<   2011年 11月 ( 14 )   > この月の画像一覧

 アメリカが日本に魅力を感じていると思ったら大間違い。日本は飽和市場だし、農業は多分懸命に防衛して来る。これらを壊滅させれば、日本は一気に親中、親露に傾くだろう。彼等は手ぐすね引いて待っている。アメリカは我が国より遥かに情報を持っている。リスクに対しては慎重だ。日本は必ずしも美味しくはないのである。TPPのスタートはニュージーランドとかシンガポール、チリ、ブルネイなど、彼等はアメリカという巨大なサメの後からコバンザメのように付いて行けばおこぼれだけで満腹できる小国だ。アメリカが登場し、いよいよ親分登場なのだ。彼等は東南アジア、特にインドネシアや東チモール、タイ、ミャンマーさらにはインドに大きな市場の可能性を求めている。その戦略を見損なってはならない。そちらの市場が、今は小さければ、その大きな人口も含めて開拓すべき資源が豊富であると見るのが普通であろう。これらは、20世紀後半長い間、日本の重要な輸出国であるが、日本がぐずぐずしている間にこれを奪おうという彼等の意図を見抜かねばならない。日本はアジアの市場を土俵に正々堂々とアメリカと勝負することこそ、日本の未来として正しい選択だと思う。時々、見るに耐えないブスが、満員電車で痴漢を恐れてバッグを抱きしめているが、誰も狙わないのと似ている。

 TPPをアメリカの陰謀だとかを宣う評論家や学者はそこが見えない。一見正論に見える。彼等は国士だろうが、目先一寸の他は何も見えない。菅直人がTPPを持ち出したのは国を思うからではなく、政権維持のためだから論外。諸先生はそのいい加減さを攻撃する役割は果たした。今は、それだけではすまされない事態になった。
 アメリカに取って魅力的なのは軍事戦略的に意味のある沖縄、可愛らしくてアメリカ人をボーイフレンドにしたがる日本女性、美味しい寿司くらいだ。後は、もうつまらない部分なのだ。購買力の無い植物系男子、アメリカを馬鹿にする英語の苦手な中高年、やたらに規制だらけの土地や公共事業には特に見向きもしない。魅力があるのはこれまで日本が頼りにしてきた中国の市場、東南アジア諸国の今後膨張する人口と購買力である。日本が開拓して来た海外市場は取り上げたいのだ。日本市場攻略の突破口は何かを考えたい。日本の農業を壊滅させる事が彼等の益にどれだけなるのだろうか。カリフォルニアのほんの僅かな農業企業でしかない。

 TPP反対論者がわめく医療について日本はそもそも、防衛的だ。健保制度にしがみついている日本を彼等は閉鎖的だと非難する材料にするだろう。しかし、医薬品はすでに日本は80%以上が非関税の外国製である。日本の創薬研究はまことに貧弱である。フィリピンやタイなどは制覇されて、支配完了である。金持ちしか医療の恩恵は受けられず、医療従事者は貧乏人を相手にしないエリートだ。彼等のトップ病院は日本より優れた医療を提供している。ところが、無医村も多く保険環境は悪く、麻薬汚染や不潔なところが多い。格差社会は彼等の問題だとうそぶく。そもそも、アメリカは格差社会でかつ民主主義だ。何時でも攻撃出来る。日本がインドネシアの看護師をこき使い、冷遇している間に、アメリカに呼び込み、製薬会社や医療機器メーカーから、丸抱えでインドネシアの医療を制覇するだろう。

 分かり易くいえば、かつて、日本が多くの英霊の血をもって開拓して来た地域こそアメリカが奪い取りたい部分で一致する。ミャンマー、タイ、フィリピン、ベトナム、ニューギニアである。日本を城に例えるならば、米とか、医療、自動車などは本丸であって、これはいきなり攻めれば犠牲が大きい。先は外堀の外で消耗戦をやり、周囲を無防備にしてから、外堀を埋め、本丸を最後に攻撃するだろう。

 思い出してもらいたい。ミャンマーに今、ヒラリークリントン国務長官が行っている。民主化が急速に始まり、スーチーさんの政界復帰が始まった。そこにすかざず、クリントンが行っている。まるでスーパースターではないか。スーチーは日本軍を裏切ったアウンサンの娘で京都大学の学生だったこともあり、英語も上手い。そもそも、ミャンマーを独立に導くきっかけは日本である。スーチーさんの父親を日本が、青島で軍事教育をさずけ、イギリスと戦う勢力に仕立てた。ところが、日本の政策が悪く、彼等は、最後は英軍に寝返ってしまった。ミャンマーはこれまで中国の影響が強く、しかも、民主国家ではなかったからアメリカは手が付けられなかった。この国は国土も日本の何倍もあり、平地が多く、資源もある。そして、インドネシアだが、この国も、一時共産主義勢力が強かったり、スハルト軍事政権でアメリカは敬遠していたから、未開拓地であった。彼等は常にフロンティアを探している。

 巨大な市場があるインドネシアはオランダから日本が解放した。初代大統領スカルノは独立運動の闘士で、日本とは深いつながりがある。あの、デビ夫人がその名残だが。多くの日本人がアメリカとではない、独立戦争で協力し、血を流した。そうした市場を今頃になって何もしなかったアメリカが奪おうと仕掛けている。TPPは単なる煙幕である。手品をする時にマジシャンが使うクロスだと思えばいい。これの可否で論争も必要だが、彼等の真の狙いを忘れて、国内産業の保護ばかりをわめく、学者、マスコミの無能には呆れてしまう。


 
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 野田総理が日米関係はアジア・大平洋の資産であると言った事は確かに大切な視点だ。これまでの同盟関係で我国が得た利益、さらには沖縄普天間基地や海兵隊の重要性を語るべきである。我が国は道義に篤い国ではないのか。自分の事しか考えない国を守ってくれる世界は無い。あのボンクラ鳩山ですら、最後は「沖縄米軍の価値を分っていなかった」と吐いたではないか。だからといって何でもアメリカの言いなりになれといっているのではない。虚勢を張っても意味は無いということである。

