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アニメ 怪獣惑星ゴジラを新宿東宝シネマズで見た。瀬の下寛之監督作品。1117日に公開されて3週間以上経つが、1450分の回は満席だった。ゴジラは昨年のシン・ゴジラの延長線上だが、あのゴジラに地球文明は破壊され、人類は異星人の助けを得て宇宙に脱出する。初のアニメゴジラで、三部作の1作目。アニメであるが故に可能なスケールが実現している。アニメのレベルは、SFアニメの攻殻機動隊を彷彿とさせる。ストーリーはパシフィックリムとか、トランスフォーマーに出てくるような地球上の常識を超えた物質と生態、進化を行う超生物ゴジラという位置付け。時代が現代では無く、宇宙時間で万年をタイムスリップした地球という設定が面白い。その地球はゴジラに支配されている。これまでの人間が中に入って演じたり、ストップモーションで撮影したゴジラとは違うスケール感がある。評判どおり、前半は眠気を誘う。前日譚や経緯を説明するからだ。元々不合理なシチュエーションなのだから、文章で表現するのも手ではなかったか。丁寧な画像を楽しむことでも救われる。ゴジラが1万年後、異星人に教わったテクノロジーで26年宇宙を彷徨う人類の物語という設定がユニークだ。これまでのゴジラファンの想像力をさらにかきたてる作品となった。次作もヒットを伺える。しかし、物足りなさも残った。それは、従来のゴジラは必ず都市に現れる。そして、我々の日常を木っ端微塵に破壊する恐怖が無いことだ。これは核戦争の恐怖にも繋がるのではないか。これはむしろ密林のジャングルを舞台にするキングコングとかジュラシックパークの文明批判的なモチーフと混乱してしまう。

歌舞伎町の喧騒
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ブレードランナー2049も都市の喧騒や腐敗画像として重要な背景だが、アニメゴジラの世界は宇宙とジャングルなので、想像力が追いつかない。歌舞伎町を粉々にしたら面白いのだが。


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 我々人類はどこから来てどこに行くのか、リドリースコットの大きな問題意識である。この壮大なテーマを映画で表現すると、エイリアン、ブレードランナーといった彼の作品につながる。エイリアンプロメテウスはあのスペースホラー映画エイリアンにそのようなテーマを結びつけた作品であるが、テーマが大きいために、見事につまらない作品になっている。1979年の第1作エイリアンに登場するギーガーがデザインした宇宙船や怪しいインテリアデザインがふんだんに表現されており、見ものである。リドリースコットのような巨匠は大きな資金で制作できる。しかし、資金回収も要求される。だから、その分、時間の制約や見せ場など、編集が観客を集められるかどうかという、別の視点からなされて、監督の伝えたい部分に制約が生じる。この作品も説明不足な箇所が多い。興行的には成功した。
 エイリアンが何故生まれたのか、人類を生んだ別の人類が、地球を滅ぼすために送り込もうとした新生物が登場するのだが、まるで、幼生は蛭で、それが成長するとほとんどタコではないか。このあたりが、全く失望である。エイリアンのすざまじい攻撃力と昆虫のようなグロテスクな姿にはつながらない。欧米人はタコとか、イカのような日本人が寿司種にするような生き物に恐怖を感じるようだが、タコに我々はさほど驚かない。


異星人の宇宙船内部
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宇宙人の船が撃墜される。
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 2ヶ月前に放映されたエイリアンコヴェナントを見たが、あのエイリアンが一体何でこんな形で登場するのかが分からなかった。人類より古い異星の「人類」が登場して滅亡する姿が描かれた。これが一体何を意味するのかが分からなかったが、この作品で説明されている。

 前日譚となったプロメテウスであるが、2012年、このプロメテウスの謎とエイリアンの成長を描いたのがエイリアンコヴェナントであるから、これを見ないと映画はおもしろくない。

 ストーリは大きなテーマを重ねすぎていて、説明不足だが、ホノグラムや宇宙服などデザインは素晴らしい。サイボーグのデヴィッドが何とも不可解な行動に出る。人間に忠実だが、彼を支配しているのが彼を作った社長であったり、彼が最後は異星人のエンジニアに頭をちぎられても、脳機能を失わないなど、かなり飛躍もある。このファスベンダー演じるディビッドなるサイボーグが曲者で、次のコヴェナントにも登場する。エイリアンは最後に登場するが、異星人エンジニアとタコ風の生物の合体なのかよく分からない。死んだとされた社長は突然現れ、結局異星人に殴り殺される。なんだか、内田裕也にそっくり、また、病原菌のような液体の実態もよく分からないまま、乗組員がやたら殺されていく。異星人の宇宙船がプロメテウス号の特攻によって破壊されるが、このあたりも船長の死を賭した決断が安易に表現されている。これだけのデザインや異星の姿を背景に持ちながら、勿体無い作品である。

