カテゴリ:国際政治( 204 )


1.2015年は幸せな世だろうか
 安倍政権が年末選挙で圧勝、長期政権への道が開けた。これまで、安倍第一次内閣以降、毎年の様に政権交代が6年も続き、国際的な政治評価はガタ落ち、同盟国アメリカからもまともに相手にされず、韓国と中国からは馬鹿にされ、デフレからも脱出出来なかった。黒田緩和によってようやく、デフレから抜け出しつつあるが、今度は、スタググフレーション(不況下のインフレ)の懸念が増しつつある。弱いものはさらに弱る。皆が一緒に栄え、成長する時代はもう来ないかもしれない。分断の時代が始まる。世代間、地域間、企業間に格差が広がるからだ。

2.政権交代と軍備
 民主党のテイタラクは安倍政権独走への道を開いてしまった。民主主義の発展においては好ましい事ではないが、これまでの遅れを取り戻すには良い機会である。特定秘密保護法、集団的自衛権、武器輸出三原則の緩和など、日本の軍事力への道筋が出来て来た。日本は軍事国家にはならない。とはいえ、危うい部分もある。日本は地理的には大陸の入り口に当たり、また、海上交通依存度が高いので、限りなく海軍力を必要としている。この1世紀の間、空母を含む連合艦隊で戦ったのはアメリカと日本だけである。日本は戦後、海軍の生き残りで海上自衛隊を再興し、日本海軍の伝統を継承し、極めて優秀である。戦争に巻き込まれるリスクは高い。
 我が国は平和国家として世界の優等生であったが、70年間、世界では戦乱は絶えなかった。日本が憲法第9条によって得た利益と信用は計り知れない。それを改正したがっている安倍総理の魂胆は見え透いている。東西冷戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イランイラク戦争、さらにアフリカの内戦と今日もアフガニスタン、シリア内戦、イラクとイスラム国内戦と続いている。その間、核兵器も含め、人類を何度も絶滅させることの出来る軍備が世界に蓄積されてきた。しかし、ハイテク兵器やロボット兵器など軍事技術は独自に進歩を続けている。21世紀に入ってからの戦争は、かつての国民国家の対立の構図より、民族対立や宗教紛争を原因とした代理戦争、むしろCivilWarの様相である。対テロ戦争も含め、その根本には貧困とか言論の自由、失業といった社会経済事情が渦巻いている。そこに資源とか大国の利害がからみ、状況把握が極めて困難な時代になった。こうした中で、情勢を分析するその国のインテリジェンスが不可欠になる。しかし、我が国ではそんな能力は無い。資源も、情報も他国頼みなのである。我が国は戦争でも経済、政治でも、アメリカの情報に頼らざるを得ない、情けない国家である。どうせそうなら、アメリカがやって欲しいという事だけやればいいのだ。日本が国防に無力な原因は世界の実態から平和を盾に距離を置いて来た、ある種の無菌状態が、危機対応能力を限りなく0に近づけて来た。国防という側面から臨戦態勢にあるのはイスラエルである。この国は周りが丸焼けとなろうとも、自国の安全が確保出来れば良いといエゴイズムを持っている。イスラエルにとっては平和は作られているもので、少しでも手を抜くと消えてしまう。日本は国防上の課題はイスラエルに学ぶといいだろう。畳の上の水泳と真剣勝負の差はあるが。

3.借金大王
 日本政府の借金は1177兆円、GDPの243%にも上り、財政再建が急務であると朝日新聞は叫ぶ。確かに節約や構造改革は必要である。しかし、その構造的な課題がどうなっているかは明らかにしていない。というのは、日本政府の負債は、大量の国際を政府が日銀に引き取らせており、この分は割り引かねばならないし、政府関係外郭団体にも分散しており、純粋の負債はGDPの80%程度であるという計算もある。確かに社会保障費はうなぎ上りで、対応は必要だが、負債を多めに喧伝して、増税の根拠にしようとする財務官僚の思惑も入っている。日本の国債の引き受け手が国内金融機関であり、対外債務ではないから幾らでも公共投資をやっても平気だという理屈は、日本の経済が国際的信用を生んでいる現実を無視している。国際的な信用なども含め、わが国が今も経済が順調で、危機からは遠いという評価が前提であって、これが一度危うくなれば、国債評価が下がり、金利上昇によって巨大な負債を抱える政府は途端に苦境に陥るのである。戦争にでも手を出せば一巻の終わりである。あくまでも金融の世界は、日本の産業が健全で順調に成長する力があることが前提なのである。戦争というのは一見経済にはプラスである。莫大な公共投資である。しかし、若者の血という途方も無い負債を残す。

4.第三の矢はどうなるか
 では、アベノミクスの第三の矢が地方創生、国土強靭化による公共投資で推進出来るのかは、あくまでも、その実行内容による。特に、2014年補正で地方創生の1,000億円の追加補助が行なわれれるというが、その内容で、景気の循環に貢献するかどうかである。これが、土木や福祉のばらまきになっては砂漠に水を撒いたようになってしまうだろう。アベノミクスの効果は、円安と金融緩和で日本の産業に新たな循環が生まれ、若い人の消費が拡大する事で真の経済再生が始まるかであって、一部の大企業や、資産家がもうけるだけでは改善されない。輸出企業、大企業は蓄積した資産を国内経済の循環には使わず、さらなる対外投資、企業買収等に使ってしまう。株で儲けた人は、時計とか、宝石、ペルシャ絨毯に使うほかは、更なる株の購入や、土地建物に向かって、インフレを加速させ、所得が目減りした庶民の消費は拡大しない。自分は一番効果が上がるのは人づくり、街づくり、教育ー特に大学への投資だと思う。日本の高等教育予算は先進国の中では極端に低い。大学は4年くらいで学生は育ち、就職すれば初年度から消費に向かい、さらに、数年で生産性向上に寄与する。iPS細胞も大きな発見だが、産業化に結びつくには長い時間がかかる。3年で効果が出る施策であるべきだ<。TPPは構造改革に結びつくが、失うものも大きい。

