アメリカにとって御しやすい菅政権

 新潟県を訪問中のルース駐日米国大使は24日、横田めぐみさん=失踪当時(13) が北朝鮮工作員に拉致された新潟市中央区の現場を視察した。大使は「拉致当日、めぐみさんが歩いた道を寄居中学校を出発。めぐみさんが最後に目撃された交差点、当時横田さん一家が住んでいた自 宅や近くの海岸まで歩き、失踪した当時の様子などの説明を受けた。 ルース大使は東日本大震災後、日本国内の安全性を広くアピールするため、全国各地を訪問。7月23日から新潟県を訪れたというが、ルース大使はその後も、軍関係者と東北各県を視察、宮城県などの被災地も訪問し、存在感を示した。
 
 モタモタした日本の対応とは対照的な、アメリカ軍の迅速な行動、特に、沖縄駐留米軍の機動性には日本政府は何も言えない。米軍は真っ先に仙台空港を復興した。かつて、太平洋戦争で占領した島々にあっ言う間に飛行場を建設した手法だ。戦略が明確なのだ。ともだち作戦に感謝である。原発での政権の不祥事、菅直人が米軍の支援を断って、一企業の東電に任せた結果。この辺のやり取りはアメリカから情報が出れば、政権はひっくり返る。びびった政府、その後、日本は鹿児島市西之表市の馬毛島の米軍戦闘機離発訓練地として特定する方向を明確にし、菅政権はアメリカにとって、実に頼りないが、少なくとも盾つく事の無い、素直な子になってしまった。これを見逃す訳が無い。菅直人もアメリカの支援が震災に関わらず、現政権の交代によって日米間が不安定になることをアメリカが嫌って、これからも政権継続に向けて支援を続けてくれるかもしれないという、淡い期待を抱いている。菅首相は、あれだけのバッシングを受けても平気でいられる。支持基盤の弱い菅直人は藁をも掴みたい状態、アメリカからは御し易く日米関係を根底から崩しかねない、小澤や鳩山より遥かに評判がいいのだ。だからこそ、これまで、何の動きも無かった拉致問題が動きだし、アメリカ大使の動向も、うなずける。
 もっとも、菅直人という人物は、権力欲の塊で、恩義とか、信頼感といった徳性とは無縁の男であることは、アメリカも承知している。アメリカにとってはその方が気が楽なのだろう。軽佻浮薄大好きな国ではないか。
 
 鳩山政権の脱米軍、脱アメリカ、親中路線にはアメリカは危機感をつのらせ、しかも、オバマ大統領をtrust me と言って、普天間でふらつき、すっかりアメリカ側から総スカンを食った鳩山よりは遥かに良好な関係にある。今、拉致問題に関して、水面下で日本が北朝鮮との交渉を続けていることは、菅直人が、草志会から田宮高麿の長男、市民の党献金問題にあるように、北とのパイプは自民党よりははるかに太いことを示しており、今や、拉致問題を取り上げるかつてない機会である。売国的結果が待っているのだが。これを8カ国会議と別に進めることを非難するならば、長期にわたって交渉を続けている、6カ国協議の邪魔にならないと言っていては全く手をつけられないことになる。こうした交渉は、震災後や菅直人辞任コールのあと泥縄式にできるものではない。長い準備がいるのである。

 中井洽元拉致問題相が先週21~23日、政府の拉致問題対策本部職員を伴って中国・長春を訪れ、北朝鮮高官と接触していたことが26日、政府関係者の話でわかった。会談相手は宋日昊ソンイルホ日朝交渉担当大使とみられる。
 この問題では、菅首相や枝野官房長官、松本外相らが一斉に関与を否定した。自民党は26日、外交部会を緊急招集し、政府に「二元外交だ。米国や韓国への裏切り行為だ」などとして事実関係をただした。外務省は関与を否定したが、部会後、政府の拉致問題対策本部は、小野寺五典部会長に対し、職員が休暇をとって同行していたことを認めた。

 枝野幸男官房長官は25日午後の記者会見で、中井洽元拉致問題担当相が北朝鮮の宋日昊・日朝国交正常化交渉担当大使と中国の長春市で会談したとの一部報道について、「(中井氏の)個人的な旅行の日程まで把握していない。事実関係自体承知していない」と述べた。
内閣府の拉致問題対策本部職員が同行したとされることについても、「対策本部事務局からは、本件に一切関与していないとの報告が来ている」と語った。民主党の岡田克也幹事長も同日の記者会見で「私は承知していない。菅直人首相なり、松本剛明外相が事前に聞いていたかどうかも承知していない」と語った。(2011/07/25-20:32)

