カテゴリ:国際政治( 210 )

    
1.イスラエルのガザ攻撃

 イスラエルの恐怖の綱渡りが始まった。イスラエルはガザ攻撃をアメリカの外交空白期を好機として狙っていた。以前からこの機を何らかの作戦に使う事と思っていた。狙いはハマスから更にイランであろう。イランの原子力施設も狙っているが自国民に対しても大義名分が必要でいきなりは無理だった。イランの革命防衛隊を挑発し、ハマスがレバノン辺りから報復的ゲリラ攻撃をするのを手ぐすね引いているだろう。当面はハマス対策だが、ハマスのロケットでの被害者になったユダヤ人は数人なのにガザではもう4百人以上の死者が出ている。当然攻撃に際してこの結果を予測の上に踏み切ったはずである。ターゲットを絞った空爆を行い、地上軍も進攻を開始した。イスラエルは予備役6700人を召集、これは全体15000人の45%にあたる。ガザ地区ならどれほどの兵員が必要だろうか。東京の山手線還内くらいのところに140万人が住んでいる。ハマス幹部を狙っており、ハマス内部にモサドに内通した者がいるということで、パレスチナ側も一枚岩ではない。この兵力で制圧できるだろうし、残りはレバノンに集中するだろう。しかし、ハマス側も今後市街戦に持ち込んで、イスラエル兵を数人捕虜にすればイスラエルはレバノンの二の舞になるだろう。そして、そのためにレバノンを要塞化しているという。この進攻は終結まで時間がかかり、多くの市民が犠牲になるだろう。一方、シリアやヨルダンが参戦するとは考えにくい。ハマスはイランの原理主義の先兵先であり、また、アラブではない。もともと、イランはアラブの信頼は薄い。全面戦争の構えに入りつつあるイスラエルは勝算があるからやっている事だろう。ユダヤ人の中には今回の金融不況によりダメージを受けている者も多いし、オバマ政権にはユダヤ人が多数いる。停戦を口にはしても制裁は無いし軍事行動をがなければイスラエルはやりたい放題だろう。イスラエルはフランスやドイツに対してはホロコーストの被害者の立場をフルに使ってきた。この手も最近は賞味期限切れだが、しばらくはその立場で御せるだろう。ヨーロッパは不況対策には他国の戦争大歓迎だから内心ほくそ笑んでるはず。ハマス支援のためイランが罠にハマるかだ。ガザの悲劇に世界がどう出るかも問題だが今やアラブもヨーロッパも経済問題で余裕が無い。ここで鍵となるのはイランの出方だ。とはいえ、アメリカと和解出来ない。だからヨーロッパに石油を売るしかないのだが、不況で需要が減退しているのが弱みとなる。イランは直接対決したくないからこそハマスを使っている。だから、イスラエルが各施設を空爆しても何も出来ないだろう。06年のレバノン攻撃の失敗を回復するつもりだろう。きわどい賭けに出たイスラエルはこれを機にレバノンまで一気に制圧できるとは考えていない。しかし、ヒズポラの出方次第ではその選択肢も考えているはずである。イスラエル外相との会談でサルコジの笑顔が印象的。フランスは停戦提案拒否されたのに嬉しさいっぱい。ガザではロシアも手が出ない。
 イランがそこで何処を頼りにするかだ。多分、ロシアにも助けを求めるだろう。バクー油田のあるアゼルバイジャンはイランのハメネイの故郷だ。アメリカとイギリスはグルジアのパイプラインとNATOの維持が重要事項だが、イランの核を制圧する事の方が優先度が高い。軍事的にはアフガニスタンに兵力を割かねばならず手がでない。アメリカの暴力団化したイスラエルの狙いはあくまでイランの核。これはアメリカにもありがたい話である。ガザを攻めた後はイランの出方次第で、さらにタイミングを待つだろう。市民が何人犠牲になろうとこれはイスラエルの生存のための戦いであり、イスラエルのなりふり構わぬ軍事行動は過去において成功している。そもそもイスラエルの存在そのものがパレスチナにおいて派理不尽なのだから、なりふり構わない事が大事なのだ。ガザで手を引いてもハマスに対する制圧は大成功すればイスラエル国内の大義名分は立つ。イランが下手に出れば核施設も片付くという読みだろう。ロシアとアメリカの関係がグルジアに対するあたりでグチャグチャになってもだんまりだ。ユダヤ人らしいが、これがもとで西アジアがハルマゲドンになるかもしれないのだが。イスラエルにとっては生存のためには何でもやる事が正義である。

