのか。中間選挙で彼の支持が急落し、彼は弾劾される運命なのか、彼を支持する実際のアメリカ人の姿はこの本からは見えてこなかった。あくまでも、東部インテリ層の冷ややかな見方である。オバマの改革、グローバリズム、リベラル、健康保険、平和主義といった希望を打ち捨てる暴力的なアメリカも現実である。その姿が一体何なのかはハーバードという知のエスタブリッシュメントの中にいる著者の印象から自分は読み取ることが出来なかった。今のアメリカの現実を理解するにはリースマンの名著、「孤独な群衆」並みの作業が求められる。この本は吉見氏の生活体験から、また、周囲の友人からの情報、本人の学識からくる洞察によってアメリカを切り込み、見事な断面を見せてくれた。

# by katoujun2549 | 2018-11-03 21:24 | 書評 | Comments(0)
1.ソンケット

マレーシア、シンガポール、インドネシア、ラオスには今も手織りの布作りの文化がある。
マレーシアのソンケットはインドネシアのバリ島周辺でも共通の工芸品として根付いている。沖縄の花織も似たところがあり、宮古島にも、宮古上布といった手織りの文化が太平洋岸に共通であることが興味深い。
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東南アジアでは、マレーシアの隣りのインドネシア、スマトラ島のものが有名で、ほかにブルネイやフィリピンの一部、そしてタイにも同様の織物がある。インドネシアやマレーシア、ブルネイなどでは、マレー語と、文法や語彙がほぼ共通のインドネシア語が通じ、海を通じて交易をしてきた。いずれもイスラムの影響を強く受けたため、国を超えて共通した文化。ソンケットは、このマレー世界伝統のものとして受け継がれていて、マレーシアにはインドネシアから渡ってきた移民が伝えたと言われる。

クジャクモチーフの画像

すべて金糸で織られた、とても美しいクジャクモチーフのソンケット。思わず溜息が出てしまいます~

16世紀の王朝時代、この華やかな布は王族のみが身に付けられる特別な布でした。はたおりも王族の女性だけに許されたものでした。現在では、誰にでも出来るようになりました。 王宮から周辺の村に技術が伝わり、カランガッサム(Karangasem)、クルンクン(Klungkung)のほかに、バリ島北部や西部の王朝が栄えた場所の周辺に点在。

2.イカット

渋い色味とオリエンタルな紋様がお気に入り!絣の宝庫、インドネシア、スンバ島産の「イカット・パイクン」インドネシアの小スンダ列島、その東南にあるスンバ島。この島で「イカット」は生まれた。
「イカット」とは”結ぶ”という意味。「パイクン」は浮織布を意味します。このイカットという言葉が「絣布」の共通語として、インドネシア、そして、世界に伝わった。
イカット(絣)とは、糸を染める前に、部分的に他の糸でくくって防染し、織り上がったときに模様が現れるようにしたものです。技法の種類としては、経糸をくくって模様を出す「経絣」、緯糸をくくって模様を出す「緯絣」、経糸と緯糸の両方をくくって模様を出す「経緯絣」がある。
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3.バービアン

様々な民族が暮らすラオスには、伝統を受け継いだ染織文化が色濃く残されており、今もなお様々な民族衣装が使用される。

ラオスの女性用肩掛け布パービアンは、縦二つに折って肩に掛けたり巻くなどして儀式の際に使用される。その生み出される織物には、神話上の動物、身近な動植物、ドンソン文化の影響を受けた幾何学模様など、様々な文様が浮織りされております。緻密な浮織り模様が広がる名産地サムヌーア製から、華やかな彩りのビエンチャン製、そしてタイ・デーン族(赤タイ族)素朴さが魅力のコットンベースの物など様々なタイプ。

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# by katoujun2549 | 2018-10-27 08:04 | 教育 | Comments(0)