 かつて、あまりにも、アメリカの支配的な影響が強かった時代、東西冷戦のこともあり、多くの知識人は、共産主義の未来を受け入れ、親ソ、反米が先鋭的であるかの言動がマスコミを中心に支配的だったことを思い起こすと良い。彼等は何か自分達の信念があった訳でもない。ただ、怖かっただけなのだ。この傾向は韓国の言論ではもっと極端だ。あの全く異質な体制である金一家に支配された国家を同胞といって擁護し、自分の存在感をアピールする連中がいる。万一、北朝鮮に支配されれば、言論や政治の場での彼等の発言は、命を危うくする。だから、どこかで逃げを打っておかなければ危険である。現政権への批判は、驚いた事に、北への容認姿勢を強めることである。以前の盧 武鉉(ノ・ムヒョン)や金大中などはそうしたことで、政府を批判し、政権を取ったのである。同じ民主国家として、何かとアメリカを批判することで、全く反対の社会体制である中国やロシアを容認する危険な連中には注意を怠ってはならない。これまでの同盟関係や、経済体勢の同質性を無視して、安易に危険な世界にすり寄る事は問題。TPPに関しては、そうした反米感情とか、国内だけを見た片チンバな発言が多く、要注意だ。
 
 今でも、朝日新聞やテレビの報道は、アメリカ批判と国内では大企業、官僚、医師に対する威丈高な批判で溜飲を下げ、自らの正義感を盾に、視聴者、読者のご機嫌を取っている。ところが、彼等の幹部は、実は会社としても、情報源であり、広告主である企業には平身低頭、かつ、非難すればする程公平という信頼感を民衆に与えるから、広告が取れるのだ。これを企業は泳がせているだけ。
 例えば、医療の事をあげてみよう。朝日新聞などは医療はお得意記事なのだろうが、実際は医療の専門家などは誰もいない。記事も間違いが多く、医師に記事を書いてもらわなければ何も出来ない程だ。彼等が自分で書く記事は医療事故の記事も含め、殆ど間違っている。ただ、売らんがために、家庭の主婦や学生などの権力や知識の無い弱者におもねり、ウソを書いてお得意さまに迎合しているのである。庶民に対して、アメリカや大企業、医師を叩けば溜飲を下げてもらえるということだ。ところが、彼等は自分達の子供をアメリカに留学させたり、駐在させる事を夢見ているし、大企業に就職させたり、医師にすることを見れば分る。彼等は学歴大好きで、毎年東大入試や合格発表を記事にしたがる。教育の公平をうたいながら実は、特定の有名校に偏った、トップ高校の礼賛者なのである。流石に最近は新聞では出さなくなったが、毎年、同じ出版元の週刊誌の全面を使って、入学ランクを特集している。新聞で書かなくなったのは後ろめたいのだろう。

 
 アメリカは大平洋という大海を挟んでいるから、遠い国だと思うと大間違いで、日本の領海の隣はアメリカだと思った方がいい。海というのは、陸地よりも交通は便利で、アメリカに取っても、水運を考えると、西海岸からは東海岸よりも日本の方が便利なのである。陸路に匹敵する大量輸送が可能である。限られた道路鉄道しかない山岳地域などはむしろ障害である。特に軍事的には空母群を展開すればあっという間に、日本の沿岸で米軍基地が出来てしまう。アメリカには健康保険に入っていない人が6,000万人もいて、あたかも巨大な無医村があるかのような印象を与えているが、これも間違い。医療社会保障はそれなりにキチンとしていて、高級な病院に入れないだけだ。テレビ番組でERという救急病院のドラマがあり、庶民は医療を受けていたことが、これを見れば分る。これは我が国の社会保障が優れていることを示す為の政策的な情報操作である。救急医療の現場が舞台になっていたが、貧乏人もみな医療サービスを受けていた。

 特に、沖縄の軍事的価値はオバマ大統領のアジア重視の政策、さらには中国やソ連の軍備増強を視野に入れると、これからも増加する一方である。沖縄を経済発展させる事は軍事基地とのバランス上重要である。基軸通貨ドルの価値が下落しても、強大な国家である事は今も同じだ。それに対して、アジア重視と中国に我が国の未来を委ねるような意見は実に危険である。我が国の同盟すべき相手は絶えず中華の脅威にさらされる、台湾、フィリピン、ベトナム、インドネシア、さらにミャンマーとインドである。アメリカが狙っているのはこれらの地域であり、日本が今後開拓すべき部分だ。知識人やマスコミが自分の権威づけの為に、強力な権威に批判的な態度を示そうとうすることはよくある。大企業のチンピラ社員が社長の悪口を言って怪気炎を上げるようなものだ。身の程を知らないおボッチャマ総理の鳩山元総理が、アメリカと対等の関係、さらにはアメリカの立場を無視した対中政策、対ロ政策を口にしたとたんアメリカの拒否反応に会って、ニッチモサッチも行かなくなったことを思い出すべきだ。

 日米関係でいえば、日本は敗戦経験もあり、あくまでも弱者でしかない。弱者が強者に対抗するのは面従腹背しかない。情けない話だが、日本の現実的な姿なのである。こうした苦しい立場を無念に思う素直な国民感情を利用して、反米とか、自主的な外交力の発揮などの正論を使って、社会にアピールして金儲けしている言論に信頼感は、全くないのだ。ここは隠忍自重と主張すべきなのである。
 
 TPPでアメリカは日本の市場を席巻してやろうと企んでいるというが、それは当たり前の話だ。日本だって、アメリカの市場を狙って一生懸命だから向こうも同じだ。お互い様なのだ。iPadとか、アメリカ産の牛肉を待っている消費者のいることを知らないのだろうか。日本という国が、アメリカに取って最も大切な同盟国であることをアピールすることがどれだけ大切かだ。我が国を守る姿勢を防衛的に発言すれば受けがよいと思って、国士のごとく宣う、中野剛志氏とか、鈴木宣弘氏はそうした国内の事だけを考えて、反米的にふるまいたいのだろうが、かつての進歩的知識人の変形でその手は食わない。彼等は我が国は既に、国境を越えて産業が成り立っていることを無視している。アメリカと交渉する時に始めから負けると言っては交渉にならない。誰だって、石が飛んでくれば避けるだろう。黙って避けるだけの話だ。もし、TPPで農業に対する破滅的な無条件降伏をすれば、それこそ国賊的外交交渉であることは分っている。FXなどでは、さっさと単なる贅沢品であるF35は断って、ユーロファイターを買うことにすれば、アメリカ国民は日本がいかに重要な市場かが分るだろう。これを取引材料にすることはない。民主主義を標榜している米国はやはり、国民が怖い。そこにアピールする方法を常にとるべきなのだ。