2.コーカサス諸国と大国の思惑
 昨年8月北京五輪中グルジアの南オセチア自治州にグルジア軍が侵攻するとロシアがこれを攻撃、選挙する事態となった。その時、アメリカがグルジアに軍事顧問団を多数派遣していた事を知った。また、大統領選挙中でオバマ陣営もバイデン氏を送り、マケインも婦人が訪問している。次期政権にとってもグルジアは重要なアメリカの布石である。その理由はコーカサスの地勢的な状況と宗教、その民族の歴史が複雑に絡まり、一言では理解できない。しかし、風が吹けば桶屋が儲かる式の連鎖が起きるところでもある。コーカサスはバルカン諸国のように他民族、他言語、多文化の複雑な地域であり、紛争の火種が多い。
 ロシアはチェチェンでは手段を選ばない強硬な軍事行動を行った。その報復が北オセチアの小学校占拠テロ事件である。オセチアはこのエリアでは突出した親露である。グルジア内のオセチア人の保護はかつてのソビエト連邦の盟主であるロシアの面子にかかわるところなのである。
 コーカサスはヨーロッパにとり、魅力的な地域である。かつて、ヒットラーはこのコーカサスを押さえ、バクー油田を取りたいがためにモスクワ攻略を目指すドイツ国防軍参謀本部と対立し、モスクワ攻略中に兵力を分散させ、スターリングラードで大敗した。ウクライナはソビエトロシアの圧政との雨氷政策の失敗により多くの犠牲者を出した。しかし、地勢的に、又経済的にもロシアから離れる事は出来ない。グルジアはスターリンの故郷であり、また、ゴルバチョフの右腕となった外相シュワルナーゼを生んだ地でもある。それがソビエト崩壊後歴史的転換—19世紀に戻ったような形になったことになる。
 今や、グルジアもウクライナも独立し、NATOやアメリカに接近している。ウクライナのユシチェンコ大統領の就任当初は、ロシアよりもEU(欧州連合)諸国との関係を強化することを目指していた。同様の立場を取るグルジア・アゼルバイジャン・モルドヴァとともにGUAM(4カ国の頭文字)と呼ばれる連合を結成し、また、同国自身が将来的にはEUへの加盟をさせようとしているとも伝えられる。しかし、この地域はロシアとの経済関係を失うこともできず、西側にとっては安定した関係ではない。ロシアは石油と天然ガスでEUのエネルギーの20%を供給していることを武器にイニシアチブを取る事が出来る。今やlこの利益無ければロシアも成り立たないのだが、恫喝の材料となっている。一方、グルジアはオセチアに対するロシアの影響を恐れ、ロシアに対して敵対的でもある。また、ブリテイッシュペトロリアム(BP)のパイプラインが冷戦後通っている。EUのエネルギー拠点である。その北にはチェチェンがあり、ロシアの頭痛の種でもある。そこにアメリカが楔を打ちつつある。しかし、アメリカにとってはこの地はあまりにも遠く、地理的に孤立している。戦略的価値がなければベトナム戦争時のラオス・カンボジャのような目に遭う事も予想される。
今回のサーカシュビリ大統領の南オセチア進攻は軽卒な印象を拭えないが、この事態を世界に知らしめ、被害者的な印象を与えたことに狙いがあるのだろう。ヨーロッパにとってはその南に位置するアルメニアがイスラム諸国に対する北の防波堤となりうる。アルメニアはかつてトルコから100万人と言われるジェノサイドに遭っている。アルメニアという国は産業的には大したものはないが、昔からコーカサス交易の要として優れた商人を生み、ユダヤ人のように世界中にネットワークがある。アメリカにもアルメニアのロビーが議会に影響を与えている。また、フランスにも30万人が住み、アルメニア教会はキリスト教の一派としてカトリックからも承認されている。1915年のトルコのアルメニア人絶滅計画を認めようとしないことがトルコのEU加入の障害になっている。トルコはEUに加盟したいが、その宗教やヨーロッパとの歴史的関係、また、アラブとの関係からEUの警戒感が強い。とはいえ、昔からロシアに対立してきたことからNATOに加盟し、アフガニスタンには派兵している。
 オバマ政権の政策目標はイラク撤退とアフガニスタンにおける対タリバン戦勝利である。またイラク国境のクルド人問題も抱えている。そこで、重要なのがトルコ、アルメニア、グルジアを親米にすることが対イラン戦に対しては必要であり、トルコをEU側につけてしまってはアメリカのイラン包囲網の弱点となる。アメリカに取ってイラクへのアメリカの覇権を維持するためにも、トルコは重要であり、今日も軍事基地となっている。一方、イランはアゼルバイジャンのロシアの利権を後押しすることによってアメリカに対抗できるだろう。バクー油田を抱える産油国アゼルバイジャンは隣国アルメニアとナゴルノカラバフ紛争を抱えており、また、イランの宗教指導者の故郷でもあるから結びつきやすいのである。アメリカに取ってはイランに勝利する事は逆にこのアゼルバイジャンも味方につけ、その豊富な油田の利権を得る事を夢見ているかもしれない。アメリカはナチスドイツやロシアのような軍事的侵略を露骨にする国とは思わなかったが、米西戦争やインデアンとの抗争など武力による侵略も過去には行っているから、帝国主義的傾向も今なお持っているだろう。
 昔、ローマ帝国がオクタビアヌスを皇帝とした時、絶頂期にはいるが、その時彼が行った事は60の軍団を半分にする軍縮を行った。退役軍人の年金基金に彼の財産も
提供したほど貢献した。そして帝国の行動範囲を定め、軍事行動に限界を儲けた事が
おおきな繁栄につながったといわれる。アメリカは可能な限り一定以上の軍事的行動は抑制し、国家の財務体質の改善や社会的格差是正のための社会投資に資源を集中する事が新しい未来を築く事に気付いてほしい。

