北陸、新潟カニ考
福井県の三国温泉で越前ガニを堪能した。松葉ガニあるいはズワイガニともいう。とにかく、でかい。お値段も高い。一匹1万円とか1万五千円する。香箱カニといってメスの越前ガニの抱卵したものも美味である。香箱ガニとは北陸地方で獲れる雌のズワイガニのこと。雄のズワイガニと比べ小ぶりな外見の中には、茶色の外子(そとこ)と呼ばれるつぶつぶの卵、そして
同様のカニで紅ズワイガニというのもあるが、若干味が落ちるのでかなり安い。10分の1くらい違うのではないか。ゴールデンウィークで山北の鮮魚センターで大きな紅ズワイを1匹2,500円を買った。翌日頂いたが、やはり、越前ガニにはかなわない。
新潟のスーパーで850円で買った佐渡産毛ガニ
カニに関しては自分はガザミというワタリガ二のほうが好きだ。東京湾などの海辺を夜になると表層まで泳いでくる。この江戸前のものがうまい。カニは身が白く淡白である。そして生息地の水質の影響を受けやすいのではないか。以前、伊勢湾の篠島という知多半島のにある島の民宿で大きな渡り蟹を食べたが、あまり美味いと思わなかった。東京湾の江戸前のワタリガニはその点小ぶりだが、身がしっかり入っていて足の部分だけではなく、甲羅の中の足の付け根、胸部分の身も割り箸でつつくと簡単にほぐれて取れる。至福のひと時で、黙って食べてしまう。茹で方にもよるが、塩味を効かせて日本酒なども入れると味が良くなるだろう。
海外では、中国の上海蟹が有名だ。東京で何度か頂いたが、美味いと思ったことが無い。本場では違うのだろうか。