李明博韓国大統領の来日と金正日の死

  
 ブログを書いている最中に、金正日の死というニュースが飛び込んだ。韓国はこの情報は全くつかんでいなかったのだろう。李明博はそのことよりも、自己保身で慰安婦問題を会談のテーマにし、韓国社会にアピールしようとした最中に飛び込んだニュースであった。このために、慰安婦問題は吹き飛び李明博もそれどころではないだろう。そもそも、金正日は拉致問題の当事者であり、彼が生きている間は解決しないだろうと思われた。未だ、経験に乏しい金正恩を中国は後見人のようにふるまうだろう。中国の協力無くして拉致問題は解決に向かわない。彼の死によって解決への期待が出てきたが、また、その逆に、金正雲の立場次第で闇に葬られることもあり得るだろう。権力掌握の手段として、拉致問題に対して強硬な姿勢になることもある。当面、金正恩は側近に依存した集団指導体制となるから、ドラスティックな方向はありえない。頑に金正日の方針と彼によって築かれた利権が維持される筈。ただ、これは長くは続かない。場合よっては内部分裂のおそれもある。どちらかというと、悪い予測が多い。

金正日は視察に向う列車の中で、急性心筋梗塞で亡くなったという。彼のこれまでの独裁者としての活動は、我々には受け入れ難い。が、一国の政治家としてはなかなかの働き者で、国家システムが異常だったため、自らの作ったシステムに忙殺され、過労もあってこのような結果になった。多分、糖尿病から来る動脈硬化が進行し、狭心症から心筋梗塞を起したのだろう。個人の能力としては、日本のボケた政治家と比べると、遥かに有能だったのではないかと思う。彼は、ロシア語も英語も堪能で、父親と自分の築いた国家を知り尽くしていた。国民に最低の生活を強い、アメリカを振り回す軍事行動やで世界をびっくりさせた。昔から、北朝鮮は高句麗のあったところで、強圧的君主がおり、人々は耐乏生活が普通だったから、慣れっこの国民は反乱を起こすような気にはならないのである。

 金日成が権力を掌握する為に、ラングーン爆破事件、大韓航空爆破事件、拉致事件を引き起こし、20年にわたり、内部に自分の腹心を育成した。さらには覚せい剤、偽札偽造など、多くの国に被害を与えながら、その論功賞によって、多くの部下を育て、権力を掌握したと思われる。金正雲が同様な手口を使うこともあり得るから、注意が必要である。延坪島の砲撃は金正恩の仕業と言われる。韓国警備艇の撃沈事件も怪しい、軍や秘密警察の掌握には事件が必要なのである。親の手口はこも真似るから、そうした冒険をこれからも続けるだろう。

 韓国の大統領が来日し、野田総理と会見したが、その大半は韓国女性の従軍慰安婦問題への政府の謝罪と賠償問題であったという。野田総理の訪韓の返礼としての訪日ではなく、一方的な申し出だった。韓国でこうした問題ー反日カードがクローズアップされる時は、政権が末期状態で、生き残りが難しくなる情勢が必ず背景にある。李大統領はアメリカとのFTAを締結したことで、その指導力を評価する人もいるが、実態はかなり違うだろう。今や、与党ハンナラ党も李大統領もこのままでは選挙を控え、後が無い。そこで、国民の目を日本に向ける為に日本大使館前の慰安婦像を置いた嫌がらせとか、今回の要求になったのである。特に、韓国の大統領は引退後、全斗煥、盧泰愚、盧武鉉 と殆どが、告発され、その家族など収賄や不正が暴かれるという事態となっている。

 韓国の大家族主義の影響か、権力者の周囲に、これまで政治と無関係な親族がその権威や名声に群がり、様々な不正や利権を漁るからである。ご本人も、後はどうなるか分からないから、それを黙認して、引退後は優雅な生活を確保したいのである。李大統領も、今、アメリカとのFTAを締結し、与党ハンナラ党も大統領も、国民の反発が大きい事に苦慮している。さらに身内の不正が発覚して、例の親族不祥事で攻撃されはじめた。そこで、日本との過去を掘り起こして一騒動起こし、国民の目をそらそうというわけである。彼等にとっては北朝鮮との軍事問題はあまりにも生々しく、また、韓国には北との融和を論じることで自己の韓国人としての存在感を示す慣習がある。彼等は鬱屈した国民感情を日本に向けることで、自己を正当化する傾向が強い。彼等の愛国は反日と同義である。これは日本の進歩的知識人が行なった手口を真似ている。いくら刺激しても何の動揺も起こさない、大国アメリカを陰謀を企てていると攻撃することで存在感を示したがる日本の評論家も同様なのである。

 李大統領も、その思い切った経済政策や意思決定でマスコミは評価することが多いが、実はそうした自己の親族だけを利するように結果を計算していることに国民は気がついており、当初の期待は失望に変わっているのである。その中で、言い古された従軍慰安婦問題を持ち出すのは格好の機会である。これが国際政治の実態なのである。大体、韓国には昔から売春婦もいたし、人身売買は盛んで、日本に支配されていた時も、農村に行って無理矢理に近い形で韓国人の売人が農家から嫌がる少女を買って行った。戦争中はむしろ、大金を手に入れた連中も多かった。ところが、そうした歴史を捏造し、日本が弱いと見て、居丈高になる。そんな意図を持って来日して総理に会わせた外務省のKY振りには呆れてしまう。

 野田総理はそんな話を持ち出す無礼な李大統領を怒鳴りつけてやればいいのだ。まさに、その時に、北朝鮮の白ブタが死んだ。金正日の死去を前に大統領は急遽帰国。その意味ではいい時に来て、いいたいこと言って、さっさと帰って行ったということだ。こうした彼の「愛国的行動」も韓国では日韓関係を冷却したと批判されている。

[PR]
by katoujun2549 | 2011-12-19 11:56 | 国際政治 | Comments(0)