今年はロシア革命という世界史上の大事件後100年になる。その割にはロシアで祭典や大きなイヴェントが少ない。プーチン政権は、ロシア革命を大々的に祝賀できない理由があるのだろう。というより、プーチン政権はかつてのツアーリズムが強いロシアを再生するという思想を持っている。独裁者は失敗してきたのだが、歴史は逆流している。王朝や帝政という権力支配が見直されている。中国も習近平王朝、北朝鮮も金王家に支配されている。
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自分が20代の頃まで、また歴史の学習においても、さらには、マスコミもロシア革命は善であった。民衆が共産党を選択し、党に権力を集中したという理解が行われて、高校時代、社会の教師は歴史の必然だとも言い切った。ところが、革命を推進したはずのスターリンが批判され、ソビエト連邦が官僚制と共産党独裁の名の下に恐怖政治を行ったたことへの拒否感がロシア革命の評価を下げた。ペレストロイカとグラスノスチの結果、情報が公開され、真実が明らかになった。スターリンの批判から、更に今ではレーニンの恐怖政治も公表され、革命は国民に悲惨と暴力、さらには死をもたらしただけのものという見解が生まれた。
ところが、今、ロシアでは若い人逹にスターリンを評価する動きがあるという。独ソ戦を指導しファシズムに勝利したという功績を評価したのであろう。それにしても、ロシア革命におけるロシア人の犠牲は膨大で、独ソ戦以上の悲劇だったのかもしれない。にもかかわらず、恐怖の立役者を評価するという国民性を日本人は理解できない。強い者が正義という恐るべき国民感覚である。土着の国民性は克服出来ない。日本だって、諦観という観念は根強い。

1917年ロシア革命がレーニン、トロッキーのリーダーシップによりケレンスキー政権の打倒に至ったことは事実だが、実相はかなり我々の常識とは違っていた。第一次世界大戦にロシアは疲弊していたが、ケレンスキー政権は好戦的だった。ドイツの参謀、ルーデンドルフはレーニンを亡命中のスイスからモスクワに送りこんだ。多額の活動資金付きだった。彼は敵国ドイツの手先だった。ボルシェヴィキと赤衛軍を組織し、民衆や軍を動員し、革命を成就させるというイメージがあるが、それは後に作られたもの。実際は一部であって軍を掌握してはいなかった。10月革命の映像で、大部隊が正門から感動的に総攻撃するシーンがあるが、これは後に作られた映像で、実は違う。ペテルブルクの冬宮を攻撃したのは小部隊であり、裏口から、急襲したクーデターだった。大した戦闘もなく偶然にも成功してしまったのだ。ケレンスキー政権を逃亡させ内戦に突入した。3月に皇帝を逮捕して権力を握ったレーニンは、広大なロシアの掌握にかかる。そのため、労働組合や、宗教組織を利用し、ソビエトを編成した。ソビエトとボルシェビキに権力を集中したが革命の意義を民衆に伝えて教育する余裕は無かった。都市労働者と農民を味方につけるためにレーニンは土地の分配を行った。
 ブレストリトフスク条約を締結、ドイツと講和すると、バルト三国、ベラルーシ、ウクライナを失った。ウクライナは独立宣言しソビエトに戦争を仕掛けてきた。散々な結果になるが、民衆を説得するため、フランス革命のジャコバン党の恐怖政治を徹底し、軍を掌握することに専念、成功する。革命の実態を知る最初の支持者は逮捕され、収容所ソルベッキー島に送り、多くは処刑された。ロシア革命は最初から、殺戮の恐怖にまみれた政治によってはじめられた。1922年のソビエト連邦成立以前から秘密警察によって、理想社会の建設を大義名分に政権内部のエスエルやポルシェビキまで巻き込んで粛清の嵐は第2次大戦まで吹き荒れた。軍を維持するため資金が必要だが、工業が未発達なロシアは農産物や材木を輸出することしか道が無かった。そこで農民の搾取が始まり、反抗的だったウクライナは300万人の餓死者を出した。革命によって土地を与えられ、生産に励んで成功した農民、技術を持った農民は富農として虐殺され、貧農ばかりがコルホーズで集団生活を余儀なくされた。これが、革命の実態だった。惨めな状態を隠すため、エイゼンシュタインなどの芸術家が動員され、捏造報道とプロバガンダ映画が作られた。

 日本の共産党もすっかり騙されたのである。彼らのユートピアは実は奇妙な思想に基づくものであった。ニコライフィヨードロフという人物の宇宙主義思想。レーニンは死後クレムリンに遺体保存処理され、祀られた。まるで、エジプトのミイラではないか。実は同じ考えだった。将来生命復活技術が発達し、その時レーニンは復活するという信仰があった。いや、人間は不死になるため、 地球は人間で溢れるだろうから、宇宙に居住するしかない。そこで、革命後、宇宙開発が始まり、ツィオルコフスキーの大気圏脱出のロケット技術が生まれた。ソ連の人工衛星と有人衛星があれほど早く開発されたのはロシア革命以来の研究の成果だったのだ。
1917年以降のロシア革命やレーニン、スターリンの政策や悲惨な国民の状態はここでは述べない。多くの証言者は既にこの世にいない。生き残って歴史を知らない連中が、ロシア革命やスターリンを賞賛してるに過ぎない。既にレーニンは最悪の指導者になっている。ロシア革命が祝賀されない理由があるのだ。今のプーチン政権はかつてのツアーの復活がロシアを再生させると信じている。



ロシア宇宙主義 
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六本木の東京ミッドタウンのフレンチレストラン、フィリップミルに昼食で行った。通訳業をされているA.H.さんの紹介で久方ぶりのフレンチだった。1人身になると、フレンチと鍋料理を囲む機会が無くなる。彼女にも付きあっていただき、楽しいひとときでした。フレンチとしてはきわめて淡白な味付け。シャンパンのデリケートなテイストとのバランスを考えているのだろう。鱈を蒸したクリームソースの一品が印象に残ったが、食べるのに夢中で写真に撮りそこなった。シャンパンも1本開けてしまった。酔ったせいか、女性を前に気が大きくなり、値段も気にならなくなった。夜は市川本八幡のベトナム料理屋で同期会だから早々に引き上げた。本当は上のリッツカールトンでコーヒーを飲みたかった。

フィリップミルはミッドタウン4階のテラスのあるお店で、オリーブの木が植わっていた。フランスの本店は2つ星だそうである。サンフランシスコ郊外のソノマではワイナリーの周囲にオリーブが植わっている。夏のカリフォルニアに思いを馳せた。アメリカ人になった親友SH夫妻とメキシコ料理屋に行ったが、ジョッキに入った大量のマルガリータと強烈なボリューム、時差ぼけでvomitingしてしまった。酒も安いから欲張りすぎた。

ミッドタウンのテラスにはメキシコ料理のLaColinaという店があったが見当たらない。どうも閉店になったようだ。家族連れが多かった。メキシカンでは価格が出ない。高い家賃がネックなのか。しかし、家賃が高い店は必死で工夫するから内容は悪くない。価格を別にすればだが。いずにせよ中途半端ではうまくいかない。難しいところ。

フィリップ氏はシャンパーニュ地方「レ・クレイエール」のシェフに就任するやわずか2年でミシュランの二ツ星を獲得する実力。
氏の料理は、伝統的な基本を守りつつも現代的なスタイルを取り入れた正統派フランス料理であり、フランス料理界における「グランド・キュイジーヌの大いなる希望の星」と言われるほどの人気シェフ。11月28日には来日、当店で技を披露するらしい。美しいアレンジに感動した。平松氏の特注シャンパンがデルモッテで作られている。あっさりした淡麗なテイスト。新潟の日本酒を思う。ワインショップなら1本6000円位だが、ここなら1万5千円だろう。シャンパンは一人で飲んでも美味しくない。美女と絶品フレンチでドンペリなみとなる。そう思えば高くはない。イエス様はカナの婚礼で水を上等の葡萄酒に変えてしまった。奇跡!、愛の語らいがあれば、水も酒と化す。最高のシャンパンだった。
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          平松の名前の入ったデラモット・シャンパン
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前菜のお焦げのようなカリッとしたボール


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真鯛のカルパッチョ 美しいアレンジ
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チキンだと思うが淡白で上品
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華麗なるデザート

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公開後4日目新宿のバルト9でブレードランナー2049を見た。163分の長編だ。海外では、前作の価値を損なわないクオリティとの評価を受けた。大体、続編は前作を凌ぐケースは稀で、二作目はオチャラカが多い。今回はしっかり引き継いでいるという評価。

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映像美が素晴らしい。荒廃したLA、変な日本趣味も引き継いでいる。リドリースコット監督の1982年の名作、ブレードランナーの続編。レプリカント狩警官のデカードはレプリカントのレイチェルと疾走したところで、前作は終わった。35年後、ララランドのライアンゴズリング演じるKがデカードの消息を追う。彼の控えめな存在感がほど良い。すっかり爺様になったリックデカード役のハリソンフォードが登場した。監督はブィルヌーブ。脚本はエイリアンコブェナントのマイケルグリーントいうので不安になった。彼の編集したエイリアン最新作は前作プロメテウスを見てないと分かりにくかった。このレプリカントというのは人間とどう違うのか?この作品はものすごく金がかかっていると思うが、そうしたところやCGの映像部は長尺のシーンが多く物語の流れが悪くなる。エイリアンもそうだった。これは実存主義や哲学者ビトゲンシュタインの問題ではなかったか?というところまで掘り下げてもらいたかった 

人間はどこから来て、どこに向かうのか?リドリースコットのテーマである。この哲学的テーマを映画で語ることは可能でしょう。しかし、読み解くにはあまりにも難題であり、映画という言語では伝えきれない。


Kは自分の出生の秘密を探る。2023.6.21という数字は生まれた時か?レイチェルは子供を産んで死ぬ。レプリカントが妊娠した。女性のレプリカントがかくまわれている。Kはその彼女と出会うが、まるでどこでもドアみたいに彼女のところに行くのだからびっくり。人間の記憶がコピーされるのか。このテクノロジーがすごすぎ。2049年にどこでもドアみたいなものが出来るとは思えない。

ウォレス社という会社はろくでもない、悪巧みの会社。レプリカントの反乱て前作のタイレル社は解体された。LAは以前核テロで大停電となりデータが消えレプリカントも次のバージョンになった。ウオレス社は次世代型の長寿命レプリカントを開発し、レプリカントによる世界支配を狙う。このあたりの経緯に関して、3つの短編映画が作られている。渡辺信一郎監督のアニメ2036。ネクサス・ドーン、ブラックアウト2022」補足の短編がこれだけ必要なのは編集の失敗だ。


記憶を可視化したり、実体と虚像が同期して、Hしちゃう。そんなテクノロジーが32年後に生まれるとは思えない。まるで麻薬の世界。女レプリカントのブレードランナーの登場も凄い。Kは何処にデカードがいるか突き止める。ミツバチの養蜂所の奥の館。デカードの所在を求めて Kは館に入る。そこにハリソンフォード演じるデカードがいるが、かなり暴力的な迎えかた。 Kがレプリカントなら弱すぎ。


ラケル の名前が登場。ラケルは旧約聖書の『創世記』に登場する女性。ヤコブの妻。父はラバン、姉はレア。 『創世記』によれば、兄エサウから逃れて伯父ラバンの元へきたヤコブはラケルを見初め、ラバンの「七年働けば結婚を許す」という言葉を信じて働く。ところが結婚式を終えて花嫁を見るとそれは姉のレアであった。

ロスに雪が降るんです。地球温暖化で海面水位が上がり巨大な堤防で街は守られている様子。人類とレプリカントは対立しているようなら作らなければいいのだが。突然レプリカントの反体制グループが登場、Kに真実を伝える。


デカードの住んでいるのは60年代の街みたいである。プレスリーがモノグラムに出てくる。3Dジュークボックスにシナトラが現れたり。未来テクノ満載でした。こんなところに金がかかっている。偽のレイチェルが登場するが、デッカードに見破られるとウオレス社の殺し屋レプリカントがアッサリ銃殺。だからR指定なのだな。レイチェルどうやって撮ったのか、昔の美しい映像そのまま。銃殺は漫画。美貌女優ショーンヤングは一時奇行でお騒がせ女優と言われたこともありましたが、最近も健在でyou-tubeのテレビインタビュウでおばちゃんぶりを披露して、美しさは相変わらずです。


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# by katoujun2549 | 2017-11-01 00:18 | Comments(0)
中国は共産党大会で習近平独裁の方向を明確にした。習近平が良識ある指導者であっても、彼の立場を利用して対外的にも他国の迷惑を意に介さない傍若無人な事象が出てくるだろう。かつての日本も天皇陛下の名の下に虎の威を借りた権力的な輩が軍や警察、一般人の中にも多く現れ、世の中を苦しめた。

習氏が大会開幕日に読み上げた政治報告は「中国の特色ある社会主義」が新時代を迎えたと強調し、約30年後の建国百周年までに「社会主義現代化強国」を構築すると宣言した。これから行われるであろう事象は、体制の正当性を示すための歴史の捏造や、嘘で塗り固められた習近平の政策の成果である。日本への圧力は歴史認識や領土問題など強まり、理不尽な出来事が増えるはずである。中国というのは国内を見ると、カオスであるが、対外的には全く自分勝手で迷惑な連中である。一帯一路で中華帝国の復活を狙うのは勝手だが国際ルールに則りチャレンジしてもらいたい。

韓流ドラマで驚くのが、彼らの世界も歴史も噓で塗り固められたような筋書きである。整形で顔まで変形し、自分の名前を偽り、陰謀を企てる男女のしがらみの攻防は韓流ドラマとして人気がある。いわゆる韓流ファンはこれを見て奇異に思わないのだろうか。実にいいかげんなストーリーなのだ。韓国人の頭の中身がこんな調子だとすれば相当用心しなければならない。歴史の歪曲は彼らのお得意技。特に、共産主義者達のプロパガンダは、写真の偽造にはじまり、学校で教える歴史に至るまで、出鱈目で塗り固められたものだ。こうした中で、日本は国際交渉も行なわざるを得ない。
 噓は彼らには戦術であり、方便、不正も手段なのだ。民族の抗争、大国の支配の中で生き抜いて来た彼らには他の国や他民族に嘘をついたり、罠にかけることは正義でもある。我々日本人は厳しい国際的な緊張には慣れていないし、そうした中から生まれた強力な自己主張に押されてしまう。尖閣諸島の領有権、慰安婦問題が良い例である。
韓国文化、竹島問題、日韓併合、慰安婦問題、韓国経済の評価、拉致問題、北朝鮮の核武装、日韓の重大問題において日本の認識を誤らせるあらゆる出鱈目が煙幕のごとく張り巡らされている。これらを解きほぐし、幻想を打ち破り、覚醒しなければ日本人は国際社会では生きることができない。
 北朝鮮による犯罪行為、拉致被害者は韓国においては政府の公式認定で拉致された人数は486人であり、日本人の17人を遥かに越える。また、他国にも被害者がいる。しかし、最大の人質は日本からの帰還者である。1959年に最初の帰国船が新潟県の新潟港から出航、1984年まで続いた。93,340人が北朝鮮へと渡り、そのうち少なくとも6,839人は日本人妻や子といった日本国籍保持者だった。その親族は多くが日本に住んでおり、いわば人質状態で、北朝鮮政府から脅迫的な送金を強いられている。誘拐された日本人17人だけの問題としてこれを対応しようとすることは全く解決の道から外れる。取るべき方法ではないのである。北朝鮮政府ー金一族の失脚しか解決の道がない。彼らの拉致を正当化しているのが、これも強制連行とか、慰安婦問題が存在したとする捏造的歴史観から来ている。今我々に出来る事は、この歴史認識を正す活動を国際的に行なう事から始まるのである。

