<   2011年 12月 ( 15 )   > この月の画像一覧

 領土問題というのは、双方に言い分があって、譲らないことから解決は難しい。第三者が判定しても失う方の国民は納得しない。そこに人が住み、実効支配している場合はもっと困難になる。これを狙って、故意に施設を作ったり、人を移住させればより複雑だし、以前から民族が定住している場合はイスラエルの例がそうだが、戦争の原因にもなる。正当な理由を判定するのが自国民でしかないということだ。世界ではこの領土紛争は多く、イギリスとアルゼンチンのフォークランド紛争、イランとイラク、中国とインド、インドとパキスタンなど。戦争の原因でもあり、国際法はこうした問題を武力で解決する事をいかに回避するかで成り立って来た。領土問題は、植民地問題と並んで戦争やテロのきっかけになり、これら領土問題を戦争に発展させないために、国連は国際法によって、一国が他国の領土を武力によって占有することを禁じている。

 日本の抱えている韓国との竹島、ロシアとの千島、中国との尖閣諸島などであるが、軍事的圧力を伴う行動自体近代国家としてのルール違反だ。国連は領土問題と認定された地域には軍事力を排除する方法を確立すべきである。しかし、この領土問題を存在しないという主張もあり、その道は険しい。国際法上の原則は主として次の事が上げられる。

1.徴税・課税、法令の適用、刑事裁判、登記、税関設置、
 人口調査、亀・亀卵採捕の規制、鳥の保護区設定、入域管理、難破事件の捜査などが、国家権能の表示・実効的占有の証拠となる。

2.紛争が発生した後の行為は実効的占有の証拠とならない。
   住民による行為は国家の主権者としての行為ではない。

3.条約上の根拠がある場合にはそれが実効的占有に基づく主張に  優越する。

4.国は、相手国に向かって行った発言と異なる主張はできない。

5.相手国の領有宣言行為に適時に抗議しないと領有権を認めたこ とになる。

6.歴史的、原初的権原があっても相手国が行政権行使を重ね、
相手国の主権者としての行動に適時に抗議しなければ主権が移ることがある。

7.発見は未完の権原である(実効的占有が行われなければ領有権の 根拠にならない)。

8.地理的近接性は領有根拠にならない。領海内の無人島が付属と されることはある。

9.地図は国際法上独自の法的効力を与えられることはない。   公文書付属地図が法的効力を持つ場合や信頼に足る他の証拠が不足するときに一定の証拠価値を持つ場合はある。

こうした原則はあるものの、実際は国の軍事力や経済力、実行支配の既成事実づくりで紛争は長期化する。ロシアの千島四島(国後択捉歯舞色丹)、竹島などがいい例である。国民の国際法に関する無知を利用して、政治的な利用がなされる事も問題を複雑化する。

おそらく、これまでの菅直人や鳩山などの日本のリーダーはこうした原則を頭に入れていないのである。これらの基準に従って、着実に政治的行動をとればいいのである。武力衝突は結果かえって国家間の憎しみを増やし、問題をこじらせる。そのためには、相互の国民が、領土問題にこだわらない、経済興隆文化交流、政治的な他の問題との協同事例の積み上げによって良い環境を築くしか無い。領土紛争は実際には政治的決着しか方法は無い。既に住民が住んで実効支配が進んでいるところは最終的に足して二で割るしかないだろう。
 ということは、千島は二島返還ー共同統治、竹島は無人化し、共同統治、尖閣列島は早急に実効支配し、施設を建設し、中国の干渉を問題としないということが我が国の取るべき道であろう。こした目標を国民的合意に持っていけるかどうかだ。一方的な主張は何も解決しないということであり、何らかの提案が必要である。

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063.gif 3年前に庭に作った石釜は、放置したままだった。釜の隣に長年育て、紅白の花が咲くボケの木があった。これが熱で枯れるのが嫌だったからだ。完成直後、一度トライしたが、もの凄い熱が出る。パンとかも焼いたら真っ黒こげになったが、中はふんわり。ピザなどは2分ぐらいで焼けてしまう。
  
072.gif いつもクリスマスが近づき、鶏肉屋の前を通ると、鳥の丸焼きを注文してくれと毎年声をかけて来る。ところが今年に限って何も言ってこないので、こちらから一羽焼いてくれというと、ダメだという。いつも頼んでいた鳥屋が丸焼き用のヒナ肉の仕入れが上手くいかず、焼いてくれない。20年もやってきたことが、今年はダメか。それも空しい、仕方が無いから、自分でやってみようと近所のスーパーに行ったら売っているではないか。値段も1100円と安い。小振りだが、買って自分で焼く事にした。あの石釜がある、というわけ。キッチンのオーブンはとっくの昔に破壊、普通の料理は電子レンジで充分だ。庭の片隅に作った石釜の製作は結構凝ったものになった。

071.gifー石釜の製作

 たまたま大谷石の塀を壊した時の残りの石があったので作ってしまった。ただ石を積めばいいというのではない事がわかった。図面も書かねばサイズが合わなくなり、建材が無駄になる。WEBで見るといろいろな石釜が出ていた。これは究極のアウトドア遊びのひとつらしい。耐火レンガや、耐火セメント、防水モルタルなど、材料費で3万円くらいはかかったが、大谷石のものは高級な部類だ。基礎に砂と石を敷いてベニアで囲った型枠に生コンを流して、土台を作った。隣家が新築工事中だったので生コンを分けてもらった。熱に強い大谷石は炉材としては最適である。石はサイズが決まっているので、組み合せを計算したり四苦八苦して、結構耐火レンガだの、ブロックとか、ホームセンターに買い出しに行って手間ひまかけた傑作、と自画自賛の作品。石はやはり重かった。1人でエッチラ動かして積んだ。結果的にはローストチキン一羽のために大した苦労である。