5.TPP
 来年はTPP交渉がまとまるだろう。そもそも、日本が聖域としている米や牛などは守りきれない。というより、TPPが無くとも、後継者がいなくなり衰退してしまうだろう。TPPという厳しい現実は日本が工業国としての存在を守る為のもので国内産業である農業や規制に守られた医療等を犠牲にする。犠牲こそ、日本人の知恵を働かせる。この知恵によって克服出来る。かつて、アメリカが自動車の市場として期待していた日本市場を全く理解出来ず、逆にアメリカが攻め込まれてしまったことを思い起こして欲しい。日本の底力を示すべきであろう。何事も、メリット、デメリットがあるが、最初から儲かる話なんぞ無い。交渉というのは互いがイーブンになった時点で成立する。だから、決まった時が出発点でこの時点から経済の問題は出発する。わが国は、必ず克服するだろう。
 今、新潟県を始め、「特区」による保護事業が始まろうとしている。しかし、こうした規制緩和措置中心の方法では何も成功しないだろう。人間は競争や批判を乗り越えてこそ新しい世界が切り開ける、おそらく、特区の中だけでしか市場も開拓出来ないで終わるのではないだろうか。TPPという農業に厳しい国債競争から抜け出して来た事業こそが全日本に、あるいは世界に受け入れられるのではないか。今行なわれている、8,000億円以上の上る農業戸別所得保証制度は選挙の票の為に出来た制度で、欧米の様な農業の産業化を促進していない。農業において自分で消費するしかない米作りにも補助が行なわれている。事業として農業に創意工夫をしている専業農家は、多くが年収2,000万円以上を達成しているという。彼らの作る農産物は市場の情報をとらえ、気候や土地の風土に対応した創意工夫溢れるものである。これらが、日本の国内市場も分からないアメリカや海外のものに負ける訳がない。先は輸入攻勢をしてきた、農産物の中で、市場のニーズから外れたものから淘汰されて駆逐、その後、これらを送り込んだ産地目指して逆に殴り込みをかけるのである。農産物の消費者と直結した日本人のきめ細かい嗜好、サービス、アフターケアを織り込んだ商品展開をすれば負ける訳が無い。6次化の成功が不可欠である。日本人の底力は海外で発揮される。特区の中で甘やかされた事業は世界では通用しない。日本酒、日本食、寿司、蕎麦、B級グルメなどは世界で通用する。例えば、本当に美味しい日本酒はやはりアメリカやシンガポールでは作れない。特に、発酵食品は風土の制約がある。先は多くの外国人を日本に旅行に来てもらい、日本の本当の良さを知ってもらう。日本の農産物活用しグルメを見つけるべきだ。松茸などは全く理解されない味覚だろう。それより、B旧グルメが良い。タコ焼き、お好み焼き、焼きそばなどは大いに可能性がある。そのうち、韓国人などがインチキの日本文化で儲けている事業を駆逐して、本物を現地で展開する。こうした戦略的な手順が必要である。気候風土の違いから変質してしまう。スペインのイベリコ豚などは生ハムで売れるようになったし、フォアグラ何ぞは肝硬変になったガチョウのレバーではないか。フランス料理の普及と合わせて世界の市場で取引されている。日本はどうでしょうか、トンカツ用の豚にはトンカツの世界制覇が必要だが世界で有名なウィンナシュニッツル遥かにうまい。カツサンドなんて日本だけしか無いだろう。おにぎり、お茶漬けには魚沼の米でいけるだろう。日本のイチゴは実にうまい。マレーシアでニュージーランド産の形の美しいいちごがあったので食べたら味がしなかった。輸送と保存方法の開発がひるようになるが、これが成功すれば世界で売れる。

6. 恐怖のばい菌
 この100年間の医療の進歩は著しいように見える。ところが、癌は未だに治療が難しい。胃ガンは減っているが、これは実は電気冷蔵庫の普及が寄与している。塩分を使った保存食の摂取量が減ったからである。今でも塩辛いものが好きな人に食道がんや胃ガンが多い。秋田県や奈良県は胃ガンの多発県だ。エボラ出血熱、デング熱、新型インフルエンザにはじまり、従来克服したかのように見えた病気が復活する。ストマイの効かない結核、耐性菌、マラリアなどである。21世紀はかつて、ペストや天然痘に人類が怯えた時代があったが、病気との戦いが再び始まる。iPS細胞の発見やゲノム解析等医学の進歩は病気の克服をどこまで達成したのだろうか。実は、殆ど人間は病の原因に勝利していない。せいぜい、天然痘とか、ポリオなどは克服した。数多ある病のうち、完全制覇したのはほんの僅かなのである。確かに、人間の寿命は延びた。特に幼児死亡率は大きく改善された。伝染病等も衛生環境の改善、ワクチンや手当ての進歩は大きい。しかし、病原菌には数件しか勝利していないのである。2015年はこうした人類が取りこぼした病に関して、事件も発生するであろう。

7.領土問題
 尖閣諸島や竹島問題が今年は沈静化するだろう。先は尖閣諸島問題はCIAが、アメリカの防衛産業と結託して起した事から始まった。竹島とは意味が違う。このことを見抜けなかった、当時の脆弱な民主党政権の迷走を狙ったのが中国の攻撃であった。日本はこのお陰でオスプレイや欠陥戦闘機F35を買うはめになった。アメリカはニンマリだ。さらに普天間の辺野古移転はフィックスされてしまった。中国の対応は野田政権の尖閣諸島国有化という勇み足によって態度を硬化させた。アメリカはしてやったり、中国に関する日本の不幸はアメリカの幸せ。中国や韓国は慰安婦問題や日本の歴史修正主義を批判するという安倍政権を攻撃するメニューを提供している。今年は中国も韓国も自国内の経済問題に追われそれどころではなくなって来る。それより、国内問題の行き詰まりを領土拡張でそらそうとするために、悪のりしてくるであろうロシアが危ない。北方領土は解決の方向どころか、ロシアの脅威が増すのではないだろうか。

8.中東情勢とイスラム国
 急速に発展を続けるテロ国家イスラム国とシリア内戦は国際情勢を左右する。シリアのアサド政権もイスラム国も当面は安泰だろう。世界はこの地域を統治する方法を見いだせない。将来はこれらの国がイスラエルとどう対応するかによって決まる。マキャベリズムの権化の様なイスラエルは自国に安全が確保されている限りは動かない。この国が動くのはヒズポラとISISが結託した時だろう。むしろ、イランとトルコが先に動く。イランはアメリカとの関係改善のためにイスラム国への対抗勢力として/アピールする。イスラム国はイラクのキルキークなどの油田地帯を狙っており、このクルド族と対立関係にある。イランやトルコには多くのクルド人がおり、その独立運動に神経を尖らせている。親米国であるトルコと、アメリカとの関係が微妙なイランはイスラム国を叩く事で自らのシリアとイラクに対する支配力を高めようとする。既にイランは爆撃に参加した。これはササン朝ペルシャとオスマン帝国の栄光を夢見る国家の地政学的宿命である。中東に第二の北朝鮮が生まれ、どうすることも出来ない。世界の注目がイスラム国に集まって、さらに脅威とならない限りアメリカもイスラエルもじっとして動かない。このイスラム国への世界の対応がテロ問題への処方箋となる。