戦争は悪である。日本がこれまで以上の武力を持つことも危険である。しかし、外交も武力を背景に行われてきた。話し合いが必要である。しかし、犯罪行為や脅迫が話し合いで解決できるだろうか。犯罪は刑事事件として警察にお願いするしかない。しかし、国家間という世界には警察がいない。力のある大国が武力で威嚇し交渉するしかない。わが国が自力で中国や北朝鮮に対峙するには戦前のような軍国国家になるおそれがある。徴兵制も必要である。唯一の被爆国である日本が本来核廃絶を訴えねばならないが、核保有国として対応せざるを得ないのである。

弱肉強食のジャングルがお隣の実態に対し、わが国は日米同盟という選択をしている。この現実が対米従属にならない努力が安倍外交に求められている。今後のアジアは中国の勝手な振る舞いに悩まされ続けるだろう。

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離学者対応


比較的低偏差値の私立大学の頭痛の種が離学者の増加である。受験の際に滑り止めに幾つかの大学を受けるが、本命に入れなかった場合、浪人するか、不本意入学し、途中で退学して本命に再挑戦する学生がいる。また、入ったが合わないということで授業に出なくなり、辞めてしまう。これは

双方にとって残念なことである。そのために、入学前スクーリングや合宿などいろいろな対応策を学校側も練っている。 


そうした大学の場合、勉学の目標設定が出来ていない学生が多い多いと推定する。そのような学生は半数はおり、その中から100人もの学生が大学から出て行くのは異常。滑り止めで受験した学生だけでは無い。入学しても4年間を過ごす意欲や期待を持っていないという深刻な課題になんとか解決策を見つけることが、財政を立て直す課題である。辞める学生がどこに行くのか、何故かは大学も分析されているだろう。自分は内容を見ていない。しかし、解決策はそれほどあるわけではない。そうした学生が期待や希望を持ち、充実した4年間を過ごし、職業選択に満足出来ればかなり歯止めがかかる。学問の体系や、カリキュラムを彼らが満足するよう組み立てるのは容易ではない。少なくとも、アカデミックなとりくは返って抵抗を受ける。そのような学生は勉強の意欲や目標も希薄で、勉学の習慣も乏しいことが推測される。また、成功体験が少ないため、興味が続かない。何とか、残った学生はリベラルアーツ教育で送りだし、学士のクオリティを守る。

留学生も同様である。彼らを満足させるには、

1.勉強以外の楽しみを与えること。部活などの充実も有効

2.実用的で社会に出て役に立つ職業訓練の科目、漢字検定、販売士検定、秘書検定や

 簿記三級などの支援講座の充実

3.心理カウンセラリングを通じ、大学生活のビジョンを学生に与える

4.保護者の理解:途中退学の不利を訴える

5.意欲の無い人を育てることは難易度が高い

 経営にしても、勉学にしても最難関の課題であることを再認識し、退場してもらうことが、効率としては良い。それが企業では常識。そのことが本人にとり、大きな損失であることを教育すること。また、教育の質を維持する。



                                    以上



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# by katoujun2549 | 2017-10-20 12:05 | Comments(0)
 我々人類はどこから来てどこに行くのか、リドリースコットの大きな問題意識である。この壮大なテーマを映画で表現すると、エイリアン、ブレードランナーといった彼の作品につながる。エイリアンプロメテウスはあのスペースホラー映画エイリアンにそのようなテーマを結びつけた作品であるが、テーマが大きいために、見事につまらない作品になっている。1979年の第1作エイリアンに登場するギーガーがデザインした宇宙船や怪しいインテリアデザインがふんだんに表現されており、見ものである。リドリースコットのような巨匠は大きな資金で制作できる。しかし、資金回収も要求される。だから、その分、時間の制約や見せ場など、編集が観客を集められるかどうかという、別の視点からなされて、監督の伝えたい部分に制約が生じる。この作品も説明不足な箇所が多い。興行的には成功した。
 エイリアンが何故生まれたのか、人類を生んだ別の人類が、地球を滅ぼすために送り込もうとした新生物が登場するのだが、まるで、幼生は蛭で、それが成長するとほとんどタコではないか。このあたりが、全く失望である。エイリアンのすざまじい攻撃力と昆虫のようなグロテスクな姿にはつながらない。欧米人はタコとか、イカのような日本人が寿司種にするような生き物に恐怖を感じるようだが、タコに我々はさほど驚かない。


異星人の宇宙船内部
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宇宙人の船が撃墜される。
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 2ヶ月前に放映されたエイリアンコヴェナントを見たが、あのエイリアンが一体何でこんな形で登場するのかが分からなかった。人類より古い異星の「人類」が登場して滅亡する姿が描かれた。これが一体何を意味するのかが分からなかったが、この作品で説明されている。

 前日譚となったプロメテウスであるが、2012年、このプロメテウスの謎とエイリアンの成長を描いたのがエイリアンコヴェナントであるから、これを見ないと映画はおもしろくない。

 ストーリは大きなテーマを重ねすぎていて、説明不足だが、ホノグラムや宇宙服などデザインは素晴らしい。サイボーグのデヴィッドが何とも不可解な行動に出る。人間に忠実だが、彼を支配しているのが彼を作った社長であったり、彼が最後は異星人のエンジニアに頭をちぎられても、脳機能を失わないなど、かなり飛躍もある。このファスベンダー演じるディビッドなるサイボーグが曲者で、次のコヴェナントにも登場する。エイリアンは最後に登場するが、異星人エンジニアとタコ風の生物の合体なのかよく分からない。死んだとされた社長は突然現れ、結局異星人に殴り殺される。なんだか、内田裕也にそっくり、また、病原菌のような液体の実態もよく分からないまま、乗組員がやたら殺されていく。異星人の宇宙船がプロメテウス号の特攻によって破壊されるが、このあたりも船長の死を賭した決断が安易に表現されている。これだけのデザインや異星の姿を背景に持ちながら、勿体無い作品である。

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# by katoujun2549 | 2017-10-20 08:34 | 映画 | Comments(0)

1小池旋風


この1年、小池百合子の大活躍の年であった。舛添氏の下らない不祥事のお陰で、舞台に躍り出た。中高年女性の星として都知事選は勝利し、1992年日本新党から転じ、新進党、保守党、自民党と権力の海を渡ってきた。その感度は抜群。細川、小沢、小泉と渡り、サーカスのように上昇した。環境大臣もつとめ、クールビズとか、新味があったが実はマスコミを使ったというより支援を受けた。残念ながら防衛大臣は辞任で防衛問題に見識があるとは思えない。安部石破対決においては石破についたため、安部から干され、未来の女性総理候補は稲田、野田の後塵を配する事態だった。


2キャスター出身の彼女


マスコミの依怙贔屓の支援は今も続いている。マスメディアの動きと民衆の反応にあれほど敏感な政治家は少ない。第二自民党ではなく希望の党こそ第一保守であると豪語する。今なお

衆議院選挙の目玉である。凄い!その権力志向は際限がない。顔に表れた三白眼は挑戦的、今なお総理の座を狙っている。野田とか、稲田のような小娘が何言ってんだよ・・とばかりに、二階や石破を恫喝し、民進党を解体に導き、細野、若狭などはぶっ飛ばし、民進党首の前原を骨抜きにしてしまった。自分を見限った安部には挑戦状をたたきつけたのだ。無能の代表、前原は民主党の中で弥次郎兵衛のように浮遊し党首にまでなった。無所属で自分の選挙はクリアーできても自民党一派閥のような希望の党に吸収されて存在感がない。昔はこのような人物はバルカン政治家といった。ユーゴやセルビアのような複雑な状況を泳げることが存在感であり、国民を幸せにする政策があるわけではない。言うだけ番長というアダ名もあったが、今回大決断をしたのは良いが、大失敗。結局は自己中心なのである。小池は今回都知事の職を放棄することが自分に不利になると悟ったとたんに、衆議院選挙参戦から手を引いた。お陰で、かつての日本新党ブームや小泉チルドレンをイメージした新人候補は軒並み落選する。あの時は党首が首相候補だった。勝ち馬なら乗ろうとする党首に信頼感がない。都知事選のような風は吹かない。


3選挙の行方


旧民主党で地盤がある政治家も希望の党で苦戦している。今回の選挙は旗色鮮明にした立憲民主党が反自民票を集め、希望の党に行った旧民進党員は割りを食う。自民は善戦するだろう。一体何のための解散総選挙だったのか、安部政権の無駄使いに上乗せ、北朝鮮の危機を煽り日本を危険にさらす嘘つき政治、アメリカのトランプに追随し、かつての日独伊三国同盟に便乗した叔父貴の岸信介の道をたどる。消費税を上げ、軍事費をかさ上げ、国民経済は疲弊する。教育無償化を餌に、消費税を上げ、財政再建は忘れて軍事費に回す。北朝鮮の危機が口実である。我が国の借金地獄は物価上昇で隠蔽する腹は黒田日銀総裁との悪巧み。ヒトラーがシャハトを使って見せかけの財政改革をやった手口を真似ている。要は借金踏み倒し政策なのである。小池氏は情報公開、ストッップ安部とかのたまうが、実際は自分の権力欲を満たすための方便なのだ。


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トランプ大統領が意味深な発言を繰り返している。このままでは戦争への道を歩んでいるようにも見えるが、これはあまりにも両国にとってマイナスしかないから、直接攻撃する選択肢はないだろう。攻撃なら空母カールビンソン、ロナルドレーガンは日本海にいなければならないし、空母は最低5隻は行かねばならない。韓国の斬首作戦など情報が筒抜けで漫画の世界。アメリカは朝鮮半島にいる12万人といわれるアメリカ人を避難させ、戦闘のインフラを整備するのに2ヶ月はかかる。日本人は6万人、中国人は20万人はいる。おそらく、北朝鮮に対してはトランプのサプライズがあるはずである。
 
あるとすれば、トランプー金正恩会談だろう。電撃的な会談が11月の日本訪問の際に、北訪問が行われることがなかった。トランプは何とか金を国外に引きずり出す。トランプが行って金が行かなければ無礼、臆病で笑い者にすれば良い。いずれにせよ、既に段取りのできた日本、韓国、中国を訪問した後であろう。ロシアが協力するかだ。その時各国と調整をするはず。日本も小泉首相が電撃訪問し拉致問題を一歩前進させた。その時、安部首相も行っている。安部首相がトランプとゴルフをしたり長い時間接触し、その時の話をトランプに話しているはずである。話さないわけがない。なぜこの推測をマスコミは言わないのだろうか。報道管制されているに違いない。

これは自分の勝手な予測である。トランプは直談判の好きな、新興企業経営者で、重要なことは自分で行わなければ気が済まない人物だ。交渉力には自信がある。多分、そこでは何も決まらない。若干の譲歩はあるかもしれない。北のICBM製造中止くらいはあるかも。アメリカにとっては、北のミサイルや核はテロリストに売られる恐れもあり、何としてでも止めさせねばならない。ユダヤに支配されているアメリカにとって、イスラエルの防衛も視野にある。
例えばB1の飛行は行わないとかの譲歩はあるだろう。そのために今やたらB1は北朝鮮に接近した演習を行っている。しかし、その狙いは実は別にある。トランプというよりアメリカの軍事筋は金正恩を凶暴な、かつてのカダフィやフセイン、オサマビンラディンと同列に考えているに違いない。そこで、何とか、彼を国外に、例えば中国に引き出し、中国政府に監禁させる、または、西側であればスゥエーデンあたりに誘い出し逮捕してしまう。かつてはパナマのノリエガを逮捕した。金正恩が張成沢をあれほど残酷に粛清したのは実際に中国と結託していたかもしれない。だから、金正恩は絶対に中国に行こうとしなかった。中国と冷えた関係であるのはその警戒感の現れである。そうなれば、中国での逮捕は無理である。暗殺は警戒が強く無理。ご招待で逮捕という道しかない。
そこから、北がどう出るかは分からないが、金タマを抜き取られた北朝鮮は崩壊するだろう。金正恩をアメリカにご招待するかもしれない。そうすれば、ことは簡単だが多分先方も警戒して乗ってこない。とにかく、戦争に至らない唯一の方法は金正恩逮捕しかない。
11月のトランプアジア歴訪では何も起きなかった。万一核戦争になる危機になれば、中国が侵攻するかもしれない。あるいは北内部のクーデターが起きるかもしれない。誰も金一族と死にたくはないはず。

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今年のNHK全国音楽コンクール中学校の部は1171校の参加で行われた。自分の子供は既に30歳代であり、中学生を見るのはとても懐かしい気持ちになる。もう我が子の受験の心配もないのだが、あの時代がとても懐かしい。

今日全国大会となり、課題曲はAKB48の秋元泰作曲の『願い事の持ち腐れ」という曲であった。奇妙な題だが、課題曲と自由曲で争われる。全国9ブロックを勝ち抜いてきた中学の大会である。中学校の部に興味を持つのは、中学時代は男子が声変わりの時期となり混成合唱が難しい。そこでNHKはこの中学の部は学生に興味を持たせるためにもポピュラーに近い曲が選ばれる傾向にある。昨日は高校の部の金賞が決まり、何と自分の住んでいる中野区の大妻学園高校が獲得した。急に親しみが湧き、今年はテレビ中継を見ることとした。この課題曲、君が君に歌う曲は既にyou-tube で見ることができる。