 ーローストチキンを焼くー

067.gif 事前に塩と砂糖にハーブを入れてビニールにくるんで冷蔵庫に保存していた、小ぶりのチキン1羽。内臓を出して、空洞になった中に、タマネギ、ハーブ、ジャガイモ、キノコ類とニンニクを炒めて中につめた。火をおこしたら煙がすごいこと。近所から消防署に通報されたらどうしようかとドキドキであった。今、ゴミの焼却は都区内禁止だ。でも、はた!と考えた、これは、ゴミを燃やしている訳ではない。チキンを焼いているのだ。違反ではない。そう言い聞かせて着火した。最初は新聞紙などを使ったが、ホームセンターで買った薪に加え、壊れたタンスを解体して、燃料に。何とか、火がついたが、とにかく熱い。火がオキになって真っ赤になったところで、アルミホイルに包んだチキンを放り込んだ。油が出るので、アルミのお盆を下に置いた。

 当日は教会のキャンドルサービスがあるから、そのまま、出かけて、9時半頃家に帰って、炉から、チキンを取り出し、テーブルでアルミホイルを開いてみた。真っ黒こげだったらアホと言われそう。何と、ふっくら焼けたローストチキンが立派に出来上がっているではないか。これがジューシーで実に美味い。早速、小西で買った、イタリアのワイン、ガヴィを開けて頂いた。家族も満足。豪華なクリスマスイブとなった。


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石釜の出来るまで

1.基礎を作る:板で形をとり、底には砂を敷いて石を置き、そこに生コンを流した。
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石のサイズが合わないところは補填し、内部には耐火レンガをしいた。
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2.ドーム型の屋根を作るのが結構大変。問題は耐火レンガを幾つ使うかだ。
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3.アーチを作るが、木型で枠を作り、耐火モルタルで固めてから、炉の部分に火をつけ、型枠を焼いて外す。耐火レンガは値段が高いので、数を合わせるのが難しい。結局並べて数えた。余っても困るのです。
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 この一年(2011年)は、まさに来年の原点となるであろう多くの事件があった。殆どの課題が積み残されたからだ。何が起きるか分からない。昨日の延長上に明日が無い時を迎えている。政治や社会が二者択一の選択を迫られる場面はこれから更に増えるに違いない。恐ろしいことも起きるかもしれない。そして同時に未来が垣間見えるような気もする。国際化、我々の社会は世界により開かれた、民族、経済、政治体制など、違いを乗り越えた、最大公約数に向かうと同時に、その反面、最小公倍数の存在ー民族、国内産業、既得権の保護にこだわるグループもあり、無視出来ない。既得権に惰眠をむさぼるものは滅びなければならないが、一方では安定を与える要素でもある。誰でも既得権を持っている。これは人権の要素でもある。人間革命ばかりしているわけにはいかない。国際化と国内利権の保護は同時進行である。どちらも放棄出来ない。世界は平和に向かうのか、あるいは軍事衝突が始まるのだろうか。中東のイスラエルとイラン、北朝鮮と韓国、中国の周辺諸国、アフリカなどであろうか。来年はいずれかに決断がくだるだろう。9.11に起きたように国家や国境を越えた危機が予想を超えて発生するかもしれない。

 TPPをはじめ、国際協調と国際化を軸足とするか、自国の利のみを優先させるべきか。原発に依存したエネルギーはもう限界だ。東電も政府も真実を語っていない。隠し事が多すぎる。すぐにでも廃止すべき原発は他にもあるにちがいない。では、どの位のバランスがいいのか、だれも答えが出せないから、容認か、反原発かの極論がまかり通る。TPPも然りである。来年は先送りにした懸案が待った無しになる。政治については社会保障と税の一体改革、TPP、電力と原発を中心としたエネルギー政策、普天間問題と、我が国の国防、米中露の政権交代など、世界は動いている。

我が国のマスコミや言論で残念なことは常にアメリカという国を間違って捉えることである。国としての仕組みは日本よりも遥かに進化している。もちろん、麻薬や軍事など、日本が眉をしかめる事も多い。ある時は過大に、少しでもつまづくと過小に見てしまう。アメリカの広大な大地、人的資源、底力が見えない。ヨーロッパの金融不安は続く。更に悪化するだろう。アメリカはそうした状況を静観しながら、軸足を変えた。中国は共産主義政権という形の専制主義と市場社会が裏表になった危険な国である。アメリカは見切りを付ける姿勢をとって、ほどよい距離感を持って付き合えばいいと思っており、軍事的警戒感を失ってはいない。むしろ、インド、ミャンマーは巨大な市場であり、インドネシアも然り。これを見逃すてはない。極めてまっとうなわかり易い戦略である。アメリカの戦略的行動は着実である。問題は彼らは常に緊張や紛争を引き起こす事である。アジアにおいてはベトナム戦争以来のアメリカ主導の波乱に満ちた年を迎えるだろう。このことを否定しては何も見えない。現実を直視しよう。
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クリスマスの祈り

