ああ、靖国神社 8月15日

 軍隊で親兄弟を戦死されたご家族の方々は、一番若い人でも既に67才である。自分が昭和47年に会社に入ったとき、朝、お茶を汲んで配ってくれるおばさんがいた。彼女は戦争未亡人であった。夫は結婚してすぐに戦艦大和に乗り込み、戦死されたが、そのときに子供を授かってしまった。多分、その時のお子さんは今68くらいになっているだろう。当時の企業はそのような戦争未亡人を雇用していた。自分はそのことに感銘し、企業にも人情があり、社会貢献している事を感じた。
靖国神社での小太刀の形奉納
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新潟に居を移してからは行けなくなったが、毎年、7月の靖国神社御魂祭りには、ここに祭られている武人達の霊を慰めるべく、武道の奉納、直心影流の形を奉納し、本殿でのお祓いも受けてきた。日本人として、国に準じた方々に祈りを捧げるのはこの靖国神社と千鳥ヶ淵以外には今は無いのだから当然である。しかし残念な事に、この神社は、過去において、政治に利用されてきた。そもそも、政治的に作られたのだから仕方が無い。
 
 靖国問題に関して、自分なりに提案したい。
神社は8.15をお休みにしてはいかがでしょうかと言いたいくらい。それができなければ、平和の日にして下さい。
 安倍首相は靖国神社に参拝すべきだ。しかし、それは8月15日にではない。例大祭に自費で行えばいいのである。一方、靖国神社はあの太平洋戦争において、神社が果した軍事国家への貢献を反省し、行動すべきである。靖国が平和の祈りの場として、特に、アジアの戦場で散った軍人のみならず、その国々で被害を受けた国民のためにも、鎮魂行事を行う。その時には、一般人の参賀はお断りし、神社に祀られている方々のご遺族だけをご招待、祈りの時をもうけ、これまでのように、政府の要人を特別扱いして優遇したり、過去の国家護持の夢を捨てる事である。それがこの神社の生き残る道である。結論として、8月15日は閉じ、本当にここで祭られている方々だけで平和の祈りの会を企画するのである。これを世界に発信する。

 靖国神社にそのご家族が御魂を祭られ、戦争の記憶を持つ方々は、既に70才の後半から、90才代である。靖国神社を支える人々の高齢化は著しい。今後、近い将来、神社を維持していくにはどうすればよい
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かが話題になる日が来る。45年前、この神社を国家護持しようという動きがあり、失敗した。今は一宗教法人であり、そのことが、A級戦犯ー日本を敗戦に陥れた張本人達をこの神社で祭るという暴挙を何とも防ぐことが出来なかった理由だろう。昭和天皇が、この件を批判されている。宗教法人らしく、活動すれば良い。
 この神社は、日本のアジアにおける戦争を肯定せざるを得ない宿命をもっている。最初に戊辰戦争の戦死者のうち、政府軍関係者を祭った。上野の山にこもった旧幕府関係者、彰義隊が官軍と戦った時の「政府軍」側の戦死者56名をはじめ、鳥羽伏見の戦いから函館戦争まで、3588柱を祭ったことが始まりである。大村益二郎の銅像が参道に建っている。東京招魂社という名前だった。その後、日本は国土を守るという目的のためにアジア補国で戦争を続けた。日本列島、国内での戦闘は沖縄以外は無かったのだから、眠っている「英霊」の多くはアジアの戦場で戦死された方々と国内の空襲で亡くなった軍関係者である。もちろん、広島長崎の被爆者や東京大空襲の犠牲者は含まれない。
 日清戦争以来、この神社は日本の戦争行為と深く関わり続けた。多くの若者が「靖国で会おう」と死地に赴いたのであり、またそうした戦争を肯定する役割を担い続けてきた。この神社を、明治以来の日本が取ったアジアにおける戦争行為と切り離しては語れない。戦場になった国の政府が日本の政府関係が参拝する度に批判するのは仕方がない。内政干渉だと怒る方がおかしい。一方、祭られた英霊のご遺族の方々や国民が参拝することも自然なことである。この神社は日本政府の戦争政策と一体であったし、今日に至るまで、政治的に利用されてきた。そのことが、神社の未来を暗く、複雑にしている。
このままでは世界の負の遺産登録されてしまう。昨日は韓国の議員達がこの靖国神社に抗議に来て追い返された。韓国は戦場になったわけでもない。全くの言いがかりである。また、例年のごとく、中国はどんなに名目を変えようとも、政府関係者が参拝したことを報じ、日本軍国主義の復活と結びつけて、国内を煽る。連中も自分たちの軍備増強や、選挙の人気取りにこの神社を利用しているのである。神社もこれとばかりに金儲け。本来、敗戦の日である8月15日に参拝する必要はない。この神社には年中行けるのだし、例大祭とか、御魂祭りとか、宗教法人としての正式な行事は他の日に行われているのである。要するに、この日に参拝する人々は何らかの政治的な意図を持った人々か、300万人もの日本人が亡くなった戦争に反省のない輩である。歴史に学ばない人を煽るのは止めよう。くそ暑い日に、お祭り騒ぎは無いだろう。もちろん、神社は静かに参拝者を受け入れたいだろうが、そうはいかない。この敗戦という痛々しい体験をこの神社はどう考えているのだろうか。自分は、靖国神社を否定も、肯定もしない。しかし、神社は玉串料をあてにしたり、利益のために8月15日を利用する愚は止めてもらいたい。むしろこの日は門を閉めて反省の日にしてもらいたい。これが自分の提案である。

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by katoujun2549 | 2013-08-16 06:09 | 国際政治 | Comments(0)