中学校の部がフィナーレというのも不思議。
このコンクールは戦前から続いており、合唱コンクールではトップであり、テレビ中継されるので盛り上がるし、皆さん多感な中学時代で全国大会に勝ち残ってきただけあり、これまでの苦労を思いだし、最後の全体合唱は涙涙である。2008年のアンジェラアキ作15の手紙、2012年のファイトは伝説のフィナーレ。やはり、女性合唱が多い。合唱は指導者の力量を問われるものがある。見ていて、地区大会を勝ち抜いてきただけあり、優劣つけ難い。ことしは、町田市の鶴川二中が金賞となった。同校では2014年度の第81回 Nコンで金賞を受賞し、翌年の第82回では再び金賞、2年連続での受賞となった。更に今年の金賞受賞となった。この他、全日本合唱コンクールでも複数回の受賞経験を持つ。学生数が799人のマンモス校で、合宿サークルのメンバーも集めやすいが、やはり指導者の力量だろう。
中野大妻中も立派だったが、高校が優勝したので金銀銅から外されたとおもう。一貫校の方が有利だろう。公立中学で金賞は素晴らしい。
今年は、AKB48の秋元氏の書き下ろし曲という異色の選曲で物議を醸した。学生はそんな上から目線の批判を横に懸命に歌っており、見る方は楽しく聞くことができた。結構公立の中学の参加があり、必ずしも学校の音楽クラブのメンバ〜に限らないチームも出ている。甲子園のようにセミプロ化した選手だけでないところが興味深い。このコンクールに注目したのは2012年東関東大震災後、特に、東北地区予選の中で、課題曲の「ファイト」という曲が中学生の心を打ち、休憩中も皆でこれを歌うというハプニングもあった。最後は課題曲を全員で歌い、参加者は涙に濡れるのである。学生も大震災の日本の苦難を思ったのか、また歌も良かったのである。自分もジンときた。
 しかし、今年はAKB48の出演となった。これが教育的ではないという学校関係者もいるかもしれない。最後を涙の合唱も良いが、Nコンだけでしか歌われない曲と違い、スペシャルステージで365日の紙飛行機も一緒に歌い、最終選考に来た中学生のサービスも必要、番組として視聴率を上げる工夫として評価したい。学校のコーラスは教員と学生の聖域だろうか。AKB48の演技と合唱もあったが、見ている人で模範演技と思った人はいないだろう。タレントの歌やダンスは学生の合唱とはあいいれない1。単なるおたのしみ。印象として今年のテーマは夢ということでそれにふさわしいフィナーレだったと思う。



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# by katoujun2549 | 2017-10-09 14:31 | Comments(0)
ナチス強制収容所の看守で戦犯になった人は多いが、実際 何万人も従事していたから、死刑になった看守はほんの一部である。入れ替わりもある。犬の世話係が処刑されていた。彼は証言や自白をリンチを受け、強制された。巨大な施設で、それぞれが、限られた役割を機械の歯車として、働いていた。直接、ガス室送りの選別にかかわった看守や、拷問や収容者の死を招いたものは血祭りになっている。東欧やソ連圏では男女問わず、公開処刑だった。残虐なリンチや暴行は収容者の中から選別された、カポが行い、親衛隊の監督者で権力に任せて暴行に加わったものはむしろ、率としては少ないだろう。ダッハウでは解放時に惨状を見て興奮した米兵が30人以上も銃殺した。銃殺された看守は最後まで残っていた連中で、悪辣なことにかかわった看守はさっさと逃げてしまっていた。戦争を生き延びたアウシュビッツの看守6500人の中で、判決が下されたのは50人未満。

Stutthof強制収容所裁判による
女性看守の処刑
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アウシュビッツ所長ルドルフヘスやクラマー、女性看守のマリアマンデルになれば、責任上死刑は免れないだろうが、イルマグレーゼあたりは、本当にサディスティックなことをしたかは不明だ。そもそも、ニュールンベルグ軍事法廷や東京裁判は法律的な正当性は疑わしい。しかし、政治的なショウとして、あの様な形態を取らざるを得なかった。人類始まって以来の大惨事だったのだから。断罪は必要だったのだが、戦争犯罪は戦勝国がわにもあった。

2015年2月 第2次大戦中にアウシュビッツ強制収容所でユダヤ人ら約17万人の虐殺に関与したとして、殺人ほう助罪に問われた元ナチス親衛隊(SS)のラインホルト・ハニング被告(94)の公判が11日、ドイツ西部デトモルトの地方裁判所で始まった。ドイツのメディアが伝えた。 ハニング被告はアウシュビッツで勤務していた事実は認めているが、虐殺への関与は否認しているという。検察側は、ハニング被告がアウシュビッツで看守として勤務し、1943~44年にナチスによる組織的な虐殺を手助けしたとしている。ドイツではナチスは犯罪として責任追及が今も続き、彼は禁錮4年の実刑判決を言い渡された。
彼にしてみれば何と運の悪いことと嘆くだけだ。アイヒマンですら、無罪になると思っていたという。
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ドイツはナチス犯罪に関しては時効が無い。ナチスを犯罪集団とすることによって国家の生き残りを図ったのである。ナチスを支持したのは国民であり、戦争行為に関しては一体となったのであった。ナチズムに反省しているのかと思いきや、意外にそうでもなかったし、戦後の経済復興とともに忘却すべきというような風潮もあった。1960年のアイヒマン裁判でも、センセイショナルではあったが、ドイツ国民がナチスズムを他人事にしたがる傾向にあった。しかし、1973年のアメリカのテレビドラマ、ホロコーストはドイツ人にも大きな衝撃を与えた。ユダヤ人迫害の実像は世代を超えて伝えられたのである。その前に1956年アウシュビッツ看守を断罪した裁判は困難を極めた。多くの証拠が隠滅されたからである。また、絶滅収容所が共産圏にあって資料が集め難かった。ネオナチや旧ナチスの生き残りも彼らの復権を狙っていた。何を今さら、そこまでやらなくとも、という世論や
マスコミとの戦いがあった。その最大の犯行は民族絶滅であり、これは隠され歴史修正主義者がホロコーストは無かったと反撃し始めたのである。イスラエルにおいても、ユダヤ人の絶滅収容所は不名誉なことと、語りたがらない事柄で、むしろ、ワルシャワのゲットーの蜂起を賞賛していた。しかし、ローゼンタールなどの執拗なナチス犯罪の摘発によって、再び過去を振り返り、国際世論に訴えるようになったのであった。イスラエルはパレスチナとの4次に至る中東戦争でそれどころでは無かった。ドイツは1956年に始められたアウシュビッツ裁判以降ナチスの犯罪性に向き合うことになる。このことは意外な感じがする。ナチスはニュールンベルグ裁判でナチス幹部のうち12人が絞首刑となり、また、ポーランドやチェコなどの占領地でも裁判が行われ、収容所幹部などが裁かれた。ニュールンベルグ裁判以前1946年代にも戦犯が処刑された。また、アメリカによって継続裁判が行われた。ところが、東西冷戦が始まると、ナチスの官僚たちはソ連と対抗するためにアメリカに利用価値を認められ、生き残って活躍していた。戦犯裁判の中では、曖昧な強制収容所収容者の記憶、憎しみに満ちた偽証による冤罪も多かった。チェコやポーランドでドイツ人難民、20万人以上が虐殺され、また、ドイツ兵捕虜が米英軍の扱いの失策により100万を超える死者を出していた。被害者感すらあったのである。1944年以降ドイツの敗色が強まると、ヒムラーは絶滅収容所の稼働を止め、隠蔽工作を始めた。ユダヤ人も終戦交渉の人質や材料にしようとした。トレブリンカ、ソビブル、ベイジエツ、ビルケナウなどの絶滅収容所でのユダヤ人抹殺の証拠は隠滅された。そのため、ガス殺は無かったという主張も生まれた。絶滅収容所はドイツ国外にあり、ドイツ人の意識には上がり難かった。収容所の看守や従事者の数は膨大で、アウシュビッツだけで6000人から8000人もいた。オーストリアのマウトハウゼンではガス殺も行われた。末期には収容者を移動させ、それによって多くが殺された。しかし、彼らの隠蔽工作は、あまりにも膨大な事実の前に隠せるものでは無かった。幾つかの資料が発見されたからである。ドイツ人らしく、几帳面に記録したために、彼らの蛮行はわずかな資料でも十分証拠になるものであり、続々と発見された。また、収容者の生き残りもいたのである。マウトハウゼンは絶滅収容所ではなかったが、ガス室が設置されていた。ここでガス殺された囚人の数は、後のヴェストファーレンでのハーゲン裁判などの調査によると3500人程という。また付属収容所のグーゼン強制収容所にもガス室が設置されていた。絶滅収容所ではないので、ユダヤ人やロマなど人種を理由にしたガス殺は少なく、主にソ連軍の捕虜やチェコ人・ポーランド人などの反体制分子、病人、労働できなくなった者などだった。ここでも1万人につき400人の看守がいて、多い時では看守や様々な職についていた人数は5000人を超えた。証言から看守による暴行や虐待行為も覆い隠すことはでき無かった。この強制収容所裁判では、選別にかかわったかどうかが刑の軽重に関係している。暴行や残虐行為は人が見ていないところでは行われることも多いから、証拠もないのである。大体、収容者は生き延びるのに精一杯で、制服を着た似たような姿の隊員を名前から覚えるのは困難。だから、特別酷い看守や美人は標的になった。
しかし、今ではダッハウの人間の皮膚のランプシェードや、人体の油で作った石鹸、アウシュビッツの死者300万人は嘘である。しかし、それでも150万人という膨大な数は殺されている。その責任を看守達が負わされたのはいかにも気の毒だ。ナチス信奉者のヨーゼフメンゲレはアルゼンチンで、スコルツィーニなどはエジプトで軍事指導者で生き延びた。V2号を開発したブラウンもNASAの創設で、ミサイルや宇宙開発に貢献した。それに対して、歯車に過ぎなかった強制収容所の看守達は惨めだと思う。

映画 戦場のピアニスト ゲットーのユダヤ人カポだが、
彼らも結局はトレブリンカに送られた。
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# by katoujun2549 | 2017-09-28 17:42 | Comments(0)

DV殺人の現実

国連薬物犯罪事務所(UNODC)は2012年に世界で起きた殺人事件で約437千人が犠牲になったと発表した。うち15%の63600人が家庭内暴力(DV)の犠牲者、中でも女性が43600人と7割近くを占めた。日本は世界で4番目に女性被害者の比率が高い。日本の殺人事件は減少しているという。しかし、実際は殺人か、自殺か、事故死かの認定はかなり、いい加減に行なわれている。変死者の解剖率は9%にすぎない。日本では年間15万人が変死者。自殺者が3万人を切ったと言われる。高齢者が浴室で溺死すれば変死である。室内で心筋梗塞で死亡した場合もそうである。しかし、この中には自殺に失敗し、後で死んだ人や、変死になった人は除外されている。半分は自殺とすると7万人、実際は自殺認定者の8割から9割が他殺ではないか、と元東京都監察医務院長の上野正彦氏は語る。完全な自殺者3万人を引くと4万人。大体その7割が他殺なら、殺人被害者の6割は女性で、推定すると自殺者と同数が他殺とし、1万5200人の女性が殺されている。多すぎる感じだが。上野氏の言うように仮に7割が他殺とすると、2万人以上で、6割が女性として12000人である。
世界の比率15%で見ると10500人、家族内の殺人が多く、これらの殆どが、DVであろう。毎日28人がDVで死んだことになる。これはすごい数字である。
実際、1万人以上の女性の方がDVで死んだのだろうか。自殺に見せかけたが警察が見過ごしたなら、怪しからんこと。
アメリカでは,DV被害が非常に深刻で,女性の4人に1人が生涯の間にDV被害を経験し、年間約100万人から300万人の女性がDVによる傷害を受け,毎日3人以上の女性がDVにより殺されているという統計がある(出典:Domestic Violence Resource )
これは公式の数値にもとずくもので、推定値は倍であろう。アメリカの殺人被害者は年間15696人、この内15%がDVなら2354人。毎日6人以上が殺されている。

DVは日本でも深刻な問題になっており、DV被害を受けたアジア人妻が子どもを連れて自国に逃げるケースも考えられるだろう。日本でもDV対策、ハーグ条約批准、国際結婚にまつわる法律問題の明示など対策が急がれる。ところが、対策は追いついていない。DVの相談件数は増えているのに、検挙件数は年間2000件にとどまる。傷害罪や殺人未遂で立件されるべき事件がされていない。そのため、加害者は野放しになり、同じ犯罪を重ねていくのです。DVというのは、要するに殺人であり、殺人未遂であり、傷害事件なのだということが理解されていない。学校や職場では障害事件は厳しく断罪されるようになった。ところが、家庭のなかでは隠蔽されてしまう。福岡で妻と子ども2人が殺され、放火された事件があったが、容疑者で逮捕されたのは警察官をしている夫であった。児童虐待も犯罪だ。しかし、警察自体にこうしたことを犯罪と認めない風潮があるのかもしれない。

日本政府は、「すべての女性が輝く社会」をうたっているが、「女、子どもは家の中で殺されてもおかしくない社会」。日本は国際社会からDVの加害者不処罰に手をつけろ、と批判されているのに、国内ではあまり知られていないのではないか。
厚生労働省の人口動態調査から殺人事件被害者数の年次推移。同調査の死因集計で「他殺」とされている人数の推移を調べた。
殺人事件被害者数の実数(-青線-)を見ると、1955年の2119人をピークに死亡者数は減っている。減り方を見ると50年代後半、70年代後半、80年代後半に大きく減っている。高度経済成長やバブルなど景気が良い時期に殺人事件は減る傾向がありそうだ。

人口10万人あたり被害者数(-赤線-)を見ても同じ傾向だ。ピークだった1955年の2.4人に対し、現在は0.3人であり、殺人事件の被害者は60年で1/8に減ったと言える。年間383人の殺人被害があり、その3分の1が女性のDVによるものと思われる。これはあくまでも警察が認定した殺人である。
警察庁の統計によると,平成24年中に検挙した配偶者(内縁関係を含む。)間における殺人,傷害,暴行は4,457件,そのうち4,149件(93.1%)は女性が被害者となった事件である。
女性が被害者となった割合は,殺人は153件中93件(60.8%)と,やや低くなっているが,傷害は2,183件中2,060件(94.4%), 暴行は2,121件中1,996件(94.1%),とそれぞれ高い割合になっており,配偶者間における暴力の被害者は多くの場合女性であることが明らかになっている。
推定の殺人被害者と現実の認定との格差をどう解釈したら良いのだろうか。

