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中国や韓国は何を言いたいのか

 韓国がなぜ日本の歴史観に関して批判めいたことを言うのか。
 朴槿恵(パク・クネ)大統領は、日本の植民地支配からの解放を記念する式典で演説した。
 韓国・朴槿恵大統領:「慰安婦問題をきちんと解決してこそ韓日関係が堅実に発展するはずで、来年の韓日国交正常化50年も両国民が心から一緒にお祝いできる」
 しつこいおばはんだねー、というのが素直な印象だが、向こうにも言い分がある。そこで、日本が実はアジアで孤立の道を歩みつつあることに国民は気がつかない。慰安婦問題につて外務省はきちんと文書を出している。ところが、安倍内閣はどうだろうか。終戦の日の安部首相の談話として、アジア諸国に対する懺悔の言葉は無かった。というか、この方はこれまで終戦の談話で戦場になった国々に一度もお詫びの言葉を発した事が無いのである。これこそ、この人の正体である。彼らはそこを見ている。
 確かに、南京事件も従軍慰安婦も、先方の主張にはいくつかの嘘や誇張があるが、それは象徴的な政治スローガンになったせいか、歴史的な事実と違っていても、真っ向からは否定しにくい。20万人もいなかった南京で、何で40万人も殺せるのか、東京裁判より8年近く前の話。資料なんぞあるわけない、従軍慰安婦の募集に関する軍の関与。中国が戦場になったことは確かだし、多くの朝鮮人慰安婦が最前線に送られていた。日中戦争の端緒になった盧溝橋事件の前に通州事件があって多くの日本人が惨殺された。しかし、中国人の民間人死者は数百万、1千万人という説もある。加害者は忘れたいだろうが、被害者は忘れない。時効も無い。この現実から出発しなければ常に反発される。南京事件も、慰安婦も、これまで論争があった。論争は大いにすべきだ。しかし、政府がこうした歴史解釈に工作を加えていること、無かったことにしようという策謀を彼らは感じ取っている。捕虜の扱いなど国際法無視、人命無視、相手の実力無視の三大馬鹿戦争をやった日本という国のその事への反省をしたくない。もう充分やったと思いたい。これには国内を戦場にされたフィリピンも、シンガポールやマレーシアだって納得しない。当事者のアメリカが危機感をもっている。何故、沖縄にあのような米軍基地がいつまでもあるのか。80%の石油をアメリカに頼りながら、一発パンチを食らわせれば相手は下手に出るだろうと高を食った日本の軍部の幼稚な思考が、敗戦という最悪の事態を招いた。いや、そんな状態で継戦できるなどとは本当は思っていなかった。ところが、初戦の戦果に酔っぱらっているうちに戦争をやめる機会をうしなったどころか、米英の思うつぼだったのだ。そのことを忘れているのではないか。しかも、宣戦布告の手順を間違って、真珠湾攻撃の後に文書を出すという不始末。アメリカは実は前から攻撃の暗号を手に入れていた。自分の不始末、話題にはなるが国の歴史として反省も無い。あれは仕方無かったといいたいが、ソレでは済まされない。政治的演出のために日独伊三国同盟を結んだことも大失策。日本の犯した大チョンボをさておいて、これからの日本は軍事同盟も本来の姿にしようと言ったって信用されない。

 中国や韓国から歴史認識云々と言われるにはそれだけの理由があり、河野談話を反古にしようとか画策してきたのは誰なのか,安倍首相そのひとなのか
。政権にある誰かがやっていることを中国も韓国も知っている。知らないのは日本国民だけである。麻生副総理が、国会をナチスが骨抜きにしたことを手本にする発言で物議をかもしたが、閣議決定で先は麻酔をかけてからだ。重要法案の手術は株価の上昇を年金基金で実現し、これが効いてからというわけである。ベルリンオリンピックやアウトバーン繁栄をみせつけたヒトラーが使った手口。彼らの中にナチスを研究し、応用しようとしている。そんな連中が国を動かしていることを韓国も中国もじっと見ている。朴大統領も習近平も歴史認識を統一している。歴史修正主義者(これまでの歴史的汚点を無かったといって改革派を装うばか者)が裏にいる以上、中国も、韓国も、さらにアメリカも日本を警戒するだろう。とすると、わが国はどこからも疑いの目を向けられる国になっている。それが結論。今の安倍政権は自国民も、韓国や中国をなめているのではないか。かつての大日本帝国がアメリカをちょっと脅せば言うことを聞くと思ったのと同じだ。

by katoujun2549 | 2014-08-18 17:15 | Comments(0)