白鳥の郷 新潟
彼らは、体重が10キロを超え、渡り鳥としては鶴の次に大きな種である。雁とか、鴨より遥かに重たい体を広げると2m近い翼を使って懸命に飛ぶ。東京では皇居のお堀を優雅に泳いでいる姿しか見ない。これが、上空を飛んだり、朝になると5羽から10羽が多分家族なのだろうと思うが、群れをなして飛び立つ。体重が重いので、水面を足で駆けるように蹴りながら滑走しながら飛び立っていく。昼間は10km〜20km先の田で稲穂や湿原でマコモを好んで食べる。泥んこになって、白い羽が分からなくなるくらいに汚れるが、どこかで奇麗に掃除をして、もどって来る時は真っ白である。
夕方になると、群れごとに一斉に干潟に戻ってくる。大体4時から5時で12月頃は暗くなるから、帰還するところを撮影するのは難しい。天気の都合で早く帰る時があるので、そのタイミングを狙うのである。戻ってくる時の姿は実に優雅だ。羽ばたく必要がないので滑空してくる。そして、バラバラにならずに、編隊のまま着水する事が多い。下には沢山の水鳥がいるが、その間を狙って、正確に着水するのである。翼の角度を立てて、水かきもブレーキとして使いながら見事に着水する。その姿はまるで、自衛隊のアクロバット飛行隊、ブルーインパルスが着陸するようなダイナミックな姿で感動する。