DVサイトからの引用

DVの特徴としては、配偶者や恋人間のパートナーによる暴力は被害者が女性であることが圧倒的に多く、そのパートナー間の暴力は単純な喧嘩ではなく加害者から被害者への一方的な暴力であることが圧倒的に多いことが上げられます。

その背景には、日本では古くから伝え続けてられている社会制度があり、家庭、職場、地域などでは慣習的・潜在的に男性優位な社会構造となっていることが関わっています。 「男は仕事、女は家事・育児」という「男は男らしく」、「女は女らしく」という性別の役割分担の考え方が社会的、文化的に根付いています。

一般的に女性の給与収入は男性のそれの約60%と言われています。すなわちこれは性別で仕事=男性、家事=女性という役割分担によって、経済的な格差が生まれる大きな要因となっています。

さらに男性優位な社会構造は、男性を支配する側、女性を支配される側という考え方が慣習的にあるので、法的に単純な「夫婦喧嘩」と見なされることも多く、訴訟として訴えにくい環境にあります。


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# by katoujun2549 | 2017-09-27 00:09 | Comments(0)

イギリス映画というのを滅多に見ないが、かつてはデビットリーンなど、素晴しい監督がいた。イギリスの映画でいつも見応えがあるのは刑事ものと、伝記ものであった。キャロルリードもイギリス人監督。トレバーハワードなどは第三の男で犯罪担当の占領軍士官役で、渋い演技だった。このピエーレポイントPierrepoint the Last hangmanもその伝統的イギリス作品の一つ。2005年作品。以前紹介したチェキストという、ロシア革命ホラー映画に続き、見たく無い人もいるだろう。しかし、作品としても高いレベルだと思う。主役や脇役が無名だが皆良い味を出している。自分はかなりグロやホラーが好きだが、映画では普段味わえない恐怖を体験する。ゾンビものはゾンビが怖いのではなく、人間を諦める恐怖からくる。ドラキュラものもそうだ、怪物が怖いのではない。特に処刑シーンなどは人間の最も恐ろしい、死に正面から向き合わざるを得ないもので、本能的に避けたい、世を去らねばならないことへの恐怖。

処刑人といえば、フランス革命で、サンソンは3000人を超えるギロチン刑を執行した。史上最多の処刑人はヨハン・ライヒハートでドイツの最後の処刑人。白バラ運動のゾフィーショルの刑も執行した。彼は3165人を処刑した。その恐怖を行なった処刑人はどんな人生、人格なのか。ピエーレポイント氏は630人。対象は男女を問わず。最後に携わったのは恋人を殺したRuth Ellisという女性で、その後、イギリスは死刑を廃止し、彼の仕事はなくなる。この辺り、高橋お伝の斬首を最後の仕事にした山田朝右衛門に似ている。この映画でも描かれているが彼が英雄となるのがイギリスらしいところで、それは、1日13人を絞首刑に処したドイツのナチス戦犯に対する仕事で1週間、48人を執行したこと。ピエーレポイントの伝記映画である。映画中には死刑判決が適正かどうか、疑問視されている、イルマ-グレーテも登場しており、処刑映像が無い有名な戦犯も描かれている。ちなみに、一緒に処刑されたユアナ・ボルマン(42歳)、エリザベート・フォルケンラート26歳は黒だと思うが。ポーランドのアウシュビッツ裁判による処刑は公開となって、写真まで残っている。

the Last Hangman は2005年作品。主演はTimothySpollというオジサン俳優。いい味出している。

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 劇中、彼は、担当将校から扱う人物の説明を受けるが、彼は、処刑を円滑に進めるために身長、体重以外の情報は不要だという発言をする。彼らしい処刑請負職人らしい言葉である。彼は淡々と確実に職務を執行する。


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# by katoujun2549 | 2017-09-20 10:22 | 映画 | Comments(0)


エイリアン-コヴェナントを見た。

この作品、リドリースコット監督作品だが、何とR18指定なんです。確かにグロが多い。エイリアンはシガニーウィーパー主演で、4作品あるが、3作目以降は駄作。エイリアンVSプレデターという変な怪物映画もあった。2012年公開の映画『プロメテウス』の続編なんだそうだ。自分はこれを見ていない。どうも、デヴィッドというアンドロイドは前作にでていたようで、プロメテウスを見ていない自分には何故彼がいるのかが分からなかった。なんだか、このコヴェナント号の乗組員はアホ揃い。エイリアンに怯えて銃を撃ちまくり、自分の宇宙船を破壊してしまう。いくら環境が地球に似ているからといって、宇宙服も着ないで船外に出て、2人もエイリアンの宿主になる胞子を体内に取り込んでしまう。エイリアンを培養した挙げ句体内を食い破られ、クルーを危機に陥れていた。

コヴェナント号の船長は事故で焼け死ぬ。次の船長が何とも頼りない。見知らぬ星に誘われ、予定変更して、新しい移住先として調査を始める。これまでのことだって2000人もの移住者に責任がある。オリエガ6という本来の目的地を変えてしまうのは契約違反ではないか?乗組員がもう冬眠は嫌だと言っているからと急に変更する権限があるのか。折角、アンドロイドと製作者の意味深な問答と、宇宙船の豪華な仕掛けに酔っていたのに。最初の15分で安易な筋立てにB級映画の臭いがしてくる。

主人公となる女性ダニエルズを、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」のキャサリン・ウォーターストンが演じ、「プロメテウス」でアンドロイド役を演じたマイケル・ファスベンダーが続投。しかし、このシリーズ全体の主演者はやはりエイリアンだということを再確認した。映画の世界では、宇宙に出れば何でもありという慣習があるみたいだ。時間感覚も何十年もかかる技術が、そんなに早く出来るのか、エイリアンも1日でそんなに成長するかなぁ。リドリースコットの世界は過去も未来も残酷で暗い。第一作目のデュエリスト。2作目がエイリアン、3作目はブレードランナーだが、いずれも明るい未来ではない。彼の未来のモチーフにはレプリカントとか、アンドロイドがある。10月にはブレードランナー2049がでるが、彼の描く人工生命体としてのサイボーグは極めて優秀だ。それに反し大かたの人間達は馬鹿で、弱虫でかつ、スケベだ。一番賢明でまともなのがアンドロイド。レプリカントを使って、人間の愚かさや、科学の行き着くところを見せたいのだろう。

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彼の映像美の作り方はいつも徹底していて、抜かりが無い。この作品も異星の風景や宇宙船のメカはこだわりが凄い。しかし、人間の愛情や命の素晴らしさを描くのは苦手なのかもしれない。宇宙や古代においては、そんなことは価値を持たないのだろうか。それにしても、この作品のエイリアン、女の乗組員が水浴したり、裸になると覗き見して襲ってくるスケベな野郎だ。エイリアンは

グロい映像の代表格。

内蔵が飛び散りヌルヌルした怪物が体を食い破って登場する場面が見せ場。

リドリースコットはグロさもご丁寧にみせる。アンドロイドのデイビッドが、乗組員のアンドロイド、ウォルターに乗り移ってしまい、これが、次作に繋げる組み立て。プロメテウスも相当なグロもののようだか、コヴェナントも相当なもの。3部作だそうだけど、出鱈目な理屈を抜けば結構楽しいホラー宇宙劇だった。



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# by katoujun2549 | 2017-09-16 21:46 | 映画

クリストファーノーラン監督作品。ダンケルクを新宿の東宝シネマズで見た。

この作品の狙いは、観客の没入感である。ノーランは敢えて、CGを使わず、航空戦も、沈没する船からの水との悪戦苦闘や溺死寸前の切迫感を描ききった。脱出する兵士、彼らを守る戦闘機、民間の小型船の奮闘など、同じ時間に起きた物語を三方から描き、それぞれから動きを見つめるストーリー展開である。

ダンケルクの戦い、あるいは、イギリスの救出策のダイナモ作戦全体を俯瞰する映画手法はかえって全体を見えなくする。むしろ、脱出しようと最悪の状態から抜け出そうとする兵士。必死の航空戦で、燃料や時間との戦い。民間船の英雄的な貢献などを一度に描こうとした。

戦争の現実を見事に表現している。敵のドイツ軍は戦闘機や爆撃機しか見えず、弾丸や魚雷がどこからか飛んでくる。実際の戦場にいた人間の目線で描いている。近代戦は敵の姿が見えずに生死が別れる。そんな不条理を描くとこうなるということだろう。


英仏軍はドイツの電撃戦の結果、ダンケルクに追い詰められ、包囲された。約40万人の兵が壊滅の危機にあったが、際どいところで、イギリスの港から、市民を含め、小型船やヨットも総動員し、救出に成功した。3万が捕虜になった。もし、これに失敗し、30万人が捕虜になったら、イギリスは窮地に追い込まれ、歴史は今とは違う展開になっただろう。イギリスは和平に転換し、チャーチルは失脚、場合によってはイギリスはドイツの支配下に置かれたかもしれない。アメリカがバックにいたから、ドイツはイギリスに侵攻するのは無理だが、アイルランドやスコットランドの一部 が占領されたかもしれない。もう少しドイツが力を蓄えた上でソ連に侵攻していたら、モスクワまで占領できたかもしれないのである。そうなれば、日本は南進策より、ソ連を攻める。その時は中国戦線を凍結しなければ、日本は中国とソ連を相手にしなければならないから、いずれ力が尽きただろう。イギリスが窮地に陥れば、第一次大戦の時のようにアメリカやカナダ、オーストラリアが参戦し、結果は同じだっただろう。

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ダイナモ作戦で初めて投入されたスピットファイア戦闘機


ダンケルクでは、連合軍は1万人の戦死者を出した。しかし、ドイツも18千人の戦死戦傷者を出し、もうひと押しすれば勝てるとも思えるが、実はドイツ側もへトヘトで、カレーではイギリス軍が抵抗し、ダンケルクまでは攻め込めなかった。ドイツ軍歩兵は覚せい剤を使って、連日の戦闘に従事した。歩兵同士の戦闘では互角だった。これは第一次大戦の時を見れば分かるが、一進一退で、戦車軍団は補給が尽きた状態。ドイツは クライストなどの攻撃反対派とグデーリアンの攻撃派が対立し、結局、ヒトラーはナチス生え抜きのゲーリングの大言壮語に動かされ、航空攻撃での殲滅を選択した。これが見事に失敗し、ダンケルク救出劇は連合軍の大成功に終わった。ドイツは航空機を100機以上失った。連合軍は駆逐艦など6隻、戦闘機470小型船も200を失った。しかし、30万の英仏軍の人的資源を温存して、後の北アフリカやノルマンジー侵攻に余力を残したことは、やはりダンケルクは大成功だったということである。9日間に、860隻の船舶が急遽手配され、331,226名の兵英軍192,226名、仏軍139,000名を救出した。

ドイツ空軍は6隻のイギリス駆逐艦、3隻のフランス駆逐艦は9隻の大型船とともに撃沈、19隻の駆逐艦が損傷し、200隻以上の連合国艦船が沈んだ。ドイツ空軍機が132機の航空機を失ったのに対し、イギリス空軍損失は474機だった。ゲーリングは航空戦でも、船舶攻撃でも成果を上げたが、結局脱出は成功し、戦略的には失敗だった。連合軍、特に航空戦は死にものぐるいの戦いであった。この事は意外に知られていない。この作品では航空戦にライトを当てている。クリストファーノーランが描きたかったのは、ダンケルクやダイナモ作戦ではなく、その場にいたら、観客含め、こんな目にあうかもしれないという現実である。






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# by katoujun2549 | 2017-09-12 16:52 | 映画 | Comments(0)
物語 ポーランドの歴史 中公新書 著者 渡辺克義氏のプロフィール

1960年(昭和35年)、新潟県生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。東京都立大学大学院修士課程修了。東京大学大学院博士課程修了。ワルシャワ大学大学院修了(Ph.D.)。現在、山口県立大学教授。

ポーランドに関する歴史を概説した本は少ない。学術的な内容では幾つかあるが、地理もわからず、人名も読みにくく当惑する。
この国についてこれから学ぶ人、旅行したい人などにとって最良のテキストになると思う。

中世に隆盛を誇り、衰退し、隣接諸国による領土分割で国の独立を失ったポーランド。列強に翻弄され続けた歴史を辿る。
ポーランド史をコンパクトに、新書にまとめている。また、飽きさせない内容で一気に読んだ。通史を此れ程楽しく読ませてくれるものは珍しい。ただし、無数に出てくる人名は読みにくいし、記憶に残らない。〇〇スキーとか、ナントカシェンコとか、ジギスムントも一世から三生、ヤン〇〇世とか、こんがらかる。歴史は現代から遡って学んだ方が分かりやすく学べる。しかし、逆の順序で読ませてくれるテキストは無いように思う。自分で整理すれば良い。この本はポーランド国家の誕生から時系列で描かれている。内容は逆に現代史から順に整理されている。この構成は有難い。我々日本人にとってポーランドは遠い国である。でも、アンジェイワイダ監督の映画、特に地下水道、灰とダイヤモンド、ワルシャワ、ショパン。キュリー夫人、コペルニクスなどはポーランドと結びつく名前で知識はある。
第二次世界大戦はナチスドイツのポーランド進攻で始まった。ヤルタ会談の大きなテーマはポーランドの扱いである。共産主義国家の崩壊は連帯の決起から始まった。かつてのローマ法王ヨハネパウロ2世はポーランドの人。20世紀においても大きな役割を果たしたが、ところが、何となく貧乏な国、所得の低い、出稼ぎの多い国というイメージは残る。不思議に思う。著者は選帝侯制と貴族支配が国家としてのパワーをそいだようなニュアンスになっている。一度ポーランドに行って原因を確かめたいところだ。

現代ポーランドを新聞報道で、あるいは歴史のドキュメンタリー映像や映画でも知るが、それ以上のことは知らない。ワレサの名前は誰でも知っている。実は連帯の中の内部抗争の話は知らない。この辺りも詳細に書かれている。第二次大戦のポーランドの苦難は日本人も知っている。アウシュビッツもポーランドにある。18世紀以降分割され国家として形を失った国、しかし、中世においてはヨーロッパの中心的な大国であった。ヨーロッパの中で重要な役割を担った。この国がなぜ落ちぶれてしまったのか。そして、今どのような状況にあるのか、的を外さずに簡潔に説明されている。
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教科書としても使える精度と、読み応えのある説明が組み合わされている。特に、コラム形式の筆者の評論がユニーク。日本人にとって親しい内容は丁寧に説明されている。

