鳩山首相の正体

 鳩山首相が宇宙人と言われる理由がだんだん明らかになって来た。政治資金もんだいなど、我々とは随分感覚が違うなあという印象があったが、これを宇宙人と言う言葉にすり替えたのは政治家のレトリックだ。結論から言えば、我々は、とんでもない思い違いをしているのかもしれない。彼が、何故、素っ頓狂な社民党と手を組んで離さないのか。単なる過半数確保のためばかりではないということです。社民党とは思想が近くそれは何かだ。

 彼が、「友愛」という言葉を使ったのは、単なる言葉の遊びではない。彼の祖父、鳩山一郎氏はフリーメイソンのメンバーだった。誰かに勧められてお遊びのつもりで入った訳ではない。フリーメイソンというのは秘密結社ではない。一種のクラブだ。しかし、そこには、国の権力とは別の動きをするから、超国家主義のドイツや、天皇制国家戦前の日本ではいかがわしい、黒幕的な不当な扱いを受けて来た。秘密結社だったのは18世紀のことである。今は、単なる慈善団体にすぎない。ドイツでは革命勢力にもなったし、フランス革命やアメリカ独立戦争の隠密行動の隠れ蓑になった。鳩山首相はこの影響を受け、また、さらに、行動の仕方はあたかも、18世紀の革命的フリーメイソンのようにも見える。これは一種のアナーキズムで、当時のドイツでも相当に迫害され、一説によると、モーツァルトはそれで暗殺されたという。彼の税金無視の行動、更には普天間問題、そして昨年の選挙での革命発言などで、自分はそう結論づけてみたい。東アジア共同体構想に飛びついたのもそこに原点がある。

 アナーキストというのはそれだけを見ると危険思想では無い。一種のリベラリズムだ。しかし、その特徴は、実務家からは無責任とも見えるユートピアを目標としている事だ。これも悪いことではない。困るのは、方法論が飛んでいるのだ。アナーキズムは自由な個人の追求であり、国家を始めとする人間を支配する権力の否定である。それに対して、自然な、神から与えられた本性にある、善なるものによって幸福な社会を連帯して築こうとする。非常に立派な思想である。ところが、権力の否定という面から、かつて、多くのテロリストが生まれ、社会を震撼させた。国家とか、市場、貨幣といった人間が社会を便利にする事が出来る反面、拘束する。そのようなものに対して否定的である。社会に変化を求めるが、その目標を言う時に、全て方法や実行のための機能的な仕組みを提示しなければならないという事は無いとするのだ。だから、鳩山首相の提案には方法論が無い。彼は、原則とか、目的を明らかにして、そこから、方法を検討、協議する中から道が見えてくるという考えを持っている。これこそアナーキストの手法なのだ。でも、残念ながら、この考えが成立するのは革命の混乱期や新しい思想がビッグバンのように生まれた時に初めて機能することであって、社会基盤が固まっている社会では、邪魔以外の何者でもない。だから、アナーキストは常に権力側から迫害される。しかし、今やネットの世界はアナーキズムが横行している。
 ところが、彼が今首相の座にいるということが、問題を複雑にしている。本来、政治家には権力を調整する機能が求められるが、彼にはそれが出来る訳が無いのだ。彼が「いい人」というのは権力を振るわないからだ。権力を振う政治機能は小沢に任せている。だから、立ち上がれ日本とか、権力亡者のような連中からは「危機感」をもたれるのだ。彼らは、小沢の代わりを務めたい。石原は、更に狡くて、権力亡者「たち上がれ日本」を牛耳りたいのだ。

 首相にしてはいけない人が首相になっているという事である。昨年の選挙で多くの人が投票し、政党政治のためにそこから何だか分らない名門出の首相が選ばれてしまったが、彼がずるいのは、自分の本質的な信条をごまかしているところにある。要は、アナーキストでは首相になれる訳が無い。それをごまかす、いいとこ取りのために、宇宙人というレトリックがあるのだ。国民は全く騙されている。一アナーキストが、その思想信条に反して、権力の座に納まってしまったところに、今日の混迷があるのです。もし、それが鳩山首相の狙いなら、これは世界史に残るアナーキストの勝利ということになり、天皇も無視、日本は解体する。
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by katoujun2549 | 2010-04-14 11:25 | 国際政治 | Comments(0)