ソンケット



イカット


渋い色味とオリエンタルな紋様がお気に入り!絣の宝庫、インドネシア、スンバ島産の「イカット・パイクン」
インドネシアの小スンダ列島、その東南にあるスンバ島。
この島で「イカット」は生まれました。
「イカット」とは”結ぶ”という意味。「パイクン」は浮織布を意味します。このイカットという言葉が「絣布」の共通語として、インドネシア、そして、世界に伝わったものと考えられています。
イカット(絣)とは、糸を染める前に、部分的に他の糸でくくって防染し、織り上がったときに模様が現れるようにしたものです。
技法の種類としては、経糸をくくって模様を出す「経絣」、緯糸をくくって模様を出す「緯絣」、経糸と緯糸の両方をくくって模様を出す「経緯絣」があります。
渋い色味とオリエンタルな紋様がお気に入り!絣の宝庫、インドネシア、スンバ島産の「イカット・パイクン」
インドネシアの小スンダ列島、その東南にあるスンバ島。
この島で「イカット」は生まれました。
「イカット」とは”結ぶ”という意味。「パイクン」は浮織布を意味します。このイカットという言葉が「絣布」の共通語として、インドネシア、そして、世界に伝わったものと考えられています。
イカット(絣)とは、糸を染める前に、部分的に他の糸でくくって防染し、織り上がったときに模様が現れるようにしたものです。
技法の種類としては、経糸をくくって模様を出す「経絣」、緯糸をくくって模様を出す「緯絣」、経糸と緯糸の両方をくくって模様を出す「経緯絣」があります。

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バービアン

様々な民族が暮らすラオスには、伝統を受け継いだ染織文化が色濃く残されており、今もなお様々な民族衣装が使用されております。
ラオスの女性用肩掛け布パービアンは、縦二つに折って肩に掛けたり巻くなどして儀式の際に使用されてきましたが、様々な風合いを持つパービアンのうち、こちらのコーナーでは浮織りを施された物をご紹介致します。

その生み出される織物には、神話上の動物、身近な動植物、ドンソン文化の影響を受けた幾何学模様など、様々な文様が浮織りされております。

緻密な浮織り模様が広がる名産地サムヌーア製から、華やかな彩りのビエンチャン製、そしてタイ・デーン族(赤タイ族)素朴さが魅力のコットンベースの物など様々なタイプで取り揃えております。


# by katoujun2549 | 2018-10-27 08:04 | Comments(0)
中国人民解放軍 茅原郁生著
PHP新書

人民解放軍の陸軍中心の時代から転換し、習近平の覇権主義から海軍や空軍の増強、数量と質の拡張が著しく、尖閣諸島や防空識別圏の拡大などの緊張が我が国に大きな問題になった。何故人民解放軍が変化したのか。中国空軍の作戦機は2700機で世界3位、海軍艦艇は日本の3倍である。

中国空軍の最新鋭ステルス戦闘機 殲31
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著者は元自衛官である。国防最前線にいて中国軍の制度や歴史的変遷を丁寧に説明している。生真面目な内容は多少忍耐も必要で読み疲れるが、今や日本の仮想敵である中国軍の中核、人民解放軍の実態を研究し啓蒙的な内容で日本人が理解することは大切。歴史書ではないので戦記もないが、内戦から中華人民共和国の成立、朝鮮戦争、中越戦争、中印紛争、中ソ紛争、文化大革命、天安門事件といった中国の20世紀の事件における人民解放軍の改革、変遷が説明されている。国家は戦争の後の肥大化した軍を縮小することが難題となる。これを誤るとかつての日本のように、軍が暴走し、国を滅ぼす原因となる。
中華人民共和国の軍事組織は人民解放軍という巨大組織、武装警察、民兵からなる。毛沢東の人民戦争理論はベトナム戦争でグエンザップの戦争指揮に活用された。これまで、誘敵深入、強力な敵を自国に引き込み殲滅する日中戦争の人民戦線戦略は成功した。中国革命、日中戦、国共内戦、朝鮮戦争、中越紛争、中ソ、中印国境紛争、台湾との緊張を経て巨大になった軍組織に対し、鄧小平、江沢民、習近平などの歴代の指導者は改革を進めてきた。この本の半分以上はその経緯を説明している。共産党の軍としてシビリアンコントロールを守ってきた。しかし、実態に関する情報が乏しく、常に出されている方針に何が人民解放軍の問題なのか分りづらい。スローガンだらけで、巨大な組織運営には仕方ないことなのだろう。習近平の改革は権力闘争の手段として腐敗粛正を強力に進め、軍組織と装備の近代化を意図している。人民解放軍以来の伝統的な戦略や戦術は変化してきた。
毛沢東以来近代軍隊の特徴である職業軍人と国民が別々に存在するのではなく、民間および国民は軍事の準備形態である、とされる。政権は銃口から生まれるという毛沢東理論を基盤としている。しかし、近年の紛争では、イラク戦争で見られた近代兵器のハイテク化など、専門家としての職業軍人の性格が変化。湾岸戦争以来、指導部は改革の危機感を強めた。また、海軍力の強化は着実に進行し、今や日本の3倍世界第2の武力を持つに至った。
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中国は国産空母を持つ。しかし、カタパルト発進はできていない。今後原子力空母保有に向かうといわれる。