 とにかく、頭隠して尻隠さずの下手な噓ばかりつくのが民主党だ。この枝野という人物は、3/11の原発事故の時以来、菅直人の忠実なスポークスマンのようだが、言っていることは全くの官僚答弁で国民には噓ばかりを報告する。彼の言っていることは菅が言ってもらいたいこと、こうあって欲しい事で真実とは関係がない。昔より、官房長官の報告が昔より減っており、彼が登場するのはいつも嘘をつくときなのだ。菅の後始末の時に頻繁に登場する。国家というより民主党の都合を全てに優先し、真実を知らぬ存ぜぬで隠すことが自分の役割だと思っているらしい。菅は何事にも汚れ役を用意し、それが中井氏だが、都合が悪くなると切り捨てるやり口が得意技だ。そうしたメンタリティが政治家の間での彼の人格的な信頼感を損っている事が分る。

 クリントン米国務長官は24日、北朝鮮の金桂冠・第1外務次官が週内に訪米する予定であることを明らかにした。長官は声明で「米国は今週、北朝鮮の金桂冠・第1外務次官をニューヨークに招請した」と述べた。同長官は「(今回の協議は)予備的なもので、北朝鮮が、国際社会と6カ国協議の合意による義務を順守し、核放棄に向け具体的かつ不可逆的な措置を取る準備ができているかどうかを判断することを目的としている」と述べた。米中が合意した6カ国協議再開の手順は、韓国と北朝鮮による南北対話、米朝協議、最後に6カ国による協議の3段階を経るというもの。22日には南北の高官が会談しており、第1段階が完了した。6カ国協議の北朝鮮首席代表を務めた金桂寛(キム・ゲグァン)外務省第1外務次官は、全米外交政策会議 (NCAFP)などの招きで28日ごろ米ニューヨークを訪れ、ボズワース北朝鮮担当特別代表と会談する見通しで、 これを機に米朝対話が本格化するとみられる。

 ところが、枝野幸男官房長官は27日の記者会見で、北朝鮮外務次官が核問題をめぐる6カ国協議再開に楽観的な見通しを示したことについて「北朝鮮が自らの約束を進展させる意思を具体的行動で示さなければならないが、現時点で示していない」と述べ、現状では困難だとの認識を示した。こんなことは彼に聞かなくても分っている。どうも、民主党はアメリカからも情報を得ていないらしい。そもそも、外務省の官僚は、彼等には情報をあげていないのだろう。菅直人はじめ、民主党の連中は、自分の知らない情報を官僚があげると、何で報告しなかったと怒るんだそうで、彼等の役割そのものが否定され、怖くて報告も出来ない。核問題である6カ国協議は日本は実は邪魔者なのである。

 ルース大使が新潟を訪問したからと言って、拉致問題が進展するとは思えないが、少なくとも菅政権は、何とかこのあたりで人気取りをし、アメリカも支援して政権を維持させたいという行動を取っている。そもそも日本には自主外交など無いのだ。これを自民党時代から隠蔽しつづけてきた。田中角栄のように自主外交をしようとすれば、アメリカ側から簡単に秘密を暴露され、政権は崩壊するように出来ている。今はアメリカと軌を一にしているから、野党が何を言おうと、無能、マスコミのやめろコール何ぞは、馬耳東風なのである。最高権力者である首相が、周りからやめろと言われて簡単に辞めるようでは、そもそも首相になる資格など無かったということを証明するようなもの。かつて鳩山がアメリカから拒否反応を示され、公式にオバマを訪問しても、never trust you と、会談のお相手もしてもらえず、会っても10分の社交辞令で終わってしまう。鳩山は敢え無く昨年6月に政権を放棄したことを思い出してもらいたい。これが日本の実態なのだ。もし、日米が対等になろうと思えば、核武装しかない。菅やめろコールはマスコミをあげての煙幕かもしれない。原発事故のときのマスコミを見れば分るが、彼等は統制されている。いま、人権保護法と言うもっともらしい法案が審議されているが、これは人権に名を借りた報道統制法なのである。菅バッシングは煙幕である。これに迎合する評論やオピニオンはまさにピエロだ。

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by katoujun2549 | 2011-07-29 11:24 | 国際政治 | Comments(0)