9.アメリカと日本
日本の宗主国はアメリカであることを忘れては全てが上手くいかない。彼らを舐めてはいけない。マスコミは口先だけは常に権力を叩く。しかし、裏では結託している。マスコミの報道は常に、アメリカの病理や失敗例をあげつらう。その実例が黒人問題だ。この問題は建国以来の問題で、何も今にはじまったことではないし、解決もできない。国家というのは矛盾を抱えている。全ての国民が一致したら怖い事の方が多い。戦争が良い例だ。失うものが大きすぎる。アメリカは戦争が無ければ、無限に成長できる可能性を秘めている。オバマはレームダックで良い。アメリカ人は不満だろうが、大統領は戦争指導者であることが一番支持を得られる。それが出来ない好戦国アメリカは後2年は戦争でができない。尊敬されないオバマの為に死ぬ兵隊はいないだろう。アメリカは暫く平和であることが世界の幸せ。誰もアメリカに世界の警官になる事を頼んでいない。アメリカの経済は何も国民全体を幸せにする為にある訳ではない。しかし、イノベーションは常に生まれ、これまでの軍事技術からの応用や産業が生まれ、21世紀をリードするだろう。経済の活性化を冷やすため、FRBは利下げをするから、日本の円安は続く。

10.中国は動くか
世界に迷惑を撒き散らして知らん顔の国だ。この国の不動産不況が経済に影響する事はわずかだろう。日本の常識ではこの国は理解出来ない。中国には土地はそもそも限られた資産ではない。中国の資産は膨大な数の人民である。人が腐敗したため国が滅びた歴史を繰りかえしてきた。
 今の中国にはイノベーションは無いが、コピーは多い。何でも最初はコピーだ。中国は未だ可能性を秘めている。人権抑圧何のその。昔から、この国にそんなものはない。弱肉強食、膨大な欲望がある。彼らの欲望はサイや象を絶滅に追い込む。赤サンゴも良い例。しかし、共産党政府はこれら人民の欲望を抑制する力がある。中国という国民国家は完成しなくとも、どこからも侵略されない国、迫害されない中国人であれば彼らは幸せを掴める。バイタリティーある国民だから、21世紀後半迄、世界の市場になり続ける。ホビットの冒険で巨大なドラゴンが出て来るが、中国という国はまさにあれだ。莫大な富を守る龍が共産党である。刺激してはいけない。眠らせておけば良い。寝相は悪いから、時々寝床を整える必要はある。
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 ジャーナリストの池上彰さんと元外交官・作家の佐藤優さん。『新・戦争論』を読んだが、お二人の国際政治知識の幅の広さに驚いた。戦争論と言うより、今日の国際問題を分かりやすく解説してくれる。佐藤さんは大変な読書家で、ムショにいた時を使って猛勉強をされたから、単なる情報通だけではなく、東西の古典にも詳しい。池上さんは一般情報、新聞雑誌等を丹念に整理し、分析する事で相当の知識が得られるという。佐藤さんは、同志社大学の神学部で学ばれただけあって、今の評論家には無い、宗教の視点をきちんと押さえている。これがなければ、イランやイスラム国の問題は分からない。一方、池上さんの手法は、かつて、スターリンが世界の情報は新聞から得られると、各国の大使館員の仕事は新聞の切り抜きとそこでの情報をくまなく拾う事で、むしろ、特殊なスパイ情報よりも有益であると言っていた事にも通じる。
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尖閣諸島、北朝鮮、イスラム国、オバマ大統領のレームダック化、イングランドとスコットランド、ベルギーの問題など民族問題も含め、今日の世界の課題が第一級のジャーナリストによって分かりやすく語られているのは有り難い事である。新聞情報、政府発表には無い独自の視点である。というより、新聞も、政府ももう少し歴史に学んだり、独自の分析とか、国民に分かりやすい説明があっても良いし、一国の総理大臣や政治家が見識を示してもらいたい。
 ロシアのウクライナに対する強硬な態度をなぜ取るのか。ウクライナの複雑な民族事情等、流石、佐藤優氏のロシア通の見識が光っていた。
 中国が海軍力を増強して空母を軸に外洋艦隊を編制している事の脅威を国は声だかに言うが、実態として、あの空母は張り子の虎である。ロシアはカタパルト技術が無く、空母は先端が上に上がっていることで揚力をつけて戦闘機は出撃するのだが、ここに無理があって、何度も事故を起こしているのだそうだ。さらに、たった一隻の空母では
単なる大きな標的に過ぎない。数隻の空母が連携し、敵の航空攻撃を牽制しながら周辺には空母を守る艦隊が無ければ全く機能しない。
 さらに、中国が開発したステルス戦闘機は価格が高く、また、メンテナンスのシステムも無いから世界でこれを買う国は無い。結局莫大な無駄遣いなのである。航空機と艦隊の運用で戦闘した経験があるのは世界の歴史では日本とアメリカだけである。日本の自衛隊とアメリカ海軍が連携したら敵うものは無いのである。特に、日本の対潜水艦技術は世界一である。こんなエピソードも交えながら、北朝鮮の拉致問題にも触れている。彼らの視点は、日韓基本条約に遡って、在日朝鮮人の北朝鮮帰還や帰還者の高齢化によって、日本に対して、彼らの帰国を交渉カードに使う可能性等、東西ドイツの歴史を引き合いにして説明、北朝鮮はそうした過去の事例に基づき、巧みに外交交渉を行なってくる。まさに世界は地理的にも歴史的にも繋がっているのである。