過去の栄光を捨てられない、軍人も世代交代となり、腐敗、汚職が目に余るようになった。経済の興隆に人民解放軍も巻き込まれ、様々な利権も生まれた。近年の米中の貿易問題や南沙諸島、スプラトリー環礁の軍事基地化など、中国の核心的利益追求と、軍事力による覇権主義は中国の国力の増大化に平行して起きている。習近平は実権を把握しているが、急速な30万人もの兵力削減という急進改革の行方に注目したい。中国は核とICBMを保有し、サイバー攻撃や10万人ものハッカー集団を活用して情報の簒奪を図ってきた。宇宙においても衛星攻撃実験など世界に挑発的な軍事行動を見せる。巨大組織が統合的に機能出来ない懸念はトラウマのようにあり、その為にソフト機能を充実しなければならない。情報戦を行うための世論戦、情報戦、法律戦を三戦として位置付け、非合法の謀略、政治外交力にも情報戦を展開している。中国の摩訶不思議なサイバー攻撃や国境侵犯など意図的に行われている。やりたい放題の国家戦略を世界の良識にあわせるつもりがない。経済成長の鈍化によって退役軍人の行きどころも、社会福祉もままならない時にどんな行動に出るのだろうか。中国は名目的な軍事予算ー直接的な軍隊の維持や装備に関する予算しか公表しない。しかし、実際は兵器の開発、施設、環境整備の莫大な費用は国家予算のなかで隠されている。21世紀において国共内戦や朝鮮戦争、国境紛争などを経て膨れ上がった軍の削減努力は続けられている。
ところが、軍備を膨張させたのは江沢民、胡錦濤の時代であり、内部腐敗もその辺りから起きた。習近平の中央軍事委員会による軍の党による権力掌握はこれからのアメリカとの対立を前に試練にたたされている。習近平が共産党中央軍事委員会による人民解放軍の掌握をどこまで貫徹できるかである。


# by katoujun2549 | 2018-10-25 09:01 | Comments(0)
日本4.0
国家戦略の新しいリアル
エドワード・ルトワック著 文春新書

この本はルトワック氏の口述筆記や彼の初期の論文、地経学に関する件も含めた内容であるが、日本の置かれた国際環境、特に軍事的な位置について、日本人では書きにくい対外事象も見事に描き出している。しかし、論調は断定的で、反論や検証がないまま、日本の過激な右翼に利用されるリスクもあるが、あくまでも外国人の見た日本に関する助言でもある。日本の脅威である北朝鮮との軍事的、国防的課題の前に拉致問題を今は前面に出すべきではないと彼は提言する。また、中国とトランプ政権の関係に関してはトランプを擁護した意見である。彼はユダヤ系であり、イスラエルの軍事的な行動を高く評価する。イランの核兵器製造に対する軍事作戦やイラクやシリアの核施設爆撃などを現実的合理的手法として、アメリカの作戦手法と比較する。日本の中ではイメージすら出来ない着眼点である。ルトワック氏によれば日本の国家戦略は成功してきた。それらは家康の幕藩体制、明治維新、戦後の経済システムによる立ち直りであったとする。問題は現在の北朝鮮の脅威と中国の一帯一路戦略にいかなる戦略を立てるかである。
日本の戦略的な局面は第4の段階に来ている。そこで認識すべきは
1.専守防衛から先制攻撃能力の準備
2.時代に則さないアメリカの軍事力に依存しない
3.少子化において新しい戦術がある
4.地経学による国際理解 中国の狙いは何か
5.無意味な核戦争
6.中国の海軍力は形だけ。韓国の軍事力は無力
7.美しい軍事パレードをする国の軍隊は弱い
8.中国の牽制上で北朝鮮はアメリカ軍を必要としている。
9.アメリカはロシアやイランとは戦争を避け、対中国に的を絞りたい
10.イスラエルやフィンランドに学ぶ

