アフマディネジャドがCNNに出た

イランの大統領アフマディネジャッドがアメリカのCNN ラリーキングライブに出演した。先般の国連総会に出席し、アメリカに滞在中に放送されたもの。ラリーキングは歯に着せぬ質問で有名だが、キングは以前大統領がユダヤ人のホロコーストは無かったという発言で世界中に驚きと怒りを沸き起こした彼にホロコーストについて質問した。キングは大統領にあったか無かったか、イエスかノーかと問いかけた。このことはイランの大統領に対する質問の仕方としては無礼な感じがあったが、「自分は歴史家ではない」「パレスチナで虐殺が行われていることが問題だ」という回答であった。はぐらかされた感じだが、要するに、イスラエルの言うホロコーストが真実かどうか、今、公平な立場から調査しようにも出来ないし、検証のしようがないから無かったとも言えるということのようだ。彼は政治的発言として、イスラエルが今日のようなパレスチナ人に対して虐殺や差別を行っていることをホロコーストの被害者であることを声高に主張する事で、覆い隠しているような印象を国際社会に与えていることに反論しているのであろう。とすれば歴史を歪曲することで世界に反論するという奇妙な手段に出た彼の政治家としての計算はあまり成功していない。別の番組でイランの核について厳しい質問があったが、彼はこれまでの政府見解、例えば、イランの核は平和利用であるとか、査察には協力して来たとか、答えにならないような応答ではぐらかし、アメリカのテレビに堂々と出演したという彼の公明最大さだけを狙った出演であった。民主主義も、マスコミも独裁者には弱いということを感じさせるひと時であった。イランは、着々と核開発を進めており、仮にイスラエルが難度の高い施の設爆撃に成功したとしても、イランの試みを10年程度遅らせるだけで、かえって、堂々と核兵器を作り出すかもしれない。イランとしてはイスラエルが核を持ち、パキスタンや北朝鮮に対しても国際社会が無力だった事を体験しているし、核保有国の政治的な影響力を知っている。彼らは必ずや核の平和利用を認めさせ、さらには核兵器の開発を成功させるであろう。そのときイスラエルがどう出るかである。イランは実際はイスラエルに核ミサイルを撃ち込むつもりは無いだろうが、もし、アメリカがイランを攻撃しても、イスラエルとイランは核の応酬という最悪の出来事はないだろう。もし、あるとすれば、アラブ諸国にイスラム原理主義が浸透し、イラン主導でアラブ対イスラエルという対立構造が生まれた時、さらにアメリカがその中でイスラエルを攻撃したときであろう。このことが起きる確率に関しては、イランがアメリカに対して柔軟な対応をするようになって国交が回復する可能性の方が高いと思われる。
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by katoujun2549 | 2009-09-26 11:33 | 国際政治 | Comments(0)