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 韓国の朴大統領が習近平にやたらにじり寄る光景をニュースで見せつけられると、ああ、韓国は昔の中国との事大主義的な関係を望んでいる様にも見える。彼女は何故か反日的なポーズで国内の人気を取ろうとするが、最近の愛人問題や親族のスキャンダルで自壊しつつある。しかし、韓国はどうしても、中国の勢力を無視出来ない歴史的地政的関係にある。ところが、北朝鮮は昔から、歴史的には高句麗とか、渤海の時代から中国とはむしろ対抗する位置にあった。北は中国の圧力に対して核をもっていることでバランスを取りたいのではないか。アメリカに届くミサイルを持つという威信も必要で、これは中国からの圧力に対しても有効なのだ。
 池上彰と佐藤優の対談集「新戦争論」を読むと、忘れていた日本と韓国、さらに北朝鮮が見えて来て、なるほど、と思う。韓国は朝鮮戦争で中国軍の侵攻を受けて、38度線に押し戻され、国土を戦場とされたにもかかわらずである。朝鮮半島では全く戦争をしていない日本には戦勝国の連合国の威を借りて、自らも戦勝国と主張したいのだろう。サンフランシスコ講和条約では戦勝国の一員に入ろうとして拒否されたのであった。北朝鮮への我が国の姿勢を鑑みると、1965年の日韓基本条約時あたりに遡って考えなければならない。韓国はその賠償金を使って、国づくりは大きく速度を増した。ところが北朝鮮は戦前日本が残したインフラが相当に多かったにもかかわらず、次の発展に結びつける事が出来なかった。彼らは急成長の韓国に対して、監視を強め、韓国へのスパイ活動を拡大するため、日本人を拉致し、日本人を装った北朝鮮のスパイを育成する必要があった。日本人拉致事件が始まった。これを企画指導したのが金正日であった。
 今年になって国は拉致被害者の帰国活動に進展があるかのように見えたが今だに報告が無い。しかし、北朝鮮側は更なる日本への攻撃を考えている。そもそも日本と北朝鮮との関連は昭和39年にはじまった在日朝鮮人の北朝鮮帰国から始めねばならない。そのことを、マスコミ等もすっかり忘れているのではないかと思ってしまう。今、北では2万人といわれる帰還者の高齢化が重荷となっており、彼らを日本に帰したい。彼らの中には亡くなった方々も多い。日本人の遺骨調査と言うのは実はこれらも含めての事だ。拉致された方々等は調査する必要は無く、厳格に管理されている。北は交渉カードが欲しい。日本にとっては彼らが戻る事はたまらない負担だ。とにかく、北は今の金詰まり状態から抜け出したい。甘言に乗って、送金規制を緩めた安倍外交は失敗なのである。何も得ていない。
 最近の大きな動きは金正恩による張成沢の残虐な粛正である。彼は核開発には反対であり、さらにナンバー2として金正恩の地位を脅かす存在であった。また、デノミ政策の失敗においても、担当者を処刑している。将軍様は失敗してはならないのである。張の処刑も金正恩が次の体制作りの重要なステップであり、拉致事件もこれまでの体制の誤りとして解決に向かうためにも、金正日の事業だったことを誤魔化す手段だったのかもしれない。そうして、軍の派閥を調整し、軍の過激なグループを基盤に内政改革を進めたいのであろう。親中だった張の抹殺は中国との対立を生んでいる。これはもともと、中国にも警戒感の強い金正恩の政治行動なのである。金とそのバックにいる軍閥は張が中国をバックに金に圧力を加えること、さらには転覆を謀ることを恐れた。その後に一体どんなプログラムを企んでいるのだろうか。拉致事件への甘言はその一環であろう。
 マスコミはもっと北朝鮮のことを知っていなければならない。北は独裁国家だから、5カ年計画とか、長期的な戦略を立てるのが得意である。その結果、時間のかかるミサイルも開発できた。韓国のオリンピックを妨害するために、ラングーン爆破事件、そして大韓航空爆破事件など4~5年毎におきている。何も、ソ連の支援がなくとも、科学技術も真似できる程度はある。また、NHKは還流ドラマのでたらめな歴史で韓国をすばらしい文明国のように描くのはやめてもらいたい。むしろ、平城を中心とした北朝鮮の王朝のほうが朝鮮半島では主流で、食事なども美味しい。宮廷料理なども北には残っており、グルメなのだ。もちろん、辺境の地には飢えた庶民が多いのである。一家は金正日も含め、みなデブでいかにも美食家ではないか。美食家で栄養が良いのがあの国では美なのである。
 黒めがねの日本人料理人が金正恩と仲良しだったことが報道されていた。10年以上にわたり、金一家の料理人として仕えた藤本氏である。 金一家が日本のモノが大好きで、特に、寿司、天ぷら、すき焼きなど大好物だったことを伝えてくれた。金正日は焼きトウモロコシが大好きで、それに朝鮮製の醤油を使ったら、焼きトウモロコシにはキッコーマンがいいと言ったとか。藤本氏には金正恩は彼が子供の頃から遊び相手をしてくれた事を感謝しているのだそうである。北朝鮮はそのような顔もあるが、拉致事件や砲撃など恐ろしい一面も持っている。そのしたたかさを日本は軽く見てはいけない。これだけ、一部の国民が飢え、軍事費が民政を圧迫しても維持できている。思い返せば戦前の日本もそうだったのではないだろうか。韓国では考えらない忍耐力ではないか。
 
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日本を離れる金王朝の調理人、藤本氏


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李方子さんと横田早紀江さんが似ている
親子ではないか。そこで、李朝との関係を
作りたい金正日はめぐみさんを拉致したという都市伝説がある。
あるいは北は妄想にかられてめぐみさんは誘拐された
というのである。そんな事よりも早くめぐみさんを返して欲しいのである。