ルトワックはアメリカの戦後の軍事的な戦略を批判的に考察する。
ベトナム戦争以降、アメリカはリスクを恐れ、大仕掛けな準備によって逆に作戦の誤りを招いている。今日の世界の紛争、戦争の実態に合っていない。それに対してイスラエルの軍事作戦の成功やフィンランドの対ソ戦争の勝利を高く評価している。日本は北朝鮮の核にイージスアショアで対応しようとしている。10年計画だがその間テクノロジーは変化してしまう。官僚の考える国防論。彼の先制攻撃論や尖閣諸島自衛隊駐留論は防衛大綱では否定されている。アメリカの軍事行動は今日の環境変化に対応していないことに警鐘を鳴らしている。イランの大使館員の救出失敗、アフガニスタンはいまだに撤退できない。ソマリアの作戦失敗、オサマビンラディンの逮捕における問題、米軍の作戦手順が時代に則さないなど、反省がなく旧態依然である。アメリカは戦争をはじめるとレーダーや防空網を破壊することに徹底するあまり攻撃機会をうしなう。勝利という目的は得たいのにリスクという代償払いたくない。実際には莫大なコストがかかり、犠牲が増える可能性すらある。軽減されているのは指導者たちの責任だけだと断言する。
兵士の損失を最小限にするあまり、ちぐはぐな準備と混乱がつきもの戦争において全体を危険にさらす。彼の戦術論は常にアクションを仕掛けること、リスクを取る、即興性を恐れない、である。今日の軍事的環境は20世紀とは全く環境が変わった。少子化という問題。かつては1家族に5人の子供がいることは普通であった。19世紀末では20才までに子供は2か~3人は亡くなっていた。どうせ亡くなるなら国の為に戦死者が出ることはやむを得なかった。しかし、今は子供は大切に育てられ、家庭において戦死は受け入れられない。また、核戦争はあまりにも破壊が大きすぎて、気の狂った指導者が使うことがあるかもしれないが、合理性がない。使えない兵器である。あの冷戦時代に毛沢東が一億人が核戦争で死んでも中国は9億人が残るという論理は通用しない。アメリカのターゲットは軍事的にも、経済的にも中国である。彼は地政学から一歩進め、地経学を提唱。しかし、地経学という概念は彼の論文をそのま掲載しており、具体例が少ないため理解しにくい。


# by katoujun2549 | 2018-10-22 13:43 | 書評 | Comments(0)
1.ハチミツ

マレ-シアのキャメロンハイランドのブリンチャンには蜂蜜をテーマにしたショップとガーデンがある。中国人の事業家が経営している。テーマパークとしては、庭と巣箱があり、土産屋も大したことない。二回行く気がしない。しかし、そこで売られているのはトアランという木に巣を作る、大ミツバチから取る蜂蜜、これはピロリ菌を殺菌するという。