在天の父なる神さま、クリスマスを祝う恵みを与えられますことを感謝します。あなたの一人子をこの世に賜り私達の罪を贖いくださいましたことを記念する良き日に兄弟姉妹と共に心から我が主イエスキリストの御名を賛美し、あなたの一人子、我らの主の十字架の苦しみと贖いによって私達が救いの中にあります事を感謝します。
 ご恩寵を覚えず、イエスキリストの犠牲により自らの罪を覚える愚かさ、罪深さを懺悔いたします。私達が貴方によって与えられたこの世界がご計画によって作られ、貴方の栄光を表すものとして築く事ができますよう道をお示し下さい。3月11日の東日本大震災と原発事故は自らの無力を覚えるものですが、多くの友が献身の働きをもって再建の努力を続けております。あの惨禍の中で私達はあなたの作られた世界を垣間みることができます。私達残されたもののために主がおられるという事を感じます。主が私達と共にあり、十字架によってお示しになられた愛と絆こそが力であり、新しい世界を導くものであると信じます。その事を証しし、聖霊の御力によって福音を伝える使命を果たす事ができますよう導いて下さい。 あなたの一人子のご降誕の奇跡とそこに示されたご計画を信仰をもって受け入れます。
 私達一人一人がクリスマスの喜びと感謝をもって、新しい年を迎えますように。「いと高きところに栄光神にあれ、地には平和が御心にかなう人にあれ」と福音にあるように、主と共に歩み続けます。どうかこの罪深き私達が多くの悲しみの中にある人びと共にあり、祈り、奉仕することを許して下さい。大震災復興、あるいは、平和のために尽くす力を強めて、我が主の御心に適う良き働きを行う事ができますよう。これから新しい年を迎えるにあたり、社会にあっても、又、個人生活においても様々な試練が待ち構える事と存じます。どうか私達が良き決断と目標を与えられますように。貴方の選びの中にあって問題を解決できるよう知恵をお与え下さい。クリスマスにあたり感謝と願いを貴き主イエスキリストの御名においてお祈りもうしあげます。

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 ブログを書いている最中に、金正日の死というニュースが飛び込んだ。韓国はこの情報は全くつかんでいなかったのだろう。李明博はそのことよりも、自己保身で慰安婦問題を会談のテーマにし、韓国社会にアピールしようとした最中に飛び込んだニュースであった。このために、慰安婦問題は吹き飛び李明博もそれどころではないだろう。そもそも、金正日は拉致問題の当事者であり、彼が生きている間は解決しないだろうと思われた。未だ、経験に乏しい金正恩を中国は後見人のようにふるまうだろう。中国の協力無くして拉致問題は解決に向かわない。彼の死によって解決への期待が出てきたが、また、その逆に、金正雲の立場次第で闇に葬られることもあり得るだろう。権力掌握の手段として、拉致問題に対して強硬な姿勢になることもある。当面、金正恩は側近に依存した集団指導体制となるから、ドラスティックな方向はありえない。頑に金正日の方針と彼によって築かれた利権が維持される筈。ただ、これは長くは続かない。場合よっては内部分裂のおそれもある。どちらかというと、悪い予測が多い。

金正日は視察に向う列車の中で、急性心筋梗塞で亡くなったという。彼のこれまでの独裁者としての活動は、我々には受け入れ難い。が、一国の政治家としてはなかなかの働き者で、国家システムが異常だったため、自らの作ったシステムに忙殺され、過労もあってこのような結果になった。多分、糖尿病から来る動脈硬化が進行し、狭心症から心筋梗塞を起したのだろう。個人の能力としては、日本のボケた政治家と比べると、遥かに有能だったのではないかと思う。彼は、ロシア語も英語も堪能で、父親と自分の築いた国家を知り尽くしていた。国民に最低の生活を強い、アメリカを振り回す軍事行動やで世界をびっくりさせた。昔から、北朝鮮は高句麗のあったところで、強圧的君主がおり、人々は耐乏生活が普通だったから、慣れっこの国民は反乱を起こすような気にはならないのである。

 金日成が権力を掌握する為に、ラングーン爆破事件、大韓航空爆破事件、拉致事件を引き起こし、20年にわたり、内部に自分の腹心を育成した。さらには覚せい剤、偽札偽造など、多くの国に被害を与えながら、その論功賞によって、多くの部下を育て、権力を掌握したと思われる。金正雲が同様な手口を使うこともあり得るから、注意が必要である。延坪島の砲撃は金正恩の仕業と言われる。韓国警備艇の撃沈事件も怪しい、軍や秘密警察の掌握には事件が必要なのである。親の手口はこも真似るから、そうした冒険をこれからも続けるだろう。

 韓国の大統領が来日し、野田総理と会見したが、その大半は韓国女性の従軍慰安婦問題への政府の謝罪と賠償問題であったという。野田総理の訪韓の返礼としての訪日ではなく、一方的な申し出だった。韓国でこうした問題ー反日カードがクローズアップされる時は、政権が末期状態で、生き残りが難しくなる情勢が必ず背景にある。李大統領はアメリカとのFTAを締結したことで、その指導力を評価する人もいるが、実態はかなり違うだろう。今や、与党ハンナラ党も李大統領もこのままでは選挙を控え、後が無い。そこで、国民の目を日本に向ける為に日本大使館前の慰安婦像を置いた嫌がらせとか、今回の要求になったのである。特に、韓国の大統領は引退後、全斗煥、盧泰愚、盧武鉉 と殆どが、告発され、その家族など収賄や不正が暴かれるという事態となっている。