マスコミはどういう訳か、北朝鮮をダシに、ニュースのねたにしたがるようだ。時には金正日を裸の王様扱いしたり、北部の農村の飢えとか、公開処刑のような奇異な出来事を報道し、いかにもこれがあの国の本質であるかのように言いたい。これは彼らにとっては楽に視聴率を稼げる事なである。絶対君主のような金正恩の指示によって官僚が動くが、よく伝わらないこともある。断片的な命令もあろう。だから、何とも、ちぐはぐな結果が生まれるので我々は混乱する。この国の仕組みや歴史、人々の生活、そして軍事力、核兵器やロケットを生産する工業力などの実情は全く伝わってこない。北朝鮮はイスラム国のように西欧社会が発展させてきた民主主義などの政治形態とは全く異質で、歴史を反対の方向に回すような歴史的発展を続けてきた。金王朝という李氏朝鮮の再来を目指すようにも見える。この国は日本が統治していた当時の政治体制、大日本帝国、江戸時代と社会主義といった要素が重層的に重なり合っている。そこに科学技術とか、軍備、独裁政治などの現代には考えられないような統治機構があり、常識が通用しない。自分も北朝鮮の専門家ではない。一体誰がこの国のメカニズムが分かるのだろうか。あるいは私たちが知っておかなければならないのはどんなことか。これをマスコミは提示してもらいたい。
 自分の父は昔、戦前だが平壌にいた。多くの北朝鮮の人を見ていた。さらに、石炭の輸入を仕事としていた関係で、戦後北朝鮮の方々とお付き合いしていた。父の話では、北朝鮮の人は体格が良く、昔の日本の古武士のような人が多かった。優秀で、約束を裏切るのはどちらかというと韓国人で、北の人は信義に厚いという良い印象だったという。父が驚いたのは、当時帝国ホテルで使節団を御接待したら、とても喜んで、歌うやら、踊るやら、多いに盛り上がって、立食パーティーで出した宴会料理が綺麗にお皿だけになっていた。全て舐めるように平らげてしまったことに驚嘆した。ハングリーな精神、目標が与えられるとがむしゃらに達成しようとする情熱、研究熱心なこと、さらに質素という点から、これはまさに戦前の日本人だと思ったと語っていた。一人一人のパワーでみたら、北と南が戦端を開いたら多分、南からは脱落や裏切りが出て、南はいくら優秀な兵器を持っても叶わないのではないかと言っていた。テレビの報道を見ていてもその時の父の感想を越えた説明を聞いたことがない。要はこの国は一筋縄では行かない、したたかな国で、容易くは屈しない。拉致被害者救出交渉はよほど腰を据えてかからないと良い結果が出ないし、北朝鮮のチェチェ(主体)思想や、軍事情報、官僚機構の情報などを学ばないと見えてこない。いいかげんな報道では良い結果は出ない。マスコミももっと勉強しなければ真実が見えないということだ。都市伝説ではあるが、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母である早紀江さんは、李朝最後の王妃、李方子さんそっくりで、実は方子さんの長女だったのではないかという。そしてめぐみさんは李王朝の血を引くと言う事で、金正日にさらわれて、今は王族扱いとして、大事に金王朝の中で暮らしているということである。


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イスラム国の奇妙な台頭は21世紀の不条理となって世界の頭痛の種になるだろう。マスコミもその正確な実像を報道できない。自分も想像の域を出ないが、思う所を書いてみた。中東は遠い世界だが、何か起きるとすぐに石油や金融に影響が大きくでる。というより核戦争の危険もある。
  シリア、イラク北部の油田地帯でとんでもない事が起きている。キルキークなどの油田はクルド人の多く住む地域で、シーア派が多い。これらをスンニー派のテログループが乗っ取り、石油を密輸し、これを資金源に勢力を拡大している。これらを買う無法者は勿論中国人である。イスラム国ISISの台頭である。これはそもそも、アメリカに責任がある。アメリカはフセイン政権打破の為に、毒ガスなどの大量破壊兵器の存在をでっち上げ、イラクに侵攻した。フセインとアルカイダとの関係も疑っていた。これもアメリカの幻想だった。アメリカはオサマビンラディンを始末すれば良かったのだ。フセインもとんでもない、傍若無人な君主だった。しかし、イスラム国ほどではなかった。オバマは何を血迷ったのか、民主的な統治が出来ると思い込んだ。アメリカは第二次世界大戦後民主主義の導入で成功したのは日本くらいのものだ。日本は敗戦国であったが、戦前も民主主義の小さな炎が燃えていた国であった。とはいえ、何もアメリカのお陰だけで民主国家になったのではない。正確に言えば、官僚国家であるが民主国家の皮をかぶった迄である。
 アメリカのイラク侵攻後、アメリカは現地の兵士を養成するために大量の武器を提供した。また、フセイン時代の軍人なども逃亡し、彼らの兵器を隠匿した。そしてイラクには到底不釣り合いな民主主義を導入しようとしたが、大失敗。フセインに取って代わったのが、シーア派の無能なマリキ首相だった。こんなヤワナ人物ではテロリストの蠢く国の統治は無理なのに、アメリカに都合良く動くだけの人物、しかも、シーア派の利害を代表するしか考えない男に戦後政治をゆだねたのだ。その為に、スンニー派を中心とする前政権の連中や、テロリスト達が連携し、アフガニスタンのアルカイダの残党も引き込み、さらには、ヨーロッパの失業者迄取り込んだ大勢力に成長してしまった。彼らの兵器はアメリカの提供兵器と旧イラクの残留兵器でシリア、イラクの都市を攻略し始めたのだ。これから何が起きるのだろうか。おそらく、ロシアや中国がシリアのアサドを支援し、アサドはイスラム国を取り込む形で、イランの手先であるハマス、ベイルートのヒズポラ同様、反アメリカ暴力装置として、アルカイダをさらに悪辣にした集団にこれらを育て上げ、最終的にはイスラエルとの緊張を高めるだろう。このISISにはロシア人も500人以上が参加しており、将来ロシアへのテロリストになりかねないから、ロシアもある程度の協力をするだろう。

 一方イスラエルは、イスラム国を利用し、シリアを弱体化し、ヒズポラの弱体化を計る。シリアがISISを取り込もうとする動きと対照的だ。イスラエルは自らの安全の為に周りが焼け野原になる事をいとわない。しかし、それも何時かは自らの安全を脅かす厳しい状況をもたらすだろう。21世紀に入り、イスラエルはガザ侵攻などの小競り合いしか行なってこなかった。ISISとの戦いは彼らがイスラエルを攻撃してくるならば思うつぼである。映像で見る限り、航空機や大型兵器をもたない彼らはイスラエルの強大な戦力の前には太刀打ち出来ない。それでも、このテログループがイスラエルを攻めるならば、ある意味において最終決戦になるかもしれない。そして、最終的にイスラエルは核兵器を使うおそれもある。イスラエルという国は自分たちが飢え死にしそうになれば周りの家を燃やしてでも卵焼きを作るような連中ではないか。その間、アメリカも、ヨーロッパも自分の利権に関する範囲で、空爆とか海上封鎖などを行い、まるで、エボラ出血熱で封鎖中の中央アフリカの様にヨーロッパとアメリカの産軍複合体の養殖池のようになって、兵器と爆弾で彼らは稼ぎまくる。EUの金融危機も、アメリカの財政赤字も改善させてくれる。今年の末から来年は世界は好景気と株高に湧く。アメリカ、ヨーロパ、中郷やロシアの代理戦争の様相である。この二年間、レームダック化したオバマ大統領は外から手をこまねいたまま、アメリカ人の生命はテロ対策だけにして、軍事行動には出ないはずだ。だれも、アメリカで最低の不人気大老寮の為に命を捧げる軍人はいないからだ。最近の、中国に取り込まれようとするオバマを見ているとアメリカの中間選挙で見られる彼に対する失望が分かる気がする。要はあの民主党政権の要な結果しか無いのである。