 3.アメリカの金融危機と世界
 アメリカの金融資本主義は崩壊し、新たな金融世界秩序が生まれようとしている。アメリカ中心の世界秩序は終わりつつある。膨大なアメリカの金融資本は必ずしもアメリカ合衆国から飛び出し、世界を動き回っているという。今回の世界同時不況はドルの基軸通貨としての力を減退させ続け、ユーロの力は拡大する。しかし、ドルが基軸通貨としての価値を失うまでに無力になるかどうかはアフガニスタンにおける軍事行動が成功するかどうかである。長引く軍事支出は国家体力を減退させる。アメリカのイランやアゼルバイジャンにおける石油利権を求めなくとも、自国の資源と省エネ技術革新で成り立つ構造にオバマ政権が変革できる事が世界平和の基盤となるであろう。
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 イスラエルと日本は石油資源を供給するアラブ諸国と比べ、地理的にも意識的にも距離があり、又、報道も断片的である。イスラエルはユダヤ人にとって密接な国であり、特に、アメリカの金融、マスコミ、映画には大きな力を持っている。イスラエルは国際政治、金融の動きを左右する隠然たる勢力を持つと同時にアラブ諸国との対立関係にあることを考えると、我が国が影響の大きな中東情勢との関連からも常に注目しておかなければならない。また、イスラエルはその国家存亡の圧力を常時周辺国から受け、緊張関係にあるため、極めて現実的な外交と情勢分析を行っている。従って、我が国のような、国境問題の無い国の国際感覚とはレベルの違う精度の高い情報を持っている。国際政治を見る場合、彼らの常識と我々とは前提が違うにせよ、我が国の現実を分析するうえでも参考になる事が多い。かつてイザヤベンダサン(山本七平)がユダヤ人の常識と日本を比較して話題なった。文化の違いが生む驚きと「平和国家」ボケした日本人に大きな反響を生んだ名著であったが、その後イスラエルについては事情も変化し、ロシアや中東、エチオピアなどからも移民が進み、ユダヤ人というヨーロッパ中心の観点から変化しつつある。国際政治の中で知らなかったでは済まされない事柄も多い。その場合、日本のマスコミ報道や日本の常識と自分の頭では分からなくなってしまう事柄について整理してみたい。