2.蜂蜜事業

比較的少額投資で可能な為、最近、
都心のビルの屋上などでも巣箱を設置して蜜の採取が行われている。
しかし、ビジネスとして取り組むと、食品衛生法、商工会との調整など厄介な手続きもクリアしなければならない。蜂は昆虫だが、動物であり、畜産業の一つだという。養蜂振興法というのがあり、業として行うには届けが必要。最初は巣箱を5つほど設置し、その内2個くらいにミツバチが巣を作ることから始まる。メンテは週に一度くらいダニや病気にやられたり、スズメバチに襲われていないかをチェックする必要がある。日本ミツバチは飼育が難しいそうだ。一年経つと巣立ちしてしまう。日本の蜂蜜のほとんどは西洋ミツバチだということ。
巣箱、防御服、蜜の分離器、蜂を追い払う煙出し機器など合わせて30万円くらいはかかる。とはいえ、仮に一斗缶に二個くらい取れたとしても、30万円を回収するのには何年もかかる。だから、ビジネスとして取り組むのは容易では無い。多分難しそう。巣箱の管理と在庫管理が必要だが、腐るようなものではないから、他の生ものより楽だろう。

3.バザーの品揃えにはよいかもしれない

1斗缶は18リットル、32リットル年に取れたとして、32000CC。500CC瓶で1個1000円で売って6万4千円にしかならない。30万円回収するのに5年もかかる。それも5年間上手くいったらのはなし。リスクや在庫を考えると、受託販売や店子的な場所貸しで品揃えを充実させることも良い。他の商品も売れ、合わせてバザーなどの商品が売れて初めて上手くいったと言える。
また、バザーには話題性も必要。自然保護に直結した目玉になる。福祉団体の事業として取り組む可能性を研究したい。

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# by katoujun2549 | 2018-10-19 18:14 | Comments(0)

1.キリスト教


世界史で今日もなお近代の出発点として影響をもたらす出来事は宗教改革、フランス革命、アメリカ合衆国の独立である。ハロウィンの日にルターが95か条の掲題を発表し、宗教改革が始まって501年目。日本は人口の1%しかクリスチャンはいないから、キリスト教について知らないことは仕方がないとは思うが、世界では最大の信徒数、国際的な活動上ある程度の知識は必要だろう。

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                 パイプルガン



日本には仏教(創価学会含む)、神道、キリスト教、その他金光教などの民間信仰があるが、毎日の宗教生活を送っている人は少ない。キリスト教やイスラム教は毎日の祈りの時や礼拝など信仰の時間があり、生活に密着したもの。日本が国際的な活動を進めるためにはそうした宗教について知る必要があるが、実際は機会も無い。我が国の学校では教えないがクリスマスとかハロウィーンなどの形だけはかなりの人は知っている。林先生初耳学で、ホテルなどのキリスト教式結婚式の牧師がアルバイトということがクイズに出て、流石、林先生はご存知だったが、タレントの皆さん、エーエーと初耳。これには驚いた。牧師が結婚式の司式を行うのはキリスト教徒に対してだけである。キリスト教会員は皆知ってること。カトリックや一部のプロテスタント系では、教会員の家族等未受洗者に何度も講習や聖書の勉強を義務付けした上で司式することもあるが、かなり特別。ホテルの教会は単なる建物であって教会ではない。これだけ多くのキリスト教式結婚式があっても、本当の牧師が行うことが稀で、全く聖職者では無いバイトが多い事に気づいていない。結婚式の8割がキリスト教式であるから、このことを日本では気にしない人が多い。結婚式はキリスト教式で葬式は仏式。坊さんがバイトだったらどうなんだろうか、外国ではあり得ない。とにかく日本人は形で理解するが本質は避ける。