 アメリカが日本に魅力を感じていると思ったら大間違い。日本は飽和市場だし、農業は多分懸命に防衛して来る。美味しくはないのである。彼等は東南アジア、特にインドネシアや東チモール、タイ、ミャンマーさらにはインドに大きな市場の可能性を求めている。その戦略を見損なってはならない。そちらの市場が、今は小さければ、その大きな人口も含めて開拓すべき資源が豊富であると見るのがふつうであろう。これらが、日本の重要な輸出国であるが、日本がぐずぐずしている間にこれを奪おうという彼等の意図を見抜かねばならない。日本はアジアの市場を土俵に正々堂々とアメリカと勝負することこそ、日本の未来として正しい選択だと思う。

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 我が国の経済政策においてはTPPよりデフレ対策が先だということは中野剛志氏がTPP亡国論で述べているが、デフレの解決はもっと大変な事で、これが出来なければダメという論理なら一歩も進められなくなってしまうだろう。何か運ぼうとするときに、右手を使うか左手を使うか議論する人はいない。実行する人が状況に応じて判断出来るかどうかである。そもそも、次元が違う話なのではないだろうか。敢えて言えばこれも例えだが、デフレに大震災復興を家族の病気になぞらえ、TPPは大変な問題を家で抱えているのに、カミさんの反対を押し切って、ゴルフ大会に出かけた亭主=政府だろうか。いや、逆に、いくら家庭に問題があっても、営業マンは仕事の一つである忘年会に出かけなければならない。これを出かける間際になって、大騒ぎする我が儘な女房=反対派では出世出来ない。孤立を恐れている政府はその理由を納得させるにはやはり説得を尽くすしか無い。

 我が国のデフレを解決出来たら、それこそ世界経済においては画期的な事件であり、それほど大きな問題である。各国は我が国を模範とするだろう。未来を考えれば、市場を開放し、国際競争力を強化する道を模索するしかない。未来を見れば保護貿易という選択肢はないのだ。とにかく、この議論は共通の土俵がないまま場外乱闘が続いている。自分は、中野氏は確かに正論を吐いているが、どうも彼の出身と、あのヒネクレた顔つきが気に食わない。何事も理路整然と反対して人の妨害をしたりする割には何もしない、嫌な男ではないか。

 問題は、市場競争と国際金融情勢もデフレの原因である。TPPにおいて我が国の国内事情はその効果を考えねばならないからことは複雑だ。TPPによって海外の労働力や海外移転した企業からの安価な商品の流入はデフレを加速する。競争原理は、下降するときも、上昇する時もその速度を押し上げる効果がある。適正な競争を調整する機能があればいいのだが、それを資本主義経済はまだ見出していない。このことも認識しなければならない。要は行くも地獄、残るも地獄だ。ただ止まっていると、いつか周辺国の狙い撃ちに会い自滅するのであるから、座して死を待つよりは何とか脱出口を探さねばならない。その一環がTPPであると考えたらどうだろうか。

 TPPはこれまで、WTO・GATOのウルグゥアイラウンドやASEANといった国際的な経済協定の流れの中にある。ここにおける我が国のこれまでの主導的な立場とか、集団的な国際交渉の場における我が国の国際的な地位と信用に関わることである。我が国の米作生産が全て失われても1兆7,000億円くらいで、これは、大企業が一つ倒産した程のものである。それに引き換、自動車産業が壊滅したらそれどころの規模ではない。波及効果が巨大なのである。

 TPPに反対する東大の農業政策の教授は一向にこの問題に答えずに農業保護ばかりを叫んでいる。これまで無策だった農業政策を続けろというのだろうか。一方、米作農家の一部は廃業を余儀なくされるだろうが、国民に米を供給している20%の専業農家はおそらく生き残るだろう。今、彼等は懸命の努力を続け、黒字である。問題は兼業農家であって、おそらくは、家族の半分が企業、特に製造業や販売業であって、TPPの恩恵を受ける人達である。また、米作を放棄した農家に対しては米作以外の作物や新しい品種の米、インディカ米、おせんべいや漬け物など、都市の消費者を対象とする多様な商品作物を指導する必要があり、それはまさに農業政策である。そもそも、デフレ対策に対する認識が、金融政策をターゲットにして、紙幣を増刷する人工的インフレを起すことが解決策であるかのような錯覚はあまりにも短絡的である。これによって潤うのは一部の不動産業者とか、投資家である。国の経済を正しい方向に導く議論ではない。

 そもそも、日本のデフレは金融政策だけが原因ではない。円高はドルの基軸通貨としての価値が低下し続けることから来ていて、これはアフガン戦争や湾岸戦争の過剰な国庫支出が最大の原因である。アメリカの財務体質の疲弊から端を発し、赤字の貿易収支が最大の原因である。貿易収支の赤字は、サービス収支の黒字を大きく上回り、利子や配当の支払いも加えた経常収支は大きな赤字となっている。アメリカの経常収支赤字は、裏返しでアジア諸国や欧州諸国の経常黒字となっており、それらの国々からアメリカへ資本が還流している。原因は日本ではないから始末が悪い。米国債の大量保有など、政治的な放漫も円高の原因となっている。

 アメリカがアフガンやイラクから撤退しつつある中、新しいパワーが必ず生まれて来る。これを日本を含むアジアの発展に結びつける役割が我が国の外交政策にある。こうした原因に関する歴史評価からはじまり、我が国がデフレを起こした原因が円高であり、企業の海外展開と産業の空洞化を原因としていることへの正しい認識。これが単なる金融政策では解決出来ないレベルである事。小泉政権時代の市場主義的政策の誤りへの反省も必要である。我が国の若者を苦しめる派遣労働者の低賃金は彼等が未来の産業を支えて行く人材であることを無視している。大学卒は今や58%を越えた。かつての長期雇用は大学のみならず、企業の長期的な人材育成のなかで、安定した雇用を前提に経営を支えて来た。これが何とも心もとない状態だ。今後は女性の雇用や活用、高齢者の再就職など今後の企業経営に貢献する方向をきちんと整備すべきである。派遣や低賃金が都合がよいからと言って、企業がこぞっておなじことをやったら、若者の消費は増えず、需給ギャップは拡大する。若者をもっと育てなければならない。日本企業の美点を見直そうではないか。年金支給年齢の延長が高齢者雇用を必要とし、それが若者の雇用を奪うといった米倉老人のボケ解釈はあまりにも無策を絵に描いたようなもので、そんな経営者でしかない指導者が日本経団連のトップであることが問題である。雇用問題と国内消費の復活をもたらす需給ギャップの解消こそこそデフレ脱出の出発点なのだ。そんなに若者の雇用が大切なら、自分が真っ先に引退することではないか。今のような経済危機下にボケ老人のリーダーは必要ない。
 