パレスチナ問題のQ&Aとしては以下の22項目を選択する

1.何故イスラエルはパレスチナ自治区を攻撃するのか
2.何故イスラエル人は既にパレスチナ難民地区に入植するのか
3.イスラエルの国民はパレスチナ人を無差別に攻撃する事を容認するの 
 だろうか
4.今のイスラエルにいるユダヤ人というのはどんな人々か
5.イスラエルはこれから世界と協調していけるか
6.世界の平和にとってイスラエルはどんな役割を果せるか
7.イスラム諸国はイスラエルに対してどのような対応をするか
8.イランはイスラエルと戦争する可能性があるか
9.アメリカとイスラエルとはどのような関係か
10.パレスチナ暫定自治政府は今どうなっているのか
11.日本はイスラエルとどのように関わっているか
12.パレスチナの平和に日本は貢献できるか
13.ハマスとイラン
14 ヒズポラとシリア
15 パレスチナ暫定政府
16 イスラエルの政党
17 分離壁
18 ヨルダンにとってのパレスチナ問題
19 イスラエルの情報組織 モサド、アマン、シモンベト
20 イスラエルの外交
21 ガザとは
22 ヨルダン川西岸では何が起きているのか
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第4次中東戦争の英雄であったシャロンはその後、国防大臣になり、リクードから首相になった。彼の強硬なパレスチナ政策の方針は次の首相オルメルトにも引き継がれ、08年末からの大規模なガザ攻撃が行われた。しかし、今年ネタニアフになって以来、アメリカの民主党政権オバマ大統領の外交との擦り合わせ(パレスチナ人国家を認める条件の提示)から、極端な動きは無くなっている。しかし、イスラエル市民からシャロンの政策である次のことは歓迎される民衆感覚となっている。その要点は広河隆一著「パレスチナ(岩波文庫)」によると次のとおりである。

 ①パレスチナのテロリストの基盤をつぶす
 ②パレスチナ人を屈服させて許しを乞わせる
 ③できればパレスチナ人をヨルダンに追放する
 ④パレスチナの指導者をイスラエルの傀儡化

しかし、悪意に満ちたパレスチナ人攻撃と差別は国際社会にとって違和感とイスラエルに対する抗議を生んでいる。また、パレスチナ人の抵抗活動—自爆テロとインティファーダは今は治まっているがが、今後彼らが追いつめられるに従って再燃するに違いない。
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1.戦後教育で何が変化したか

 最近のわが国の行き詰まりぶりは戦後教育の結果である。大戦後、松下、ソニー、ホンダなど、我が国の産業は戦争中の猛烈なもの作りへの情熱と鍛え抜かれた職人魂によって導かれた。そのリーダー達は戦前の教育におけるエリート達ではない。戦後の高度成長を支えた経営者達はむしろ戦前教育の落ちこぼれだった人々が沢山いた。近年の創造的な経営者達も、必ずしも学校秀才ではないことが多い。現代において世界、あるいは社会で求められる人材は、新しい壁を破る知恵を持った人々である。そうした人材の厚みがこれからの世界的な競争力の決定的な要素となる。我が国においてこうした人材の層が極めて薄いことはこの難局においては致命的だ。確かに我が国の教育はその内容は大きく変化し、民主教育、無宗教、無道徳、権利意識の植え付けにおいて成功した。しかし、その方法論において殆ど変わっていない。むしろ、統制的、詰め込み、効率性、競争力を強化することが評価される。開成や灘などのエリート校はそうしたことを難なくこなす天才達の集団であり、学校教師と父兄のあこがれである。

2.学校教育の限界と家庭

 自分自身、何でこう思考力が無いかと無念に思う。日本は明治維新以来、昭和20年まで、富国強兵、西欧の軍事的脅威に対抗する事が国是であった。教育もその役割を担っていた。とにかく、いかに要領よく、大量の情報を詰め込み、テストに成功するかが、教育の目標であった。この目的に向けた頭の使い方は世界有数ではないだろうか。ただし、これは日本人だけに通用する能力である。日本の教育では個人の想像力とか、正義を貫く強い意志とかは問題にならなかった。特に義務教育ではむしろ団体への帰属意識とか、軍隊的な統制に従順であることが要求されて来た。むしろ、価値観とか、宗教観、想像力、歴史観、技術的な能力などは家庭で培われる。現在でも卓球の愛ちゃん、ゴルフの石川遼が象徴である。我々の親達の代まで価値観、生活観が戦前の痕跡を残していた。石原知事が何故あのような古くさい価値観を抱いているのか、差別的言動はこのあたりに根がある。海軍軍人の父親の影響である。だから、彼の子供達は我々より上の世代にはすこぶる評判が良い。立派な親の教育のお陰で国会議員にも俳優にもなれるのだ。とはいえ、一般の庶民の方が戦争体験により平和を強く望み、家父長的家族関係、地域の帰属意識、女性の権利能力の尊重、人権感覚などからは早く脱却し、大きな変化を見せている。親の感覚が子供に反映することは今日も同じだ。特に小学校から中学校までは顕著である。我々は詰め込む教育方法と統制的な世界に順応してきた。東京大学を頂点とする偏差値の高い学校の生徒はその傾向が強い。田中康夫などは例外だろう。