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イギリス映画というのを滅多に見ないが、かつてはデビットリーンなど、素晴しい監督がいた。イギリスの映画でいつも見応えがあるのは刑事ものと、伝記ものであった。キャロルリードもイギリス人監督。トレバーハワードなどは第三の男で犯罪担当の占領軍士官役で、渋い演技だった。このピエーレポイントPierrepoint the Last hangmanもその伝統的イギリス作品の一つ。2005年作品。以前紹介したチェキストという、ロシア革命ホラー映画に続き、見たく無い人もいるだろう。しかし、作品としても高いレベルだと思う。主役や脇役が無名だが皆良い味を出している。自分はかなりグロやホラーが好きだが、映画では普段味わえない恐怖を体験する。ゾンビものはゾンビが怖いのではなく、人間を諦める恐怖からくる。ドラキュラものもそうだ、怪物が怖いのではない。特に処刑シーンなどは人間の最も恐ろしい、死に正面から向き合わざるを得ないもので、本能的に避けたい、世を去らねばならないことへの恐怖。

処刑人といえば、フランス革命で、サンソンは3000人を超えるギロチン刑を執行した。史上最多の処刑人はヨハン・ライヒハートでドイツの最後の処刑人。白バラ運動のゾフィーショルの刑も執行した。彼は3165人を処刑した。その恐怖を行なった処刑人はどんな人生、人格なのか。ピエーレポイント氏は630人。対象は男女を問わず。最後に携わったのは恋人を殺したRuth Ellisという女性で、その後、イギリスは死刑を廃止し、彼の仕事はなくなる。この辺り、高橋お伝の斬首を最後の仕事にした山田朝右衛門に似ている。この映画でも描かれているが彼が英雄となるのがイギリスらしいところで、それは、1日13人を絞首刑に処したドイツのナチス戦犯に対する仕事で1週間、48人を執行したこと。ピエーレポイントの伝記映画である。映画中には死刑判決が適正かどうか、疑問視されている、イルマ-グレーテも登場しており、処刑映像が無い有名な戦犯も描かれている。ちなみに、一緒に処刑されたユアナ・ボルマン(42歳)、エリザベート・フォルケンラート26歳は黒だと思うが。ポーランドのアウシュビッツ裁判による処刑は公開となって、写真まで残っている。

the Last Hangman は2005年作品。主演はTimothySpollというオジサン俳優。いい味出している。

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 劇中、彼は、担当将校から扱う人物の説明を受けるが、彼は、処刑を円滑に進めるために身長、体重以外の情報は不要だという発言をする。彼らしい処刑請負職人らしい言葉である。彼は淡々と確実に職務を執行する。


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エイリアン-コヴェナントを見た。

この作品、リドリースコット監督作品だが、何とR18指定なんです。確かにグロが多い。エイリアンはシガニーウィーパー主演で、4作品あるが、3作目以降は駄作。エイリアンVSプレデターという変な怪物映画もあった。2012年公開の映画『プロメテウス』の続編なんだそうだ。自分はこれを見ていない。どうも、デヴィッドというアンドロイドは前作にでていたようで、プロメテウスを見ていない自分には何故彼がいるのかが分からなかった。なんだか、このコヴェナント号の乗組員はアホ揃い。エイリアンに怯えて銃を撃ちまくり、自分の宇宙船を破壊してしまう。いくら環境が地球に似ているからといって、宇宙服も着ないで船外に出て、2人もエイリアンの宿主になる胞子を体内に取り込んでしまう。エイリアンを培養した挙げ句体内を食い破られ、クルーを危機に陥れていた。

コヴェナント号の船長は事故で焼け死ぬ。次の船長が何とも頼りない。見知らぬ星に誘われ、予定変更して、新しい移住先として調査を始める。これまでのことだって2000人もの移住者に責任がある。オリエガ6という本来の目的地を変えてしまうのは契約違反ではないか?乗組員がもう冬眠は嫌だと言っているからと急に変更する権限があるのか。折角、アンドロイドと製作者の意味深な問答と、宇宙船の豪華な仕掛けに酔っていたのに。最初の15分で安易な筋立てにB級映画の臭いがしてくる。

主人公となる女性ダニエルズを、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」のキャサリン・ウォーターストンが演じ、「プロメテウス」でアンドロイド役を演じたマイケル・ファスベンダーが続投。しかし、このシリーズ全体の主演者はやはりエイリアンだということを再確認した。映画の世界では、宇宙に出れば何でもありという慣習があるみたいだ。時間感覚も何十年もかかる技術が、そんなに早く出来るのか、エイリアンも1日でそんなに成長するかなぁ。リドリースコットの世界は過去も未来も残酷で暗い。第一作目のデュエリスト。2作目がエイリアン、3作目はブレードランナーだが、いずれも明るい未来ではない。彼の未来のモチーフにはレプリカントとか、アンドロイドがある。10月にはブレードランナー2049がでるが、彼の描く人工生命体としてのサイボーグは極めて優秀だ。それに反し大かたの人間達は馬鹿で、弱虫でかつ、スケベだ。一番賢明でまともなのがアンドロイド。レプリカントを使って、人間の愚かさや、科学の行き着くところを見せたいのだろう。

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彼の映像美の作り方はいつも徹底していて、抜かりが無い。この作品も異星の風景や宇宙船のメカはこだわりが凄い。しかし、人間の愛情や命の素晴らしさを描くのは苦手なのかもしれない。宇宙や古代においては、そんなことは価値を持たないのだろうか。それにしても、この作品のエイリアン、女の乗組員が水浴したり、裸になると覗き見して襲ってくるスケベな野郎だ。エイリアンは