 今、日本が地勢的な戦略をもって世界経済にどのような政策を選択するかということと、国内的な事情を優先させようとすることと正面衝突させることは政策意思決定を曖昧にしてしまう。ブータン国王のレセプションに欠席した防衛大臣を問責す時間があるのだろうか。ここに野田政権の政治指導力が評価されるであろう。とにかく、何か意思決定や行動を起す度に、それとは無縁な個人批判などの足がらみとか、背中から殴りつけるような無責任な野党の攻撃は、結局は野党の価値を自から低くする自滅的行動である。

 政府の政策がいかなるものか。次期主力戦闘機(FX)の選定を例にとって考えてみるのもよいだろう。最も性能の高いF35が有力だが、一機50億円以上で価格も上がる可能性のあるF35は今の日本には単なる贅沢品だ。ところが、政府はこれを買いたくて仕方がないらしい。どうも、アメリカの圧力をこれで躱そうというのだ。F35は垂直離陸の出来る優れものだが、日本はその機能を付けるkとが出来ない。攻撃性に重点があるのがアメリカの兵器だからである。これを買えば日本は不要な機能を買うのに莫大な出費を強いられる。アメリカは喜ぶだろうが、我が国の防衛産業の未来を考えるとユーロファイターの方が現実的である。製造過程に秘密が多く、国内生産出来る部分が少ないF35に比べてユーロファイターはライセンス生産が可能である。この部品を武器輸出三原則の枠から除外して、我国が武器輸出国となることも可能なのである。先は最新の技術を我が国が学び、将来はF35を越える国産戦闘機を生産する能力を身につけることも可能なのである。そもそも、我が国が必要なものは攻撃機ではなく、数も必要とする迎撃機である。ステルス性は攻撃時に価値がある。
 合理的判断が何処まで出来るのか。高価な戦闘機を買って購入先に見返りを得ることができるか。最大の高額商品の購入者が政治的に発注力を背景に国益にかなった有利な外交が出来るのか。

 日本が控えている課題はTPPだけではない。EUの金融支援問題もある。ただの紙切れになる危険性のあるEUの金融支援は避けて、ユーロファイターを買う事にしたらどうだろうか。波及効果は多きいのである。何も、戦争をすることはない時に買う高額兵器なのだから、せいぜい外交的な切り札に活用すべきだ。米の自由化をアメリカが強要するならばF35を買わないことで、アメリカに一矢報いればいい。本来はTPPの内容で処して行けばいいのに、どうもアメリカの攻撃を避ける為にMXで調整しようとしている。国防という大事な要素における選択と、貿易はは区別しなければならないとは思うが背に腹は代えられない。野田総理がそうしたしたたかな知恵のある人物とは到底思えない。

 何故、TPPの話から急にFXに話が転じたかというと、日本政府は、苦し紛れに、米を守る為に、アメリカのF35を買おうとする恐れがある。これこそ、官僚が考えそうなトリックだ。我が国にとって大して意味の無い、高額商品を買い、アメリカのご機嫌を取ろうとする姑息な考えだ。先はTPPの例外を交渉で勝ち取り、アメリカが喉から手が出るFXをちらつかせるのは止めるべきだ。米作の保護を勝ち取る代りに、この圧力を躱す為にF35が急上昇している。FXを年内に決めることはない。先に決めてしまえば、アメリカは、FX、米と畜産の全面自由化と3連覇を狙っている。さきほどのFXを交渉材料という手段は禁じ手であるという意見と矛盾しているようだが、国防と農業を合わせてはアメリカは考えてこない。むしろ対中国軍事作戦上は、アメリカが沢山持つであろうF35よりは、別の特性をもった機種があった方が対応を難しくする。米軍はそこは良くわかるから、何もF35を強要することはない。F35購入を敢えて誘発するような交渉はダメだと思う。自分は、FXは先延ばしにして農業にけりを付けたらアメリカのF35ではなく、ユーロファイターを買い、畜産を放棄することが落着点だと言いたいのだ。日本の自衛隊はこのF35が欲しくて仕方がない。それはぐうたらなおボッチャマがスポーツカーをほしがっているようなことなのである。

 

 
 
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宇宙で最初の星はどうやって生まれたのか(吉田直紀著)宝島社新書 

宇宙がどのように創造されたか。最初にビッグバンがあり、膨張が続いているということは、コンピューターのシュミレーションでも作られている。この本は、素粒子からはじまり、宇宙の形成、そして何処に向っているのかを分かり易く、分らないことは正直に分っていないと言っているところが、好感を持てる内容となっている。「素粒子宇宙論」という内容である。極小の素粒子世界と極大の宇宙の動向を結びつけようという野心的な試みである。素粒子の法則が宇宙進化を決め、宇宙の観測が素粒子の謎を解くと考えるのだ。暗黒物質、暗黒エネルギー、ブラックホールなどの存在理論がどのようにして生まれたか、天文学の歴史もひもときながら分かり易く語られている。

ビッグバン:何もなかったところから宇宙が誕生

宇宙の膨張:【宇宙誕生から10のマイナス36乗秒後~10のマイナス34乗秒後まで】ーー次から次へ とエネルギーが発生して宇宙が急膨張する。高温、高密度状態。インフレーション

