中近東研究会の設立


 日本と中近東はもっぱら石油との関係で成立して来た。日本は石油資源100%海外に依存しているが、その87%を中東諸国から輸入している。我が国の産業の生命線である。その重要性に鑑み、国際政治の中での中近東の実情認識を深めたい。特に、サウジアラビアや湾岸諸国とイラン、トルコの関係がどのようなものであるか。また、ガザ地区やイスラエル難民地区と原理主義的過激派の動向も不安定要因として、無視できない。そうした情勢下で日本が果すべき役割は何か。
 文化的交流は人の交流でもある。産業面での進出や戦争はそうした相互理解を進める大きな契機となって来た。スポーツの国際試合や芸術の公演も重要な役割を果す事が出来る。中近東の人々が、アジアに求めているものは何か、雇用、娯楽、観光、文化遺産といった事も含め理解をすすめていくことが求められる。彼らの宗教、企業や商業といった生活の基盤をなすものについての情報を得ていく。中東との人脈形成に必要なものは何か。我が国と中近東との学術交流、文化面でのこれまでの実績がどのようなものであったのだろうか。
 トルコやイラン、アラビア半島とは事情が異なる。地域的にどのような団体や、国の交流が行われて来たのだろうか。国際協力事業団や外務省の実績や努力を学ぶ必要があるだろう。それぞれの国からの留学生や、日本人の留学生の役割も大きい。これまでの取り組みと、今後を考える。
地域的に中近東と隣接し、歴史的にも深い関係を構築して来たヨーロッパにおけるイスラム文化や技術の影響を歴史面で知る事は、国際関係を理解する上で重要である。また、今日、イスラム圏からのEU への労働者は経済問題としての重要性も高い。フランスやトルコのイスラム風習であるベールの問題等今日も社会的関心事である。
 以上の問題意識に基づき研究会を設立するものである。
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by katoujun2549 | 2010-03-04 12:06 | 国際政治 | Comments(0)