3.新しい時代を築く人材は生まれるか
 
 自分で考え、判断し、行動する、独立心ある自由な個人というのは日本では育ちにくい。特に、企業や官庁等ではそうした能力のある人は生きていけない。時たま、運良く競争に勝ち抜いて突出した人材が真の大物になるが、極めて稀だ。海外でも教育には統制とか積め込みは行われる。しかし、それはあくまでも、教師の権威とか、必要なものに限られる。ヘルマンヘッセの「車輪の下」にある世界も19世紀には存在した。アメリカのアランブルーム(シカゴ大学教授)のような右派教養人は日本の方法を賞賛するかもしれない。でも、彼の考え方は独善的で、人種差別を容認し、歪曲したデータによるもので、一部の集団の中でしか共感を得ない。かつてのベストセラー「アメリカンマインドの終焉」を読む人はもういない。今のアメリカで最も成果を上げている学校評価の高得点校は皮肉にもウエストポイント士官学校である。こんなことだから、今やアメリカも行き詰っている。規則に従順である事は学校当局から歓迎される生徒の「徳」であることは同じだ。しかし、日本の場合は全員が右向け右だから恐ろしいくらいに徹底している。

4.今般の選挙で見る日本人 
 今回の選挙についてはマニュフェストがポイントである。然らば、これらを良く読んで自分の政治信条で投票した人がどれだけいるかと思う。全体の1割いるだろうか。今回の選挙にかかわらず、自分が誰を支持したかを他人に語る人は少ない。これは判断基準について語るべきものが無いからであって、政治的迫害を恐れてではない。 
 マニフェストを読んでみれば民主党にも、自民党にも入れる気にはならない。裏付や説得力に欠けるからだ。今回の民主党300超議席獲得は反自民感覚の雪崩現象と言える。今の日本人も第二次大戦のときの日本人も周りの空気になびいて動いた点では同じだ。その根源が受けた教育の結果である。この物を考えない習慣は学校教育で身に付いたものだ。確かに、自分は与えられた材料、テキストや課題を真面目に他人よりこなしてきた。政治家には医師や弁護士等優れた知識人は必要だし、膨大な情報を処理する力量は必須である。経済人等も自分よりそうした事について優れた人は多いが、彼らも自分同様創に造的思考力が、さらに行動においても貧弱なものだ。常に周囲を意識し、与えられたノルマとか資料をこなす事を学校教育や職場でも精一杯やった結果だ。会社を離れてみれば皆ぬけがらのようにボンヤリしたオッサンなのである。イタリアの北側にサンマリノという小国がある。独立国で、200年以上平和である。その国の主要産業は観光とか、土産物、切手である。その国の人々は高齢者が幸せそうだ。若者はサッカーが好きだが、何となく老人ホームの中にいる感じがする。我が国が、国中そのような国でいられるならば別だが。スイスはサンマリノを大型にしたような国だ。第三の男で主人公に追われる悪役男ハリーがプラター遊園地のゴンドラの中でつぶやく。「ボルジア家の下で陰謀やテロが横行したが、多くの芸術家が誕生した。スイスは愛の国だが、500年の民主主義と平和は何を生んだ?鳩時計が精一杯だ」これは演じたオーソンウエルズの創作名台詞だそうだ。