素粒子:【宇宙誕生から10のマイナス27乗秒後まで】
     電子やクォーク、ダークマターなどの素粒子が誕生

物質:【宇宙誕生から10のマイナス10乗秒後】
    物質(粒子)と反物質(反粒子)が打ち消しあい、物質だけがわずかに残る

陽子と中性子:【宇宙誕生から10のマイナス5乗秒後】
    宇宙の温度が下がったことで、クォーク が結合し「陽子」と「中性子」が誕生

原子核:【宇宙誕生から3分後】
    さらに宇宙の温度が下がり、陽子と中性子が結合し、ヘリウムの原子核が誕生

原子:【宇宙誕生から38万年後】
  さらに宇宙の温度が下がり、原子核と電子が結合し、原子が誕生。「宇宙の晴れ上がり」

最初の星:【宇宙誕生から約3億年後】
    ファーストスターが誕生

太陽の誕生:【宇宙誕生から87億年後】
      太陽が誕生。その4億年後に地球も誕生

11月11日の日経新聞で次の記事が掲載されたが、この本はまさにその内容である。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E3E2E2E19B8DE3E3E3E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

宇宙誕生から数億年後に生まれた宇宙で最初の星は太陽の40倍程度の重さだったとする研究成果を京都大学などのチームがまとめた。星が生まれて成長していく様子をシミュレーション(模擬計算)して結論を導いた。天文学の理論では、太陽の数百倍はある巨大な星と考えられていた。初期の宇宙を知る手がかりになる。米科学誌サイエンス(電子版)に11日掲載された。

 東京大学、米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所との共同研究成果。これまでにも現在の宇宙に漂うガスの元素分析から最初の星の質量は太陽の数十倍とする試算があり、理論と観測結果が矛盾していた。

 研究チームは、約137億年前のビッグバンから数億年後の宇宙空間をコンピューター内で再現した。水素とヘリウムのガスが集まって原始の星が生まれ、さらに周囲のガスを取り込んで成長していく過程を、約10万年間にわたって計算した。


 その結果、星が太陽の約20倍の重さになる頃から成長が徐々に鈍くなった。星の中心で起こる核融合反応のエネルギーで周囲のガスが吹き飛んで、星の成長を妨げていた。最終的にできる星の質量は太陽の40倍程度にとどまるとわかり、理論と観測結果の矛盾が解消した。

135億光年前の宇宙をハップル望遠鏡が捉えた

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 神は天地を創造された。創世記の第一章。そこには混沌があり、暗黒が深淵の上を覆っていた。そして、神の霊が水の上を漂っていた。神は光りあれと言われると、光があった。まさにビッグバンだ。神は6日間で世界を創造し、最後に人間をつくられた。7日目は休息というより、何もしなかった。聖なる日をもうけたのである。神は6日間の仕事で疲れてしまった訳ではない。

 ところが、創世記に書かれていないことがある。天使と悪魔の存在がいつ何処からはじまったのか。エデンの園に木を植え、それを食べると善悪を知ることになるが、その前に前に善と悪ー天使と悪魔はあるのだ。何で神は悪魔を作ったのか?いや、実は悪魔も天使の一つである。
  神と同時に天使ー悪魔は存在したということなのである。このことは創世記には書いてないが、エゼキエル書やイザヤ書から読み取ることができる。堕天使ルシファーが悪魔の頂点である。天使はガブリエルとか、ミカエルとかである。アダムとイブが知恵の木から果実を食べてエデンの園から追放されるが、その時に、神様から禁じられていた果実をたべるようにそそのかしたのは蛇である。この蛇に宿っていた悪魔がささやくのだが、これは神が作ったのではない。神とともにいたのだ。不思議な世界だ。悪魔と神は一緒にいた。

 この世界をさらに想像力を生かして描いたのがトールキンである。指輪物語はその善と悪の世界を描いている。異次元の世界である。パラレルワールドだろうか。想像力というのは果てしない。キリスト教が誕生する前にあったのはゾロアスター教であるが、その世界が旧約聖書の前にあったのだろうか。
 ゾロアスター教というと、昔、世界史で習った。拝火教であり、アフラ・マズダーを、創造主とする宗教、善悪二元説としか習っていない。ザラスシュトラ(ツァラトゥストラ)は、最初に2つの対立する霊があり、両者が相互の存在に気づいたとき、善の霊(知恵の主アフラ・マズダー)が生命、真理などを選び、それに対してもう一方の対立霊(アンラ・マンユ)は死や虚偽を選んだと唱えた 。Wikipediaに説明がある。善と悪の対立 ;スピターマの一族に属するザラスシュトラの思想は、バルフの小君主であったウィシュタースパ王の宮廷で受容されて発展した。ザラスシュトラは、アフラ・マズダーの使者であり預言者としてこの世に登場し、善悪二元論的な争いの世界であるこの世界の真理を解き明かすことを使命としている。かれによれば、知恵の主アフラ・マズダーは、戦いが避けられないことを悟り、戦いの場とその担い手とするために世界を創造した。その創造は天、水、大地、植物、動物、人間、火の7段階からなり、それぞれがアフラ・マズダーの7つの倫理的側面により、特別に守護された

『神の国』を著した教父アウグスティヌスによると、
創造された「この世界」を舞台とした二つの勢力の戦いが、歴史であるという把握は、キリスト教の初期の神学者であるアウグスティヌスの歴史観に先行する世界史観とも言える。善と悪が争い、最終的には善が勝利するとされている。ユダヤ教を母体としたキリスト教もこれらを継承していると言われる。さらに、大乗仏教において弥勒信仰と結びついたり、またマニ教もゾロアスター教の思想を吸収した。イスラム教もまた、ユダヤ教やキリスト教、マニ教と並んでゾロアスター教の影響も受けており、クルアーンにもゾロアスター教徒の名が登場する。

 この宗教の起源は、中央アジア、トルクメニスタンに位置するところで5,000年前に生まれた宗教ではないかという説もある。そこは今も天然ガスが豊富に出るところで、砂漠の中に、天然ガスが沸き出して、まるでガスコンロの中のように炎が吹き出している。「マルグーシュ遺跡」がどうも、エジプト、メソポタミアに並ぶ一大文明であった可能性が出ている。我々は自分達の歴史も本当は分っていない。



聖書からみた悪魔と天使
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by katoujun2549 | 2011-11-15 11:21 | Comments(0)
  今回TPPでは恐らく日本の農業での除外は認められないだろう。カナダなどは失うものが大きすぎるからこれまで入っていなかったが、ついに参加の方向となった。我が国は食糧に関して何らかの条件、例えば履行までの期間を伸ばし、時間差で稼ぐとか条件をつけることにならざるを得ないのである。すると、TPPに入る意味が薄れて来る。そんな日本に各国が入って来ることを承認するだろうか。恐らく、アメリカは牛肉を認めなければ日本が加盟することを認めない。米はアメリカの主要農産物ではないが、近い将来、品種改良したコシヒカリ並みの安い米が大量に入るということは予想される。当面、米は恩着せがましく実施開始時期で譲歩し、肉とか別の工業製品で攻撃してくるだろう。