コラムから
🌟ワルシャワ蜂起

第二次大戦時のワルシャワ蜂起はワルシャワが灰塵となり、20万人の市民が亡くなる悲惨な戦いであった。このことに関してコラムの形で諸説を説明している。この蜂起が英雄的なポーランド市民の戦いである、これを見殺しにしたスターリンや英米という図式であるが、実際はこの蜂起の指導者や判断に誤りがあったことで、ポーランド内部でも意見が分かれているという。そうした事実に関して詳細に述べられており、我々の認識に新たな知見を与えてくれる。ワルシャワ蜂起はイギリス人学者ノーマン・ディビス のワルシャワ蜂起1944内容によるところが多い。 彼はポーランド唯一の外国人ポーランド史研究者である。これに対してチェハノフスキの批判がある。外国人の印象特有のバイアスがかかっている。イザベラバードやラフカデオハーンの書いた日本があまりにも美しいのと同様かもしれない。蜂起の指導者オクリツキの役割に関して、開戦を主張した彼は英雄視されていた。ノーマンディビスの著作によるイメージが大きい。ポーランドの蜂起軍は悲劇の主人公で、ドイツやソ連軍は悪役。チェハノフスキによればその判断に誤りがあったために大惨事になった。元々勝てる見込みなどなかった。何の戦略もなく稚拙な軍事行動でドイツ軍の力量も分析せず、スターリンの思惑もわからず仕掛けた。オクリツキはソ連外務人民委員部に重要な情報漏洩を犯した人物。個人的名誉回復のために主戦論を展開したという解釈である。歴史というのは二面性が常に存在するが、戦争犯罪以外は一方が悪で片方が善という図式はない。日露戦争の英雄、乃木将軍も司馬遼太郎からは無能呼ばわりされる。今では司馬史観は逆に批判された。

【目次】
序章 王国の黎明期
第1章 中世の大国―ポーランド・リトアニア連合王国の隆盛
第2章 王制の終焉と国家消滅―露・普・墺によるポーランド分割
第3章 列強の支配と祖国解放運動―繰り返される民族蜂起
第4章 両大戦間期―束の間の独立とピウスツキ体制
第5章 ナチス・ドイツの侵攻と大戦勃発―亡命政府と地下国家の成立
第6章 ソ連による解放と大戦終結―ワルシャワ蜂起の功罪
第7章 社会主義政権時代―ソ連支配のくびきの下で
第8章 民主化運動と東欧改革―自主管理労組「連帯」とワレサ
終章 ポーランドはどこへ向かうのか




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# by katoujun2549 | 2017-09-06 12:50 | 書評 | Comments(0)

今年の夏は過ぎていく。雨と低温に東京は楽に過ごしたが、西日本は猛暑だった。期待の4作品が次々公開される。


秋にはゲリラ猛暑が来るかもしれない。大型台風の当たり年という予想もある。そんな時は映画館に行くに限る。粗製乱造の日本映画ではない。映像技術を駆使した映画館に出掛ける価値のある作品が出揃う。とりあえず、次の4作品はマストだ。

ダンケルク 99

エイリアンコブェナント 915

ブレードランナー2049 1027

スターウォーズ最後のジェダイ 1215

ダンケルクはストーリが違うがアンリ・ヴェルヌイユ監督の名作がある。1964年作品で昔見た。最近NHKBSで放映された。ジャンポールベルモンド主演。


4つは全てがリメイク的、続編だ。自分としては映画館に行く価値のある作品であればそんなことはどうでも良い。

ダンケルクはクリストファーノーラン監督、バットマンビギンズ、バットマンシリーズの名作を制作し、他の監督との力量の差をみせつけた。バットマンダークナイトも彼の作品。


ちなみに、▪バットマン 1989年)監督ティム・バートン、出演マイケル・キートンジャック・ニコルソンキム・ベイシンガー

バットマン リターンズ 1992年)監督ティム・バートン、出演マイケル・キートン、ダニー・デヴィートミシェル・ファイファークリストファー・ウォーケン


上記2作品とクリストファーノーラン監督バットマンビギンズ、バットマンダークナイト

4作は名作だが、後は駄作。


ダンケルクではIMAX版で制作されたが、残念ながら東京ではこれを映写出来る映画館は無い。それでも70mmの大画面、実写の実物の戦闘機スピットファイアやドイツの戦闘機メッサーシュミットが登場する。


ブレードランナー2049はリドリースコット監督の1982年作品に結びつく作品で、楽しみな内容であることだ。前作の監督リドリー・スコットは製作総指揮に回り、ドゥニ・ヴィルヌーヴが監督する。。エイリアンとブレードランナーでは大監督の名声を獲得した。前作から、35年続編は無かった。あまりにも名作で、次を作るのは難易度が高過ぎたのだろう。


1979年に公開された最初のエイリアンの登場は刺激的だった。飯田橋の映画館で見た。エイリアンコヴナントは再度、リドリースコット監督作品。2012年公開のプロメテウスの続編。シガニーウィーバーの主演作品は皆見た。4作品あったが、エイリアン4にはついていけなかった。シガニーウィーバーを使いすぎた。彼女をクローンにしてまで使ったのが間違い。しかし、最初の作品が秀逸。その1979年作品エイリアンの前日談だからこれを見てから行こう。あの妊婦の股ぐらのようなエイリアンの住みか宇宙船が再び登場する。ノストロモ号の経営者はエイリアンの存在を知っており、彼らにエイリアンを持ち出させようとしていた。


スターウォーズ最後のジェダイは本当に最後だろうか?久しぶりにアメリカに行く機内で、最初に見た第1作スターウォーズ・エピソード4新たなる希望をみた。何故かエピソード4が最初の作品である。スターウォーズはストーリーが入れ替わったり、前作との関連が分からなくなってしまった。最初の作品を改めて見たが、時代の移り変わりを感じた。レーア姫を演じた女優、キャリーフィッシャーが昨年亡くなった。フォースの覚醒が最後かと思ったが、この作品が最後。追悼の意味からも見なければならない。



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# by katoujun2549 | 2017-09-04 16:41 | 映画 | Comments(0)

最近、グーネットのCMで赤いドレスを着てにこやかに踊るモデルが評判だ。

誰かと思い調べてみた。

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八木莉加子さんであることが分かった。彼女はポカリスエットのガチダンスで

センターを踊っているではないか。制服を着て、黒渕眼鏡をかけている。

地味な服装で、周囲とも同じようなので、目立たないが、よく見ると彼女で

あることが分かる。

大したものだ。

彼女は80人の群踊の中でも存在感がある。一方、グーネットのCMでは

一人踊り。

可愛い17才の清純さと色気もある。彼女は身長が169cmで長身。

モデルとしてもホープ。長身といえば長澤まさみだが、顔立ちは昔の

尾野真千子的な大人の雰囲気もある。

今後、ドラマなどに出てくれば爆発的な人気となろう。大物新人の登場である。

2015年、エイジアクロスが初めて開催した大規模なモデルオーディション

で応募者7851人のなかからグランプリ

に選ばれた。ViVi賞、パナソニック賞も同時受賞。

2016年4月14日

“新人女優の登竜門”大塚製薬ポカリスエットのブランド

キャラクターへの抜擢が発表される

2016年、7月に雑誌『Seventeen』8月号でミスセブンティーン最終選考に選ばれ、

8月に「ミスセブンティーン2016」に選ばれてセブンティーンの専属モデルとなった[]

ポカリスエットんおガチダンスCMは圧巻だ。

八木莉可子のオフィシャルポータルサイト

https://www.google.co.jp/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://twitter.com/yagirikaco&ved=0ahUKEwi-gOyLyojWAhXLS7wKHTAMCDYQFgjCATAb&usg=AFQjCNH6xydpdc_bQv2piuMijbq_qO5Ryw




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# by katoujun2549 | 2017-09-03 16:50 | Comments(0)
1.THAAD

韓国に配備されたTHAADミサイルに中国が反発した。中国のレーダー網が丸見えになり、 中国のミサイルを意識したアメリカの策略であると中国は批判し、さらに観光客の遮断や経済制裁を韓国に行っており、韓国経済には打撃である。北のミサイルに備えたものなのに妙な因縁をつけたものだという印象がある。しかし、よく考えてみると別の事情が浮かんでくる。何故朴槿恵元大統領は アメリカの計画に同意したのだろうか。韓国はソウルが38度線に近く、北朝鮮は砲撃で致命的な打撃を韓国に与えることが可能である。万一戦争となると、ソウルが攻撃されることは間違いない。しかし、韓国は対抗策として北朝鮮の地下に隠された重砲陣地を爆撃するだろう。何千門もの地下の大砲を撃破するのは無理。ソウルは人質のようなもの。
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在翰米軍は一撃を避けるために38度線から150キロ以上離れた平沢に基地があり、反撃作戦を展開する計画である。

(注)
2016年7月には東豆川に駐屯していた第2歩兵師団部隊が、平沢のキャンプ・ハンフリーに移転を開始し、今後龍山基地にある在韓米軍司令部もキャンプ・ハンフリーに移転予定となっている。なお第210火力旅団は東豆川に残留する

北の第一撃には反撃に時間がかかる。朝鮮戦争の教訓でもある。ソウル防衛や一撃を防ぐ機能はTHAADでは無理という。THAADの射程は200kmくらいなのである。この基地を北のミサイルが攻撃することを押さえるためにTHAADを配備しているのが現実だ。しかし、米軍の狙いはさらに中国のミサイルや防空網レーダーサイトを監視することも狙っている。

2.中国に接近した韓国

中國が反発するのはもっともだ。アメリカは軍事的には中国の軍備増強を警戒し、軍事的なリスクは中国の方が高いと見ていることは近年のトランプ大統領の側近、バノン氏の不用意な発言でが解任されたことでも分かる。中国はミサイルも核も空母も持っている。台湾への侵攻は防がなければならない。北朝鮮より優先事項だ。近代戦の戦端はレーダーや防御用情報設備の無力化から始まるだけに重要なものである。文大統領は追加配備を止めたが、既に配備した分にアメリカは10億ドルを要求している。韓国が中国の経済制裁で失うものは2兆円とも言われ莫大である。これは朴政権があれだけ中国にシフトし、習近平に接近していたこととつじつまが合わない。韓国経済は中国依存度が高く、この不振が近年の日韓協定への舵取りに繋がっている。アメリカの影響から距離を置こうとすることに対し、アメリカから釘を刺されたものと見ても良い。米中有事になれば、韓国経済は崩壊、北の侵攻を歓迎し、アメリカは朝鮮の支配を失う。北の驚異をアメリカに任せ、経済は中国で稼ごうと言うのは虫が良すぎます。

3.アメリカの反発

アメリカは中国に媚を売る韓国に危機感を抱いた。
朴政権の崩壊は内部文書の暴露から始まっており、これはアメリカのCIAの画策があったと見て良い。THAAD導入を韓国経済が厳しい中で今の時点で認めたことは朴政権の失政の一つでもある。韓国のTHAADは韓国軍ではなく、米軍が運用している。また、韓国の軍備は米軍の支援があって初めて北と対抗できるというのが実態である。この政変の影にアメリカが全く関与していなかったと見る方が不自然である。日本の鳩山政権が中ソに向きを変えようとしたときのアメリカの動きを見れば分かる。以前ロッキード事件で中国に接近した田中角栄をアメリカはスキャンダルの暴露で足をすくったことを思いだす。尖閣諸島の緊張は民主党政権の命取りになった。これはCIAの策動によるものだ。スキャンダルに揺れる朴政権はアメリカのTHAAD配備に抵抗できなかった。日本も韓国も自主外交などアメリカの利権に触れない限りで行っているだけだ。

4.CIA

CIAを持ち出すのは嫌なのだが、アメリカの闇の世界は国内はFBI、海外はCIAが仕切っている。この事を無視できない。証拠のないことを論じるのはいい加減な感じになってしまう。しかし、FBIは民主党のルーズベルト、CIAは共和党時代に冷戦対応で作られた。冷戦終了後は軍産複合体と連携して働く。昨年の今頃、オバマ政権はヒラリーのメール不祥事をFBIを使い揉み消すことに躍起だった。CIAはその間しっかり仕事をしていた。軍事的な緊張を高め、アメリカの兵器を売り付けることがその役割だからだ。CIAの機能は単なる情報機関ではなくアメリカの軍産複合体の利益のために動く。スパイ大作戦だけが仕事ではない。トランプ大統領のFBI長官更迭はホワイトハウス内部の権力闘争である。ロシア疑惑などカモフラージュである。マスコミはなぜこんなに分かりやすい筋書きを出さないのだろう。
尖閣に上陸した香港の活動家はアメリカの資金で行動し、中国と日本の緊張を高め、日本の軍事予算拡大のきっかけになり、F35やオスプレイの導入、さらにミサイル防衛予算の拡大につながった。アメリカはビジネスに大成功している。アメリカは韓国にF35を40機45、00億円の商談に成功した。

5.日本はイージスアショアを導入したい。

日本はイージス艦用のSAMー3とPAC3には既に6000億円も使っている。マスコミが北の驚異をやたらわめくのはこれを買うためである。THAADも欲しいが金がない。
日本は18年国防予算でイージスアショアを検討しており、北のミサイルが驚異である以上これは適切な対応であるように思える。既にイージス艦で配備されているから、700億円くらいで配備できる。海陸の人員交換で技術は継承できる。それにしても大金だ。日本海のイージス艦配備に余裕を持たせ、南シナ海にむけることが可能になる。日本はアメリカの戦力補完の役割を担っている。このためにイージス艦は日本海に張りつているのは勿体ない。イージスアショアはイージス艦で使うミサイル防衛システムを陸上で配備するもの。イージスアショアは宇宙空間を通るミサイルを打ち落とし精度がたかい。2ヵ所の配備で日本全土をカバーできる。ロシアや中国のミサイルがアメリカに向かえばこれを打ち落とすことができる。ポーランドやルーマニアにイランのミサイル防衛のために既に配備されている。しかし、これにはロシア、北朝鮮の反発は大きく、日米の同盟関係が北朝鮮、中国、ロシアの連携強化に繋がり、北朝鮮は核やミサイルの開発を更に進めるだろう。北朝鮮はアメリカの軍事的な対抗暴力組織としての役割をロシア、中国から担っていることを忘れてはならない。

彼らの闇の繋がりを無視し、安部政権は自分の政権維持のためにアメリカに追随するという危険な姿勢を変えようとしない。政治もマスコミも表の顔に過ぎない。裏の顔は軍事情勢であり、これを見なければ、何もわからない。経済は利益のもとだか、アメリカは軍事が優先する。軍事と経済利益を必ずバランスさせるのがアメリカという国だ。損することを敢えて行うほどお人好しではない。アメリカはビジネスの国、トランプもビジネスマンではないか。トランプのお騒がせ事件ばかりを報道する日本のマスコミはレベルが低い。北朝鮮はその意味では分かりやすい国である。日本のマスコミは現実を隠すカモフラージュ機関に過ぎない。



THAADとは
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# by katoujun2549 | 2017-08-31 08:34 | Comments(0)

日本と韓国の関係が修復されつつある中、2015年の日韓協定を覆そうという文在寅大統領の動きに、マスコミは敏感になっている。所詮連中はそんな姑息な手練手管を使う連中だ。惑わされない事が大切だ。不動心!