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イスラエルの存在に対して、パレスチナ国家設置と難民帰還はアラブの大義としてイラクやイランのイスラエルの攻撃理由となってきた。しかし、このアラブの大儀なるものはそもそも、かなりいい加減な歴史的経緯を持っている事を日本の報道は書かない。今日ではイラクのフセイン政権崩壊後死語になりつつあるのだが。イランは本来イスラエルと戦う理由がなく、閣僚に親イスラエルである事が分かって解任された奴がいたくらいだ。アフマディネジャドの過激な論調は国内の不満をそらすためだ。そもそもアラブの大儀なるものの正体は第一次中東戦争ーイスラエル独立戦争の真実において最近明らかになっている。ベングリオンの日記が公開された。ヨルダンのアブドゥーラ国王はシリアを自分のものにしようとイスラエルを巻き込んだ。ヨルダン川西岸含めトランスヨルダンはベングリオンと分割する話がついていてパレスチナ人の運命は決まっていた。イギリスの良い子だったヨルダンの覇権を防ぐためアラブ諸国はイスラエルを攻撃した。確かに映画アラビアのロレンスでもイギリス軍アレンビー将軍とファイサルは一緒にダマスカスに行って仲が良さそうだった。ヨルダンはイスラエルにシリアを攻撃させて、そのどさくさにシリアのイスラエルからの防衛という目的でダマスカスを支配しようとした。これはイスラエルに手を焼いていたイギリスの思惑に一致した。イギリスの中東間接統治に繋がってしまうとアラブ諸国は恐れていた。ヨルダンがシリアを諦めればアラブはやる気がない。第一次中東戦争はイスラエルを海に追い落す戦いではなかった。所詮これはアラブ諸国の王侯達の勢力争いでそこをイスラエルが善戦したため何も手を出せなくなったアラブの犬の遠吠えがアラブの大儀なるもの。はじめからパレスチナ人なんか目じゃない。彼らは今ではイスラエルのゴミ拾いかポンコツ自動車の修理でもやってりゃいいと思ってる。これがアラブの本音。「放火が実は火事場泥棒目的」というのは第二次中東戦争(スエズ動乱)でもイスラエルが使った。あの辺では一般的のようだ。イスラムも「商人の論理」だからね。シリアの動きとか…。独立戦争時、開戦の4日前、アンマンでアブドゥーラ国王とユダヤ機関(創建イスラエル政府)を代表して秘密裏に「独立戦争」の落としどころきを交渉していたのは「初代鉄の女」ゴルダ・メイア。国家独立を急いでくれるな」とのヨルダン国王の要請に対し「2000年待ちました。急いでるですって?」と一蹴した。日本人の理解する「アラブの大義」の胡散臭さは次のブログがよく表している。http://blog.goo.ne.jp/mugi411/e/dc9f3e95edd71f668722e90cd63c9054 ここの末尾のリンク「関連記事 パレスチナ」にも出てくるが、「ブラック・セプテンバー(黒い九月)」事件がそのヨルダンのパレスチナ人に対する本音の典型的な回答。それが「ミュンヘン」事件に連なり、ゴルダ・メイアがテロの下手人たちに対する報復「神の怒り作戦=Operarion Wrath of God」を発令することになるのは映画「ミュンヘン」で描かれた。

民主党はその外交政策でパレスチナに対する支援をうたうが、こうした歴史的経緯をどこまで学んでいるやら。アラブの本音を良くつかんだ上で外交やらなければ世界は渡れない。

