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うどん 饂飩

 久しぶりに、中野駅南口の蕎麦屋、中野さらしな総本店に行った。目の前で麺を打っている。細めのうどんだが、ここの「けんちんうどん」は人気だ。蕎麦屋だから蕎麦を打っていると思ったら、うどんだった。駅前交番裏の蕎麦屋と並んで、中野では蕎麦はどちらかに行く。他にご紹介したいのが、駅前の交番横にあるビルの谷間にある店、昨年まで、立ち食い蕎麦、ミミというのがあった。蕎麦屋らしからぬ変な名前だが、昭和の匂いがプンプンする、衛生的とは言い難い店構え。カレーとか、コロッケ、オムスビなんかもある。これが年末から閉じ、今年一月から中野屋となって新装開店した。レトロだが小ぎれいな店構えになった。何と!おっさんは二人とも昔と同じ。ここは、会社帰りで腹が減った時に行くので、旨いからというより、お世話になった。きつねうどんで300円くらいだった。10時過ぎに残業帰りには、普通の蕎麦屋は終わっているが、ここだけは別。麺の味は、スーパーで売っている玉みたいだが、汁とかき揚げ天ぷらが自家製でなんだか空腹に沁み入る味だった。自宅で腹が減った時に食べる饂飩より、はるかに美味。中野駅南口では一番有名な蕎麦屋。
 うどんは、関西風、関東風とあるが、最近は関西風薄味が多いように思う。九州生まれだが、育ちは江戸っ子のつもりの自分としては、濃い醤油のきいた味の、太めの関東風は食べごたえがある。麺は味がしみて、しかも、コシのしっかりしたものが旨い。ダシの利いた濃い汁をごくりと飲む。関西の人は、この濃い醤油味にびっくり、また、辛過ぎるので苦手だ。これがいやなら、さっさと大阪にお帰りください。西の方にもあるんですね、一度、三重県伊勢神宮横のおかげ横町で変な濃い汁のうどん、「伊勢うどん」を食べたが、これは、?うまいと思わなかった。
 ただ、味覚と言う点では、流石には関西に関東はかなわない。そして、うどんと言えば讃岐うどん。しこしこした、歯触りと、つるり、ぬるりと喉越しも良い。皆、関西人はこれを自慢するが、おっと、どっこい、小生は関西風より上があると言いたい。何といっても「稲庭うどん」だ。秋田の名品、稲庭うどんが最高だろう。もちろん、好きずきがあるだろうが、細めの麺で、あっさり、蕎麦とうどんの良さを兼ね備えている。蕎麦のようにつゆに、さっと浸けてつるりと食べても良し、温かな汁うどんでもよし、細めのためか、品の良い味覚。関西人がうどんを自慢するから、一寸意地悪く、こちらに軍配を上げたい。
 とはいえ、自分は、関東風の濃い味に慣れ親しんで来た。母親に連れられて行った蕎麦屋のうどんがやはり懐かしく、おかめ、鍋焼き、天ぷらのいずれかを注文する事にしている。肉うどんなんぞ江戸っ子は食わねー。関東は野田や銚子など醤油の産地。関西や九州で刺身食べるときに必ず出てくる、あの関西のたれのような溜りは苦手。だいたい、寿司には合わん。ありゃあ、箱寿司ならいいかもね。江戸っ子は、薄味でダシの味よりはキリットした濃い口醤油の味を味わうんです。
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by katoujun2549 | 2010-03-26 10:44 | グルメ | Comments(0)