かつて、815日の終戦後「引き揚げ者」は浦賀、舞鶴、呉、下関、博多、佐世保など18の開設した引揚港から上陸した。引き揚げ事業開始から4年が経過した1949(昭和24年)末までに、軍人軍属を含む624万人が帰還した。引き揚げ開始から約30年が経過した1976(昭和51年)末には、629万人(軍人軍属311万人、一般人318万人)が帰還している。結果的には、引き揚げ開始から4年間で99パーセントを超える日本人が日本に戻ってきたことになる。この事業は極めて広範囲かつ大規模であり、人類史上最大の短期的かつ集団的な人員移動といえる。多くの引き揚げ者は南朝鮮の各地から船で日本に向かった。


日本人引き揚げは大成功のように見える。しかし、これは地域により、大きな差がある。北朝鮮では25000人が殺害され、南でも多くの日本人が殺害され、数は不明である。一般日本人の1%として、3万人が帰っていない。婦人の強姦などは頻繁だったと推定されるが、数は不明である。しかし、世界の中では小さな出来事かもしれない。ドイツの敗戦は悲惨だった。

ドイツのズデーテン地方はチェコ領内にあったドイツ人の多く住む地域で、200万人いた。ヒトラーがドイツに併合したが、戦後チェコ人は彼らを追放し、更に20万人を虐殺した。彼らは民間人で、何世紀もその地にいた人々で侵略者ではなかった。犠牲者の多くは老人婦女子であった。今はズデーテンには16万人しかいない。東プロイセン、ポーランド、ソ連領内のドイツ人も苦難の道を歩んだ。民族浄化の洗礼を受けた。ドイツに蹂躙された国民のプライドが傷つけられた事への意趣返しであった。


朝鮮人の中にはソ連兵と結託し、略奪暴行をほしいままにした連中もいた。北の抗日パルチザンというのは避難民を襲った略奪集団だから、独立戦争を戦ったなど言えたものではない。しかし、朝鮮半島は戦場にならなかったし、朝鮮人の対日本人感情は結果的には悪くなかったのではないか。38度線まではアメリカ軍の支配により、北の共産軍とは安全性も比べものにならなかったからこそ可能になったと思う。今なお韓国が慰安婦問題や徴用工問題に拘るのは日本人に支配された民族の誇りを傷つけられ、また、サンフランシスコ講話条約で、戦勝国の中に入っていなかったことへの怨みつらみである。彼らはこの事は屈辱と思う。日本だって、軍国主義から解放されたのに、東京裁判や憲法を目の敵にする人がいる。また、何か日本と韓国の交渉がある際には有利に事を進めたいための政府側の作戦である。今回、北朝鮮の核とミサイル問題で、2015年に決着した問題を蒸し返そうとするのは、朝鮮半島の問題には日本を排除するための方便がいる。徴用工問題を持ち出したのは、2015年の協定外で、慰安婦問題は持ち出し難いからだ。韓国の国民感情と政府や政治上の建て前、行動には差がある。ここを抑えて、韓国の動きに惑わされない事だ。




Wikipedia「引き揚げ者」によると厚生省(当時)が開設した引揚港から上陸した。以下の18地域において、「地方引揚援護局」あるいはその出張所がおかれた。 浦賀、舞鶴、呉、下関、博多、佐世保、鹿児島、函館、大竹、宇品、田辺、唐津、別府、名古屋、横浜、仙崎、門司、戸畑である。



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# by katoujun2549 | 2017-08-22 13:07 | Comments(0)
文在寅大統領が政権を取り、最初の試練は北朝鮮のミサイルと核であり、トランプ大統領と金正恩の応酬だが、そこに慰安婦像や徴用工問題などが再び持ち上がる。日韓が連繋しなければならない時にそのような問題を持ち出す韓国のメンタリテイに我々日本人は戸惑うばかりである。この本で武貞氏はヒントを与えてくれる。我々はあまりにも韓国の立場や習性、北朝鮮の思惑が分かっていない。彼らの奇妙な社会的反応の数々には長い歴史がある。政治や裁判、報道などそも我々日本人は不思議に思うことが多い。そもそも韓国は事大主義の国。かつては中国の属国、次は明治維新と近代化に成功した日本、ロシアにも色目を使い日露戦争後日本に併合された。戦後はアメリカ、そして今は中国なのである。

中国の対日戦勝パレードにも朴槿恵は参加、日本を相手にするより中国にシフトした韓国にとって、中国経済の景気低迷が響いている格好だ。特に、韓国経済の中心的であるサムスンは、中国製品に押され、スマホの販売が伸び悩みなこともあり先行きに厳しい見方が出ている。それに伴い、ウォンの下落、対中貿易の減少は1兆6千億円にも上る。さらなる通貨安は、株価の一段の下落や景気下振れリスクにつながる可能性が高まっている。輸出の不振には中国経済の成長率低下、世界的な需要低迷が大きく影響している。同時に、韓国経済の競争力低下も無視できない。

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しかしどこでその勝算は狂い、韓国は「日韓合意」へと舵を切ったのか。その背景を丹念に検証しながら、日本、韓国、中国、北朝鮮、そしてアメリカというアクターたちが、今後、極東で演じる勢力争いの構図を本書は描き出していく。朝鮮半島問題は6ケ国協議でなければ進まないと思うが、北朝鮮はこれに乗って来ない以上別の方策が必要だ。今のところ米朝協議しか道はない。

強いものにへつらい、弱い相手には高圧的という人がいたら、嫌な野郎だと思うが、国際政治の上ではこれが宿命である。韓国の戦略はまさにそこにある。日本人は戦略的な策を巡らすことが苦手である。韓国はそうした日本を知らない。一方韓国人は日本を腹黒く、常に大陸進出を狙う国と思っている。この辺りのギャップは大きい。勝ち馬に乗るのは悪いことではない、外交の成功だと韓国民は思っている。

何故、朴槿恵元大統領は慰安婦問題において、日本と協定を結んだのか。それは中国に依存する道をとろうとして失敗したことの影響である。さらに、北朝鮮のミサイルの急速な進化に対するTHAADの配置で中国から対抗措置をとられたことは韓国にとって打撃となった。中国経済の減速は韓国には経済の停滞を招いている。THAAD問題以来中国からの観光客も日本からの観光客も激減を招いた。現代やサムソンといった財閥大企業はあっても、中小企業が育っていない産業構造が慢性的な失業を生んでいる。こうした問題を逸らすためには常に日本の過去の朝鮮支配のことをもちだすのである。
1. 韓国は北朝鮮との統一にこだわる理由は、核大国になり、日本に優位な立場になりたい。
2.北朝鮮は核兵器を保有し、統一に向けて韓国が従属してくることを狙っている。
3。ユーラシア大陸の入り口として、ロシアと繋がり、シベリア開発やヨーロッパへの東の窓口になり、日本にも有利な立場に立てる。

朴政権は経済の好調な時期に以上の幾つかの錯誤によって政策を誤った。北は崩壊しない。

体制の違い、韓国は太平洋、東シナ海に向かう海洋国家である現実を無視。自国の産業構造の脆弱性、日本経済の実力を見誤るなどによって2015年以降に苦境に陥った。これが慰安婦問題で急速に合意に達した原因である。以降に日韓の政治交流は復活しつつある。今後の文在寅政権はこれまでの失政を日本のせいにしてくるだろう。筆者は日本は韓国が擦り寄る大国になる道が改善への方向だと言う。どんな大国か!軍事大国はダメ、経済大国も難しい。答えはスポーツ、芸術、学問です大国になれば良い。文科省はしっかりして欲しい。


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# by katoujun2549 | 2017-08-20 20:36 | Comments(0)
ソ連の崩壊、グラスチノチとペレストロイカ、ベルリンの壁崩壊、1950年から80年代に至るまでの出来事を予測出来た人は少ない。日本の知識人で、ベトナム戦争中にソ連の解体を誰が予測出来ただろうか。スターリンの粛清や失政の規模は情報が公開されなければ分からなかった。この本はクイズや問題集を解答を見てから読む感じ。歴史の結果がわかった後で、当時の知識人の誤りをこれでもかと言うように披露してくれる。自分の間違いを正す意味でも興味深い内容である。しかし、一部を除き、ここに出ていた学者を悪魔払いで消し去るのはいかがなものであろうか。例えば坂本義和 軍縮の政治学について厳しく批判している。坂本氏は平和を重んじ、当時いかに軍縮を実現するか心を砕いていた。確かにアメリカの軍備増強には批判的で地球を何十回も壊滅させる核兵器やスターウォーズ計画に異議を唱えるのは、ソ連からの情報が公開されない時代には無理からぬことである。学者の命は理想だから。とはいえ、彼は北朝鮮の拉致問題に関しては北朝鮮の信頼される学者であった。
「『拉致疑惑』問題は、今や日本では完全に特定の政治勢力に利用されている。先日、横田めぐみさんの両親が外務省に行って、『まず、この事件の解決が先決で、それまでは食糧支援をすべきでない』と申し入れた。これには私は怒りを覚えた。自分の子どものことが気になるなら、食糧が不足している北朝鮮の子どもたちの苦境に心を痛め、援助を送るのが当然だ。それが人道的ということなのだ」と発言した[7]。この発言を巡っては拉致被害者家族会やその支援者からの反発を受けた[8]。彼はソ連の崩壊後、2002年に亡くなったが、生前の言論に関しては各方面から批判された
。(Wikipedia坂本義和より引用)朝日の御用学者の一人。


稲垣氏の論は手厳しい。「レーガン政権は坂本の主張とは正反対の行動を取った。軍備を強化し、SDIの研究開発を進め、ソ連の新しい核兵器SS20の配備に対抗して西欧にパーシングⅡと巡行ミサイルを配備した。しかし、それが、ソ連の指導層にソ連の科学技術水準ではSDIやアメリカのハイテク兵器に対抗する手段がないことを自覚させ、核軍縮のテーブルにつかせ新思考外交を生んだのではないか。戦後の冷戦の歴史を通観すると、ソ連という力の信奉者に対しては、結局、彼等にわかる論理、力の論理で対応する以外の選択はなかったのではないかと思う。それが体制の優劣を争う競争であった以上、対応を誤れば西側の体制そのものが蚕食され、崩壊する危険すらあった。進歩的文化人の説いて北ように、融和政策に徹すればソ連も変わるという期待ば幻想に過ぎなかったのではないか。軍事力のみ突出した粘土の足を持つ巨人ゴーレムを内部から 崩壊させるには鎧兜の重みに粘土の足が耐えられな以上ようにするのが、最も効果的だったと逆説的に言えるのではないか。
シュワルナーゼ、ゴルバチョフの「新思考外交」はアメリカが対ソ政策を画期的に変更したから始まったのか。それはアメリカのハト派政権の時に起こったのか。ソ連内部の変化が主因ではないのか。その変化はアメリカが宥和政策を取り、軍縮を進め、対話と交流を深めたから生じたのか、是非坂本に教えを乞いたい。 --------------
権力の自己保存本能という運動法則が働いた結果であって、西側の軍事的圧迫云々とは関係がない。坂本氏は言う「ソ連に対する軍事的な封じ込めは、むしろ逆効果であって、国内の強権体制を強化し、タカ派の立場をつよめる危険がある。ソ連という国は内部から権力や政策の正当性に対する問い合わせのメカニズムが出来上がらない限り、外から軍事的に圧力をかけても、かえって体制の軍事化を強めるだけだと思います。」力には力が常に正しいのか、今の北朝鮮にこれでいけるのだろうか。


戦後の日本は敗戦の衝撃とアメリカの占領政策の中で、言論は平和主義と東西冷戦のはざまで揺れた。進歩的知識人の多くは学者であった。日本の学者は考証学、訓詁学的で、海外の文献や学説を翻訳し、脚色して自説にすれば国民は敬意を持って信じていた。実証的な学問風土は 社会科学の分野では乏しかった。政治家からは曲学阿世の徒と罵られたりした。こうした言論を真に受けたのは中学高校の教師だった。国民も平和への願いが強く、また、社会主義や共産主義が新しい社会建設の実験を行って未来を目指しているように見えた。東側のプロパガンダや科学技術の成果を疑う情報が乏しかった。進歩的知識人への批判を弁護すれば、彼らの全盛期に面と向かって批判する人はほとんどいなかった。荒廃した日本を再建するには社会主義的な方法が優れているように見えた。
自分は幸いに、小学生の時は私立学校に通い、日教組の教師に出会わなかった。自分の父親が三井鉱山に勤務していたから、三井三池の労組について、小学生の頃から知識が世間よりあった。職員の父親が、向坂九大教授がマルクスを炭鉱労働者に講義し、現場の労働者だから容易に理解していたという新聞報道に首を傾げていし、自分の親類にシベリア抑留者がいて共産主義の情報もあり、そのプロパガンダには疑問を抱いていた。中学に入って安保改定騒動で国会議事堂にデモ隊が進入し、東大生樺美智子さんが死亡する事件もあり、世の中は反安保、反米が知識人の共通感覚だった。中1の時、昼休みに、安保賛成だと言ったら、クラスメートに取り巻かれ、理屈を、聴いてもらう間も無く総攻撃を受け、自分の周りを安保反対と叫ぶクラスメートがぐるぐる回って孤立してしまった。その後、高校に進むと日本史の教員はカチカチの共産主義者で、未来の必然的方向と言い切っていた。ソ連や、中国の正しさとアメリカ資本主義の非道を非難した。ベトナム戦争がトンキン湾事件で、アメリカ学者本格介入し正しさ時代だった。アメリカねドミノ理論とオプティミズムについて、東京神学大学の北森嘉藏教授が、教会で話した時は新鮮な感じがした。進歩的知識人がベトナム戦争を民族解放の戦いと称し、小田実の言動に心を動かされた。アメリカが対峙していたのが、ソ連や中国の支援を受けた北の正規軍だったことは知らなかったし、ポルボトの虐殺もまだ起きていなかった。歴史は後から解釈するのは可能だが、時事問題として進行中のことはなかなか見極めるのが難しい。しかし、中国の文化大革命や、ソ連の粛清、強制収容、シベリアでの過酷な民族虐殺などの情報が公開され、やはり、あの当時の疑問視は間違っていなかった。また、社会主義協会などの考え方、当時の進歩的文化人の誤りを認識できたことは、夢から醒めたような感じがした。稲垣氏の進歩的知識人の批判は小気味良い。だが、丸山真夫、隅谷三喜男の、マル経学者の学問的業績まで全て否定する訳にはいかない。ソ連崩壊の原因にはアフガン戦争やチェルノブイリの原発事故などの要素もある。そうしたことに彼は触れていない。