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 赤サンゴを求めて、中国船が密漁に日本近海に集結している。網を使ってそこのサンゴを引き上げている。海の底はさぞかき混ぜられ、様々な環境破壊が行われていることだろう。中国のイナゴの大群のような他国への侵入は、過去においても歴史に残されている。19世紀末、中国人は大挙してアメリカに移民をはじめた。大陸大段鉄道の土木工事では多くの犠牲を払いながら低賃金で働かせた挙句、アメリカは黄禍論というアジア蔑視の政策で、アジア系の移民を制限し、市民権を与えないようにしてコントロールした。日本人もそのあおりを食らって、ハワイや西海岸から締め出され始めた。今回のサンゴ問題はそうした中国の貪欲な資源アサリという点ではこの十年間の現象である。中国の消費力の上昇から来ているのである。Webニュースによれば
世界自然遺産に指定されている小笠原諸島周辺の日本の排他的経済水域に赤サンゴを狙って中国漁船が押し寄せている。その数は2014年10月31日に212隻に膨れあがった、という。中国国内でサンゴの採取が禁止され、台湾周辺での採取が激減しているため日本近海がターゲットになったらしい。
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この程度のものは、日本の科学技術でそっくりの合成品が出来るだろう。日本でも、鼈甲などは貴重品だが、プラスチックで代替できるから、だれも無理して買わない。長崎の土産物屋さんで充分だ。
赤サンゴは世界で生息場所が限られる貴重な「宝石」として扱われ、非常に高価で取引される。中国の密漁船も一攫千金を狙って来ているようだが、いったいどれくらい高いのか。

「根が生えている状態」の赤サンゴはキロ当たり660万円
日本国内で赤サンゴを採るためには免許が必要で、採取の仕方や禁漁時期など各都道府県で独自の規制が設けられている。取引価格について高知県にある「日本珊瑚商工協同組合」に話を聞いてみたところ、セリは年に3回開かれ、05年ごろから徐々に高値になり05年と比べれば14年は10倍に高騰していると説明した。動くだけではなく、日本のサンゴ屋さんも価格が上がって大喜びなのだろうか。いや、日本ではそれほどマーケットが無いから買う人がいなくなって中国の価格高騰はいい迷惑なのだろう。
 中国は南アフリカではケープタウン周辺の海岸で、根こそぎアワビ(鮑 )を採取し、中華材料の干し鮑にして中国に持っていくものだから、絶滅の危機にさらされた。彼らは規制の網を逃れて密漁するから始末におえない。これはやはり政府間の交渉であり、中国サイドの規制を作ってコントロールしてもらう以外に方法はない。尖閣列島とは問題の質が違うのである。鮑の場合、南アフリカは特殊訓練をほどこした犬を使って、犬の嗅覚で片っ端から摘発し、密猟を防いだ。「アワビ犬」というわけである。
 こんなことを中国政府にクレームをつけたところで誠意ある回答は期待できない。日本は、先端的な科学技術を使って、赤サンゴと見かけが全く分からない製品を作って中国市場に安価な商品として放出し、彼らがばかばかしくて本物のサンゴは買わなくなれば、価格も下がり、誰もリスクをかけて日本近海まででかけなくなるということになる。政府はこれくらいの悪知恵があってもいいのではないか。南アフリカのアワビ犬に見習い、自己防衛する手もあるのではないだろうか。中国のイナゴの大群の対策は、日本人の知恵で解決できないのだろうか。

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 NHKニュースによると北朝鮮による拉致被害者らの調査について、北朝鮮側から調査の進ちょく状況などの説明を受けるため、日本と北朝鮮は29日中国の瀋陽で政府間の協議を行う。今回の協議について、北朝鮮側の代表を努めるソン・イルホ日朝国交正常化担当大使は27日、瀋陽で記者団に対し、「最初の調査結果を報告する場ではない」と述べ、調査の状況などについて日本と北朝鮮が互いに意見を交わすのが目的だとしています。ソン大使はこれに先立ち、一部メディアとのインタビューで、「日本と北朝鮮の政府間の合意では、一部分だけを優先せずに、すべての日本人に関する問題を同時並行的に調査すると約束した」と強調したうえで、最初の報告についても、「誠実に、客観的に、科学的に調査をしており、ありのままの結果を報告するしかない」と述べています。
また、北朝鮮の政府関係者はNHKの取材に対し、「調査の進ちょく状況はいつでも説明できる準備はできている」と述べており、北朝鮮側は調査を誠実に進めていると強調するものとみられます。
また、サンケイニュースによると
 北朝鮮による拉致被害者らの再調査の第1回報告時期が当初の予定から遅れる見通しとなった。19日に行われた外務省の説明でも、報告時期がいつになるかは不明確なまま。早期の被害者帰国を願いながらも、家族は焦らず、確実な報告を求めた。
 「調査を迅速に実施し、速やかに通報することを(北朝鮮に)求めていく」。拉致被害者家族と19日に面会した外務省の伊原純一アジア大洋州局長がそう繰り返したのに対し、本心では早期の報告を望んでいるはずの家族たちからは、「焦らないで」と確実な結果を求める声が相次いだという。
 面会に同席した拉致被害者の支援組織「救う会」の西岡力会長によると、説明の冒頭、伊原局長は日本側の照会に対し、18日に北朝鮮からの回答があったことを明らかにした。内容は「現在はまだ初期段階だ。現時点でこの段階を超える説明を行うことはできない」という回答だった。
 またも約束を実行しない北朝鮮に怒りを感じる家族たち。面会では「またいつもの北朝鮮に戻ったのか」「本当にイライラする」「悲しくなる」との声が家族から上がった。
 回答が遅れることで北朝鮮にいる被害者の苦しみはさらに続く。日本で待つ家族の高齢化も進んでおり、今年だけでも政府認定被害者の家族3人が亡くなった。1時間半近くに及んだ面会で、早く結果がほしいという気持ちはありながら何人もの家族が「焦らないで」「中途半端な結果にならないようにしてほしい」と訴えていたという。
 「どうすれば本当に被害者を助けられるのかを考えて発言していた」(西岡会長)。報告時期が今も不透明な中、家族は気持ちを押し殺しながら、北朝鮮との戦いを続けている。