 農業で敗北すると米には止まらず、畜産を含む農家の損失は戸別補償制度で支えることになる。その為には米だけで幅があるが、6,500億〜1兆7,000億円になり、現行の8,000億円に上積みである。それでは能がない。そこで、現行の補助を止めて、新しい制度で切り替えられるかだ。これまでの仕組みは残念ながら効果がなかったといわれている。損失補償は先は牛肉で行なった方が出費は少ないだろう。米より量が少ない。仮に1頭40万円を全て補償したとしても、屠殺数127万頭(04年)で5,080億円である。今でも、国産牛の肉屋で安い方の乳牛は1頭5万円もしないというから、そもそも、今でも赤字だ。ミルクで元を取るのだろう。だから、松坂牛のような輸出できる牛は一頭何百万円もして赤字にならないだろうから補償の必要は無い。安い牛肉はアメリカやオーストラリアを庶民は沢山食べればいい。世界中で食べているものを拒否する理由はないし、補償額もそうなれば減少する。

 ウルグァイラウンド(多角的貿易交渉)での農業対策、平成6年から13年までの7年間、補正予算では公共事業(農村整備事業)で3兆1750億円、地域の農業生産高度化に1兆2,050億円、農地の流動化新規農対策8,000億円、融資8,300億円などがなされたが、その効果は不明。政府のこうした対策費はきちんと評価をして公表すべきだが、聞いた事がない。

 農協は丸儲けと圧力団体。補助金があることをいいことに、売れない作物を作ったり、赤字事業を拡大するというようなモラルハザードを行政がコントロール出来ないのではないか。それでは又、赤字の垂れ流しで、高齢者農家にバラマキとなる。経済産業省は趣旨ごもっともでTPPがなければ日本は先が無いとわめく。だから言ったじゃないかと言わんばかりに、開き直りの農水省は赤字垂れ流しの農業で、対策事業と称して公共工事や支援プロジジェクトを行なう外郭団体に又天下り。政府の悪のりが目に浮かぶ。強力な野党がいた時代が懐かしい。彼等の追究を恐れて、目に余る事は出来なかった自民党時代。今の自民党はそうはいかない。それを良い事に民主党は、官僚天国を見て見ぬ振りになる。樹木が大きくなると上部は青々しても、根本から腐って、ちっとした風に倒壊するのに似ている。

 TPPで失われる農家の所得を補償するための財源は税金、この税収が、TPPで上昇した輸出利益となると、見合うためにはTPPで収益増となる企業の純利益2兆円から法人税をどれだけ取れるかだ。100兆円くらいのGDP上昇がなければ追いつかないかもしれない。農産物の価格が下がれば,国民の消費も余力が出来、これが別の消費に向うから、所得税とか、輸出企業の収益だけではなく、他の税収があるだろう。とはいえ、TPPに日本が歓迎されるかどうかは、日本の対応次第である。条件を付けすぎると拒否されてしまう。野田政権、いや、民主党政権はこれで終わる。


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 TPPで日本の農業、特に米が壊滅するという農協の主張はどうだろうか。既に日本の米は産業としてはとっくに破綻しているのではないか。補助金でやっと保っている。日本の若者が農業から離れて行ったのは、農家の将来が無いからだ。補助金でしか成り立たず、変化のない、毎年同じ事の繰り返しで工夫のない親達を見て、この仕事を引き続きやりたいと思うだろうか。
 日本の米はうまい。特に、近年、中国の富裕層に人気がある。しかし、それは日本と韓国、中国での評価に過ぎない。コシヒカリで1キロ400円〜450円くらい、ササニシキで380円くらいだが、価格には相当に差がある。最高級で有機栽培のコシヒカリだとキロ1200円だ。その他ヒトメボレ、アキタコマチ、北海道産のユメピリカ、とか種類も増えた。しかし、世界で日本の米はうるち米で、これは世界の中では少数派で80%はインディカ米である。カレーを作るとき、モッチリしたご飯に熱々のカレーをかけて食べるが、本当は、さらっとした汁とインディカ米の香りのあるお米で食べた方が美味い。インドの南の方はナンとか、パンのようなものでカレーを食べるが、北の方は米である。
 昔、日本が戦後食糧難だった時代に、ミャンマーから米が送られた。それを日本では外米といって不味い米の代表にしてしまったが、これは料理の方法を普及させなかった政府の手落ちである失礼な話だ。。タイやカンボジャで人々は米を中心に生活し、彼等の食生活に合った調理を行ない、幸せな食生活をしている。

 TPPで日本の米が壊滅するといった主張が跋扈している。確かに、アメリカから日本の消費者をターゲットに、コシヒカリ並みの米が半値で入って来たら、日本の農家は大きな方針転換を迫られるということだ。しかし、今日でも、WEBサイトで売っている米を見ると、相当な価格差がある。価格差キロあたり200円〜600円という幅である。このことは日本人は既に米を嗜好品のように扱い始めたことを意味する。米作にはこれからも未来があるが、それを妨げているのが政府の農業政策である。減反と補助金ばかりで何の工夫もない。今頑張っている農家は全体の20%でその農家は懸命に新しい商品の生産に務めているし彼等は黒字なのだ。TPPにも賛成している。残りの80%が農協のお陰で食べている赤字農家なのだ。この赤字は国民の税金で補填される。一種の生活保護か、あるいは無形文化財みたいな扱いだ。

 日本の米は、味噌、醤油、日本酒などに加工される。それらは日本産の米でなければ絶妙な味が出ない。これらは全て昔の日本人が編み出した知恵である。今日。米の活用方法というのは農水省は何処まで研究しているのだろうか。減反政策や補助金、関税による保護ばかりではないか。輸出できる世界で珍重される米も日本人なら作る事が出来る。しかし、作るのはうるち米ばかりで、国内ですら過当競争気味ではないか。米そのものだけで勝負すればそのような状態になるのは分かりきった話。欧米でも、畜産は肉だけでは商品価値が上がらないから、チーズやハム、ソーセージなどで付加価値を上げている。これからの農業は加工技術も合わせて、世界に打って出るべきだ。日本のおせんべいがアメリカや中国を席巻するかもしれないではないか。

