サンゴ騒動

 赤サンゴを求めて、中国船が密漁に日本近海に集結している。網を使ってそこのサンゴを引き上げている。海の底はさぞかき混ぜられ、様々な環境破壊が行われていることだろう。中国のイナゴの大群のような他国への侵入は、過去においても歴史に残されている。19世紀末、中国人は大挙してアメリカに移民をはじめた。大陸大段鉄道の土木工事では多くの犠牲を払いながら低賃金で働かせた挙句、アメリカは黄禍論というアジア蔑視の政策で、アジア系の移民を制限し、市民権を与えないようにしてコントロールした。日本人もそのあおりを食らって、ハワイや西海岸から締め出され始めた。今回のサンゴ問題はそうした中国の貪欲な資源アサリという点ではこの十年間の現象である。中国の消費力の上昇から来ているのである。Webニュースによれば
世界自然遺産に指定されている小笠原諸島周辺の日本の排他的経済水域に赤サンゴを狙って中国漁船が押し寄せている。その数は2014年10月31日に212隻に膨れあがった、という。中国国内でサンゴの採取が禁止され、台湾周辺での採取が激減しているため日本近海がターゲットになったらしい。
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この程度のものは、日本の科学技術でそっくりの合成品が出来るだろう。日本でも、鼈甲などは貴重品だが、プラスチックで代替できるから、だれも無理して買わない。長崎の土産物屋さんで充分だ。
赤サンゴは世界で生息場所が限られる貴重な「宝石」として扱われ、非常に高価で取引される。中国の密漁船も一攫千金を狙って来ているようだが、いったいどれくらい高いのか。

「根が生えている状態」の赤サンゴはキロ当たり660万円
日本国内で赤サンゴを採るためには免許が必要で、採取の仕方や禁漁時期など各都道府県で独自の規制が設けられている。取引価格について高知県にある「日本珊瑚商工協同組合」に話を聞いてみたところ、セリは年に3回開かれ、05年ごろから徐々に高値になり05年と比べれば14年は10倍に高騰していると説明した。動くだけではなく、日本のサンゴ屋さんも価格が上がって大喜びなのだろうか。いや、日本ではそれほどマーケットが無いから買う人がいなくなって中国の価格高騰はいい迷惑なのだろう。
 中国は南アフリカではケープタウン周辺の海岸で、根こそぎアワビ(鮑 )を採取し、中華材料の干し鮑にして中国に持っていくものだから、絶滅の危機にさらされた。彼らは規制の網を逃れて密漁するから始末におえない。これはやはり政府間の交渉であり、中国サイドの規制を作ってコントロールしてもらう以外に方法はない。尖閣列島とは問題の質が違うのである。鮑の場合、南アフリカは特殊訓練をほどこした犬を使って、犬の嗅覚で片っ端から摘発し、密猟を防いだ。「アワビ犬」というわけである。
 こんなことを中国政府にクレームをつけたところで誠意ある回答は期待できない。日本は、先端的な科学技術を使って、赤サンゴと見かけが全く分からない製品を作って中国市場に安価な商品として放出し、彼らがばかばかしくて本物のサンゴは買わなくなれば、価格も下がり、誰もリスクをかけて日本近海まででかけなくなるということになる。政府はこれくらいの悪知恵があってもいいのではないか。南アフリカのアワビ犬に見習い、自己防衛する手もあるのではないだろうか。中国のイナゴの大群の対策は、日本人の知恵で解決できないのだろうか。

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by katoujun2549 | 2014-11-07 22:15 | 国際政治 | Comments(0)