 北朝鮮は拉致被害者の調査報告を延期した。やはり、そうだったのか。日本の外務省は北朝鮮との交渉が再開され、これまでの経済制裁や交渉が成功したかのごとき印象を与えたが、それは間違いだった。これには安部政権のポーズも入っている。とはいえ、かつての民主党政権では全く進展しなかったのだから、今のほうがましなのかもしれない。北朝鮮は、今回の調査を再び交渉の材料にして、日本から様々なメリットを引き出そうとしている。そもそも、国家的な事業として計画的に行なわれた拉致事業なのだから、被害者に関する調査などする必要は無い。北朝鮮国内で生活している彼らは厳格に管理されていないはずが無い。一般国民以上に記録され、監視されている。一体何を調査しようというのか。多分、資料はあり過ぎるほどだろう。どれを出せば嘘がばれないかを調べるのに時間がかかるのだろうか。いや、それよりも、何とか日本に高い代償を払わせたいのである。
 彼らと交渉するときに念頭に置かねばならないのは死生観である。彼らに取って、人の生き死にはまるで、方便のようなものであるということ。韓流ドラマではよく人が失踪する。冬ソナのヨン様そうだし、失踪した人間が別人になって登場する。そういえば、横田めぐみさんの子供とか、夫が出て来たりするが、どうも,怪しい。朝鮮半島ではそうした噓がよくあることで、連中は出鱈目を平気で利用すると言う事だ。だから、日本に平気で出鱈目な死亡報告とか、証明書を出して来たりする。他人の骨など平気なのだ。ところで、めぐみさんの遺骨はDNA鑑定で嘘と分かったようだが、焼いた骨のDNAは鑑定出来るとは知らなかった。

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マレーシア旅行記―カジノ体験

8月4日(月)から11日まで一週間のマレーシア剣道旅行となった。新発田市剣道連盟の松川教士七段に同行し、クアラルンプール剣道連盟の稽古と研修会に参加した。朝6時に新発田の家を発ち、新潟空港に向かう。新潟空港8時30分出発し、名古屋セントレア空港から新路線のアジアエアラインのクアラルンプール便で8時間の空路。名古屋を5時半に発ち、クアラルンプールに到着したのは夜中の12時であった。空港には夜中にもかかわらず、蔡(チュア)君と彼女のケティさん(インドネシア系)、ヤップさんが迎えに来てくれた。ホテルのあるミッドタウンまで1時間。ホテル・シティテルに到着したのは日本時間で2時になろうとしていた。
翌日5日はバトゥケーブとゲンッティンハイランドを見に行った。
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 バトゥケーブはヒンドゥーの寺院で、巨大な金色に輝くスカンダ神が入り口に立ち、270段の急な階段を登って寺院に入る。スカンダというのは軍神でたびの守り神だそうだ。インド人が多く、土産物店もインド人だが、参拝客は意外とヨーロッパ人が多い。観光団体が丁度来たのかもしれない。イタリア語が飛び交っていた。ヒンドゥーの寺院を見たのは初めてだ。階段の途中には猿がいて、抜け目無く餌を求めている。石灰岩の巨大な洞窟の中に寺院はある。インド人の感性というのはあまり見た目に拘らないのだろうか、衛生感覚は無いと言って良い。ゴミが寺院の横に積んであったり、掃き清められた日本の寺社とは大違いである。ヒンドゥー教というのは元は仏教なのだろうか、多神教であるらしいが、どうも興味がわかない。階段を下りたらヤップさん達が待っていた。ココナッツのジュースを飲んでみたが、あまり冷たくなかった。
 ゲンティンハイランドに向かった。車で約1時間。かなり高所にある。観光案内では1500m~2,000mあると書いてあるが、そんなに高いのか、行って見ると、かなり涼しい。大きな遊園地がある。そしてホテル群も霧の中から見えてくる。中にはカジノがある。一度カジノに行ってみたかった。ホテルに行くとレストラン街が中にあり、やたら黒ずくめの、目だけを出したムスリムの女性がいる。彼女たちはさすがに、厚着だから、暑い下界から逃れて高地でゆったりしたいのだろう。イスラム系は賭け事は禁止で、カジノの中は中国人が多い。かなり年配の人が大小とか、ブラックジャックの代の前に座って頑張っている。東京でもカジノを公認しようという動きだ。日本はギャンブル依存症大国なのだそうだ。パチンコ。競輪競馬、競艇と賭け事はすでにある。何でさらなるギャンブルが必要なのかと批判されるだろう。しかし、カジノは国際的には依存症対策や配当率、機器の標準化と規制など日本が遅れた部分を改善すると思われる。毒をもって毒を制す。これまでの放任状態を改善し、より進化した公営ギャンブルを育成するきっかけになる。自分はスロットマシーンをやってみたが、なかなか面白かった。4倍になったがそこで打ち止めた。
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ゲンツィンハイランドは高地なので霧で涼しい
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この手の真っ黒衣装のムスリムが専用の食事を出す食堂に集まる
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 このホテルにカジノがある
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ホテル前に停まっていたランボルギーニ
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 安倍政権は中国韓国との確執から逃れるように、他のアジア諸国やインド・トルコと連携を強めているようだ。しかし、日本は外交や国際的な問題において、相手の立場をもっと研究し、情報を取っていかねばならない。ASEANとの関係はそうした泥縄式の対抗措置のような結果になるのはよくない。中国は安倍首相の行動を批判している。ASEANには中国の影響力も強いのだから。今のアジアにおける政治的孤立、中国と韓国の反日連携に押されている現状が打開できていない原因が安倍首相の歴史認識の貧しさ、あるいは歴史修正主義的な姿勢にあることはむしろ、中国や韓国から見透かされていると見た方が良い。福田赳夫前首相の行動はさすがに見事であった福田ドクトリンというのがアジア諸国との関係を改善した。福田ドクトリンとはどんなものだったのか。(1)日本は軍事大国にならないとの決意のもと、東南アジア、ひいては世界の平和と繁栄に貢献していく。(2)東南アジア地域とのあいだで心と心の触れあう相互信頼関係の構築を目指す。(3)日本は対等な協力者として連帯と強靱性の強化に向けたASEANの自主努力に協力――。
 一見ふつうのことしか言っていないようにも思えるが、当時、東南アジアの国のあいだでは日本の経済的支配に対する反発が強まり、ASEANとの関係がすごく悪かった。このメッセージはそういう状況下で提唱されたもので、実際、ASEANはもちろん、世界中が福田ドクトリンを高く評価。マレーシアのマハティール首相は欧米ではなく日本に学ぶ形で自国の繁栄を築いた。シンガポールもそうだ。これは対米追随になりがちな日本の外交や国際交流に日本の自主性、独自性を発揮する方向を持つもので日本はここに隘路の打開を図るべきである。憲法第九条を蛇蝎のように嫌う面々はどう考えるのだろうか。