 日本のインディカ米は「サリークィーン」と「プリンセスサリー」というのがある。世界最高級の米は「パスマティ米」日本の米とのハイブリッド種である。キロ1000円でネットで買うことができる。サリークィーンは粘り気が少ないが、インディカ米特有の香が豊かである。プリンセスサリーはジャポニカ米のように粘り気があり、日本人の味覚にも合っている。農水省は上海で日本のおせんべいとお茶の喫茶店パイロットショップをやったことがあるか。

 小麦 の生産地・消費地は、世界で分散しているのに対し、コメは90 %がアジアで生産され、消費されており、中でも、人口の関係から中国、インド、インドネシア3ヵ国、世界全体の生産量・消費量の60%を占めている。アジアに集中しているのは、稲の生育温度は0~33 °Cと、麦の10~25°Cと比較して 高く、土壌も多くの水分を必要 とし、アジアの気候に合っているからだ。日本の棚田は美しい。しかし、採算を取るのは難しいかもしれない。これは日本の美しい景観を継承したいという事で保護するのは良い事だと思うが、米作政策ではない。国土景観の保護は国土交通省でやればいいのである。

 世界最高の米は日本の米ではなく、パキスタンやインドのヒマラヤ山麓で生産されているBasmati Rice(バスマティライス)という品種。世界最高水準のインディカ米で、世界的にも高値で取引されている。日本ではインド産でキロ1000円、パキスタン産で650円くらいだ。インドはTPPには入っていないから、この価格は続くだろう。
(インドのバースマティ―)
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バースマティーには、多数の品種が存在する。バースマティー-370やバースマティー-385、バースマティー・ラーナービールプラ(Basmati-Ranabirpura)といった伝統的な品種以外に、プーサー・バースマティー 1(Pusa Basamti 1)というハイブリッド品種が存在する。芳香のある品種はバースマティー系統から作出されたものである。バースマティー本来の特徴として、茎が長く細く、強風で倒伏しやすい。総じて収量が低いが、米の品質が優れているため、インド国内だけでなく世界的にも高額で取り引きされる。
(ワイルドライス)
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 アメリカで穫れるワイルドライスというのはキロ4400円もする。これは洋食の添え物として使われるがとても美味である。北米大陸の近縁種(Z. aquatica、アメリカマコモ)の種子は古くから穀物として食用とされており、今日もワイルドライス(Wild rice)の名で利用されている。食べるとサクサクした食感やナッツに似た風味があります。栄養面ではたんぱく質が白米の約2倍、ビタミン(ビタミンB2、B6、ナイアシンなど)、ミネラル(鉄、リン、マグネシウムなど)、食物繊維を豊富に含む。ワイルドライスの生育圏はオジブワ族やメノミニー族など、五大湖地方のアメリカ・インディアンの部族それぞれによって縄張りがあり、彼らの保留地(Reservation)で栽培されるワイルドライスは近年、スローフード運動の一環としても注目され、商品化もされている。
 
 何もそうした米で勝負しろと言っているのではない。世界は、商品作物の世界戦略をもって戦っている。そんな中で、莫大な補助金で一日千秋のごとき仕事で成り立っている日本の農業、多額な税金が、生活保護の為に使われる現状を打破しなければ、日本の農業はないのである。今回TPPでは恐らく日本の農業での除外は認められないだろう。何らかの条件、例えば履行までの期間を伸ばし、時間差で稼ぐとかである。さらに、米だけでは止まらず、畜産を含む農家の損失は戸別補償制度で支えることになる。その為には米だけで1兆7,000億円〜6,500億円になり、現行の8,000億円に上積みである。現行の補助を止めて、新しい制度で切り替えられるかだ。これまでの仕組みは残念ながら効果がなかったといわれている。この税収が、TPPで上昇した輸出利益となると、見合うためにはTPPで収益増となる企業の純利益2兆円から法人税をどれだけ取れるかだ。100兆円くらいのメリットがなければ追いつかないかもしれない。農産物の価格が下がれば,国民の消費も余力が出来、これが別の消費に向うから、所得税とか、他の税収があるだろう。とはいえ、TPPに日本が歓迎されるかどうかは、日本の対応次第である。条件を付けすぎると拒否されてしまう。野田政権、いや、民主党政権はこれで終わる。2011年11月12日



 
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 チクショー又やられた!家の玄関前に置いていた自転車が無い。今年の8月に1度やられた。それは幸い中野坂上の交差点付近に放置され、保管施設に収容されていた。葉書が来て1ヶ月後に取り戻すことが出来た。ところが、また、10月中旬になって盗られた。小生は困るんだな、自転車が無いと、介護人だから買い物や郵便局、支払い、剣道稽古などこれが無いと生活出来ないんだよ!どうしてくれる。
 最初は自分の不注意、鍵をかけないで置いていたほんの数時間でやられた。だから、今度は鍵には気をつけていた。かけ忘れていなかったと思うが・・・・、夜中の6時間くらいの間だ。何と、今度は自分で見つけた。中野坂上の自転車置き場でロックされて放置された愛車を発見したのだ。犯人は中野坂上の地下鉄を使う野郎だと推理したのが当たった。前と同じ犯人だな、盗りに来るところを待ち伏せして、逮捕してやろう。と思ったが、駐輪金額が1800円にもなっていたので、これはもう取りにこないとみて、料金を払って回収した。警察に被害届を出せば、保管事務所に5,000円を払わずとも戻してくれれる。手続きに時間がかかるのが難点。

 それにしても、キーの暗証番号が破られたのかもしれないと思い、この犯人が暗証番号の解読をするとどれくらいの手間がかかるのか、興味が湧いて来た。そこで、場合の数を書き出してみればいいのか計算することにした。
 
