トランプの時代と日本

 トランプ大統領がアメリカに誕生した。1年前には想像もつかなかった現実にマスコミは右往左往している。テレビの評論家が居並び、アメリカのメディアのお追唱をのたまう醜い日本のマスコミの姿にはがっかりだ。今の日本にとってトランプはマイナスの作用ばかりが目につくが、同盟国であるアメリカの再生は結果的には日本にも良いことではないか。だから、日本にとってのトランプではなく、もう少しアメリカにおけるトランプの役割をマスコミは指摘してもらいたい。
最近はアメリカの真の改革者はトランプに思える。黒人のオバマが大統領になって8年間も全うできたのは大したことだが、国内の多数派を実は満足させることは出来ない。女性大統領も良かったかもしれないが、ヒラリーだったことが失敗のもと。ヒラリーは超優秀だが、アメリカの市民感覚とかけ離れてしまった。民主党にはまともな女性がいないのだろう。トランプの周りにはイワンカもそうだが、優秀な女がゾロゾロいる。アメリカで本当に優れた人は、軍人や金融業にいる。ハーバードやエールといった学歴時代は終わった。彼らは発言はご立派だが、実は無能かもしれない。ロシアもKGBが頭脳集団だ。しかし、未知数なのは、議会運営だろう。トランプの真価が分かるのはこれからで、安倍さんがアメリカに対しては結構覚めた見方をしているのは心強い。メルケルも難民対応でミソをつけている。これからの世界は中国とロシアが軸だろう。そこに安部さんが上手く立ち回ることができるかだ。トランプはあまりにもドメスティックなオッさんだからなあ!国内がゴタついているのだから、世界政治の御社交は他人に任せて当面は自国の再生に専念すべし。トランプが外交に疎いのはあたりまえ。何といっても不動産屋だったんだから。自覚もしている。民主党を代表とするアメリカの「リベラル」勢力はマイノリティ層を取り込み、今回の選挙では過半数の得票を得ていた。アメリカは人種、民族のサラダボールと言われている。しかし、政治となると、それらの選挙公約を実現しなければならない。外交問題においては自国民の票がからんでくるから、常に判断を誤るリスクがある。アメリカの移民たちは出身国から離れた人たちであり、本国に対する批判的な目を持っている。彼らの外交政策は常に出身国から反発を受けやすいのである。アメリカが世界に影響を行使する際の欠点である。今回トランプが内向きになることはアメリカにとってノーマルなことである。評論家たちがアメリカの民主主義や価値観をどう評価しているのかわからないが、そのためにアメリカ国民がどれだけ犠牲を払ってきたのだろうか。これまでのアメリカンドリームはもっぱら白人系、欧米系のアメリカ人が先住民として実現し、それを夢見たラテン系や黒人にその果実を与えることには消極的になる。公平な分配は政府の仕事だろうか。社会主義はかれらにとって敵である。彼らが何代もかけ築いてきたものから分配しなければならない。オバマケアに反発するのは自然なことだ。黒人や後発の移民に機会均等であるべきである。しかし、今日大学に進学する経費など最初から莫大な借金をしなければならず、ハンディがある。オバマケアは彼らエスタブリッシュメントに負担こそあれメリットは無いのだから。アメリカはそもそも人種民族、所得で分断された国家だ。トランプがこうした既得権者の代表なのである。レーガンはトリクルダウン政策で高所得者の税負担を軽減し、彼らが全体を引き上げるという策をとったが成功しなかった。しかし、ベンチャーの育成や規制の撤廃が功を奏し、アマゾンやグーグル、マイクロソフトなどが成功をおさめた。彼らの成功は全世界に影響をもたらした。

 デトロイトなどの五大湖周辺の都市の衰退はアメリカの頭痛の種である。民主党はこれにどう対応してきたのだろうか。製造業の衰退は都市を荒廃させる。都市の衰退は国家の衰退である。カルフォルニアのシリコンバレーやハリウッドは情報産業であり製造業ではない。アップルの発展やグーグルは世界に展開するが、アメリカの雇用に貢献しなくなった。カリオルニア州は全米でホームレスの数は第2位である。ロバートデ・ニーロやメリル・ストリープは独り勝ちで雇用には貢献しない。
  アメリカが世界の問題に介入し、世界の市場に影響を与えることができたのは、第一次、第二次世界大戦において圧倒的な軍事力で戦勝に貢献したからだ。ヨーロッパやソ連は何千万人もの犠牲者で立ち直るのに20年を要した。マーシャルプランで欧州経済を建て直し、冷戦を戦い抜いた。朝鮮戦争、ベトナム戦争、キューバ、イラン、イラクと大きな国際問題において失敗を続けてきた。ドルの基軸通貨としての利を得てきたことは唯一成功かもしれない。これはアメリカのユダヤ人資本と情報力による。武器や航空機の製造、軍事技術はアメリカの誇る製造業だが、それ以外の民生品産業は自動車、電機製品、繊維、コンピュータなど、創業者利潤は得たが、今日ほとんどが国際競争力を失いつつある。今後は日本を飼い犬として活用し、イスラエルを尖兵にイスラム国家を牽制することだろう。民主党政権が失敗したことを建て直せば良い

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by katoujun2549 | 2017-01-21 11:06 | 国際政治 | Comments(0)