グロい映像の代表格。

内蔵が飛び散りヌルヌルした怪物が体を食い破って登場する場面が見せ場。

リドリースコットはグロさもご丁寧にみせる。アンドロイドのデイビッドが、乗組員のアンドロイド、ウォルターに乗り移ってしまい、これが、次作に繋げる組み立て。プロメテウスも相当なグロもののようだか、コヴェナントも相当なもの。3部作だそうだけど、出鱈目な理屈を抜けば結構楽しいホラー宇宙劇だった。



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by katoujun2549 | 2017-09-16 21:46 | 映画

クリストファーノーラン監督作品。ダンケルクを新宿の東宝シネマズで見た。

この作品の狙いは、観客の没入感である。ノーランは敢えて、CGを使わず、航空戦も、沈没する船からの水との悪戦苦闘や溺死寸前の切迫感を描ききった。脱出する兵士、彼らを守る戦闘機、民間の小型船の奮闘など、同じ時間に起きた物語を三方から描き、それぞれから動きを見つめるストーリー展開である。

ダンケルクの戦い、あるいは、イギリスの救出策のダイナモ作戦全体を俯瞰する映画手法はかえって全体を見えなくする。むしろ、脱出しようと最悪の状態から抜け出そうとする兵士。必死の航空戦で、燃料や時間との戦い。民間船の英雄的な貢献などを一度に描こうとした。

戦争の現実を見事に表現している。敵のドイツ軍は戦闘機や爆撃機しか見えず、弾丸や魚雷がどこからか飛んでくる。実際の戦場にいた人間の目線で描いている。近代戦は敵の姿が見えずに生死が別れる。そんな不条理を描くとこうなるということだろう。


英仏軍はドイツの電撃戦の結果、ダンケルクに追い詰められ、包囲された。約40万人の兵が壊滅の危機にあったが、際どいところで、イギリスの港から、市民を含め、小型船やヨットも総動員し、救出に成功した。3万が捕虜になった。もし、これに失敗し、30万人が捕虜になったら、イギリスは窮地に追い込まれ、歴史は今とは違う展開になっただろう。イギリスは和平に転換し、チャーチルは失脚、場合によってはイギリスはドイツの支配下に置かれたかもしれない。アメリカがバックにいたから、ドイツはイギリスに侵攻するのは無理だが、アイルランドやスコットランドの一部 が占領されたかもしれない。もう少しドイツが力を蓄えた上でソ連に侵攻していたら、モスクワまで占領できたかもしれないのである。そうなれば、日本は南進策より、ソ連を攻める。その時は中国戦線を凍結しなければ、日本は中国とソ連を相手にしなければならないから、いずれ力が尽きただろう。イギリスが窮地に陥れば、第一次大戦の時のようにアメリカやカナダ、オーストラリアが参戦し、結果は同じだっただろう。

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ダイナモ作戦で初めて投入されたスピットファイア戦闘機


ダンケルクでは、連合軍は1万人の戦死者を出した。しかし、ドイツも18千人の戦死戦傷者を出し、もうひと押しすれば勝てるとも思えるが、実はドイツ側もへトヘトで、カレーではイギリス軍が抵抗し、ダンケルクまでは攻め込めなかった。ドイツ軍歩兵は覚せい剤を使って、連日の戦闘に従事した。歩兵同士の戦闘では互角だった。これは第一次大戦の時を見れば分かるが、一進一退で、戦車軍団は補給が尽きた状態。ドイツは クライストなどの攻撃反対派とグデーリアンの攻撃派が対立し、結局、ヒトラーはナチス生え抜きのゲーリングの大言壮語に動かされ、航空攻撃での殲滅を選択した。これが見事に失敗し、ダンケルク救出劇は連合軍の大成功に終わった。ドイツは航空機を100機以上失った。連合軍は駆逐艦など6隻、戦闘機470小型船も200を失った。しかし、30万の英仏軍の人的資源を温存して、後の北アフリカやノルマンジー侵攻に余力を残したことは、やはりダンケルクは大成功だったということである。9日間に、860隻の船舶が急遽手配され、331,226名の兵英軍192,226名、仏軍139,000名を救出した。

ドイツ空軍は6隻のイギリス駆逐艦、3隻のフランス駆逐艦は9隻の大型船とともに撃沈、19隻の駆逐艦が損傷し、200隻以上の連合国艦船が沈んだ。ドイツ空軍機が132機の航空機を失ったのに対し、イギリス空軍損失は474機だった。ゲーリングは航空戦でも、船舶攻撃でも成果を上げたが、結局脱出は成功し、戦略的には失敗だった。連合軍、特に航空戦は死にものぐるいの戦いであった。この事は意外に知られていない。この作品では航空戦にライトを当てている。クリストファーノーランが描きたかったのは、ダンケルクやダイナモ作戦ではなく、その場にいたら、観客含め、こんな目にあうかもしれないという現実である。






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今年の夏は過ぎていく。雨と低温に東京は楽に過ごしたが、西日本は猛暑だった。期待の4作品が次々公開される。


秋にはゲリラ猛暑が来るかもしれない。大型台風の当たり年という予想もある。そんな時は映画館に行くに限る。粗製乱造の日本映画ではない。映像技術を駆使した映画館に出掛ける価値のある作品が出揃う。とりあえず、次の4作品はマストだ。

ダンケルク 99

エイリアンコブェナント 915

ブレードランナー2049 1027

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ダンケルクはストーリが違うがアンリ・ヴェルヌイユ監督の名作がある。1964年作品で昔見た。最近NHKBSで放映された。ジャンポールベルモンド主演。


