韓国のTHAAD配備に中国が反発する理由

1.THAAD

韓国に配備されたTHAADミサイルに中国が反発した。中国のレーダー網が丸見えになり、 中国のミサイルを意識したアメリカの策略であると中国は批判し、さらに観光客の遮断や経済制裁を韓国に行っており、韓国経済には打撃である。北のミサイルに備えたものなのに妙な因縁をつけたものだという印象がある。しかし、よく考えてみると別の事情が浮かんでくる。何故朴槿恵元大統領は アメリカの計画に同意したのだろうか。韓国はソウルが38度線に近く、北朝鮮は砲撃で致命的な打撃を韓国に与えることが可能である。万一戦争となると、ソウルが攻撃されることは間違いない。しかし、韓国は対抗策として北朝鮮の地下に隠された重砲陣地を爆撃するだろう。何千門もの地下の大砲を撃破するのは無理。ソウルは人質のようなもの。
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在翰米軍は一撃を避けるために38度線から150キロ以上離れた平沢に基地があり、反撃作戦を展開する計画である。

(注)
2016年7月には東豆川に駐屯していた第2歩兵師団部隊が、平沢のキャンプ・ハンフリーに移転を開始し、今後龍山基地にある在韓米軍司令部もキャンプ・ハンフリーに移転予定となっている。なお第210火力旅団は東豆川に残留する

北の第一撃には反撃に時間がかかる。朝鮮戦争の教訓でもある。ソウル防衛や一撃を防ぐ機能はTHAADでは無理という。THAADの射程は200kmくらいなのである。この基地を北のミサイルが攻撃することを押さえるためにTHAADを配備しているのが現実だ。しかし、米軍の狙いはさらに中国のミサイルや防空網レーダーサイトを監視することも狙っている。

2.中国に接近した韓国

中國が反発するのはもっともだ。アメリカは軍事的には中国の軍備増強を警戒し、軍事的なリスクは中国の方が高いと見ていることは近年のトランプ大統領の側近、バノン氏の不用意な発言でが解任されたことでも分かる。中国はミサイルも核も空母も持っている。台湾への侵攻は防がなければならない。北朝鮮より優先事項だ。近代戦の戦端はレーダーや防御用情報設備の無力化から始まるだけに重要なものである。文大統領は追加配備を止めたが、既に配備した分にアメリカは10億ドルを要求している。韓国が中国の経済制裁で失うものは2兆円とも言われ莫大である。これは朴政権があれだけ中国にシフトし、習近平に接近していたこととつじつまが合わない。韓国経済は中国依存度が高く、この不振が近年の日韓協定への舵取りに繋がっている。アメリカの影響から距離を置こうとすることに対し、アメリカから釘を刺されたものと見ても良い。米中有事になれば、韓国経済は崩壊、北の侵攻を歓迎し、アメリカは朝鮮の支配を失う。北の驚異をアメリカに任せ、経済は中国で稼ごうと言うのは虫が良すぎます。

3.アメリカの反発

アメリカは中国に媚を売る韓国に危機感を抱いた。
朴政権の崩壊は内部文書の暴露から始まっており、これはアメリカのCIAの画策があったと見て良い。THAAD導入を韓国経済が厳しい中で今の時点で認めたことは朴政権の失政の一つでもある。韓国のTHAADは韓国軍ではなく、米軍が運用している。また、韓国の軍備は米軍の支援があって初めて北と対抗できるというのが実態である。この政変の影にアメリカが全く関与していなかったと見る方が不自然である。日本の鳩山政権が中ソに向きを変えようとしたときのアメリカの動きを見れば分かる。以前ロッキード事件で中国に接近した田中角栄をアメリカはスキャンダルの暴露で足をすくったことを思いだす。尖閣諸島の緊張は民主党政権の命取りになった。これはCIAの策動によるものだ。スキャンダルに揺れる朴政権はアメリカのTHAAD配備に抵抗できなかった。日本も韓国も自主外交などアメリカの利権に触れない限りで行っているだけだ。

