<   2016年 12月 ( 4 )   > この月の画像一覧

安部総理の昨年のアメリカ議会演説といい、TPP交渉、G20でのオバマ支援、今回のハワイ訪問と、実はアメリカにこびているだけなのだが、これは政権の安定には必須であり、我が国の国益にも叶っている。悔しいが、全くそうなのだ。それに対して、韓国の朴大統領の中国接近も慰安婦問題へのこだわり、中国の領土問題や元の固定相場制など、アメリカには頭痛の種でしかない。それに引き換え、安部総理は全くもって上手くやっている。韓国も中国も悔しくて仕方がないだろう。沖縄の辺野古移転や演習地変換 などは政府間で話が着いたことでこれも安部政権の成果である。民進党ではできなかった。沖縄の人には悪いが、誰も困らない範囲の交渉。TPPは潰れそうだが自由貿易の旗手を演じることもできた。これも最低現状維持。TPPが経済を再生させる保証ははじめから無いのだから。アベノミクスは成果なし。そもそも期待していない。

過去も、岸、佐藤、中曽根、小泉と全ての対米ごますりで成功し、日米安保、沖縄返還、貿易摩擦などを解決した。何ももたらさず、禍根を残したのは小泉だが、安部はそれよりはかなりましだ。プーチン大統領とは、横綱と三下の相撲で、弄ばれてしまったが、アメリカとは上手くやった。トランプにはIRのお土産で、今後トランプ経営のホテルとカジノが日本にできるのである。何とも分かりやすい図式だ。トランプはこれからどう出るか、難題として、軍事費と自動車輸出でなりふり構わない攻勢に出るだろう。民主党政権時代の相互理解をふみにじってくるかもしれない。その時こそ安部政権の外交力が評価されるのである。安部総理はこれまでの成果に得意満面である。お殿様外交から後世に汚点を残さない成果を祈る。来年がよい年でありますよう。

[PR]

うっすらと冠雪した由布岳
e0195345_1823151.jpg

朝の金鱗湖は湯気で幻想的な風景
e0195345_1822423.jpg
年末1年半ぶりに湯布院の別邸を訪れた。5月の熊本地震で湯布院も大きな被害を受けた。家の中にあった本箱はひっくり返り、戸棚も倒れ、上等なガラスや陶器が破壊されたと叔母から連絡があった。行ってみると、家のモルタル外壁に亀裂が入っており、風呂場のタイルも剥がれ落ちたところがある。しかし、住めないという程度ではなかったので一安心であった。しかし、今後の補修にどれだけ費用がかかるのか心配である。とりあえずは、隣地とのブロック擁壁の補修は済んでおり、本箱の整理もかたが付いていた。

湯布院の名所、金鱗湖周辺は驚くほど人が出ていた。団体の旅行者だが、韓国語と中国語が飛び交っている。7割がたが外国からの観光客。連日すごい人出だ。
e0195345_18343345.jpg

どうも、地震の被災地に出された復興補助を使って韓国を中心に多くの団体客が訪れているのだそうだ。韓国や中国のめざとい旅行業者が復興割引の権利を買い占めて人を集めているらしい。地域再生のための支援で国民の税金で補助されているのだが、この復興割は日本国内では入手が難しかったのではないか。こんなところで大にぎわいになっているとは驚きであった。地元にとっては使わないより、多くの観光客に来てもらったほうが有難いのだろう。金鱗湖の周りはスマホの自撮り棒を持った韓国人で溢れている。前から多かったが、こんな賑わいになっているとは。二日前から天気が悪く雨と寒風でコンディションは悪かったが、それにもめげず人の群れに土産物店はホッとしている。昨日の雨は由布岳では雪になり、美しい冠雪風景となった。
暇があったのでポケモンgoをしながら散策したが、ここは全くのポケモンの巣。次から次と出てくる。ところが、ポケストップが少ない上、そこから出るモンスターボールがしょぼい。1日17個しかポケストップで取れなかった。反対に、ポケモンは42キャッチした。ポケモンを獲得するにもすぐに弾切れになってしまう。ここのポケモンはコイキング、ヤドン、コダック、ポッポ、コラッタ、ピジョン、イーブイなどの低CPが
やたら多い。ここのイーブイはくせ者で、さんざんボールを消耗させてドロンだからボールの損傷が酷い。ヤドンやコイキングからもバカにされ、逃げたり、ドロンされるからタチが悪い。温泉地だからか、しかし、おかげでステージ25まで行ってしまった。当然ながら、中野では買った事のないコインを何回も買う羽目になった。

[PR]
新宿三丁目のバルト9で久しぶりに映画を見た。今評判の君の名はだ。正直なところ、あまり感動しなかった。だいたい、人類の住む街に彗星が落下したり、隕石で町が壊滅した歴史は無い。少なくとも日本には無い。口噛み酒なる風習は沖縄にはあるが、本州には無い。人間の意識の遠隔入れ替わりもあり得ない。こんな出鱈目をよくもまあ描いたものだ。とはいえ、このアニメの東京や地方の自然の描き方は素晴らしい。そこに引き込まれ、まんまと騙される。その意味においては大した成功である。日本は原爆や大地震といった日常が一瞬にして破壊される経験をした。シンゴジラもそうだが、我々は日常の平和と美しい国土に潜んだ危機感を持つ。描かれる平和な都市、通勤電車や田舎の祭りがそれゆえに美しい。
e0195345_1122179.jpg