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# by katoujun2549 | 2017-08-19 19:39 | 書評 | Comments(0)
アメリカ合衆国の苦悩ー人種差別
自分はトランプを支持してはいない。しかし、現実を冷静に見ながら評価しなければならない。アメリカのマスコミは正義ではない。気を付けた方が良い。トランプは日本人の目からは変な人物であるが、アメリカという国は常人が通用しない。とゆうより、成功が正義。トランプ政権を見るとき、バイアスには注意した方が良い。特にマスコミのバイアスだ。
バージニア州の人種差別反対の集会に白人至上主義者の車が突っ込み1人の女性が亡くなった。 トランプ大統領のコメントが再び物議を醸している。トランプ大統領のニューヨーク帰還時も1000人を越えるデモ隊がトランプタワーを囲んだという。支持率も35%と低いが、こうした報道をどう捉えたら良いのだろうか。今日、日米のシナリオはトランプ大統領のご機嫌次第という状況である。ニューヨークもバージニア州も反トランプの多いところである。アメリカは州によって国が違う。クリントン支持州はこれほど少ない。アメリカのマスコミは選挙で負けた。この恨みを人種問題に結びつけてトランプに復讐しようというのだろうか。人種問題はアメリカ社会のアキレス腱だ。黒人は全米に散らばっている。カリフォルニアやテキサスではメキシコ人が多い。フロリダではキューバ人、インデアンもいる。さらに、2世3世になれば、世界中の人種の坩堝である。だから、人種では問題が複雑だ。肌の色でいえば、マジョリテイは今も白人である。この、マジョリテイの権利が侵害されているという意識がトランプを生んでいる。
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この地図を眺めながらトランプ大統領のマスコミ批判を考える。この地図の赤い部分がトランプ支持だ。白人が多い州である。人種問題については、アメリカ人は建前と本音が違い、トランプの発言に内心喜んでいるアメリカ人は多い。マスコミはこれを報道できない。選挙時以来、マスコミは国民感情を理解できず、今も上から目線でトランプを批判する。
トランプはこの現実を読んでいる。

「大統領が就任して半年、先週は白人至上主義者のデモに反対するグループとの衝突で死者が出たことや、北朝鮮の金正恩とのミサイル実験に関する応酬などで、世界に衝撃を与えている。アメリカは州によって風土、社会、経済、さらに歴史や道徳も異なる。民族構成も様々で、これらは昔からのことで、トランプ政権への反応も州によって違うのである。
6月末にはサンフランシスコ郊外のフェアフィールド市に住む友人を訪問したが、彼はトランプ大統領をアメリカの恥と言って、いつか弾劾され、4年は続かないと言っていた。西海岸はハイテクやバイオで海外との交流も盛ん。東海岸のニューヨークやマサチューセッツなどは金融や学術などで国際化が進んでいる。ところが、中西部やメキシコ国境の諸州は国内問題に悩んでおり、トランプ支持の地盤である。これらとサンフランシスコとは全く雰囲気が違うのであろう。人種平等とか、アメリカンドリームの現実も実態と理想とは異なり、格差がある。今に始まったことではない。それでも、アメリカには自由とか、合理的な生活、個人の尊重といった、アジアやヨーロッパには無い価値観が独特の暮らしやすさ、また、進取の気性を生んでいる。これが国家発展の原動力である。ところが、こうした公平、公正、自由が時に濫用や、不利益の元になっている。トランプ支持の背景にはそうしたアメリカの国家理念の恩恵を受けていない人々も多くいる。

彼を支持する35%というのは何となくの35%ではない。かなり強固な基盤であると見た方が良い。政治の世界で、35%の強固な支持者がいるとすると、更に、30%の人がなびく。その結果が大統領選挙での結果である。カリフォルニアや、ニューヨークなど、3州を除くとトランプの獲得票はクリントンより多い。民主党ではトランプに共鳴しない議員が殆どであるのは当然だ。共和党内部では議員の70%がトランプの発言に共感しているという現実もある。日本のマスコミはアメリカのマスコミに同調するから、これもバイアスがかかっている。テレビ報道も真に受けない方が良い。一体何を便りにアメリカの報道を受け入れるべきなのだろうか。
オバマ氏は確かに初めての黒人大統領で、われわれ、日本人にはヒューマンで受け入れやすい言動だが、当初から黒人のオバマでは成果は乏しいと言われていた。その揺り戻しがいまおきている。アメリカという国は大きな流れのなかで見た方が良い。トランプという個性の強い大統領の毎回の過激な発言に騒ぎ立てるアメリカのマスコミにむしろ日本の報道は振り回されている。反トランプのキャンぺーンを行ったマスコミとトランプが対立するのは当然だ。アメリカ人はマスコミを信用していない。民主党もマスコミもマイノリティを取り込むことで成り立ってきた。ところが、その構造が変化し、マイノリティから離反されてしまった。離反した人々が引き付けられたのがアメリカファーストというコンセプトである。見事なトランプの作戦勝ち。

何故だろうか。自分は各州の日本人の人口からも見て取れる。アメリカの州で一番日本人の多い州はハワイ、次がカリフォルニア、3番目がニューヨークである。皆反トランプの地盤である。日本人が1万人以上いる州は10州程度だが、そのうちトランプ支持州はテキサスとミシガン位なのである。日本おのマスコミはアメリカの日本人の空気を拾っているにすぎない。

日本のマスコミははもっと信用できないのではないか。北朝鮮のミサイルを騒ぎ立てるが、彼らの資金源が国際統計でみる額では無いことは分かりきっている。中国やロシアの闇経済で成り立っていることを一切報道しないのは何故だろうか。北朝鮮の貿易は表面の数字の10倍の闇経済なのだ。この辺りから疑問を持って新聞も読んだ方が良い。


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元外務省次官の薮中氏がトランプ政権になってからの半年の経緯、トランプ氏というこれまでの大統領と異なる個性の持ち主がどのように行動してきたのかを整理している。日米関係の20年史といった内容になっている。正直なところ、退屈な内容。官僚の講演会がそうだが、どうしても私論が少ない。教科書を読んでいるような感じ。とはいえ、藪中氏はかなり踏み込んだ意見を述べている。日米関係のルールといっても庶民の関わるような内容ではないからだ。太平洋戦争だってアメリカとどんな交渉があったかなど、当時は知るよしもなかった。それが、とんでもない結果となった。
トランプを支える政権内部のスタッフについて解説してくれる。ホワイトハウスの権力者たちの興亡、トランプ流のやり口、トランプを産んだ国内事情、1990年代の日米構造協議など著者が外務官僚として歩んだ日米関係を振り返る。この20年の変化に驚くばかりである。変化というのは日本側の変化であり、アメリカはそれほど変わっていないのではないか。トランプ政権と中国の習近平との関係は実は緊密である。 中国人のアメリカ国内人脈 は日本の比ではない。
バノン首席戦略官やクシュナー大統領首席補佐官マクマスター、コンウェイといった耳慣れない権力内部の人物像が紹介されている。一方、ティラーソン国務長官、ペンス副大統領、マティス国防長官などの人物については語られない。マクマスター国家安全保障問題補佐官がNSCの中心として、今回の北朝鮮ミサイル問題で、日本の小野寺長官と会見している子から、彼とマティスとの連携が注目される。ロシアゲート問題ではFBI長官の解任が話題になった。そもそも、共和党はCIA.民主党はFBIを情報源としている。このあたりは構造的なヘゲモニー争いが水面下で行われているのだろう。

この辺りが外務省事務次官や北米課長を勤めた薮中氏の見方なのである。しかし、この本の題名のような新ルールといった提言には至っていない。最後に日本人として文化を大切にしようとか、藪中氏の私見述べられている。もっと外務省のの内幕を知りたいところ。この半年の新聞報道を整理した内容である。

「大統領が就任して半年、先週はヴァージニア州で白人至上主義者のデモに反対するグループとの衝突で死者が出たことや、北朝鮮の金正恩とのミサイル実験に関する応酬などで、世界に衝撃を与えている。アメリカは州によって風土、社会、経済、さらに歴史や道徳も異なる。民族構成も様々で、これらは昔からのことで、トランプ政権への反応も様々である。

6月末にはサンフランシスコ郊外のフェアフィールド市に住む友人を訪問したが、彼はトランプ大統領をアメリカの恥と言って、いつか弾劾され、4年は続かないと言っていた。西海岸はハイテクやバイオで海外との交流も盛ん。東海岸のニューヨークやマサチューセッツなどは金融や学術などで国際化が進んでいる。ところが、中西部やメキシコ国境の諸州は国内問題に悩んでおり、トランプ支持の地盤である。これらとサンフランシスコとは全く雰囲気が違うのであろう。人種平等とか、アメリカンドリームの現実も実態と理想とは異なり、格差がある。今に始まったことではない。それでも、アメリカには自由とか、合理的な生活、個人の尊重といった、アジアやヨーロッパには無い価値観が独特の暮らしやすさ、また、進取の気性を生んでいる。これが国家発展の原動力である。ところが、こうした公平、公正、自由が時に濫用や、不利益の元になっている。トランプ支持の背景にはそうしたアメリカの国家理念の恩恵を受けていない人々も多くいるということである。
西海岸に行ってみて、日本人の影の薄さには驚かされる。それに引き換え、中国人、韓国人はやたら目に付くのである。習近平とトランプの関係もこうしたアメリカの中国人人脈の層の厚さを基盤にしている。国家的な経済力、軍事力をみると日本は影が薄い。アメリカにとって25%を占める中国との貿易赤字や北朝鮮の核問題は大きな関心事だろう。それに引き換え日米の新ルールなど、仮にあってもアメリカにとって重要ではないだろう。アメリカファーストであり、アメリカ側の対日本シナリオを書く人がいないことがことが今後の問題であろう。
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アメリカファーストというのは今に始まったことではない。しかし、トランプから日米関係の構造は変わった。彼は全て自分本位、そして「反オバマ」なのがトランプ流。これまでリチャード・アーミテージ氏とジョセフ・ナイ教授が作成したレポートが日本の政策に大きな影響を与えていたが、今後日本はトランプ氏やペンス副大統領との関係を維持しつつ、新たな指針を掲げなければならない。かつてのシナリオは消え、新しいシナリオを誰が書くのか。かつて日米貿易問題や六カ国協議を担当、誰よりもアメリカを知る元外務省事務次官が、当時の経験からの教訓も交えながら日米や世界の情勢を読み解く。現実はどんどん進み、北朝鮮問題についても、中国に関しでも新しい知見を感じなかった。
【目次より】●ホワイトハウスの権力者たちの興亡 ●トランプ流喧嘩作法 ●麻生・ペンス協議メカニズム ●一九九〇年日米経済摩擦に学ぶ ●トランプ政権に対北朝鮮戦略はあるか? ●なぜ六者会合は失敗したか? ●アメリカ頼みの一本足打法からの脱却 ほか


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# by katoujun2549 | 2017-08-15 18:50 | 書評 | Comments(0)
中野区中央の古民家改造の喫茶店、モモガルテンで古楽器を使ったコンサートの夕べが8月13日の日曜日に行われた。バージナルというイギリスで使われた16世紀のチェンバロの小型版のような楽器とフルートの前身、フラウトトラベルソという古楽器の演奏であった。ももガルテンでは毎月講演会や演奏会、来月は落語など地域の小さなイベントホールにもなっている。この夕べはまさにホームコンサートであった。モモガルテンは最近はNHKEチャンネルでも取り上げられ、中野の名物。家から1分の所にある。
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フェルメールも描いたバージナル
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バージナルのレッスンを描いた絵
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6時半から9時近くまで古楽器の響きを堪能した。演奏者は桐朋音楽大学で古楽器を専攻されバッハコレギウムジャパンでも活躍されている朝倉未来良氏がフルートで、バージナルの演奏は木村夫美氏。終戦記念日も近く、また、東日本大震災の被災への鎮魂のトークもあり、2000円の料金と500円のワインでこれだけの内容は大満足であった。バージナルは音が小さいので、大きなホールでの演奏は向いていない。50人ほどの観客で、ももガルテンのような木造家屋にはピッタリの響きであった。

曲目は次の通り

ヘンデル のラルゴ

ウィリアムバード 作 私は川のほとりから来た少女 16世紀

ヘンデル メヌエット

バロック時代居酒屋 で演奏された民謡グリーンスリーブス

バッハ ベッツォール メヌエット

ヤンピータースメリ 緑の菩提樹の下で

バッハ ソナタ アダージョ

ルイエ 作 ソナタ

バッハ パルティータ

コレェーリ 作ジミニャーニ2長調ソナタ

バイオリンの曲マリアテレジア コンパラ

パラディス作 シチリアーノ

と豊富な内容であった。


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# by katoujun2549 | 2017-08-14 13:10 | Comments(0)
憲法改正」の真実 樋口陽一  小林 節  