 韓国の大家族主義の影響か、権力者の周囲に、これまで政治と無関係な親族がその権威や名声に群がり、様々な不正や利権を漁るからである。ご本人も、後はどうなるか分からないから、それを黙認して、引退後は優雅な生活を確保したいのである。李大統領も、今、アメリカとのFTAを締結し、与党ハンナラ党も大統領も、国民の反発が大きい事に苦慮している。さらに身内の不正が発覚して、例の親族不祥事で攻撃されはじめた。そこで、日本との過去を掘り起こして一騒動起こし、国民の目をそらそうというわけである。彼等にとっては北朝鮮との軍事問題はあまりにも生々しく、また、韓国には北との融和を論じることで自己の韓国人としての存在感を示す慣習がある。彼等は鬱屈した国民感情を日本に向けることで、自己を正当化する傾向が強い。彼等の愛国は反日と同義である。これは日本の進歩的知識人が行なった手口を真似ている。いくら刺激しても何の動揺も起こさない、大国アメリカを陰謀を企てていると攻撃することで存在感を示したがる日本の評論家も同様なのである。

 李大統領も、その思い切った経済政策や意思決定でマスコミは評価することが多いが、実はそうした自己の親族だけを利するように結果を計算していることに国民は気がついており、当初の期待は失望に変わっているのである。その中で、言い古された従軍慰安婦問題を持ち出すのは格好の機会である。これが国際政治の実態なのである。大体、韓国には昔から売春婦もいたし、人身売買は盛んで、日本に支配されていた時も、農村に行って無理矢理に近い形で韓国人の売人が農家から嫌がる少女を買って行った。戦争中はむしろ、大金を手に入れた連中も多かった。ところが、そうした歴史を捏造し、日本が弱いと見て、居丈高になる。そんな意図を持って来日して総理に会わせた外務省のKY振りには呆れてしまう。

 野田総理はそんな話を持ち出す無礼な李大統領を怒鳴りつけてやればいいのだ。まさに、その時に、北朝鮮の白ブタが死んだ。金正日の死去を前に大統領は急遽帰国。その意味ではいい時に来て、いいたいこと言って、さっさと帰って行ったということだ。こうした彼の「愛国的行動」も韓国では日韓関係を冷却したと批判されている。

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  直心影流は、鹿島神伝直心影流といい、茨城県鹿島の地に生まれた。戦国時代、剣道の源流である松本備前守(神陰流)や上泉伊勢守(新影流)の流れを汲み、今日に伝えられてきました。今の形は長沼四郎左衛門(1688年生 八代)によって確立され、特に、竹刀稽古の元祖と言われ、他の流派が組太刀(形稽古)をしていた中、竹刀稽古を導入しました。竹刀の導入によって直心影流剣術は盛んとなり、全国に広まりました。幕末に大いに栄え、当時の政治家、勝海舟や小栗上野介も熱心に学んだ幕府の中心的流派でした。興武所の榊原謙吉が山田次朗吉を最後の後継者とし、山田師が東京商科大学(一橋大学)の剣道師範を長く務めていたため、当校にその基本は受け継がれました。その最後の免許皆伝、大西英隆氏が最後の道統となり、今日、他には高崎経済大学、早稲田大学、国士舘大学、百練会において稽古が続けられています。

鹿島神宮での奉納 小太刀
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靖国神社での奉納 法定
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 中でも、基本となるのが法定(ほうじょう;昔は形を法定といった)。八相発破、一刀両断、右転左転、長短一味の4本よりなる直心影流の根本の型です。各々、春夏秋冬の呼吸に基づき行い、一足一刀を基本とします。法定は運法という足の運び、丹田式呼吸法、気合を重視しており、竹刀による現代剣道とは異質な感じがありますが、刀を使う為の基本動作が全て入っています。上から一刀両断に相手の水平にした木刀を切り落とすのは、首を落とす介錯の稽古と言われます。

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 4本の形を四季に恵まれた日本の自然になぞらえ、季節の美をその形に取り入れて、最初の春の形は冬から若芽が伸びるようにのびやかに。二本目の夏は炎天の中を激しく変化する。3本目は多様な技で彩り鮮やかな秋を、そして最後は重く寒い冬の厳しさを表すように演武します。当時の日本の人々は物事を象徴的に捉えることが上手でした。隠喩(メタファー)ともいう。こうした表現を理解する力が、現代教育では全く養われず、失われてしまったのです。
 最初に大きく右手に木刀を持ち、頭上で半円を描いて頭上にかざす。これを上半円といい、呼吸によって世界の気を吸い込む力を呼び込みます。真剣の戦いは、一瞬で決することが多く、刀を技術的に操作することよりも、「気」の力を大切にしていました。法定はこれを養う技術です。チャンバラ映画の殺陣は一種のショウで、すぐに終わってはつまりませんから、切ったり受けたりします。法定の最初の動作で、これと同じような事は相撲の土俵入りでも行なわれています。刀を水平にかざし、天と地を分け、相手の姿を見据えることから全てが始まります。互いに目と目を結ぶ緊張を解いてはなりません。仕太刀と打太刀は上段の構えから打ち合いますが、日本剣道形のように打太刀が仕太刀を制するという事はせず、互いに相打ちとなる点が特徴です。命のやり取りである剣の修行を行なうことは宗教的な思いを込めています。このことも、現代剣道は捨ててしまいました。温故知新で、剣道の源流を学ぶのに良い形ですのでご高覧ください。法定ではそうした、明治、江戸時代以前の人々の世界観、心の世界を垣間みることができます。


