イスラム国の脅威

イスラム国の奇妙な台頭は21世紀の不条理となって世界の頭痛の種になるだろう。マスコミもその正確な実像を報道できない。自分も想像の域を出ないが、思う所を書いてみた。中東は遠い世界だが、何か起きるとすぐに石油や金融に影響が大きくでる。というより核戦争の危険もある。
  シリア、イラク北部の油田地帯でとんでもない事が起きている。キルキークなどの油田はクルド人の多く住む地域で、シーア派が多い。これらをスンニー派のテログループが乗っ取り、石油を密輸し、これを資金源に勢力を拡大している。これらを買う無法者は勿論中国人である。イスラム国ISISの台頭である。これはそもそも、アメリカに責任がある。アメリカはフセイン政権打破の為に、毒ガスなどの大量破壊兵器の存在をでっち上げ、イラクに侵攻した。フセインとアルカイダとの関係も疑っていた。これもアメリカの幻想だった。アメリカはオサマビンラディンを始末すれば良かったのだ。フセインもとんでもない、傍若無人な君主だった。しかし、イスラム国ほどではなかった。オバマは何を血迷ったのか、民主的な統治が出来ると思い込んだ。アメリカは第二次世界大戦後民主主義の導入で成功したのは日本くらいのものだ。日本は敗戦国であったが、戦前も民主主義の小さな炎が燃えていた国であった。とはいえ、何もアメリカのお陰だけで民主国家になったのではない。正確に言えば、官僚国家であるが民主国家の皮をかぶった迄である。
 アメリカのイラク侵攻後、アメリカは現地の兵士を養成するために大量の武器を提供した。また、フセイン時代の軍人なども逃亡し、彼らの兵器を隠匿した。そしてイラクには到底不釣り合いな民主主義を導入しようとしたが、大失敗。フセインに取って代わったのが、シーア派の無能なマリキ首相だった。こんなヤワナ人物ではテロリストの蠢く国の統治は無理なのに、アメリカに都合良く動くだけの人物、しかも、シーア派の利害を代表するしか考えない男に戦後政治をゆだねたのだ。その為に、スンニー派を中心とする前政権の連中や、テロリスト達が連携し、アフガニスタンのアルカイダの残党も引き込み、さらには、ヨーロッパの失業者迄取り込んだ大勢力に成長してしまった。彼らの兵器はアメリカの提供兵器と旧イラクの残留兵器でシリア、イラクの都市を攻略し始めたのだ。これから何が起きるのだろうか。おそらく、ロシアや中国がシリアのアサドを支援し、アサドはイスラム国を取り込む形で、イランの手先であるハマス、ベイルートのヒズポラ同様、反アメリカ暴力装置として、アルカイダをさらに悪辣にした集団にこれらを育て上げ、最終的にはイスラエルとの緊張を高めるだろう。このISISにはロシア人も500人以上が参加しており、将来ロシアへのテロリストになりかねないから、ロシアもある程度の協力をするだろう。

 一方イスラエルは、イスラム国を利用し、シリアを弱体化し、ヒズポラの弱体化を計る。シリアがISISを取り込もうとする動きと対照的だ。イスラエルは自らの安全の為に周りが焼け野原になる事をいとわない。しかし、それも何時かは自らの安全を脅かす厳しい状況をもたらすだろう。21世紀に入り、イスラエルはガザ侵攻などの小競り合いしか行なってこなかった。ISISとの戦いは彼らがイスラエルを攻撃してくるならば思うつぼである。映像で見る限り、航空機や大型兵器をもたない彼らはイスラエルの強大な戦力の前には太刀打ち出来ない。それでも、このテログループがイスラエルを攻めるならば、ある意味において最終決戦になるかもしれない。そして、最終的にイスラエルは核兵器を使うおそれもある。イスラエルという国は自分たちが飢え死にしそうになれば周りの家を燃やしてでも卵焼きを作るような連中ではないか。その間、アメリカも、ヨーロッパも自分の利権に関する範囲で、空爆とか海上封鎖などを行い、まるで、エボラ出血熱で封鎖中の中央アフリカの様にヨーロッパとアメリカの産軍複合体の養殖池のようになって、兵器と爆弾で彼らは稼ぎまくる。EUの金融危機も、アメリカの財政赤字も改善させてくれる。今年の末から来年は世界は好景気と株高に湧く。アメリカ、ヨーロパ、中郷やロシアの代理戦争の様相である。この二年間、レームダック化したオバマ大統領は外から手をこまねいたまま、アメリカ人の生命はテロ対策だけにして、軍事行動には出ないはずだ。だれも、アメリカで最低の不人気大老寮の為に命を捧げる軍人はいないからだ。最近の、中国に取り込まれようとするオバマを見ているとアメリカの中間選挙で見られる彼に対する失望が分かる気がする。要はあの民主党政権の要な結果しか無いのである。

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by katoujun2549 | 2014-11-09 01:12 | 国際政治 | Comments(0)