野田政権に何を期待するか

 民主党というのは、全くの烏合の衆で、左派から右派まで、モザイク模様の政党である。野田佳彦首相は、代表選挙前、大連立という構想を述べた。野党からは冷ややかな受け止め方をされたが、民主党というのは、そもそも、左派は旧社会党から、右派は旧自民党まで、連立政権の様相なのである。だから、今は、連立派と野党派が対立している構図である。時間が経てば経つ程、民主は自滅への道をたどり、野党に票は流れると見ている。東関東大震災復旧、原発、円高対応、経済成長戦略、エネルギー政策、消費税、領土問題、普天間、TPP,社会保障と、税の一体改革とこれまでの鳩山、菅の問題児ご両人が中途半端に残した宿題が山積みだ。ねじれ国会でこれだけの案件を決議するのは到底無理。送れれば送れる程民主党の票は逃げて行く。第三次補正をとにかく決め、民主党のマニュフェストに織り込まれた、子育て給付金、高校授業料無料化、農業個別所得補償、高速無料化とおいうバラマキ策をどのように修正するのか。手順良くやっても、任期中に仕上げられる問題ではない。第三次補正予算で震災復興に弾みを付ける事から始めなければならない。政局を睨みながら、優先順位を工夫し、野党の攻撃を躱しながら実行するのが政治家の能力。

 公務員制度改革は震災復興や原発事故対応で官僚の力を借りなければやって行けないから、暫くお預けだろう。外交、財政、防衛という三大要職が全員シロオトという布陣では、全く、官僚のお世話にならなければ、一歩も動けない。ポピュリズムが跋扈し、重箱の隅をつついたような議論ばかりで、結局、官僚の作業が頼みの綱。

 鳩山政権は政治資金問題からはじまり、外交で得点を稼ごうと手順を誤った。菅直人は尖閣列島と政治資金でアップアップ。大震災で全く機能しなかった。手順や手法が2人ともメチャクチャ。国民を舐めていたからだろう。官房長官のレベルも低かった。野田政権が何をなせるか、あまり期待はしていないが、先の2人よりましな気がする。2年続いたトンでも内閣だったので、多少の事は我慢出来る。むしろやり易いかもしれず、2人の間違いを踏まえてもう少し上手くやるだろうから。そうでなければ、日本はもう終わりだ。

 マニュフェストで不思議な現象が、日本では通例になっている。アメリカではマニュフェストをチェックするのは公約をした、自党に票を入れてくれた有権者である。これは議員の出身選挙区から厳しい追跡を受ける事である。実行出来なければ、次の選挙で相手にしてもらえなくなる。ところが、日本では野党からチェックされ、自党側は、何とかそうした、無理な目標を有名無実にしようとする人々がいるということだ。小澤派がマニュフェストにこだわるのは当然の事である。こんな事は出来っこ無いと,反対するのが野党である。とにかく、前原とか海江田が落されたのはかすかな救いだ。この二人はとんでもない。総理の器ではない。海江田のような小澤傀儡、前原のようなご都合主義者では、この国難を凌げる訳が無い。鳩山、菅、小澤がこねくり回した民主党の泥沼で育ったドジョウだから、柳川鍋くらいの料理にはなるんでしょう。

この野田政権が2年もてば、次の衆議院選挙で民主党が崩壊に至るような事にはならないが、いずれにせよ、過半数は取れないだろう。自民党も同じだが、自民党の票数次第では、ねじれ解消の大連立が、石破か谷垣首班で出来るかもしれない。政治は数が物を言うとばかりに雑兵のような小澤チルドレンをバックに、まるで全体主義者、小澤一郎の程度の悪さを、実力と見る馬鹿がマスコミも含めて日本にいる限り、政治はダメです。

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by katoujun2549 | 2011-09-03 17:08 | 国際政治 | Comments(0)