4つは全てがリメイク的、続編だ。自分としては映画館に行く価値のある作品であればそんなことはどうでも良い。

ダンケルクはクリストファーノーラン監督、バットマンビギンズ、バットマンシリーズの名作を制作し、他の監督との力量の差をみせつけた。バットマンダークナイトも彼の作品。


ちなみに、▪バットマン 1989年)監督ティム・バートン、出演マイケル・キートンジャック・ニコルソンキム・ベイシンガー

バットマン リターンズ 1992年)監督ティム・バートン、出演マイケル・キートン、ダニー・デヴィートミシェル・ファイファークリストファー・ウォーケン


上記2作品とクリストファーノーラン監督バットマンビギンズ、バットマンダークナイト

4作は名作だが、後は駄作。


ダンケルクではIMAX版で制作されたが、残念ながら東京ではこれを映写出来る映画館は無い。それでも70mmの大画面、実写の実物の戦闘機スピットファイアやドイツの戦闘機メッサーシュミットが登場する。


ブレードランナー2049はリドリースコット監督の1982年作品に結びつく作品で、楽しみな内容であることだ。前作の監督リドリー・スコットは製作総指揮に回り、ドゥニ・ヴィルヌーヴが監督する。。エイリアンとブレードランナーでは大監督の名声を獲得した。前作から、35年続編は無かった。あまりにも名作で、次を作るのは難易度が高過ぎたのだろう。


1979年に公開された最初のエイリアンの登場は刺激的だった。飯田橋の映画館で見た。エイリアンコヴナントは再度、リドリースコット監督作品。2012年公開のプロメテウスの続編。シガニーウィーバーの主演作品は皆見た。4作品あったが、エイリアン4にはついていけなかった。シガニーウィーバーを使いすぎた。彼女をクローンにしてまで使ったのが間違い。しかし、最初の作品が秀逸。その1979年作品エイリアンの前日談だからこれを見てから行こう。あの妊婦の股ぐらのようなエイリアンの住みか宇宙船が再び登場する。ノストロモ号の経営者はエイリアンの存在を知っており、彼らにエイリアンを持ち出させようとしていた。


スターウォーズ最後のジェダイは本当に最後だろうか?久しぶりにアメリカに行く機内で、最初に見た第1作スターウォーズ・エピソード4新たなる希望をみた。何故かエピソード4が最初の作品である。スターウォーズはストーリーが入れ替わったり、前作との関連が分からなくなってしまった。最初の作品を改めて見たが、時代の移り変わりを感じた。レーア姫を演じた女優、キャリーフィッシャーが昨年亡くなった。フォースの覚醒が最後かと思ったが、この作品が最後。追悼の意味からも見なければならない。



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サンフランシスコ便で7本の映画を見た
UA機内で見た映画

1.The last King

スウエーデン映画である。13世紀のスウエーデンは内乱の時代だった。北欧といえばバイキングだが、中世に移行し、十字軍などの時代もあった。日本では馴染みの無いスウエーデンの歴史。血塗られーた権力抗争があった。日本では未公開だと思うが、冬の寒々した風景のなかで繰り広げられる追跡劇に息つく間もないスピード感で見入ってしまった。何と、追跡は古典的な一本棒のストックで走るスキーなのである。成る程、北欧らしい設定である。国王は毒殺され、その弟が権力を握る。王になろうとするが、2人の騎士がまだ生きていた、乳飲み子のような王子を抱えて脱出する。追手は国王を暗殺した弟の軍勢。真冬の森の中を赤ん坊を懐に政権を奪おうとする弟王の軍勢と追いかけっこだが、スキーで逃げるシーンがド迫力。結局逃げ切り、クーデター側の陰謀は頓挫する。皆髭面で、顔が同じに見える。俳優のパーソナリティーがよく分からないのが欠点だったがそれにもまして冬の森での戦いとスキーの脱出劇に目を奪われた。
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また、Wikipediaによると、この映画の舞台となった現在のスウェーデンの首都となるストックホルムは、13世紀半ばにスウェーデン東部のメーラレン湖東にある小島スタツホルメン島にフォルクンガ朝のビルイェル・ヤール王による砦として築かれたのが最初で、砦としてだけでなく、都市としての機能も形成された(島を囲むように丸太の柵が巡らされていた為に、「丸太の小島」と呼ばれるようになったが、これはスウェーデン語で「ストックホルム」と言い、都市名もそれに倣って決定された)。ストックホルムの街は次第に拡大して行き、スウェーデンの有数の都市となり、ハンザ同盟においても重要な都市として発展していった。

2.モアナと伝説の海

リトル・マーメイド」「アラジン」のロン・クレメンツ&ジョン・マスカーが監督を務めた。2017年アカデミー賞アニメ分野で受賞。海を愛する美しい少女モアナが、島の危機を救うために冒険を繰り広げる。かつて世界を生んだ命の女神テ・フィティの心が、伝説の英雄と言われたマウイによって盗まれ、世界に闇が生まれた。それから1000年にわたり、モアナの生まれ育った島モトゥヌイでは、外洋に出ることが禁じられていた。そんなある時、島で作物や魚たちに異変が発生。海の不思議な力に選ばれた少女モアナは、いまもどこかで生きているマウイを探し出し、テ・フィティの心を元あった場所に戻すことができれば世界を救えると知り、父親の反対を押し切り大海原に旅立つ。マウイは上半身刺青タトゥーを彫った青年で、この刺青が踊ったりするのが斬新なアイデア。波と風、そのなかで疾走するカヌーが生き生きと描かれる。
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3.LaLalandララランド