2.カトリックとプロテスタント

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    マラッカのザビエルのいた教会内部


 自分はクリスチャンである事を言うと、よく、カトリックですか、プロテスタントですかと聞かれる。しかし、カトリックがどんな仕組みかを知る人は普通は少ない。カトリックには多くの会派、修道会がある。ましてや、プロテスタントがどんな派があり、何が違うかは普通は知らない。ローマ法王がトップの組織であり序列の枢機卿とか、シスターのことは知っているだろう。それ以上はミッションスクールで学んだ人でも知らない人がいるのではないか。世界情勢を知る上でアメリカの福音派とドイツのそれとはどう違うかは理解が必要。クリスチャンでも、ルーテル派、聖公会、ホーリネス、バプテスト、長老派教会がどう違うかは知らない人がいる。ましては、普通の日本人は知る由も無い。聖書中心、信仰義認、全信徒の祭司性(ローマ法皇の権威否定)はプロテスタントの三大原理であるが、教会、教団の運営手法は派によってかなり違う。キリストの復活、神・キリスト・聖霊三位一体の要素を信じることがクリスチャンの条件であり、これを否定するエホバの証人、モルモン教団は異端である。プロテスタントではあまりこの異端という言葉は使わない。


3.宗教改革


深井智朗著 プロテスタンティズム

宗教改革から現代政治まで

中公新書


深井智朗氏は1992年にアウグスブルクに4年留学し、ドイツのプロテスタントについて思いを巡らせた。ルーテル派ードイツ福音派について宗教改革から今日に至る歴史とナショナリズム、保守主義、リベラリズムなどを概観した著作を2017年3月に書いている。以下、その内容を紹介したい。
彼の説明は難解な神学ではなく、時代に応じて分かり易い関係者の見解や受け止め方を説明に加えている。例えば、ドイツ留学中の森鴎外が、当時の教会と国家の関係を理論的に位置づけた学者ハルナックのことを、「かのように」に書いていることである。
 一方で、ルターの改革と並ぶカルバンのジュネーブにおける長老派の改革、スコラ哲学などにはあまり説明がない。また、日本の事例にも触れていない。明治の日本の伝道を行ったクラークやヘボンはアメリカのピューリタン。しかし、アメリカのプロテスタントの本質的な特徴については今日の国家観への影響について簡潔丁寧に説明している。

 世界史の授業で学んだ宗教改革が如何に中途半端な内容だったか。95カ条の掲題をウィッテンベルグ教会の扉に打ち付けたというのも根拠が無く、フィクションの要素が強い。学生時代にマックスウェーバーのプロテスタンィズムの倫理と資本主義の精神を読んでも、そもそも何がプロテスタントでルターがどんな改革をしたのかが大学受験程度の知識のままだった。


(1)ルターの宗教改革


プロテスタントはカトリックからの定義である。カトリックはルターの後継者達を「福音主義」と呼ぶことを避ける為に、問題ある宗教が抱える起爆剤を抑える為に、あらゆる文脈にプロテスタントという否定的な表現を使った。その反抗的な態度を違法という意味合いも込めて盛り込んだ。


ルターは時代が求めた変革をもたらした。宗教改革はこの時代に突然起こった唯一の教会改革の運動でも、ひとりの宗教的天才による、新しい宗教運動の始まりでもなかった。それは数世紀前から始まっていた様々な教会改革運動、正確には再形成運動のひとつであった。しかし、この時代の制度疲労がいくつものほころびや亀裂により崩壊寸前であった堤防が意図せざる仕方で破壊してしまったという点で決定的であった。

 1555年アウグスブルグの帝国議会で宗教紛争を収めるために、ルター派とカルヴァン派は法的地位を得た。それは領主の信仰に従うことであり、自由な信仰選択は無かった。この伝統は今日のドイツで残っており、教会税のような制度で残っている。筆者はこれを古プロテスタントという。現代の人権、良心の自由、抵抗権、民主主義に繋がる改革は後の再洗礼派(アナバプテスト)、バプテストなどの新プロテスタントの勃興を待ち、ピューリタンのアメリカでの教会形成を待つことになる。

(2)スイスジュネーブの宗教改革

カルヴァンの改革派
ルター派との決定的な違いは正餐の解釈であった。改革派は正餐のパンと葡萄酒が象徴的なものであるのに対して、ルター派はカトリック教会がパンをキリストの体、葡萄酒を血とするのに対して、キリストが何らかの呪術的な神秘的な力で宿ることを否定しなかった。ルター派はこの面でも改革派と相容れなかった。ドイツではルター派によって受け入れられなかったが、フランス、オランダのユグノーの誕生、更にはスコットランドで長老派として受け入れられた。

