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上越線に乗って思う事

上越新幹線に乗って思うこと

毎月月二回は東京と新潟を新幹線で往復するようになった。そこで、時々気になることなどを書いてみる。

列車が東京駅を出発し、浦和から大宮に向かう頃、進行方向左側の窓から、冬の晴れた日には富士山がよく見える。これは東海道線では藤沢辺りより大きく見えるから不思議な感じがする。夕方は富士山の方向に日が沈むので、富士山は影絵のようにくっきりと見える。朝は真っ白に輝いて美しく、その形も非常にきれいだ。富士山も、角度によっては三角形のつまらない形に見える場所がある。確か、富士五湖の西湖あたりから見た形だと思う。多分、富士山までの直線距離は平塚も、大宮も同心円を描けば同じような距離で、また、途中遮る物が無いのでよく見えるのだと思う。
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 車内販売に関してだ。上越線は二階建てのMaxとき号に乗ることが多い。そのときは車内販売は販売員が飲み物や販売品を持ち歩いている。体力のいる仕事で大変だろうと思う。新潟までの2時間の時間内にやって来るのは1回程度だ。二階建てでないときはワゴンで移動してくる。コーヒーは1杯300円である。ドトールとかスターバックスより高い。味は大して旨くないが、移動中の電車でコーヒーが飲めるなんて、ありがたく思えといわんばかりの価格である。飛行機の場合はスチュワーデスが離陸した後、安定高度に達すると給仕してくれる。もちろん量は少ないが、頼めばおかわりも有りだ。この差は一体なんだろう。上越新幹線で、東京〜新潟まで片道1万円近い料金を払っている。どうして、客はあの大して旨くないコーヒーに300円も払わなければいけないのだろうか。不満ならお茶とかコーヒーは自動販売機で買えということなのだろう。乗客は確かに、新潟までの客ばかりではない。大宮や高崎で降りてしまうから、たかだか、4,000円程度の乗車賃を払った客にはお茶のサービスなんてする訳ないでしょうと言いたいのだろう。遠隔地に行く上客と、たいした乗車賃を払わない客と差別化する事は出来ませーんという論理なのであろう。それなら、遠隔切符にはお飲物券をつけてくれればいいのだが、そんなサービス感覚も知恵もJRにはない。
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「トンネルを超えると雪国だった」川端康成の名文で言い尽くされる。上越線は、三国トンネルに入ると長岡まで、トンネルが多く、山岳地帯の豪雪の影響が無い。ところが、長岡から燕三条まで、田園地帯の平野部を走るために、雪の吹きさらしに当たって、時々架線故障を引き起こして、上越新幹線がストップしてしまう。これは何とかならないのだろうか。架線に電熱線を取り付けて融雪させるとか、技術的に対応できそうな気がするのだが。自分は新潟から新発田まで、白新線とか、羽越線というローカル線を30分ほどの路程だが利用しなければ家に帰れない。この路線が風雪に実に弱い。5年ほど前、羽越戦の「特急いなほ」が突風に煽られて転覆、3人が犠牲になる事故があったので、えらく慎重になっている。羽越戦というのは新潟から酒田まで、かなりの距離が有る。事故が起きたのは庄内の方で、新発田や村上からずーっと先なのだが、一旦強風とか豪雪になると全線が止まってしまう。白新線だけ動いていれば何とか帰ることができる。これが止まると、いくら新幹線で無事新潟に到着しても駅で野宿か市内で宿泊という事になってしまう。この路線には”いらつく”事が多いが、最近はあきらめの境地となった。どうして、転覆したのか、風雪が強い日で庄内川の鉄橋にかかる風の強いふき曝しの位置だった。とはいえ特急が脱線するほどの風というのは竜巻か強烈な突風だったとしか考えられない、そんな風は予測不能だから風速25m以上がどこかで吹けば皆止めるようなのである。羽越線というのは距離が長いから、どこかで強い風速が観測されるとすぐに運休と相成る。JRにはすべての天災に対応するという建前があるらしい。
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by katoujun2549 | 2012-12-28 10:06 | Comments(0)