2回目見たことになる。二度見ても飽きなかった。改めて、これはアメリカ版寅さん、男は辛いよストーリー。エマストーンはやはり凄い。今回の目的地はサンフランシスコだが、あのLAのバイタリティーと野心家の世界が懐かしい。ロスはあまり綺麗な町という印象はないが、グリフィス天文台やロスの美しいい夜景が懐かしい。ロスに住んだり行った方は必見。この前のエマストーン作品はアメージングスパイダーマン。スパイダーマンの恋人役を演じた。


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4.アメイジングスパイダーマン

スパイダーマンは結構好きな映画でよく見ている。荒唐無稽な筋書きのわりに出ている俳優がよい。今回もハクソーリッジのアンドリューガーフィールドと、Lalalandのエマストーンが主役で出ているので興味をもって見た。なかなか面白い設定で、IPS細胞などのバイオテクノロジーによって新しい生物のエネルギーが生まれる。蜘蛛の機能が乗り移ったパーカーとくそ真面目な博士がトカゲの再生機能とDNA取り込んでスーパートカゲになって暴れまわる設定が滑稽。スパイダーマンはいつも主役が高校生である。しかし、サム・ライミ監督が描いた第1弾の半額の約2億ドルにしかならず、全世界でもトータル興行成績は約7億ドル。映画会社としては期待はずれで次のシリーズはこのスタッフではない。スパイダーマンことピーター・パーカーを演じたアンドリュー・ガーフィールドと、ピーターの彼女であるグウェン・ステイシーを演じたエマ・ストーンが実生活でも交際し、本作の撮影がきっかけだったそう。しかし二人は2015年10月には既に破局していたとのこと。
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5.スターウォーズ エピソード4

オビ=ワンとルーク。ミレニアムファルコンの密輸船長であるハン・ソロと相棒のチューバッカと出会います。ダース・ベイダーに捕らわれたレイアは「反乱軍の本拠地を教えないと故郷の惑星オンデランドを破壊する」と脅迫を受けていた。そして、本拠地を教えたが、ダース・ベイダーは惑星オンデランドを破壊。故郷を破壊され絶望するレイア。ああ、これはエピソード4だが最初に見たスターウォーズであることを思い出した。
ハン・ソロの登場、レイア救出、ダース・ベイダーオビ=ワンの対決ハン・ソロ、ストームトルーパーとの撃ち合い、R2-D2はコンピューターを解析してレイアが監禁されている情報を得て、3POと救出に向かい、見事レイアを救出することに成功。最初のスターウォーズはこんな素朴な映画だった。その後、莫大な資金をかけた作品が続々と製作された。

レイアを救出したルークやハン・ソロはファルコンでデス・スターを脱出し反乱軍の秘密基地があるヤヴィン第4衛星に向かいます。デス・スターの設計図を解析し弱点を見つけることに成功。ルークは反乱軍のパイロットになってデス・スターを破壊すべく準備を進め、デス・スターの弱点を突いて勝利するストーリー。強力な武器を前に反乱軍はピンチに陥るが、ハン・ソロのファルコンが助けに、そしてみんなの協力でデス・スターを破壊することに成功、反乱軍が勝利を収める。懐かしい作品。レーア姫の女優、キャリーフィッシャーは咋年末お亡くなりになった。
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6.マリアンヌ

巨匠ロバートゼメキス監督作品。ブラッド・ピットの第二次大戦ものとしてフューリー以来だ。女優はマリオンコティヤール、エディトピアフ愛の讃歌でアカデミー賞を取っている。豪華配役だと言える。今年の2月に公開されていた。特にこの女優は堂々たる存在感。
第二次大戦中のモロッコ、カサブランカからストーリーは始まる。連合軍側の諜報員だったマリアンヌのコテイヤールは恋に落ちるが、彼女はかつてナチスのスパイであった。それを悟られず二人は恋に落ちる。恋愛サスペンスに仕上がっている。結構見ごたえがあった。ブラッド・ピットはフューリー、イングロリアスバスタードもそうだが第二次大戦ものになると輝きを増す。

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マリオンコテイヤール
大物女優


7.インフェルノ

トムハンクス主演の天使と悪魔に続く、イタリア観光サスペンスシリーズ。ロンハワード監督作品。ダ・ヴィンチコードもそうだったが、トムハンクスは大学教授。彼は突然倒れ、病院のICUに入るが、記憶喪失状態。婦人警官の格好をした殺し屋が襲ってくる。女性医者が彼を助け、彼女のアパートに逃げ込む。彼はダンテの神曲にある煉獄を描いたボッチチェリの絵に謎が隠されていることを彼女から知らされる。世界の人口を半分にする伝染病ウイルスを暴発させるテロを企てる陰謀を知り、WHOの係官が彼を追う。ウイルス爆弾はテロの首謀者が隠しておりそのヒントが絵の中にある。しかし、首謀は自殺しており、その謎解きはトムハンクス演じるダンテの研究者の教授の知識にかかっている。実は女性医者もテロリストの一味で爆弾の場所を探しており、爆発を防ぐために操作しているWHOを妨害し、予定通り爆弾が破裂するよう行動している。ところが、その情報をビジネスに使い、一攫千金を狙うグループも爆弾の在りかを探していた。殺し屋の女警官も彼らの仲間で、ストーリーは混乱する。
とにかく、フィレンツェの町とウフィツ宮殿美術館が戦いの舞台となる。世界遺産の美術館の天井裏でバトルが繰り広げられ、美術館の天井が破壊されるのにはびっくり。登場人物が錯綜し、誰が敵か味方か分からない。最後はコンスタンチノーブルの地下水道遺跡でのバトルがすべてを明らかにする。観光サスペンスアクションとなっている。ストーリーが二転三転するから、誰が善玉か分からなくなる。筋の運びに無理があるが、テンポの速い展開と、フィレンツェの観光スポットに気をとられ、最後は地下貯水池の遺跡の中での乱闘で危機は回避される。



