北朝鮮の意図 延坪島(ヨンピョンド)
38度線を挟んで、韓国と北朝鮮はいまだに休戦状態である。ソウルには1000万人の人口がひしめき、4800万人ほどの韓国人口の25%が集中している。ひとたび戦端が開かれると、ソウルはまさに北の砲撃に曝される。1万門とも言われる大砲が地下に収納され、南に照準を合わせており、ソウル特別区、京畿道から全羅北道までは一気に侵攻されるだろう。とはいえ、北も弾薬が無尽蔵にある訳ではなく、最終的には中国とロシアからの支援がなければ継戦能力はない。だから、核が必要なのだ。北の砲台陣地を破壊するには核攻撃しかない。対抗手段として核開発を必要としている。もちろん射程目標は沖縄と日本の米軍基地である。韓国は北と戦争できる状態ではない。北の次の作戦は延坪島周辺の更なる攻撃と占領だろう。それに対してソウルを人質に取られている韓国は何も出来ない。
それにしても、韓国軍のいいかげんさも呆れたものだ。反撃の砲は半分しか使えず、しかも、自走砲しかなく、曲射しかできないから、北の砲台の地下に隠された大砲は損傷を受けない。北は住宅地区を砲撃したが住民は2人しか死んでいない。余程人のいない時間とエリアを狙っているのだろう。充分に調査した結果であることがわかる。確かに北朝鮮は貧乏で飽食の国日本と比べるととんでもない国。しかし国民はそれに耐える国民性がある。概して北朝鮮の人々は戦前の日本人に似ているらしい。将来産業国家としての能力が高いということでもある。商才はあるが、嘘つきで事大主義の韓国人とは違うのだ。希少金属の産地でもある北朝鮮は残念な事に二匹の豚が支配してしまった。
そんな韓国の実情を知ってか、在韓米軍は北の射程外に主力と家族を移動させている。さらに侵攻があれば沖縄の海兵隊が救出に当り、沖縄や日本に退去させる段取りが取られている。だから、海兵隊員は沖縄には今3000人程しかおらず、空母も沖縄はミサイル攻撃を受ける危険性があるためだろうか、佐世保や横須賀を母港としている。
国家公安委員長の岡崎トミ子が砲撃当日警察庁に登庁もせずにいたことは今後国会で攻撃の対象となろう。これは当初から予測されたこと。岡崎の任命責任は菅政権の命取りになることは予想がつく。しかし、自民党はヒステリックに政権交代を国会審議の妨害で果そうとすればする程、選挙では不利になるのが分っていない。かつて、あの無能で有名な森嘉朗が、えひめ丸事件でゴルフを止めずに遊んでいた為に辞任に追い込まれたことを国民は忘れていない。
マスコミは北朝鮮が野蛮で国民は全体主義に洗脳された気の毒な国民というイメージばかりを作りたがる。しかし、何故その国家が、これまでつぶれずに今日まであるのかを研究したことがあるのだろうか。韓国はそんな状態の国に対しては経済力では優位だが、防衛力では米軍の戦力と兵站地としての日本に依存せざるを得ない。そうした中で沖縄の戦略的重要性は増すばかりだ。沖縄の人々はこの事は良くわかっている。沖縄の米軍以外に8000人の雇用を確保できる組織はない。多くの地主が米軍の基地使用料で生活している。そんな実態を知っているはずの仲井真知事が再選を目指し、普天間の県外移設を宣っている。出来っこないことを選挙でわめいている。出来なくてもだれも文句は言わない。それを声高に言う事で本土からの支援を呼び込もうという作戦。日本政府を困らせる程見返りは膨らむ。そんなけしからん作戦だろう。民主党は今こそ、米軍との国際的な約束を優先ぜざるを得ない事を説得し、その見返りに普天間を経済特区にし、カジノを公認してでも、東南アジアの観光拠点にする提案を持ち込むべきだ。沖縄がかつて戦争の犠牲になったことを恨み節のように言うだけでは未来は開けない。日本の国防上、また、経済上もアジアの玄関になりうる可能性を育てるように戦略を立てることが沖縄の民意を惹き付ける近道だ。沖縄に今必要なものは雇用なのだ。