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新潟 水と土の芸樹祭に行って来ました

10 月10日土曜日、新潟の芸術の祭典、水と土の芸術祭のベースキャンプになっている、新潟市中央区の双葉中学校校舎に行った。新潟市立美術館前の駐車場に車を置き、坂道を重い足取りで登ったところに中学校はあった。“私たちはどこから来て、どこへ行くのか ~新潟の水と土から、過去と現在(いま)を見つめ、未来を考える~”を基本理念とし、2009年から開催、今回第3回を迎える2015年は、水と土の象徴である「潟」を中心に、市内各所で作品展示、パフォーマンス、ワークショップ、シンポジウムなど様々なプログラムを展開している。


国内外から参加する数々の著名なアーティストに加えて、市民や地域が主体となり参加することで、新潟市全域を芸術の場として見所のある展示が行われている。特に、ベースキャンプの双葉中学は今年3月に廃校になった。


その中学校校舎を活用し、東京芸大教授の日比野克彦氏や新発田の吉原悠博氏の展示があるので以前から行きたかったのであった。日比野氏は、以前、日本橋の再生プロジェクトで、ホンバというグリーンアートでお世話になった方で、今回はヘチマや朝顔の棚を作って、中学校の入り口に展示されていた。また、吉原氏は新潟の原発や電力が東京に従属した形で地域とは無縁の関係を鋭く、また、地道な取材で構成された展示を行っていた。培養都市COLONYという一室を暗室にして、送電鉄塔をモチーフに光で浮かび上がらせ、前平山県知事と石原東京都知事との対話をパネルに説明分を乗せた展示であった。吉原氏はこの作品の前に、新潟から東京までの送電線を辿った道を2年間を要して踏破されたという。彼の展示の背景にむしろ迫力がある。また、韓国の作家等の展示もありり多彩な内容であった。

韓国の作家による陶器のモニュメント


特に、今年は「潟」がテーマで、福島潟や鳥屋野潟などにもモニュメンタルな作品が展示された。街と芸術は密接な関係があり、街に命を与えるものである事が、ギリシャや、ローマの街にある多くの芸術品の存在で明らかである。日本も、街づくりにおいて、くだらないB級グルメ祭りとかでは無く、映像や、モニュメントなどによる展示にてよって都市景観に意味を持たせる工夫があれば、死んだ様な街も息を吹き返すのである。

 

日比野克彦氏作

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by katoujun2549 | 2015-10-11 19:58 | 国内政治 | Comments(0)