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 善きサマリア人として新約聖書にも登場して来る彼らはユダヤ人からは迫害されており、当時ユダヤ人と激しく対立していた。中にはキリスト教に改宗したものもいた。行き倒れた旅人に水を与えるサマリア人は律法主義のユダヤ教レビ人より神の恩寵豊かとイエスは説いた。現代も彼らは独特の生活を守って迫害を受けつつ生きてきたが、700人ほどに減った少数派。サマリア人は紀元前722年アッシリアにイスラエル北王国が滅ぼされてバビロン捕囚となったときイスラエルを去らずにアッシリア人と混血したグループであり、ユダヤ人からはイスラエルの血を汚したと迫害された。しかし小生の知るところでは今日もイスラエルのナプルスに住み、原始的なユダヤ教徒の宗教生活を続けている。ユダヤ教というのは母親の教育で継承されるから、アッシリアの宗教と一時は妥協したが、結局彼らは古代ユダヤ教を守ったのである。特に旧約聖書成立前の方式である全てを暗唱する方式を今も行っている事は注目すべき事である。旧約聖書が教典として成立したのは紀元前4世紀、それまでは暗唱によって継承されていた。
 サマリア人は今なおモーセ五書を暗唱できる事が元服の条件になるが、こうした厳しい宗教的慣習が現在彼らの繁栄を妨げている。そんな事を強要する家族には当然ながら嫁が来ない。旧約聖書ができる前はユダヤ人は特定の一族が暗唱して神の教えを継承していた。昔の宗教的継承はそのような超人的努力によってなされてきた。イスラム教ームスリムも当初はそのように神の言葉を伝えられた。あのコーランの美しい朗読によって。これは誰にでも出来る事ではない。ジハードによる戦争続きであまりに暗唱者が戦死するのでコーランをアラビア語で記した。アフガニスタンのタリバン神学校ではコーランを暗唱している姿が報道されたのを見た。サマリア人に話は戻るが、そのような民族が今もヨルダン川西岸からシリアにいる事は驚きであり、かつてはローマに滅ぼされたユダヤが離散、ディアスポラになった時も多くがパレスチナに残っていたと考えるのが自然だ。今後DNA検査を考古学に活用する技術の進歩で彼らこそ古代ユダヤ人のいきた化石として認識される時が来るだろう。
 一方、シオニズムを信奉してパレスチナに移住して来たユダヤ人(アシュケナージウム)の起源は最近の研究では奇妙な経緯を持っていることが分かって来た。第二次大戦前の1650万人というユダヤ人の90%がアシュケナジウムであった。例の南ロシア起源という説。これはパレスチナ人側のシオニズムを攻撃する論拠となっている。このような説を相手にする暇はないと、イスラエルからは沈黙されてるがその道では有力な説である。ヒトラーはヨーロッパのアシュケナージムをユダヤ人と勘違いして大殺戮したのだ。ユダヤ教を信じないユダヤ人も多くが犠牲となった。ユダヤ人も自分たちが南ロシア人である事を知らないでシオンの地を目指した。本当のモーセの子孫は今のパレスチナ人だ。今でもサマリア人がシリアに残っていることを考えるとローマ帝国にバラされた離散ユダヤ人はエリートたちで民衆は逃げる手もなくパレスチナに大多数は残ったことは想像に難くない。いくらイスラエルの神殿がローマに破壊されても遠い外国に逃げた人は地位のある要人か、移住する力のある人で、当時の多くの庶民、特に農民は土地を捨てて外国まで逃ない。
 DNA解析が考古学の必須技術になりつつある。前にも言ったがアブラハムはクルド人らしい。まあ今のイスラエルにはどうのこうの言っても始まらないが、実は結構気になってる事らしくあたらぬ神に祟りなしの扱い。要は今の大多数のユダヤ人は「モーゼに率いられてエジプトを出たユダヤの民」の末裔ではないのだ。今の彼らは約束の地ではないことになる。大部分は、ユダヤ教に国ごと改宗したタタール系民族で、南ロシアに七世紀から十世紀にかけて周辺諸民族を帝国支配下に置いていたカザール(英語で「Khazar」、ハザルとも記す)王国起源という説が有力なのである。彼らが南ロシアからヨーロッパに移住していったのである。ユダヤ人の中にはアフリカ経由でスペインに渡ったセファルデイという分類の系統もいるが、多分彼らの方が民族的には古代ユダヤ人に近い。
今のパレスチナ人はイスラエルの紅毛碧眼のユダヤ人よりはるかに本来的ユダヤ人だという事だ。この現実は現代イスラエル建国において困ったことだから、イスラエルは何としてでも無視しようとする。