一橋大学 有備館での法定稽古会 一刀両断
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  橋下知事が大阪市の改革で、民間でいけることは民間で、そして、公的セクターもビジネスは競争してもらいたい。ビジネスは競争だと何度も言っていた。この人は、一体、ビジネスが分っているのだろうかと疑問に思った。彼はもっとピータードラッカーを読んだ方がいい。企業は大阪より大きな世界で戦っている。弁護士というのは、アブノーマルな相手ばかりを見ているから性悪説になりやすいのだろう。社会は競争ばかりではない。他人を蹴落とすことでは長い間はもたない。企業も人間の善意とか、愛とか、友情で動いている。我が国のマスコミはやたらリーダーを求めるが、日本ではろくなリーダしかいなかった。小泉改革然り、田中角栄だって功罪をはかればマイナスが多い。坂本龍馬などは果たしてその中にはいると言えるだろうか。日本人はむしろ、質の高い一般の人々が頑張っている。皆が力を合わせた時のエネルギーは凄い。リーダーが導く社会ではなく、むしろ、平凡なリーダーを皆で支える方が結果がよい。乃木将軍などは典型だ。彼が203高地を陥落させたことは揺るがない功績である。明治の人は彼のような人格に引かれて命を捧げたのだ。司馬遼太郎の乃木観は後出しジャンケンだ。いくら優秀でも人格に問題がある人は最悪である。日本ではスティーブジョブズは生まれない。真似する奴は最悪。とはいえ、これまであまりにも酷かった。大体機能しなかったどころかブレーキだったではないか。震災復興などは、そもそも、明確な目標がある事で日本人は最も得意なのである。

 彼は、司法試験という競争を勝ち抜いて、さらに法庭での戦いにも勝ってきただろう。闘争的な世界に身を置いていた。ビジネスはもっと激しい競争を市場で繰り広げていると思っている。確かに、ビジネスは戦いだ。より早く、より良い物を、より満足してもらえるサービスを追究し、市場での戦いに勝たねばならない。しかし、彼の言う競争とは何かだ。そうした優れた商品やサービスを生み出す為には、競争という作業だけではそうしたものは生み出せない。創造力と想像力を駆使して、新しい製品やサービスを生み出すことは、1人では出来ない。多くの仲間を結集し、組織を作り、情報を集めて商品を製造し、さらに優れたものを生み出す為に研究する。これらは、競争というより、人と人との円満な関係から生まれるのである。他人を罵倒したり、弱点を突いたり、敵を叩き潰すと言った行為はビジネスではむしろ稀である。程度の悪い、社員を酷使する企業や、芸能プロダクションはそうかもしれないが、それは普通ではない。商品やサービスが受け入れられなければ自滅して行くだけだ。もちろん、企業では人事考課もあるから、社内競争もある。しかし、それは後からついてくるのである。先は仕事と会社のことが優先である。
 企業と企業ではどうだろうか、確かに商品の優劣を争ったり、生産性を競うことはあるが、これは内部での地道な努力の結果である。注意すべきは、価格や商品の質が顧客から比較されるという事である。その為には、常に自己の組織や商品、製造工程などを常にチェックし、見直さねばならない。こうした行為が民間では常時行なわれる。これも、企業同士で競争というより、一緒に勉強したり、情報交換を行なって、良い点を学んで行く。弁護士が行なう競争とは異質のことである。むしろ、企業の内部での協調とか、情報交換が大切である。これは競争よりも共生という行為である。

 官公庁と企業も、何も、監視されたり、統制されたり、法を逃れるばかりではない。弁護士というのはアブノーマルな会社を見る事が多いだろう。許認可の手続きはあるが、ものを開発するには、様々な過去の事例や、規制に制約される事が多くなる。これを時間をかけて柔軟に解釈したり、場合よっては新しい条例や法律を作って適合させて行くこともある。これこそ、官民が共同して民間活力を誘導したり、育成したりすることである。規制する場合でも、どこまで規制するのか、条例や法律の趣旨にもとづき、解釈で通すこともある。これを官民癒着というか、協同というのかの差である。こうした、協同していくことは新規事業とか、新しい事態に対する対応には不可欠である。

 少子高齢社会において企業でも、公的なセクターでも、全く新しい様々な局面に接して行く。社会全体が未知の領域に飛び込んで行く時代に、競争というのは一体何だろうか。勝者は誰なのか、勝負の判定の基準は何か。競争というのはルールがあって初めて成り立つ。成果をどう評価するか。こうした、大事な事を決めないで、競争、競争というのは混乱を生み出すだろう。競争というのは実は我々の生産活動の限られた部分で行なわれているのではないか。