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またもや、メル・ギブソンが監督し、HacsawRidgeという変な戦争映画が昨年公開された。you-tubeで一部を見ることができる。沖縄戦の史実、日本では前田高地の戦いという激戦で、今の浦添市での出来事である。アメリカ陸軍のDesmond T. Dossという衛生兵の物語である。彼は兵役につくが、銃を射つことをキリスト教の信念に基づき拒否し、幾多の弾圧にめげず、衛生兵として従軍、沖縄戦で決死の活躍を見せ、70人以上の負傷兵を救った。その功績でアメリカの歴史で初めて名誉勲章を授与された。そのテーマは素晴らしいのだが、映画表現ともなると、メル・ギブソンの残虐趣味がいかんなく発揮され、実に酷い映画となった。この映画の製作意図は一体なんだろうと思わせる。日本公開は6月だそうだ。沖縄戦の実態は鉄の暴風といった表現、ひめゆりの塔とか、悲惨な物語が多々あるが、アメリカ兵にとっても過酷な戦いであった。この戦いではアメリカ兵は300人以上の戦死者が出たが日本人は10倍であった。この映画では日本兵は残虐な攻撃者で、どんどん機関銃で撃ち殺される。日本兵はまるで、野蛮人のように凶暴である。日本軍は統率においては世界でも名だたる軍隊であったことは無視されている。沖縄戦の特徴は日本軍の巧妙な陣地構築による抵抗がメインで、米軍は日本兵の姿を見ることができないことも多かった。しかし、沖縄戦の現実は実はそのようなことよりも、一般人が軍人以上に殺されたことにある。この映画の舞台となった浦添では住民の半数が犠牲になった。組織的な集団投降もあったが、米軍高官が狙撃されたりすると、住民の虐殺、投降兵の処刑なども行われ、絵で描いたような戦場ではなかった。映画パシフィックではその実態が描かれていた。アメリカは国土が近代戦の戦場になっていない。彼らにとって戦場は外国であり、スポーツのような勝ち負けの世界だ。戦死した兵士のみが過酷さを味わうような表現になるが、実態は一般の人々の恐怖や苦しみ、悲しみは大きく、そこは伝わってこない。商業化されたアメリカ映画の限界かもしれない。
沖縄戦の過酷な状況に関しては、日本の映画界も描くべきではあるが、アメリカの物量、大規模な攻撃の様子が再現できない。お金がかかりすぎるし、彼らの装備なども時代考証がうまくできない 。近年、パシフィックや、硫黄島からの手紙など、アメリカ側から映像が制作されている。これらにおいても、アメリカ軍も必死に戦った。前田高地は嘉数高地の戦いの後4月26日から行われた。嘉数ではアメリカ軍の戦車は30両のうち22両が破壊された。日本軍の反斜面陣地が機能した。しかし、日本軍はこの戦いで兵力の半分を消耗させて結局敗北することになった。日本軍は牛島司令官の下に「典型的なおバカ帝国陸軍軍人」の長勇中将という参謀が前近代的な戦法で突撃を主張して戦力を失い自滅したが、その後、司令官は八原大佐というアメリカにも留学した見識ある参謀の意見を取り上げて持久戦に転じアメリカに大損害を与えた。反斜面陣地の概念図
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映画では今回のハックソーリッジもそうで、日本ではどうしても制作できないのが戦闘シーンなのである。アメリカ側からの日本軍はおバカな突撃をする姿しか映像化されない。東宝映画激動の昭和史シリーズ「沖縄決戦」が1971年に公開されている。日本は中国戦線に関しても映画は少ない。こうしたことが、日本の社会における戦争への反省のつまずきになっているとしたら残念なことである。沖縄では摩文仁の丘が観光地になり、その悲惨さを伝えているが、アメリカとは前田高地から嘉数、シュガーローフ、首里攻防戦が最も激戦であった。日本軍は犠牲は多かったがよく戦った。米国側は1万2520人。何千人もの米兵が戦後もPTSDで苦しんだ。ヨーロッパ戦線では見られない規模であった。日本側はその15倍、18万8136人が亡くなったとみられている。このうち沖縄県出身以外の日本兵は6万5908人。沖縄県出身の軍人・軍属は2万8228人。一般の住民は9万4千人。沖縄県民全体では12万2千人以上、県民の4人に1人が亡くなったといわれている。沖縄戦が終了後、アメリカ兵に強姦された女性は1万人ともいわれ、戦後も沖縄の苦難は続いた。日本映画は沖縄の悲劇の一部しか伝えていない。アメリカは総司令官のバックナー中将も戦死した。日本の牛島司令官も自決したが、両軍の司令官が戦死するという厳しい戦場だった。多くの戦死者、特攻被害を考えると本土決戦でどれだけの被害が出るか恐怖し、原爆の使用に踏み切ったことも現実であった。太平洋戦争において日本軍の近代戦に関する誤りから損害が大きかったこと、沖縄においても多くの作戦の誤りから、必ずしも物量の問題だけではない。結果的には県民の25%を失ったことを考えない歴史認識は誤りである。日本が悲劇の主人公であったわけではないことを国民は知らされていない。
日本側の記録として外間守善氏の「私の沖縄戦記ー前田高地 60年目の証言」を読むことをお薦め致します。