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Time for an Israeli Strike? 
Iranian President Mahmoud Ahmadinejad is the guy who is lack of international knowledge and common sense . He seems to makes efforts to keep power in his country with Islamic Revolutionary Guard Corps against peoples hope. It is true that he does not evaluate democratic system but not foolish enough to attack Israel directly neglecting assist of US power. Iran is developing nuclear weapons against threat of Israel, Iraq will resist Israel’s threat which is backed by the U.S..Iran opposes. Israel should choose efforts of negotiation besides military attack and declare to abolish own n-weapons .
Hezbollah and Hamas are backed up by Iran which behaves as a leader of the middle East aiming at keeping domestic power. I think Iraian does not want warfare with Israel and the U.S. pretending to deny Israel as propaganda, but we should protect terrorizm using nuclear power. Once Iran develop produce nuclear weapons, the military balance of Israel and Islamic countries would go out of order, but do they attack Israel?
Israel and the U.S. are worried that terrorist groups may use it. It is the big risk, but there are no ways to solve terrorism and to abolish nuclear weapons at once. We should solve the questions in different ways.
Israel had attacked nuclear facilities in Iraq and Syria successfully. Can Israel succeed in destroying Iranian facilities as well as past without diplomatic efforts? If Israel attack Iranian nuclear facilities using GBU-28 banker buster , they could not destroy all of them which are built defensive against air raid and located decentralized in more than hundred places . Iranian tactics are more complex and ingenious than Arab’s. Iran is assisted by North Korea.
We should seek the political efforts not to surrender.The only way to stop to develop n- weapons is opposition of the world through new international unities besides U.N. The third party is important in this case . They will submit to international call. Japan should be aggressive to establish it.
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Naoshima Masayuki DPJ (chairman of investigation committee for policy making) reported a view to oppose LDP’s policy of the anti-piracy mission. (http://www.dpj.or.jp/news/?num=15455)
1. DPJ said opinion as opposition party
He said it is urgent to guard ships off the coast of Somalia but we cannot violate Japan’s post-WWⅡ pacifist constitution tightly restricts its military. Previously, the Japanese force was only allowed to escort Japanese vessels, or those with Japanese cargoes or crews, and use weapons only for self-defence. Anti Pairacy mission is the role of Japan Coast Guard. DPJ understand the importance and necessity of the escorting ships off the coast of Somalia where Pirates have attacked shipping in what is one of the world's busiest sea lanes, capturing vessels and crews to hold for ransom. It is difficult to find difference pirate's boats and fishing boat. We can find pirates when they attack ships using guns. What is the role of the MSDF with their 2 ships , the Akebono and the Tokiwa in the anti-piracy mission? Can they use cannons, missiles against unknown ships or pirates using machineguns and RPG? Do they have discussed internationally to make co-operation? DPJ decided to send the Self-Defense Forces without answering the question.

2. My opinion
In 2001 Dec.24th Japan coast guard sank North Korean spy ship with 20mm machine-gun, now JCG can use 30mm. I think our equipment is affordable enough to carry out the mission. I think MSDF aim at the training two ships using P3C for the team play with foreign navy. P3C is very useful now. I believe MSDF is doing good jobs there,but there are various plans for corporations. I cannot understand the decision, sending MSDF is the only plan. In my opinion Mr,Aso who has low popularity , poor reliability, sometimes make mistakes ,but has always decided important political matters easily without both discussion and consensus with people in democratic way. He always get his ideas,make plans with his follower ,hangers -on in a hotel bar. This is quite the same way in 1941 when Japan began war.
At that time poor leadership of Tojo ,who respected Hitler,could not prevent it against military fascism group and made mistakes in military strategy.

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鳩山民主党党首は、ニューヨークタイムズに自説を投稿した。イラク戦争は間違、世界の外交は多極化するという内容で、アメリカ人に取っては不快な内容でもある。友愛という抽象的な概念は、一方的でアメリカ人には勝手な日本人の言い分としか受け止められないであろう。彼の狙いは、選挙後の日米関係にあり、ロシアやヨーロッパに対して、アメリカとの関係をこれまでの不即不離の関係から、相対的な関係に移行する事を宣言したようなものだろう。この記事に対するアメリカの冷ややかな反応を期待しているのかもしれない。そこで、かつての祖父の日ソ交渉のように、ロシアの対日政策の変化を期待しているのかもしれない。とすると、これは恐るべき姿勢の変化であり、第二次大戦以降初めての日本の与党の政策変更となる。本当に彼は自覚した上での話なのか。もしそうでなければ、民主党、そして鳩山党首はとんでもない外交音痴だということだ。
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イラン、イラク、アフガニスタン、イスラエル、コーカサスと冷戦構造終焉後、大きな変化を余儀なくされた。アメリカの石油戦略と覇権、ロシアの後退と民族対立と、21世紀の動乱の目玉となる情勢である。昨年末のイスラエルガザ攻撃、グルジアの北オセチア紛争、米軍のイラク撤退からアフガニスタン増派、パキスタンの北部での戦闘など、この地域は不安定度と混乱を増している。6月にはイランの大統領選挙後の混乱とアフガニスタンでのテロ下での選挙等波乱は続いている。このことは日本とどんな関係があるのだろうか。昨年の石油騒動も忘れかけた今日、1974年の第4次中東戦争でのオイルショック混乱から、全てつながっているこれらの地域情勢を学びたい。アメリカのオバマ大統領から遡って、ブッシュ、クリントン、ブッシュ、レーガンと何を残して来たのだろうか。
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