観客の入りは満員であった。珍しい現象だ。昔の大ヒットドラマ「君の名は」と同じ題名、昔のドラマは佐田啓治と岸恵子が演じた。65年も経つとこんな物語に転じるというより、全く違うドラマであるが、男女の出会いの物語という点で同じである。男女の縁というのは、何か、偶然が重なり、出会い、あたかも宿命的な関係のように見える場合がある。この物語でも、組みひもを織るという仕事を主人公が祖母から習っていた。この紐が出会いを暗示し、あたかも意味があるように見えてくるが、全体の筋とはあまり関係がないのではないか。高山に隕石とか彗星の落下した遺構はないのだが。彗星の落下という前代未聞の災害が、ある高校生の男女に過去と未来を駆け抜け、意識の入れ替わりが東京と飛騨の小さな町の女学生との間に起きる。時空を超えた関係が物語の流れを混乱させ、不思議な体験に観客を引き込むのである。そういえば、昔の君の名はも、真知子と春樹は東京大空襲の夜に出会い、再会を誓った。
町の山奥にある祠、神社も美しく描かれているが、口噛み酒などというのは日本ではもう消滅している。巫女が行った儀式ではあるだろうが、いかにも現代でも行われている奇習のように描かれえいるのは違和感がある。日本の古代と、夢を通じての意識の交換という空想をモチーフにしているところで十分ではないだろうか。
このアニメでは、東京の新宿や四谷、麻布界隈がとても美しく描かれている。また、飛騨の山並みや小さな町の姿が、日本のどこにでもありそうな風景として、NHKの日本紀行という番組をほうふつとさせる。最近のヒットアニメ、「この世界の片隅」でも同様の郷愁を感じるのである。
「君の名は。」は、原作、脚本ともに新海誠監督による劇場用アニメ、今年8月26日に公開され、学生を中心に大ヒットした。われわれ日本人は広島の原爆、そして東日本大震災や空襲の恐怖を、また最近でも津波を記憶として共有していることが心を打つのである。シンゴジラもそうだが、理不尽な災害とか戦争で肉親や友達を失う悲劇を多くの人々が体験している。そうしたわれわれの心に響く物語であり、ここがヒットの理由ではないか。特に、3.11を体験した若者にはこの記憶が心に沈殿している。記憶を呼び戻しているのである。
東京風景がこれほど印象的だったか、四谷周辺がよく出てくるが、中央線だろうか、電車が出会いの重要なファクターである。最後に主人公の三葉が立花と出合う場所は見覚えのある市ヶ谷の坂道ではないかと思ったが、これは四谷の須賀神社だそうだ。1000年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に窮屈し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を満喫する。この東京の美しさは地方の人のイメージではないか。都会の人間には喧噪としか映らない。一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていた。立花のバイトしているイタリアンは新宿御苑のラボエームという店のようだ。高校は新宿高校のようでもある。
四谷の須賀神社といい見慣れた風景が郷愁をそそる。
e0195345_10585966.jpg

ラボエームの外観
e0195345_1173148.jpg
実際にはこのようには見えないが、素敵な東京風景

[PR]
 埼玉県の川越は小江戸と呼ばれ、昔ながらの蔵や、なまこ壁の商家などが保存され、周辺から多くの人が訪れるようになった。昔の町並み保存は日本各地で行われている。京都はその中でも、もっとも大規模で国際的にも高い評価を得ているが、金沢、飛騨の高山、秋田の角館武家屋敷も有名である。
e0195345_14343811.jpg
 川越は立派な山車で街を練り歩くお祭りがあるが、実はこの山車は江戸の天下祭りであり、神田明神の祭りの山車だったものもあるのだそうだ。かつて、神田明神の祭りは徳川幕府からも支援を受け、山車も江戸城に入ることも許されていたほどであったという。ところが、明治になって幕府の保護もなくなり,
電線の邪魔になるとのことから、山車の維持が神田の町ではできなくなったので、山車を川越に引き取ってもらい、神田明神の祭りは氏子の担ぐお神輿のみになってしまった。本来の神田明神の祭りは天下祭りとして豪壮なものだったようである。明治以前に作られた人形には仲秀英、原舟月などの江戸の名工の作品が多く残る。現存の天下祭当時の江戸型山車が曳かれる祭では江戸で使われなくなった山車や人形を譲り受けたものが多いのに対し、川越は天下祭の山車を作った職人に直接依頼して作らせている。また、祭の発展とともに多くの山車が廻り舞台を採用するようになり、山車の舞台から上が360度回転させることができるのも特徴である。
 
(川越祭りHPから転載)
今の川越は昔の街並みに行くためには、商店街を通って15分くらい歩いたところの街道沿いに行くことになる。自分が行った当日は連休であったこともあり、多くの観光客でにぎわっていた。なぜか、煎餅屋とか、うなぎ屋が多い。土産物店も多数あり、様々なグッズが売られていた。江戸情緒豊かな飴細工があったり、大学いも、団子、煎餅などがあったが、ソフトアイスの店も多かった。タイ焼き屋もあったが、にわか作りの商売であまりおいしくは無く期待外れだった。
 昔の街並みは東京にこれほど近いところによく保存されたという感慨を持った。最近地方都市では昔の街並みを売りにしようと整備に力を入れ始めたが、なんせ村上市などは一部は酒屋の店舗とかもあるが規模が小さく
なかなか人を集めるところに至っていないのが現実ではないか。街づくりの担当者も、無駄な整備をする前に
全国の街並み保存状況を見学し、観光上競争力がどれだけあるかを確かめないと期待外れになるような気がする。
e0195345_1557353.jpg
e0195345_15573563.jpg

[PR]