 日本は経済の長い停滞から未だ抜け出すことができない。閉塞状況打開のためには、更なる競争と市場原理の徹底を叫ぶ向きもある。交剣知愛というが、まさに交剣の世界。しかし、昨今の現実はその帰結でもある。少子高齢社会に通用する理念とは思えない。ビジネスも実は公共性や共感、市場からの支持がなければならない。世界は微妙な生態系による均衡で成り立っている。今我々に求められているのは、知愛である。いかに協力し合い、知恵を集めるかである。TPPにせよ、震災復興にせよ、今の日本に求められているのは
今年の漢字『絆』である。

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 今日、行政に対しても、政治に対しても明るい未来は期待出来ない。大阪も、その一つだろうと思う。松下ー橋下、そして大阪維新の会がどこまで日本を変えられるか。単なる権力闘争で終わるというのが自分の暗い展望だ。

 大阪市長、大阪府知事同日選挙は平成維新の会、橋下グループの圧勝に終わり、現政権や野党に大きな影響を与えることになるだろう。このグループを取り込むことが国政選挙に与えるインパクトは相当なもの、政界伏魔殿の住人達がすぐに蠕動しはじめた。改革という名の元に権力の亡者と化す連中、小澤や亀井、自民党など、政策面で手の尽きた連中がすり寄りはじめた。ハシズムと言われるごとく橋下氏の強烈な自己主張にはマスコミも大喜びだ。彼等は単に劇場を求めてはやし立てているだけだ。首長というのは経営者であって身分ということに甘んじてはならない。橋下氏はその意味で仕事中心というか、地位にふさわしい活動を行い、議論は大いに喚起するだろう。でも、実績に関しては疑問である。それは産業の活性化という点では期待出来ないだろうと予測する。彼はビジネスは分らない。競争原理だけがビジネスだと思っているが、そんなものだろうか。協力や共感といった要素が大きいことを彼は知らない。それよりも、また、弱い者苛めのような、教育委員会への右寄り、あるいは体制側の発言でマスコミを賑わせて、売名することだろう。

 かつて横山ノックを大阪府長に選び、セクハラ事件で全国に恥をさらし、その後今日の衰退が始まったことに懲りない軽薄な大阪人に相応しい選択であった。大阪府なんぞ単なる名誉職で、太田房江のような官僚上がりの、形式主義者で、しかも最後は金のトラブルでは話にならない。そんな状況を招いてしまったのは、投票した市民の悪趣味もあったはず。そして今度のハシズムでは全く救いようがない。大阪の衰退は今後も続くに違い無い。

 橋下徹氏は弁護士出身だから当然弁は立つ。当たり前の話だ。しかし、今大阪に必要なことは、企業の活性化である。行政は継続性に責任がある。監督官庁としての規制緩和や優遇措置、企業誘致をどこまでできるかだ。今回、エキスポ跡地に三井不動産がエンタテイメント施設を作ることにご不満だろうが、彼がすべき事はまさにこのことなのだ。こうした開発に出来るだけ優遇措置をする勇気があるかだ。批判をしたり、敵を口汚くののしることで存在感を出す事は、田中眞紀子に任せておけばいい。現代は、まさにファシズムを生み出す空気が満ちているが、あのドイツの状況はもっと危機に満ちていた。かつてドイツがファシズムに支配されたのはそれなりの環境があった。ヒトラーも悪いが、彼を利用したグループがいた。結局、彼等はヒトラーに飲み込まれてしまった。狂人ヒトラーの周りにゲッペルス、ゲーリング、ヘスのような悪辣で有能なスタッフがいたのだ。橋下氏がそうした狂気を持った人間ではないと思うし、周囲も小澤も亀井もそんな力量は無い。しかし、これからミニ橋下、ミニ石原が各地で生まれ、これを利用する連中が出て来た時が怖い


 橋下氏が手を付けるのは今の経済規模にあった行政の縮小だろうか。リストラで割を食うのはいつも末端だ。夕張市のような衰退を余儀なくされたところならまだしも、再生を実行するには行政のエネルギーも必要である。彼が二重行政で大阪をリストラすると公言するならばその方法に関しても提言があって良い。それが大阪都であるならば、あまりにも道のりは遠い。

 しかし、後から研究するというのでは、何ともいい加減な話で、そんな暴言に大事な行政を任せようという大阪人の感覚は全く理解に苦しむ。単なる強力な発言で、大阪市の役人をペチャンコにしてもらいたいと言う事なのだろう。肥大化した大阪市の行政は何も大阪府があったからではない筈。無理無駄を松井府知事とどんどん整理し、合理化した課程をこれからのビジョンづくりにするという、そんなに簡単なものだろうか。要は口先の事ではないか。朝日新聞やテレビワイド番組あたりは、そうした口車にまんまと載せられてしまうだろう。

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プチ小西でワイン通 

 営団地下鉄中野坂上益から徒歩3分の青梅街道沿いにある酒屋、プチ小西にはしばしば行く。どうも、自分は8年前の開店以来、ずっと来ている常連のようなのである。この店の奥に、立ち飲みワインバーがあって、奥には厨房でフレンチを中心とする料理やつまみを作ってくれる。今のシェフは4代目である。

