変な国会

 柳田法務大臣が国会軽視の発言があったとか、仙谷官房長官が、自衛隊を暴力装置と言ったとか、とにかく自民党の下らない攻撃が国会で続いている。一方、民主党もあっさりと、誤る事ばかりで、反論しない。情けないではないか。堂々と反論すべきだ。反論できないような言葉は使うべきではない。国会は日本の未来を議論する場ではないのか。そんなことは別の場でやってもらいたい。

 自民党はかつて、アジアに対する戦争責任問題に関しては、失言が続き、多くの大臣が更迭された。鳩山元総理、さらには麻生元総理、そしてその配下の大臣たちの不祥事、失言がどれだけあったか。民主党も政権を取るまで執拗な非難合戦を繰り広げ、大臣の更迭を促した。その復讐をやっているだけだ。議論になっていない。

 自衛隊が暴力装置だというのは、左翼用語だとわめく自民党の議員の教養と感性を疑う。確かに、官房長官が国会の席上で使う言葉ではない。そもそも、民主国家で左翼の何が悪いのか。つい20年前は、共産党と社会党を左翼と言っていたではないか。自衛隊は暴力装置ではないのか。小銃や機関銃は暴力の道具以外に何がある。戦闘機や戦車は何の為なのか説明してほしい。毎日人殺しの練習をするのが軍隊だ。警察の機動隊とはそこが違う。本当のことを言えない理由があるのだろうか。

 マスコミのくだらないレッテル張りが横行している。何も知らない若者に恐怖感を植え付けようとする。仙谷長官はかつて東大全共闘で活動し、その後社会主義協会といった極左的なグループだったかもしれないが、犯罪行為を犯そうとした訳でもない。学生時代は、あの世代は全共闘に多くの人が加わっていた。恥じる事でもない。もっぱら司法試験の勉強で学生運動はお付き合い程度だったはず。でなければ当時の難関試験には合格する筈がない。それを左翼だとが攻撃されるなら、一体共産党はどうなるんだろう。恥ずかしくて顔を上げられないだろう。仙谷長官の失言は柳田大臣への攻撃をかわす意図があったのではないかとも思える。あとは誤ればそのくらいで自分の地位が危うい訳でもないと考えたとしか思えない。

 国会では、景気対策の有効性とか、国防に関する自党の見解をきちんと説明する場ではないか。法務大臣には死刑制度、検察庁の不祥事に関する対応をどうするのか。政権交代への主導権争いが自民党にあるのだろう。過激な論調で民主党を攻撃すると得する奴がいるに違いない。国会運営を低俗な質問の場にする自民党に再び政権を期待する人が一体どれだけいるのだろうか。補正予算案審議の取引材料にそのような手を使って、大臣を更迭させようという汚い手に、民主党は自党の大臣を守ろうともしない。情けない組織の大本は菅直人の人柄から来るのだ。新しい政治グループの到来を待ちたい。対立軸の設定が難しい。かつての東西冷戦時代とは違う。先は、ヨーロッパ的な中間層を育成し、平等な社会を目指すのか、アメリカや中国、インドのような格差社会を軸にするのか。地方分権と中央集権といった設定は議論が小さい。親中か親米かというのもふれが大きい。とにかく、政党政治が様にならない時代になっている今日、専制的な指導者を待ち望む社会にならないよう祈るばかりだ。

[PR]
by katoujun2549 | 2010-11-21 21:21 | 国際政治 | Comments(0)