韓国・北朝鮮の噓を見破る 鄭大均・古田博司編 文春新書

「韓国・北朝鮮の噓を見破るー近現代史の争点」     
鄭大均・古田博司編 文春新書

 30人を越えるジャーナリスト、歴史学者などから寄せられた、韓国、北朝鮮から日本に向けられた、勝手な日本批判、歴史の捏造、歪曲、様々な噓に対する反論である。韓流ドラマで驚くのが、彼らの世界が噓で塗り固められたような筋書きである。整形で顔まで変形し、自分の名前を偽り、陰謀を企てる男女のしがらみの攻防は韓流ドラマとして人気がある。いわゆる韓流ファンはこれを見て奇異に思わないのだろうか。実にいいかげんなストーリーなのだ。韓国人の頭の中身がこんな調子だとすれば相当用心しなければならない。特に、歴史の歪曲は彼らのお得意技。特に、共産主義者達のプロパガンダは、写真の偽造にはじまり、学校で教える歴史に至るまで、出鱈目で塗り固められたものだ。こうした中で、日本は国際交渉も行なわざるを得ない。噓は彼らには戦術であり、方便、不正も手段なのだ。民族の抗争、大国の支配の中で生き抜いて来た彼らには他の国や他民族に嘘をついたり、罠にかけることは正義でもある。我々日本人は厳しい国際的な緊張には慣れていないし、そうした中から生まれた強力な自己主張に押されてしまう。韓国文化、竹島問題、日韓併合、慰安婦問題、韓国経済の評価、拉致問題、北朝鮮の核武装、日韓の重大問題において日本の認識を誤らせるあらゆる出鱈目が煙幕のごとく張り巡らされている。これらを解きほぐし、幻想を打ち破り、覚醒させてくれる。

 従軍慰安婦問題を例にとってみよう。1992年河野洋平官房長官は、韓国盧泰愚政権の要請に対応するため、従軍慰安婦の強制性を否定できなかった。日本政府が実施した調査では、「日本軍が慰安婦の強制連行を行なっていた」とする書類資料は発見されなかったが、河野は「組織として強制連行を行っていても、無理にでも連れてこいという命令書や無理に連れてきましたという報告書は作成されることはないだろう」という見方を示した。強制を認めた根拠として「募集・移送・管理等の過程全体をみてであり、自由行動の制限があったこと」を挙げている。当時の朝日新聞は、あたかも、強制連行や官憲の関与があったかの報道をした。こうした韓国の挑発に乗った河野洋平や朝日新聞の行為は、我が国の国益を損ない、後日アメリカ議会でのトンチンカンな攻撃も受けることになった、強制連行の証拠も証言も未だ見当たらないのである。自信はなくとも無かったと立場上は言うべき事。しかし、当時の日本でも、人身売買はあったし、官憲は業者とグルになって、脱走した商品としての廓の女性をつかまえ、彼女達が受ける報復、暴力を黙認したりしていたのである。日本の支配を受けていた朝鮮において、こうした人権侵害が頻繁に行なわれた事は想像できることであり、証拠は無いからといって無かったと言い切ることも出来ないのである。慰安婦募集の担当者が、甘言し、お国の為とか、軍の名前を使ったり、さらに官憲が手引きした事はあり得ただろう。当時の日本が今と違って、潔白であると言い切れないところに、日本という国の弱点がある。こうしたことは敗戦と民主化という歴史によって明らかになった事なのである。悪事は巧妙に行なわれる。河野洋平を非難するのは簡単だが、実際の歴史は複雑なのであって、右派が鬼の首を取ったような話では無い。

 北朝鮮による犯罪行為、拉致被害者は韓国においては政府の公式認定で拉致された人数は486人であり、日本人の17人を遥かに越える。また、他国にも被害者がいる。しかし、最大の人質は日本からの帰還者である。1959年に最初の帰国船が新潟県の新潟港から出航、1984年まで続いた。93,340人が北朝鮮へと渡り、そのうち少なくとも6,839人は日本人妻や子といった日本国籍保持者だった。その親族は多くが日本に住んでおり、いわば人質状態で、北朝鮮政府から脅迫的な送金を強いられている。誘拐された日本人17人だけの問題としてこれを対応しようとすることは全く解決の道から外れる。取るべき方法ではないのである。北朝鮮政府ー金一族の失脚しか解決の道がない。彼らの拉致を正当化しているのが、これも強制連行とか、慰安婦問題が存在したとする捏造的歴史観から来ている。今我々に出来る事は、この歴史認識を正す活動を国際的に行なう事から始まるのである。


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by katoujun2549 | 2011-01-31 13:45 | 書評 | Comments(0)