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祝30周年 バックトゥザフューチャー1を久しぶりに見た

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 バックトゥザフューチャーⅠを久しぶりに見た。過去2回は見ているが、今回意外と忘れている部分もあって、懐かしかった。1985年のスピルバーグ制作作品だ。監督はゼメキス。この時代、アメリカがレーガン政権二期目を迎え、自信を取り戻しつつあった。この2作目は未来の2015年に行くのだが、この時代がもう来てしまった。昨年30周年、そこで、昨年主演のマイケルJフォックスがアメリカのテレビに登場し、何とか生きている姿を見せてくれた。彼は、パーキンソン病にかかり、この10年以上世に出てこなかった。テレビドラマなどに復帰しており、また、マイケルJフォックス財団を設立してパーキンソン病対策支援活動を行なっている。病を克服している姿を見せてくれたとはいえ、完璧にではなかったが。この病気は脳のドーパミンが不足し、手足の震えや麻痺を起こす厄介な病気で、未だに治療が難しい。進行は遅らせることが多少できるようになった。30年間、世界はあまり進歩していないのではないか。ベルリンの壁崩壊は1989年でソ連は崩壊したが、ロシアのプーチン政権は時代に逆行し、アラブの春は混迷を続けている。この映画でもテロリストはアラブ人だ。多分、リビアのテロリスト、アラファトやパレスチナゲリラを意識している。
 1985年から30年前の1955年にタイムマシーン、デロリアン号で戻るドラマである。町の発明家、クリストファーロイド演じたドクことブラウン博士とマイケル演じるマーティ・マクフライの掛け合いが絶妙である。1955年は父親ジョージマクフライ、母ロレインが結婚のきっかけを得た年であったが、ふとした事から若きロレインはマーティに恋をしてしまった。このままでは父と母が結婚せずマーティが生まれなかったことになってしまい、存在が消滅してしまう。ドラエモンのいじめっ子ジャイアンのようなビフが好演している。この映画では父マクフライはSF作家として大成功し、ビフはこの家のお手伝いをする身分になっている。彼の復讐が次のパート2を騒がせてくれる。タイムマシーンデロリアン号に乗って30年前の高校生時代の父親と母親に出会うという筋書き。現在との整合性がスリルを生み、1955年当時の古き良きアメリカがノスタルジーをそそる。これはあのレーガン大統領が俳優として活躍していた時代でもある。
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デロリアン号


親父は何とも頼りなく、自分の母親をデートに誘えない。これが成立しないと自分が生まれないわけだから、マーティは苦心惨憺。ドラエモンのジャイアンのようないじめっ子と仲間が立ちふさがる。アメリカ人の日常が面白おかしく描かれる。1989年にはベルリンの壁が崩壊し、この年、バックトゥーザフューチャーⅡが公開される。この映画は2億ドル、240億円を稼いだ。近未来からさらにⅢでは西部開拓時代に戻り、ヒヤヒヤドキドキの大活劇となる。2001年の9.11前、アメリカが一人勝ちになった時代だ。この作品がスピルバーグのかなり初期の作品であることを改めて思い起こした。1985年というのは日航機の御巣鷹山墜落事件や、夏目雅子が亡くなった年、我が息子、聡一郎が1歳になった年ではないか。思い起こすと懐かしい。日本もバブル崩壊を前に元気が良かった。

by katoujun2549 | 2016-02-11 19:49 | 映画 | Comments(0)