(3)改革の改革

国家体制の中に組み込まれたルター派と改革派に対して、新たに洗礼の解釈、特に幼児洗礼の意味を否定した新たな改革が再洗礼派によって提唱されると、国家や従来の教会から脱皮した個人の信仰の自由を基盤にしたバプテストやメノナイト、スピリチュアリズムの運動を生んだ。トーマスミュンツアが指導した農民戦争をルターが非難したのは国家や領主への反逆者としてのみならず、再洗礼に関する嫌悪もあったと思う。新たな新プロテスタントの勃興とユグノー、スコットランド改革派はアメリカ大陸への移住という形で新たな展開を見せた。

(4)聖書解釈の自由

ローマ教会が一方的に聖書の解釈を行い、聖書をラテン語、ギリシャ語であった。それまでは、聖書劇、絵画、彫刻によって聖書の内容は伝えられた。ルターはドイツ語に翻訳し、人々が読めないものであった時代は終わった。その代わりプロテスタント各派は自由に解釈し、これまでローマ教会と違った解釈を異端として処罰することは無くなった。その代わり、時代に応じ、様々な解釈が自由に行われ、新たなプロテスタントが生まれた。今の日本でもプロテスタント各派は100を超える。カトリック教会は聖書の翻訳を禁じ、説教もラテン語、貴重な聖書の写本も普通の人は読めなかったのに対しグーテンベルグの印刷術は聖書をドイツ語で印刷、一般人も読めるようになったからこそ様々な解釈が可能になった。また、イラストのような版画も多く印刷され、字の読めない庶民もルターの主張を知ることが出来た。

(5)プロテスタンティズムと国家

ドイツのルーテル派 福音教会は宗教改革以来、国家的アイデンティティの形成と共に歩んできた。ルターの宗教改革はカトリックの贖宥状販売の神学的な論拠に異を唱えたもので、カトリックの内部的な問題提起だった。ところが、カトリックは財源を失うことを恐れたローマ教会と、ローマの支配を嫌う領邦諸侯、信仰の覚醒を聖書の印刷で得た民衆のエネルギーはルターの思いを超えて大きな潮流となって次の歴史的な方向をもたらした。
 世界史では人権や自由、平等、抵抗権など近代市民社会の基本はフランス革命に原点を置くが、ドイツではむしろそれらを宗教改革により説明している。これは、後々ドイツのビスマルクによる統一国家の原理となり、更にはヒトラーの統治、戦後の東西ドイツの統合まで続いた。ドイツの大統領はワイスゼッカーなど牧師のような位置づけだし、今のメルケル首相は東ドイツの福音教会の牧師の娘である。
ドイツのプロテスタントは保守というが、それはルター以来の政治の作法を逸脱した勢力の活動や発言に否という意味である。2016年のシリア難民を排撃する極右勢力を強く否定したメルケルの政治判断に現れている。 ドイツでは学校教育において宗教は必須科目である。近年、移民が急増し、宗教は選択制になりつつある。週によって違うが、イスラム教のコースもある。

 一方で、メイフラワー号以来、アメリカのプロテスタントは国家からの信仰への介入を拒絶する形となっており、精神や信仰の領域に国家が管理することを否定し、憲法においても保証された権利となった。ヨーロッパで異端とされた再洗礼派、メノナイトなどはアメリカで自由を得た。アメリカは個人の自由を基盤にした社会。アメリカの銃規制が困難な理由はそこにある。己心の思想信条の自由は銃を持つ個人によって国家の支配を超える。マックスウェーバの指摘にあるが、これまでの二重予定説は逆転し、この世の成功は信仰の証となる。アメリカのプロテスタント教会は自由競争である。ドイツのように管理されていない。だから、何千人もの会員を要するメガチャーチが生まれるのである。アメリカとドイツというプロテスタンティズムの影響を強く受けた国の歴史も国の形もこの説明で理解できる。

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クアラルンプールのメソジスト教会
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# by katoujun2549 | 2018-10-10 01:52 | 書評 | Comments(0)