私の沖縄戦記 前田高地・六十年目の証言 (角川ソフィア文庫) 文庫 – 2012/4/25


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大ヒットとなった「ラ・ラ・ランド」を新宿東宝シネマズで見た。アカデミー賞も6部門受賞した。安心して見れるし、ミュージカルということで、明るいストーリーと思い、上映ギリギリの予告編も終わったころ、滑り込みでかなり前4列目の席で観ることになった。この映画を一緒に観た人は、 「恋人・気になる異性」と「夫婦」が調査では多く、デートムービーとしての位置づけを獲得している。 脚本・監督はデミアン・チャゼル。主演のミア役エマ・ストーンはアカデミー主演女優賞、セバスチャン役ライアンゴズリンが好演技で素晴らしい作品となった。音楽もピアノのバラードからジャズ、ポップス、ミュジカル音楽と多彩で素敵な作品だった。30年前に何度か行ったLA.ハリウッドの風景、夜景などが思い出深く美しい。ドラマはとことん2人の関係を軸に展開するが、実は多くの脇役が良い味を出している。ライアンゴズリンがすごいのはピアノ演奏は代役なし、エマストーンはダンスも上手い。彼女はミュージカル、キャバレーでも主役になった経験がある。彼をクビにするレストランんのマネージャーなども味のある名優だ。
ハリウッドスターの演技力は大したもの。この作品ロスの風景などと合わせ様々なメタファーが隠されている。グリフィス天文台はジェームスディーンの理由なき反抗の名場面に登場した。2度観る価値もある程奥行きが深い。ミュージカルの部分は2人の夢を描いたものだ。
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昔見たシェルブールの雨傘に似た結末だが、見てのお楽しみだから、印象だけを語ろう。ハリウッド作品の恋愛ドラマとしては渋い演出。高速道路での出会いから始まる恋の予感。渋滞の車列の中で群舞が繰り広げられる。一体どうやって撮影したのか、一時フリーウエイを封鎖して撮影。流石!ハリウッド。冒頭のシーンでこの映画はミュージカルですよと宣言。

映画女優志願のミアはピアニストのセバスチャンと恋をし、それぞれの俳優とミュージシャンという生きる道への理解を深める、将来は2人でジャズライブバーを開くことを夢見る。しかし、セバスチャンは人気ジャズバンドのピアニストとして巡業の日々。とうとうミアは我慢がならず、オーディションに失敗した後故郷のコロラド州ボルダーに帰ってしまう。ところが、最後のチャンスだったオーディションに成功、女優の道を歩む。必ずしも美人とは言えない彼女が、オーデジションに落ち続けるシーンから成功への道に進むにつれ輝きを増してゆく。エマストーンの演技力が光る。
ここから先は意外な展開、ネタバレになるので書かないが、結局女は待てないのだ。あのフランス映画の名作、シェルブールの雨傘もそうだった。昔はイプセンのペールギュントの物語にあるように女性はひたすらまつ。
夢見る男ペールは純情な女ソルヴェイと恋に落ちるが、彼女を待たせたまま放浪の旅に出る。それは19世紀のお話で、今時の女は待ってくれない。自分の道を歩む現代女性の淡い恋の物語。男は寂しい。男はつらいよ!セバスチャンは何だか寅さんにも重なるが、例えがわるい、ムードが壊れるか!
この映画には様々な人生訓もある。成功のためには何かを捨てなければならない。恋愛と仕事、自己主張と妥協、そしてハリウッド万歳と言いたい作品である。
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新築なった東宝シネマズ



