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八つ目うなぎを食べてみた

 八つ目ウナギは新潟、山形、秋田、北海道で取れるが、円口類という魚とは別物の、2億年前からいる古代魚らしい。
冬になると川を海から遡上、阿賀野川で近年は僅かしか採れない。生態は分からない事が多い。一日の漁で2匹とか、全く採れない時もあるらしい。阿賀野川はダムとかによって生態系が変わってしまった。河口の松浜で売っていると聞いたが、新潟市内で今の時期だけ食べられるらしい。一度新潟にい間に食べてみたいものだと思っていたのでWEBで検索すると、新潟駅のそばの丸十という割烹のメニューにある事が分かり、行ってみた。
 結構高いのに驚いた。一皿6000円。貴重種だから仕方が無い。思い切って注文。出て来たのはぶつ切りになって醤油で甘辛く煮込んだもの。生姜おろしと一緒に頂く。これは臭みを消す為だろうが、それほど泥臭くは無い。一口食べてみると、何と、魚の味ではない。どちらかと言うと、肉なのである。思わず笑ってしまった。魚の格好だが、口はむしろミミズとかに近い様な気がする。そういえば、昔、オーストラリアの巨大ミミズをミンチにすると肉の味がすると聞いたことがあった。鰻という名前の通り、細長いのだが、骨は体内で分散して、軟骨がコリコリ感を出して、歯ごたえがあるが、噛み締めると肉っぽいのである。レバーの砂肝のようでもある。これを蒲焼きにしたら、鰻そっくりと言う人もいるのだろうが、全く異質な感じがした。これでうな重のように食べる気がしないが、確かに、酒のつまみにはなる。珍味と言って良いのではないだろうか。8年前に宮古島に行った時に「いらぶ汁」というのを食べたが、ウミヘビの煮付けで、あの時は海蛇なのに鶏肉とカツオの中間の様な魚っぽい味がした。それよりは獣っぽいのである。さすがに、料亭で美味しく調理してあったが、最初口にした時のモワッとした感触が何とも変だった。
栄誉価が高い分、舌に抵抗があるのかもしれない。たくさん食べたくなるようなものではないが、不思議な食体験であった。


醤油で甘辛く煮てある
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この成分を見るととても栄養分が高い。
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口の所が凄い
円口類というだけあってグロテスクな口である。ミミズとかゴカイの類ではないか。
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by katoujun2549 | 2015-02-21 10:54 | グルメ | Comments(0)