 小生の自転車キーは暗証番号式だ。1〜10から数字を4つ選択する。ということは 
 nCr=n!/r!×(nーr) ! である。nは数字の総数、rは選択する数字の数。だから、
 10!/4!×(10ー4)!=210 ん!、210通りか? これは大変だ。ナマケモノの自転車泥棒がこれだけの数字の組み合せを試みる訳が無い。小生の自転車キーは左右に分かれている。
左2組、右2組選ぶ数字の組み合せのケースが多い。もちろん、左3組、右1組ということもあるし。その逆もある。これは同様に片方5つから3つの数字、残りは5通りだから、同様に式に数字を入れて計算すると、50通り。左右2通りだから、2倍の100通り。でも一番多いケースから試みるので、片側だけの4つだけのケースのように少ない場合を除外すると、結局100通りから選べばいい。それなら簡単。2づつの組から数字を羅列すればいい。1、2、3、4、5から逆数の重複無しで2つ、5、6、7、8、9、0から同様に2つ。100個の数字を全部試みる必要は無い。おそらく、半分もやれば、どこかで当たる。だから、50も数字をつくればどこかで当たる。

 20〜30回のテストで当たることもありそう。意外と簡単なのだ。実際に100通りの組み合せ表ーAを作ってみた。すると、昔使っていた番号も、今度の番号も、20番目以内に出て来た。意外と簡単なのである。左1個、右3個の組み合せも、100通りだから、一応表ーBとして用意すると、とにかく二通りの表さえあれば、最悪でも表Aで50回くらいやって拉致があかなければ、Bも同様で2回あわせ、100回くらいでで暗証番号が見つかる。こんなに沢山試みるのは多分最悪のケースだろう。
 こりゃーアブねー。もう一つ鍵つけるしかないな。

自転車盗難事件が増加する一方だ。警視庁のまとめによると、今年6月末現在の都内の自転車盗難(自転車盗)事件発生件数は2万6485件。前年同期に比べ、1000件近くも増えている。特に被害が目立つのが、池袋や新宿といった副都心。そして中野駅、下北沢駅、蒲田駅、新小岩駅など、自転車利用者が多いと思われる駅周辺にも被害が集中している。http://wpb.shueisha.co.jp/2011/08/05/6255/ (ニュースより)


これまでこうした自転車盗のほとんどは、「歩くのがめんどくさい」といった、いわば行きずりの衝動的な犯行だった。しかし、最近ではスポーツバイク、なかでも高価なロードバイクが狙われ、窃盗団によるものと思われる犯行が急増しているという。

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 今回の猿の惑星は、あのシリーズの原点となった猿の反乱がどう行なわれたか、何故、チンパンジーが高い知能を得たか、という疑問に答えるものである。あのチャールトンヘストン主演の「猿の惑星」はシリーズとして4部作でそれぞれヒットしたので、あの夢をもう一度と言う事である。最初の猿の惑星では、その惑星が地球であることが最後に分るようになっており、また、猿が何故人間を支配するに至ったかという疑問には答えていないところが、物語を面白くした。そこをナンじゃか説明するというと野暮であるが、その設定が、最初の作品では説明出来なかったDNAをウィルスを使って操作するという最新の分子生物学の成果を使っているところがSF的である。最初の猿の惑星は1968年作品で、その後5年間続編が作られた。逆転写酵素は1970年に発見された。逆転写ウィルスを使ったDNA操作というのは未だ20年くらいの歴史だから、前の作品では取り入れることができない技術だった。今回作品の舞台が前半は製薬会社の研究所であり、主人公もそこの研究者。チンパンジーを使った製薬実験が続けられる。彼はアルツハイマーの父の治療に自分の開発した薬を使ってしまう。

Wikipediaによると、次のとおり。
レトロウィルス、子宮頸癌ウィルスなどはRNAを持ち、生命体の細胞に侵入する。感染すると、ウイルスのエンベロープが細胞膜の受容体と結合することで、細胞内にRNAと逆転写酵素が侵入する。その後逆転写酵素が作用し、ウイルスRNAを鋳型にマイナス鎖DNAを合成する。そして合成されたマイナス鎖DNAを鋳型にプラス鎖DNAが合成され、一本鎖RNAが二本鎖DNAに変換される。
 
 その後二本鎖DNAは宿主細胞のDNAに組み込まれ、プロウイルスと呼ばれる状態になる。プロウイルスは恒常的に発現している状態となっており、ウイルスRNAやメッセンジャーRNAが次々と合成されていく。メッセンジャーRNAはウイルス蛋白を合成させ、完成したウイルスは宿主細胞から発芽していく。この過程で大腸菌のDNAなどを使ってDNAの操作を行なう。ウイルスが持つ病原性に関する遺伝子を取り除き、外来の目的遺伝子を組み込んだ物がウイルスベクターである。細胞レベルから動物個体レベルでの遺伝子機能解析や、ヒトの遺伝子治療への応用が期待される。レトロウィルスはウィルスベクターとして使われる。

 レトロウイルスは近現代において「天然のナノマシン」として、様々な遺伝子治療や遺伝子研究に利用されている。このウィルスがさらに抗体を持った人間には抵抗の出来ない感染を引き起こし、人間が絶滅の道を始めるという設定が最後にある。猿は、抵抗力があり、ウィルス感染を乗り越えてしまう。ネタバレだが、最後に、ウィルスが隣人のパイロットによってNYに運ばれるエンディングとなる。続編が出来る事は間違いない。この作品の陰の主役はウィルスなのである。

 この作品が、猿を日本人に見立てた人種差別狙いという見解もあったが、それはいかにも、こじつけで、その気は全く感じられなかった。前作はそうした日本の高度成長と重ね合わせて物語が作られ、あの猿は日本人だという人もいた。最初の猿の惑星はフランスの小説家ピエール・ブールによるSF小説が原作。2作目の続編が原作に近いらしい。人間社会への辛辣な風刺をこめた作風は今なお高く評価されている。ブールが仏領インドシナにて現地の有色人種を使役していたところ、同じ有色人種である日本人の率いる軍の捕虜となった「立場の逆転」の経験を基に描かれたとされる。

 今回は、あまり、前作との関連を考えずに素直に見て楽しい。とにかく、物語の中心は高知能を得たチンパンジー、シーザーであり、特殊メイクの凄さである。この映画は映像の美しさ、躍動感などから映画館で見る事をお勧めしたい。特にサンフランシスコの街並や、ゴールデンゲートブリッジが効果的に使われ、霧に浮かぶ橋や対岸の森などが美しく、アメリカの風景や自然を楽しむ事も出来る。

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