はやぶさ やった!

 今回の「はやぶさ」の意味するものは「有人探査」---「人間の生存空間確保(弱い人間が足を引っ張る!)」という凡そ技術的意味の無い運行資源の無駄遣いの意味が根底から再度問われること(「自動のレベル」が革命的に変わった!)。自律航行・自律接合能力は膨大な運用データ通信・応答を不要にする。コマンドの結論授受だけでよく、観測機は観測データの一方的送信に専念できる(いざ事故となりゃ別だろうが…)。これでより遠い所へ(無人で)行く可能性が開けた。イオン・エンジンの運用可能性の実証により、携行リソースをより有効利用し探査領域の飛躍的拡大が可能になる。冗長性(マルチタスク?)のメリットの再評価とフェイル・セーフ/危機管理の重要性の再認識。
 自論としては宇宙に人間を送り込むのは止めてもらいたいと思う。今回は理想的。虚弱な生物体、人間は月に生活することですら不要です。真空とか空気がない空間に暮らすことは生命維持にも問題多く、とにかく金がかかりすぎて人類の無駄使いの一つ。そのために要した地球資源の浪費に対する見返りは殆ど無いだろう。メキシコ湾の油田漏失も止められないくせに、何が火星でしょうか。宇宙開発は優秀なロボットが主役であるべし。有人探査は単なる国威発揚のためにすぎない。宇宙飛行士に何年も牢獄生活に近い監禁状態を強い、仮に火星に到達しても宇宙服から外を間接的に見るだけ。これは人権侵害でもある。これらの作業は全てロボットで代替可能。このロボット開発により得るものは多い。地雷や爆弾の除去、犯罪の監視、深海探査、地震の人命救助、狭小な場所への侵入、医療や介護、無人自爆弾や爆撃機などな応用可能。 アシモ君の二分の1のモデルが宇宙から戦場を制覇する時代が来るかも?イオンジェットという斬新なテクノロジーが日本的で素晴しい。
 このはやぶさプロジェクトは、計画策定当初から欧米の学者・技術者もビックリの「創造的(眉唾モノ?)技術チャレンジ」がてんこ盛りだった。機体も運行も。工学系主体の計画で、目的地イトカワをターゲットに選んだのもかなり「行き当たりばったり」(惑星物理学・天文学的事情より技術上の要請)の事情あり。 はっきり、いえば近くのどの小惑星でもよかった。(今になって、その軌道特性面からイトカワを選択した意義が云々され始めたwwww。)
  しかし、逆に「工学試験機」ゆえにピンチ(トラブル)に強いメーカー系の工学系スタッフが「(当初)計画書」を無視して大量投入されたり、採算度外視のメーカ-の協力体制やら、若い研究者・技術者への思い切った権限委譲が今回の成功の背景にある。目的が明確な日本らしいコンパクトなプロジェクトだったし、「正式探査計画」だったら出来ない(こんなコントラクト無視「官民癒着」はNASAにも出来ない!)柔軟性を発揮した。たとえば、イオン・エンジン担当の「はやぶさ計画」へのNECのコミットメントは半端ではない(↓)。お陰でNECは最近、この商売繁盛の見込みが現実になった。いつの間にか時代が追いつき「そういう時代」になってた。当のNECもビックリhttp://www.nec.co.jp/ad/hayabusa/
  当事者のJAXAだけでなく、関連する学術界、メーカーの人材たちの「計画運用経験」とチーム・スピリットという「人材と無形の財産」を残せたことが「はやぶさ」の最大の功績なのに「試験機」は大成功だが、肝心・本番の「後継機」は事業仕分けされ予算がない、じゃこの大成功の意味がない。この「試験機の成果」の大きさで、今までの米国技術の延長線上ではない「深惑星探査時代」が、思いもかけず本当に世界中で始まってしまったのだ。これが事業仕分けで次の探査機が危うかったとは、全く、シロオト馬鹿加減にはまいる。
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by katoujun2549 | 2010-06-15 13:53 | 国際政治 | Comments(0)