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 かつては昔ながらの中野坂上の酒屋さんだったが、代が替わり、社長のTさんが、新しいコンセプトで、立ち飲みワインバーとショップを始めた。店の奥がバーだから、最初は道路側からは気がつかない。そこを、シチリアフェアとか、イタリアワイン試飲会などのイベントを毎月行ない、ワインブームに乗ることができた。酒屋とバーを組み合わせたアイデアである。飲食業の法手続きもあるから、何処でも出来る訳ではない。
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 お店の若い社員は、大体、3〜4年くらいで変わって行くが、皆一生懸命にワインやチーズを学んでいく。ソムリエの資格も持っている。4月に入ったNさんは英語も上手で、時々来る外国人客の応対をしている。生ハムも美味い。いつもカウンターに置いてあってIさんが切り分けてくれる。この、小西では、ワイン販売の棚にある商品をバーに持って行くと、1本持ち込み料を払って料理と一緒に飲める。立ち飲み、立ち食いだが、レストランで飲むよりは3分の1くらいの値段で楽しめる。
 
 イタリアワインはフランスワインのようにグレードはあるが、その区分けが必ずしも明確ではない。村の名前のついたモンテルプルチアーノとか、トスカーナワインで多く使われるサンジョゼーベといった葡萄の種類も多く、あまり、階層区分されていない。それほど高くないものでも、結構美味しい物がある。オルネライアの3級品レボルテなどはその典型だ。フレスコバルディ社のルーチェ、オルネライアなどはアメリカの資本と技術も導入して美味しさを追究している。トスカーナワインはキャンティが有名で、ピンからキリまであるが、価格相応で当たり外れが無い。イタリアには葡萄の種類も沢山あって、どれがどれだかいまだに分らない。白は、トスカーナが名品を出す。ワイン初心者のときに気に入ったすっきりとしたガヴィがグラスに出るなら必ず飲む。

 ワインなら、最低、白はシャルドネ、リースリング、ゲブルツトラミネールくらいは目隠ししても分る筈。ソービニオンブランはニュージーランドとか、カリフォルニアの白に多い。飲んだ白で一番格の高いワインはイケムだが、あれはデザートワインであることを知らずに昔飲んで、何とも甘たるいワインだなと言う印象ばかりが残っている。モンラッシュは三等級あってピンキリだ。ソムリエのような微妙な表現は自分には出来ない。何でも美味ければいいという考えだから、少しもワインの知識は増えない。
 赤ワインはやはり奥が深い。ボジョーレヌーボなどはガメイ種の葡萄で、この味はやはり覚えたい。さっぱりとフレッシュな味わい。小西ではムルソーのウサギマークのボトルがおすすめ。有機農法の葡萄で作られている。シャトーラトゥ—ルといった名品だが、そのタンニンの渋みが何とも絶妙だ。マルゴー、サンテミリオン、ムートンなどは飲んだ時の思い出がいつまでも残る。

 この小西で覚えたのは、フランスワインのピノノワールである。週変わりのグラスでいろんなピノを味わえる。これまで、フルボディのメルローが好きだったが、チリのワインなどで安くて美味いものが出るので興味を失った。カリフォルニアワインの名品、オーパスワンは大事に押し入れに保存しているが、今年長男の就職が決まったら皆で飲もうと思っている。それまでに品質が劣化しなければいいのだが。カリフォルニア以外でも、最近はオレゴンのワインもよく出ている。かつては、ロバートモンダヴィが有名だが今はお目にかからなくなった。新しい銘柄でハイレベルのワイナリーがドンドンできている。
  
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 フランスワインはやはり奥が深い。ブーケ(香)と味覚、色などのバランスが洗練されている。有名なシャトーマルゴーはメルロとカベルネソービニオンの混合で2対8くらいの比率である。シャトームートンはカベルネ・ソーヴィニヨン80%、カベルネ・フラン10%、メルロ8%、プティ・ヴェルド2%と言う具合で、複雑さと何とも繊細な第一級ワインだが、高価だからいつも飲む訳にもいかない。田崎真也さんならともかく、一級品ならどのシャトー銘柄かが分れば、どんな配合かは記憶しているのだろう。そんな葡萄品種の味分け分類をしていても時間の無駄みたいな気がする。楽しく飲みたい。第一級ワインはいいのは分るが、これも財布と相談。価格が高過ぎて買って飲む代物ではない。そんなワインは中国人の成金に飲んでもらえばいい。国産のワインも近年レベルが上がっており、小西でもいろいろ紹介している。ワインは皆で飲むもの。金持ちが1人で飲んでも美味いろだうか。
 最近は、よくシラーを飲む。シンプルだが微妙で繊細さももっている。価格も2500円〜5,000円で、お手頃である。オーストラリアのものやフランスのボトルが店頭に出ている。シェフの作る、鳥料理でも、羊料理でもいい、両方に合う。2人で一本空ければ満足。


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 これまで治療薬がなかったがんの一種、肉腫に対する新しい抗体薬を東大医科学研究所の中村祐輔教授の研究室が作り出した。
 治療薬承認に向けてフランスでヒトへの臨床試験(治験)を開始するという。この薬はゲノム(全遺伝情報)解析から標的を見つけたのがきっかけで開発が始まったという。中村教授によると、全ゲノム情報を出発点に創薬(抗体薬)が実現すれば、肉腫治療薬の分野で世界初の成果になる。
 この抗体薬は腕や足などにできる「滑膜肉腫」と呼ばれる肉腫に対するもの。肉腫治療に応用できる抗体を突き止めた結果であった。この肉腫はこれまで全くお手上げだった。ところが、日本で臨床試験を行おうと科学技術振興機構の創薬イノベーションプログラムの補助金申請に応募したが、「開発計画の妥当性・実用化の可能性」がないとして却下された。お恥ずかしいことだが、日本での対応とは対照的に仏の専門医からは、「非常に大きな研究成果だ。ぜひうちで臨床試験をやらせてほしい」と申し出があり、仏からは補助金も得られることになった。これでは中村教授も日本じゃやってられませんとなるだろう。