 1973年は戦後28年を経ていたが、世界史的には戦争が1945年に終わった事を考えると昨日の様なものである。確かに、日本は「最早戦後ではない」というスローガンを立てたが、戦場になった当時のアジア諸国にしてみればまったく通用しない論理であった。また、形は戦後賠償やODAであっても、日本企業のアジア諸国への対応は、自己中心的であったから懸念や反発を受けていた。そこで、アジア諸国への日本の立場を明確にし、アジアが戦場となった事への懺悔の気持ちを表す事が、日本に取っていかに大切な事かを思い起こさせる。それにひきかえ、安倍首相の終戦記念日の追悼文、広島長崎の弔辞などをみて、そうした戦争で日本が犯した様ざまな問題に対する発言がまったく見られないのは実に残念である。そして、今、ASEANとの関係が今後の日本を決めると行って良い。ASEANの本部はジャカルタだが、リーダーシップはマレーシアが大きな影響力を持っている。親日国家でもある。日本のアジア政策は中国、韓国は大切だが、マイナス面も多い。軸足は東南アジアで行くべきだ。
 かつて、日本企業はすでにそうした戦略で戦後活動してきた。この10年の中国の急成長に目を取られ、進出するのは自然のなりゆきだが、動機はあくまでも経済利害である。中国は日本に対しては信頼感が薄い。むしろ、ドイツやフランスに対する親近感が強い。あまり対抗意識を燃やす事は無い。ASEAN諸国も中国との貿易で潤っている。そしてその急成長ぶりに日本は乗った方が良い。中国や韓国との関係に対しては、あまり利ばかりを考えずに彼らの望むところを中心に「対応」する。特に、慰安婦問題や南京事件など、黙殺するくらいでいいのではないだろうか。日本の歴史修正主義的な動きを公的な立場が行うことの反発が今日の事態を招いている。もちろん言論での論争は自由である。

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マレーシアに行ってきました。マレーシアまでは約8時間、アジア航空で中部国際空港セントレアを4時30分に発ち、夜中の12時に到着した。ミッドバレーというクアラルンプールの郊外都市にあるホテルに宿を取った。その23階からの眺望。クアラルンプール(以降KL)は様々な近代建築が立ち並ぶ東南アジア一の大都市である。ペトロナスツインタワーはドバイのビルが出来る迄は世界一の高さを誇っていた。

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ペトロナスツインタワー
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次の日はゲンティンハイランドというKLから車で1時間ほどの山の上にあるリゾート施設に行った。ここはレジャー施設やホテルとカジノがあり、是非見に行きたかった。1500mもする山上にあり熱帯にも関わらず、涼しい。ラマダン明けで多くのイスラム教徒が家族連れで来ていた。彼らはカジノでは遊ばない。カジノはやたら中国系のマレーシア人、しかも、結構高齢者が多い。自分も20リンギットをスロットマシンで賭けてみたら、4倍になった。こりゃあ病み付きになりそうだとここで止めて昼飯を食べる事にした。鴨肉と焼きそばの皿を注文。これが実に美味い。
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カジノの入り口。中は撮影禁止である。イスラム教徒の中でも、アラビア系の真っ黒な衣装で目だけを出した女性が沢山おり、彼らは現地のマレー人より金回りも良さそうである。彼らはマレーシア人というよりアラブ人だ。ゲンティンは涼しいので暑い衣装の彼らはお好みなのだ。

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ホテルの前に駐車していたランボルギーニの前で撮影。フェラーリなどの高級車が時々高速を走っている。こんな車に乗るのはアラブ人くらいだろう。
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多民族国家マレーシア。マレー人、中国人、インド人、アラブ人が宗教の違いを乗り越えて、猛烈に発展している。都市国家シンガポールと比べると、国土の大きさと歴史文化がまったく違う。ここには国王がおり、マレーシア人を特権層とし、イスラム教を国教とする立憲君主制
である。前首相のマハティールがマレーシア人優遇策をとり、親中国政策と観光で経済を活性化した。独立時、ボルネオの北側半分を組み込んだため、産油国としての底力を持っている。ガソリン価格が安く、リッター40円ほどである。このあたりが実力の源泉である。これほどの多民族、多宗教国家が発展したのは見事である。資源、人種政策、情報管理と民主国家がタブーとしていることを敢て政策に組み込んだ所が成功の鍵かもしれない。多民族国家を治める秘訣として、多民族国家の紛争を治めるには全てが自由では無理なのではないだろうか。ちなみにマレーシアの人口は2924万 ‎(2012年)
シンガポール531.2万 ‎(2012年)ジャカルタ
960.8万 ‎(2010年)である。KLは180万人だが、緑が多くゆとりはまだまだある。
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ゲンティンはクアラルンプールの財閥で大きな山を所有し、ここにカジノを造った。最近出来たシンガポール、セントーサ島のカジノも所有している。1000mを超える山の上にある為に年中霧がかかる。少し下に行くと中国風の仏教寺院があり、上のカジノや遊園地と違い、静かな空間である。
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地獄から極楽に至るジオラマがあるが、中国風の生ナマしい悪趣味である。
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ゲンティンから、オランアスリー博物館に向かった。時間があまりなかったが、何とか閉館したばかりの所を入れてもらった。オランアスリ−はマレー半島の原住民であり、日本のアイヌのような先住民族として保護政策下にある。
ムスリムの住宅街を抜け、あまり豊かとは言えない地域のなかにあった。彼らは精霊信仰を持ち、吹き矢で獲物を捕ったり自然との共生を守って来た。
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オランアスリー博物館と展示
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オランアスリーの吹き矢道具コレクション
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