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you-tubeでいくつかのポーランドとロシアの映画を見た。最初はアメリカのハリウッド映画だがThe Rebel Sonユル・ブリンナー主演の映画『隊長ブーリバ」、次は
イェジ・ホフマン(英語版)監督の映画『火と剣とをもって』(1999年)
Bortko監督の映画『タラス・ブーリバ (2009年映画)タラスブーリバはゴーゴリ、火と剣はクオバデスを書いたシェンキービッチの名作である。
ウクライナコサックとポーランドの猛烈な抗争が描かれている。今の時代になぜだろうかという思いもあったが、歴史的背景を調べてみた。これらは1648年から9年間続いたフメリニツキの乱を描いたものであることが分かった。当時、ポーランドリトアニアはヨーロッパ最強の国だった。ドイツは30年戦争後の荒廃、イギリスは清教徒革命、フランスはスペインとの戦争に明け暮れヨーロッパ全体に影響する余裕はなかった。一方オスマントルコ帝国はイスタンブールを攻略し、ヨーロッパに進攻し、ウイーンは2度にわたり包囲攻撃されカトリック勢力を支えたのがポーランドであった。フメリニキの乱はプレウスラブ条約によって一段落し、ロシアの庇護を受け得たコサックが自分の領土と国を確保した東欧の中世からの転換点となり、急速にポーランドが衰退する契機となったのである。シェンキェヴィチの三部作『トリロギア(Trylogia)』の第一作目『火と剣とをもって(Ogniem i mieczem)』(1884年の作品)がこの『ファイアー・アンド・ソード(With Fire and Sword)』(シェンキェヴィチの作品ではこの『トリロギア』の方がポーランドでは知られている)
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映画の方は、1999年に上映されたもので、日本でDVDになったのは2005年。これは地中海世界を中心に我々の世代は世界史の教育を受けたために見失いがちだが、現代の世界の動きを見るために不可欠な視点であろう。コサックの長フメリニツキはヨーロッパの大学で学び、5ヵ国を話すインテリでコサックの尊敬を集めていた指導者であり、これらの映画でも登場し、歴史を知らない自分はドラマの中でも一体誰なのか分からなかった。この映画の主演女優はイザベルスコルプコといって007ゴールデンアイに出ている。ポーランド人であり美人女優である。左が007での写真で右が現在で44才にしてこれだけの美を保持している。
この映画はDVDでは3割以上もカットされ、ただでさえ複雑な歴史物語なのが、単なる恋愛映画で終わってしまい、なぜ戦争になっているのか、主人公が対決しているのかさっぱりわからないまま縮小され、とんでもない映画になってしまっている。元の作品も、戦闘シーンや歴史的背景がポーランド人ならよく知っている話なのだろうが予備知識のないわれわれには理解しがたい。今回いろいろ調べてみてやっとわかった次第。
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第二次ウィーン包囲は、16世紀後半以来徐々にではあるが衰退していたオスマン帝国のヨーロッパにおける軍事的優位を決定的に崩す事件となった。第二次ウィーン包囲がオスマン帝国の衰退を決定付けたとみる評価がオスマン帝国史の叙述においては通説となっている。1689年第二次ウィーン包囲からカルロヴィッツ条約に至る16年間の戦争によってオスマン帝国の版図はバルカン半島および東ヨーロッパにおいて大幅に後退し、オーストリアとロシアがこの方面における覇権を握るきっかけを作った。
近年ポーランドやルーマニアなど旧ソ連支配だった東欧の国々が自国の歴史を偉大な国だったことを国民に訴え愛国心を喚起しようと熱心に歴史映画を製作している。ロシアもテレビドラマも含め、独ソ戦のドラマを流している。この意図を考えると、ロシアのプーチン大統領がかつてのソ連の復旧を目指し、それを警戒する周辺諸国の反応とみ見ることもできる。トランプ大統領の国家エゴとも見える言動がマスコミに取り沙汰されるが、既にロシアを中心に周辺国に広がっている。ロシアファースト、ポーランドファーストだ。フメリニツキはポーランドでは侵略者だが、ロシアでは同盟を結んだ英雄で彼の名前を冠した勲章もある。
かつてクリミヤ戦争はロシアの南下政策からエルサレムを支配したオスマントルコへの攻撃を牽制した英仏の中東権益の確保が原因と言われたが、実態は第一次世界大戦にもつながる複雑な背景があった。プーチン大統領は核攻撃を仄めかすなど不穏な地域である。今日のロシアのクリミヤやウクライナ紛争が大きな戦争の引き金にならないことを祈るばかりだ。
これもポーランド、イタリア合作の英題the day of seige別題,Vienna、
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日本題では神聖ローマ帝国運命の日オスマントルコ帝国の進撃という長ったらしい邦題。1683年9月11日に起きた、オスマントルコによるウィーン包囲を題材にした歴史ドラマ。ヨーロッパ侵攻の足掛かりとしてウィーンを囲んだオスマン軍をめぐる戦いの行方を活写していく。『アマデウス』のF・マーレイ・エイブラハムらが出演。壮大な合戦描写に加え、細部まで再現された17世紀の美術にも目を奪われる。オスマン帝国の大宰相カラ・ムスタファは、30万もの兵を率いてウィーンを包囲する。1万5,000の兵力しか持たず、オイゲン公の槍騎兵(そうきへい)などの援軍を含めても5万足らずにしかならないウィーンは窮地に立たされる。そんな中、奇跡の修道士として人々の圧倒的支持を集めるマルコ・タヴィアーノ(F・マーレイ・エイブラハム)と4万の兵を連れたポーランド王ヤン3世ソビェスキ(イエジー・スコリモフスキ)がウィーンに進撃しこの町を救う。これもポーランドとカトリックの愛国映画。
ポーランドとオスマン帝国の戦闘を描いた映画がポーランドというカトリック王国で作られている。イタリアではカトリックは死に体だが、ポーランドではしっかり生きて自己主張をこんなところでしている。ISとの対決姿勢ともとれる映画だが。Husaria(ポーランドの重装槍騎兵)という映画では物凄い攻城戦が描かれる。これらはロシアの周辺国として双方が国民を鼓舞している。不気味な風潮である。シリアの次はポーランドとバルト三國、ウクライナといった旧ソ連の支配下にあった国々と旧ソ連の権益復活を狙うプーチンの野心を支えるロシアの介入が悲惨な結果にならぬよう祈るばかりだ。
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