AKB48はファシズムではないが

 AKB現象とファシズムとは違う

071.gif 日本人は外国文化に対する旺盛な好奇心を持っている。かつては、鬼畜米英だった人々が、一転して敗戦後アメリカンカルチャーにかぶれ、無抵抗に受け入れる。近年の韓流然りである。好奇心の強さはかつて、江戸末期、黒船のペリー一行を驚かせた。日本人の強みでもあるかもしれないが、国内の文化に対しても同様で、まるで無防備である。一見下らないと思われるタレントのパフォーマンスでもCMなどで繰り返されると簡単に受け入れてしまう。そこを広告人は狙っている。一極集中という現象となる。欧米人はこの状態を特に警戒する。独占禁止法などもこうした現象への平衡感覚からくるのである。かつてスターリンやヒトラーの歴史的な恐怖を味わったからだ。この傾向にもっとも敏感なのが共産党である。実は、共産党も同質だが、今や世界中で人気がない。それは彼等が民衆を引きつける娯楽を持たないからである。
 
 日本人は多様な価値観を尊重しない。それよりは単一を受け入れがちなのである。これに批判を加えたり、反対する事が次第に難しくなる。ナンバーワンがデファクトとなり、全てを支配する。

 分かり易い例をあげると、AKB現象だ。一見幼稚な演技も何度も同じ表現が繰りかえされると無抵抗になり、出演しているタレントはマスメディアでの出番が増える仕組みになり、一種の権力を持つようになる。この仕組みは宝塚も同じである。厳しい内部の競争がある。今日のAKB48のパフォーマンスなどでも遺憾なく発揮している。
 AKB48は2005年7月、総合プロデューサーの秋元康が主導で「秋葉原48プロジェクト」第1期生メンバー募集を開始したことがはじまり。東京都港区の芝浦スタジオで最終審査を開催。全応募者7924人のうち、書類審査で絞られた45人の中から、最終的に24人の合格者(倍率約330倍)が発表された。現在も継続してAKB48に在籍するのは板野友美、小嶋陽菜、高橋みなみ、峯岸みなみの4名で先般前田敦子が引退した。
 その年の秋、夏まゆみ指導による合格者のシアターレッスン開始、約1か月間の集中特訓後、11月23日からは突貫工事中の秋葉原48劇場ステージに場所を移す。
 これがメデイアを席巻し始める。全てがAKB一色となる。カラオケボックスに行くと、とにかく、AKBが支配している。マスコミもこの現象に対して利用する事ばかり考え警戒心が無い。この現象は実はファシズムなのではないかという気がしてきた。ファシズムというのは行政から軍事、文化、芸能に至るカルト的な支配を国家が受けてしまうことで、何もAKBと同質ではない。多分、これからの芸能界で、AKBでなければ人にあらずといった事にはならないだろうと思う。一種の「ええじゃないか」現象である。日本人はお祭りが好きであるが、日本の祭りは短い。熱しやすく醒め易い。これが救いだ。

 ところが、恐ろしいのは、こうした現象を起こし易い社会的土壌である。このパターンが平成維新の会となったらどうだろうか。まさにファシズムになりかねない。橋下大阪市長は確かに弁護士出身だけあって弁舌は巧みだ。あのヒトラーも演説では国民を引きつけた。しかし、その内容は空虚で、破綻した論理に国民はまんまと引っかかってしまった。
 ナチスもお祭りが好きだ。あのベルリンオリンピックが代表例だが、行進、大集団の大会、映画、ラジオなどがマスメディアを支配し、国民を洗脳した。この方法を今も北朝鮮、ユーゴスラビア紛争などで利用してきた。歴史は繰り返される。ナチスも党員資格、さらには親衛隊員、ヒトラーユーゲントなどの選抜を厳しく行なった。これに選ばれたというエリート意識を悪用したのだ。今回の橋下氏も、3000人の候補者を集め、そこから厳しい審査を行い、さらに国政レベルの人材を集めようとしている。短期促成栽培のノームが生まれつつあるではないか。なんとも、この方法、AKBと似ていませんか?彼等がAKB,そして吉本興行あたりと裏で手を組んだとしたら、一体どうなるんだろうか。宝塚は既に公明党のお手軽芸人集団である。宝塚劇場の前に行ってみると分る。スターを迎える異常な集団行動を誰も伝えない。


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by katoujun2549 | 2012-04-09 09:29 | 国際政治 | Comments(0)