4.CIA

CIAを持ち出すのは嫌なのだが、アメリカの闇の世界は国内はFBI、海外はCIAが仕切っている。この事を無視できない。証拠のないことを論じるのはいい加減な感じになってしまう。しかし、FBIは民主党のルーズベルト、CIAは共和党時代に冷戦対応で作られた。冷戦終了後は軍産複合体と連携して働く。昨年の今頃、オバマ政権はヒラリーのメール不祥事をFBIを使い揉み消すことに躍起だった。CIAはその間しっかり仕事をしていた。軍事的な緊張を高め、アメリカの兵器を売り付けることがその役割だからだ。CIAの機能は単なる情報機関ではなくアメリカの軍産複合体の利益のために動く。スパイ大作戦だけが仕事ではない。トランプ大統領のFBI長官更迭はホワイトハウス内部の権力闘争である。ロシア疑惑などカモフラージュである。マスコミはなぜこんなに分かりやすい筋書きを出さないのだろう。
尖閣に上陸した香港の活動家はアメリカの資金で行動し、中国と日本の緊張を高め、日本の軍事予算拡大のきっかけになり、F35やオスプレイの導入、さらにミサイル防衛予算の拡大につながった。アメリカはビジネスに大成功している。アメリカは韓国にF35を40機45、00億円の商談に成功した。

5.日本はイージスアショアを導入したい。

日本はイージス艦用のSAMー3とPAC3には既に6000億円も使っている。マスコミが北の驚異をやたらわめくのはこれを買うためである。THAADも欲しいが金がない。
日本は18年国防予算でイージスアショアを検討しており、北のミサイルが驚異である以上これは適切な対応であるように思える。既にイージス艦で配備されているから、700億円くらいで配備できる。海陸の人員交換で技術は継承できる。それにしても大金だ。日本海のイージス艦配備に余裕を持たせ、南シナ海にむけることが可能になる。日本はアメリカの戦力補完の役割を担っている。このためにイージス艦は日本海に張りつているのは勿体ない。イージスアショアはイージス艦で使うミサイル防衛システムを陸上で配備するもの。イージスアショアは宇宙空間を通るミサイルを打ち落とし精度がたかい。2ヵ所の配備で日本全土をカバーできる。ロシアや中国のミサイルがアメリカに向かえばこれを打ち落とすことができる。ポーランドやルーマニアにイランのミサイル防衛のために既に配備されている。しかし、これにはロシア、北朝鮮の反発は大きく、日米の同盟関係が北朝鮮、中国、ロシアの連携強化に繋がり、北朝鮮は核やミサイルの開発を更に進めるだろう。北朝鮮はアメリカの軍事的な対抗暴力組織としての役割をロシア、中国から担っていることを忘れてはならない。

彼らの闇の繋がりを無視し、安部政権は自分の政権維持のためにアメリカに追随するという危険な姿勢を変えようとしない。政治もマスコミも表の顔に過ぎない。裏の顔は軍事情勢であり、これを見なければ、何もわからない。経済は利益のもとだか、アメリカは軍事が優先する。軍事と経済利益を必ずバランスさせるのがアメリカという国だ。損することを敢えて行うほどお人好しではない。アメリカはビジネスの国、トランプもビジネスマンではないか。トランプのお騒がせ事件ばかりを報道する日本のマスコミはレベルが低い。北朝鮮はその意味では分かりやすい国である。日本のマスコミは現実を隠すカモフラージュ機関に過ぎない。





THAADはキルヴィークルと呼ばれる小型のロケットのような弾頭をしていて、弾道ミサイルが宇宙空間から落下してきて「大気圏に突入した際」に迎撃するミサイルです。
http://obiekt.seesaa.net/article/122869672.html
ミサイルが大気圏に突入した後、迎撃するため迎撃できる範囲が狭く、射程は200キロ前後とSM-3よりだいぶ狭いことが欠点です。
しかしTHAADは大気圏突入後もかなり低い高度まで迎撃できるのが大きな利点。しかもTHAADは弾道ミサイル迎撃専用に開発されたミサイルのためSM-3より精度が高く、今までの迎撃実験で失敗は一度もありません。

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by katoujun2549 | 2017-08-31 08:34 | Comments(0)