 今年1月、中村教授は内閣官房医療イノベーション推進室長に任命された。省庁間の壁を乗り越えた日本発の画期的な医薬品作りを目指したが、中村教授は1年も経たずに室長を辞任し、2012年4月から米シカゴ大学に移籍することになった。米国を拠点に、がん新薬などの実用化を目指すという。
 国家戦略として医療産業の国際競争力を強化するための司令塔となることを目指し、かけ声は立派だが、発足直後に仙谷長官は退任するという体たらく。菅直人政権のいい加減さ、これが民主党の実態なのだ。党あって国民なし。官僚は、省あって国無し、国民は始めっから眼中に無い。

 2011年10月の第3回医療イノベーション会議には、それまで出席していた経済産業省や内閣府の政務三役も欠席。2011度の補正予算や、2012年度の予算案策定でも、各省庁が個別に予算要求を出すだけ。このことは来年の国会でも問題になるだろう。

 中村教授はこうした現状に「日本全体の青写真を描けなかった」と語る。気の毒な話だ。中村教授は、ゲノム(全遺伝情報)研究の第一人者で、国際ヒトゲノム計画でも中心的な役割を果たしたが、調整役はどうも苦手あったのか、あるいは、民主党という旗ふり役が、政治主導といいながら全くの口先だけであったということだろう。

 行政改革刷新会議の資料として日本発の医薬品を開発するための課題という資料が平成23年10月24日付で出ていたのを見つけた。この責任者は医療イノベーション推進室 中村氏であり、このレポートは日のその問題点が明確に表現されている。このレポートを作成した後、教授は職を辞したのだ。彼はきちんと仕事をしている。

参照:http://www.cao.go.jp/sasshin/doku-bunka/kaigi/2011/bunka_1024/01.pdf

日本の医薬品は1兆1500億円の出超である。TPPで日本の医療制度が崩壊すとか、くだらない仮定を積み重ねたような反対論がある一方で、実態として、医療技術も、製薬も日本は全くお粗末であることを彼等は述べない。日本は医療にアクセスするのは容易だが、高度医療や、優れた医薬品に国民はなかなかありつけない国だということは医療界も政府もひた隠しにする。これから、高齢社会に向かい、医薬品ビジネスが大事であるのに、政府はいい加減である。
 各省庁が省益を優先して世界に向けて体制づくりをしようとしても、全く機能しないという実態を科学者に何とかしろといっても、無いものねだりであることに民主党は気がつかない。これは政治家がきちんと対応することなのに、丸投げした結果なのだ。どうしてくれる、仙谷。


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 近所のトルコバー、トロイに良く行くようになった。ワインを飲みに行く時はは中野坂上のプチ小西に行く。家でワインを飲むと1本空けてしまうので飲み過ぎる。小西では2杯で終えるように心がけている。小西はワインの種類も多く、料理もうまいが、家から若干遠いし、11時で終わってしまうので、介護の仕事など家事を終えると、トルコ系にしばしば行くのである。トルコのビールやワインは結構いける。又、ワインで作るRakiというスピリッツは茴香(ウイキョウ)のエキスが入って独特の風味がある。不思議なことに氷水を入れると白濁するが、お湯割りだと澄んだ透明になる。トルコワインは赤が美味い。自分は安いものしか飲まないから、香はあまりよいとは思わなかった。一本一万円以上のものもあるからそのクラスなら違うかもしれません。

 経営者のファルクと弟アリは今は一日交代で接客に務めている。アリはまだ、23歳であるが、何故か、結構日本語が上手になった。彼は楽天的な性格だから日本人女性にもてるのである。兄のファルクはそれを心配している。まともな結婚をしてもらいたいという。トルコ人は結構オーソドックスな家族観を持っている人が多く、むしろ戦前の日本人みたいだ。大家族主義だから、日本人女性は結婚すると大変だろう。兄のファルクも工場で働いたり、縁日でケバブを売ったりして、お金を貯め、独立してこの店を開いた苦労人である。若いのに日本のことを実によく知っている。多少愚痴っぽいが、堅実である。今はリヒトちゃんというベイビーを目に入れても痛くない位かわいがっている。見た目よりは若くて26歳くらい。しっかり者なのである。
 
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 アリの特技は、アイスクリームだ。縁日など、屋台で実演つきのアイスクリーム実演が好評である。つい数週間前、杉並の大宮八幡宮で出たときの写真を貼付する。よく、縁日でケバブ屋台が出ているが、本場の人間がやっているわけではなく、インド人とか、イラン人などがやっているため、あまり上手ではない。彼はその道では自信があり、お祭りなどの時に声がかかる。伸びるアイスは結構淡白な味で、美味しいが、どうしてそんなに伸びるのかは不明である。本人曰く、ラブ注入だそうだ。アリの愛を込めて一生懸命かき混ぜるという意味だろうか。

 大宮八幡宮でのアリのアイスクリーム実演。

 
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