北朝鮮のミサイルや核、尖閣や竹島問題、国際テロなど果して日本の法制は対応できるのか、疑問点が多い。自衛隊の位置付けも憲法の課題である。しかし、改正はすべきという議論において念頭に置くべきことは、どんな勢力が、何を狙って、いかなる手段で、憲法を改正しようとするか、また、国際的、歴史的、国内問題の背景があるのかである。その答えをこの対談は明らかにしている。日本を取り巻く危機に乗じ、憲法を改正しようとする連中の目指すところは何か。
改憲派の中で、一大勢力は日本会議に加わり、自分の正体を明らかにしない怪しい人々である。彼らの中には戦中に権力側にあり、戦後もエスタブリッシュメントであった連中が多く含まれる。安倍首相の一族や、国民の感覚とは遊離した、権力に繋がろうとする、森友学園の籠池氏、加計学園のオウナー、一部の官僚たちである。彼らの目指す変革は日本の歴史上最悪だった、終戦までの10年間の体制を目指している。最悪の思想なのである。これより、自由民権運動や大正デモクラシーの知識人より遥かに無教養で過去の失敗や敗戦を容認しない、とんでもない頭の持ち主たちである。
「護憲派」・「改憲派」に国論を二分して永らく争われてきた「憲法改正」問題。安倍政権が国会の主導権を握り、着々と進めてきた安保法制、憲法解釈、新自由主義が実は国民の不安を利用し、国民の願いとは別の方向性を持ったものであることを明らかにする。自民党による憲法改正草案には、「改憲派」の憲法学者も驚愕した。これでは、国家の根幹が破壊され、日本は先進国の資格を失う、と。自民党のブレインでありながら、反旗を翻したのは「改憲派」の重鎮・小林節。そして彼が、自民党草案の分析を共にするのは「護憲派」の泰斗にして、憲法学界の最高権威、樋口陽一。
 ふたりが炙り出した、自民党草案全体を貫く「隠された意図」とは何か? 一体なぜこのような奇妙な憲法案が出来上がったのかが明らかにされている。安倍首相の背後にあるものが、近年、日本会議、森友学園の籠池氏、稲田元防衛大臣の起用、また、加計学園問題への首相の関与などを産み出している。それは、戦前の日本を破滅に導いた軍部を軸に長い歴史の中で育まれてきた。地方の格差、国際化や情報社会の流れを無視。今の平和や経済の繁栄を戦後の平和、個人の尊重、平等な権利と結びつけたくない戦前のエスタブリッシュメント達の子孫が回帰しようとする世界の再現である。回顧趣味のような家族主義。個人より公益。公正より、競争。公平より情実。彼らの攻撃の対象であり、活動の原点が現行憲法であり、東京裁判であり、権威の原点が天皇制である。日本がポツダム宣言を受け入れたことは忘れている連中。自民党の改憲案は必ずしも総意ではないかもしれないが、選挙の票が絡むとなりふり構わない。小選挙制によって党の支援が無ければ生きて行けない。安倍首相を取り巻く人々が驚くほど戦前の思想に懲りかたまり、教育勅語や個人の尊重の否定、家族主義が共通項である。既に日本はテロ対策の名のもとに共謀罪を成立させ、治安維持法を復活させた。ヒトラーがシャハトを使って軍事資金を確保し、ゲーリングが軍事費を湯水のように使ったことを想わせるように黒田日銀を手先に、国家資金を安陪首相の政権維持や外交に使おうとしている。オリンピックなどはその一部である。自衛隊はアメリカ軍の下請け、二軍に従属させ、稲田を使って情報を操作し、あ支配下にしようとしたのである
。どっこい、そうはいかない。安倍一強支配の実態が明らかになった今、彼らの改憲は壁にぶつかっている。
彼らが自衛隊を国軍に位置付けたいなら、徴兵制の問題も出てくる。変革の延長戦を無視した主張は出口の無い、日米開戦と全く同じ無責任な政策である。
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# by katoujun2549 | 2017-08-10 20:32 | 書評 | Comments(0)
H.Steve君の案内で、サクラメント経由でパイオニアの彼の別荘に出かけた。サクラメントはカリフォルニア州の州都である。開拓時代は大陸横断鉄道の終点でもあり、また、幌馬車隊や駅馬車もここを目指した。
カリフォルニア州の行政の中心であり、州議会議事堂もある。カリフォルニア州のGDPは2015年で2兆4480億米ドル、人口は3925万人であり、これは一国で見た場合、これより大きな国は中国、日本、ドイツ、イギリスであり、フランスはこれに及ばない。州議会議事堂も立派である。サクラメントは湿地を開拓し、洪水から灌漑と地盤嵩上げによって安定した都市の発展がみられるようになった。この作業には中国人の労働者が貢献している。また、湿地が多いので米作に適しておりカリフォルニア米はここが産地である。大陸横断鉄道の終点でもあり、鉄道博物館が鉄道時代の大陸横断鉄道の記念に実物の機関車などを展示し、威容を伝えている。

     水都サクラメントを物語る外輪船のレストランホテル
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カリフォルニア州議会議事堂
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サクラメントから1時間半ほどでレークタホに向かう途中にある彼の別荘に泊まることになった。敷地は3エーカーあり、12000平方メートル(3600坪)の敷地に彼のコテッジがある。広大な敷地の中には小川もあり、4匹の鹿の親子が朝夕訪問してくる。アメリカンドリームを実現した彼ならではの理想の暮らしがあった。朝食、夕食では1彼の奥方がサラダや果物、そしてバーベキュウを用意してくださった。アメリカではこうした生の食材を楽しむことができるのは、上位生活者で、社会保険のお世話になっている層は味わえない。社会保障受給者層は缶詰やパックの加工食品で生活し、生野菜や果物は高級なのである。
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朝のサラダ

 翌朝、レイクタホまでの1日ドライブとなった。パイオニアも標高800mほどあるが、シェラネバダ山脈を通ってレイクたほまでは2時間ほどかかる。途中に湖や岩山、スキー場などが点在しており、景色が良い。H.Steve君は自分にこの素晴らしい景色を味わってもらいたくて、このコースを選んだようだ。2000m位の標高である。途中、Kirkwoodというスキー場に寄ってみた。

       Kirkwoodの湖と山並み
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チャップリンの黄金郷時代はタホ湖の西にあるドナー湖付近で起きた
幌馬車隊の遭難事故と食人事件をもとに制作された。
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黄金郷時代の1シーンでこのような小屋が
ゴールドラッシュ時に建てられていた

周囲は多くのキャンプ場があり、アメリカ人は湖などでカヤック遊びを楽しんでいる。トレーラーハウスやテント、別荘などの生活をエンジョイしているのである。このスキー場は彼のご子息夫婦がスキーを楽しむ所だという。スキーシーズンではないが3000m近い山並みには雪が残っており、スキーを担いでいる人もいたが、残念ながらリフトは動いておらず、皆登坂しなければならない。昼となったのでロッジでの昼食となった。クラブサンドイッチを食べたが、美味いというより、量がすごいので必死に食べたが、とにかくアメリカの一人前はその大きさに圧倒され、味わうよりこなすという感じになってしまう。
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必死に食べた昼食のクラブサンド

Kirkwood(カークウッド)はカリフォルニアのスキーの中心であり、レイクタホ周辺には冬季オリンピックの行われたスコーバレーなどの有名なスキー場が点在している。途中には多くの湖があり、3000mクラスの山には雪が残っていて、日本の白馬山系のような雰囲気であった。88号線でレイクタホまでは1時間ほどかかるが、途中の絶景に目を奪われる。レイクタホサウスの町は大きなリゾートタウンであり、ケーブルカーで山の上からタホ湖を一望にすることができる。このケーブルカーは乗るのに一人3800円もする。混んでいるので、これは諦めた。とにかく人が多い。まるで、日本の江の島のようなところだと気が付いた。
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レイクタホは巨大な湖


タホ湖は巨大な湖であるが、水がきれいで、エメラルドベイは有名である。しかし、途中の美しい湖を見たことや車が混みそうなので早々にパイオニアまで戻ることにした。独立記念日前後の休日なので混雑するわけである。これまで、アメリカは都市を中心に回っていたが、こうしたアメリカ人のリゾートライフに触れたのは初めての体験であった。この国の豊かさとは何かを感じさせる日々であった。
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H.Steve君の別邸と鹿の遊ぶ敷地
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この3人の女優の出演する映画を見た。ひとつは、実写版「美女と野獣」でエマ・ワトソンは主役として野獣のお相手を見事に演じた。その中でミセスポット役がエマ・トンプソンで魔法が解けたラストに登場した。日本でも今の朝ドラひよっこの有村架純や、トト姉ちゃんの高畑充希もそうだが、意思のはっきりした頭の良さそうな女性に人気が出る時代。

1.エマ・ワトソン

は10年にわたる「ハリー・ポッター」シリーズでハリーの親友ハーマウォーニ役を演じ、その後も幾つかの映画に出演、「ノア約束の舟」でも重要な役を見事に演じた。美女と野獣では野獣に拉致された文学少女の「美女」の役で、知性的な女性をこなした。さほど美形とは言えないが役柄が本を読むことが生き甲斐の少女だからこれで良い。何と彼女はアメリカ東部の名門校ブラウン大学を俳優業もこなして卒業している才媛なのである。芦田愛菜チャンもそんな女優を目指したらいかがだろうか。
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2.エマ・トンプソン

「日の名残」でアンソニー・ホプキンスと渋い演技でアカデミー主演女優賞にノミネートされたが、彼女は2回も取っている。ケンブリッジ大学で文学を学んだ才女である。元々はケネスプラナーの劇団で演技も磨き、また、ケネスプラナと結婚もしたが、離婚、2度目の結婚生活。今作品で美女と野獣のMisesPott役で見ることができた。最後のシーンでポットの姿から元の貴婦人の姿になった彼女の笑顔と存在感は流石であった。ハワーズエンド92年でアカデミー主演女優賞、脚本・主演を兼ねた「いつか晴れた日95年ではアカデミー脚色賞、主演女優賞にノミネートを果たした。
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演女優賞を受賞。脚本・主演を兼ねた「いつか晴れた日」(95)ではアカデミー脚色賞を受賞、主演女優賞にノミネート

3,エマストーン

2012年1月辺りから頭角をあらわしてきた彼女はアメリカンドリームの体現者である。今最も輝いている女優である。意思の強さと強烈な花のある女優である。ミランダカーのようなベビーフェイスでもある。LALALANDではエマ・ワトソンも主演候補だったが見事に主演女優を勝ち取った。
『アメイジング・スパイダーマン』から引き続いてグウェン・ステイシー役を務める『アメイジング・スパイダーマン2』は2014年4月に公開された。
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2013年5月、ウディ・アレン監督、コリン・ファース出演の新作コメディ映画のキャストに加わったことが発表された。2014年公開の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で第72回ゴールデングローブ賞や第87回アカデミー賞助演女優賞などにノミネートされる。
2016年公開のデミアン・チャゼル監督作『ラ・ラ・ランド』では、第73回ヴェネツィア国際映画祭女優賞での受賞を皮切りに、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)や英国アカデミー賞主演女優賞などを獲得し、賞レースを席巻。 そして、第89回アカデミー賞では、自身2度目のノミネートにして初の主演女優賞に輝いた。先に書いた2人と違い、彼女は学歴が無い。若いころから、映画のタレントだったため、在宅学習で高校まで過ごした強者だ。見事に職業で花開いたのだから、これで良いのだ。


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# by katoujun2549 | 2017-07-28 15:04 | Comments(0)
サンフランシスコ便で7本の映画を見た
UA機内で見た映画

1.The last King

スウエーデン映画である。13世紀のスウエーデンは内乱の時代だった。北欧といえばバイキングだが、中世に移行し、十字軍などの時代もあった。日本では馴染みの無いスウエーデンの歴史。血塗られーた権力抗争があった。日本では未公開だと思うが、冬の寒々した風景のなかで繰り広げられる追跡劇に息つく間もないスピード感で見入ってしまった。何と、追跡は古典的な一本棒のストックで走るスキーなのである。成る程、北欧らしい設定である。国王は毒殺され、その弟が権力を握る。王になろうとするが、2人の騎士がまだ生きていた、乳飲み子のような王子を抱えて脱出する。追手は国王を暗殺した弟の軍勢。真冬の森の中を赤ん坊を懐に政権を奪おうとする弟王の軍勢と追いかけっこだが、スキーで逃げるシーンがド迫力。結局逃げ切り、クーデター側の陰謀は頓挫する。皆髭面で、顔が同じに見える。俳優のパーソナリティーがよく分からないのが欠点だったがそれにもまして冬の森での戦いとスキーの脱出劇に目を奪われた。
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また、Wikipediaによると、この映画の舞台となった現在のスウェーデンの首都となるストックホルムは、13世紀半ばにスウェーデン東部のメーラレン湖東にある小島スタツホルメン島にフォルクンガ朝のビルイェル・ヤール王による砦として築かれたのが最初で、砦としてだけでなく、都市としての機能も形成された(島を囲むように丸太の柵が巡らされていた為に、「丸太の小島」と呼ばれるようになったが、これはスウェーデン語で「ストックホルム」と言い、都市名もそれに倣って決定された)。ストックホルムの街は次第に拡大して行き、スウェーデンの有数の都市となり、ハンザ同盟においても重要な都市として発展していった。

2.モアナと伝説の海

リトル・マーメイド」「アラジン」のロン・クレメンツ&ジョン・マスカーが監督を務めた。2017年アカデミー賞アニメ分野で受賞。海を愛する美しい少女モアナが、島の危機を救うために冒険を繰り広げる。かつて世界を生んだ命の女神テ・フィティの心が、伝説の英雄と言われたマウイによって盗まれ、世界に闇が生まれた。それから1000年にわたり、モアナの生まれ育った島モトゥヌイでは、外洋に出ることが禁じられていた。そんなある時、島で作物や魚たちに異変が発生。海の不思議な力に選ばれた少女モアナは、いまもどこかで生きているマウイを探し出し、テ・フィティの心を元あった場所に戻すことができれば世界を救えると知り、父親の反対を押し切り大海原に旅立つ。マウイは上半身刺青タトゥーを彫った青年で、この刺青が踊ったりするのが斬新なアイデア。波と風、そのなかで疾走するカヌーが生き生きと描かれる。
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3.LaLalandララランド

2回目見たことになる。二度見ても飽きなかった。改めて、これはアメリカ版寅さん、男は辛いよストーリー。エマストーンはやはり凄い。今回の目的地はサンフランシスコだが、あのLAのバイタリティーと野心家の世界が懐かしい。ロスはあまり綺麗な町という印象はないが、グリフィス天文台やロスの美しいい夜景が懐かしい。ロスに住んだり行った方は必見。この前のエマストーン作品はアメージングスパイダーマン。スパイダーマンの恋人役を演じた。


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4.アメイジングスパイダーマン

スパイダーマンは結構好きな映画でよく見ている。荒唐無稽な筋書きのわりに出ている俳優がよい。今回もハクソーリッジのアンドリューガーフィールドと、Lalalandのエマストーンが主役で出ているので興味をもって見た。なかなか面白い設定で、IPS細胞などのバイオテクノロジーによって新しい生物のエネルギーが生まれる。蜘蛛の機能が乗り移ったパーカーとくそ真面目な博士がトカゲの再生機能とDNA取り込んでスーパートカゲになって暴れまわる設定が滑稽。スパイダーマンはいつも主役が高校生である。しかし、サム・ライミ監督が描いた第1弾の半額の約2億ドルにしかならず、全世界でもトータル興行成績は約7億ドル。映画会社としては期待はずれで次のシリーズはこのスタッフではない。スパイダーマンことピーター・パーカーを演じたアンドリュー・ガーフィールドと、ピーターの彼女であるグウェン・ステイシーを演じたエマ・ストーンが実生活でも交際し、本作の撮影がきっかけだったそう。しかし二人は2015年10月には既に破局していたとのこと。
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5.スターウォーズ エピソード4

オビ=ワンとルーク。ミレニアムファルコンの密輸船長であるハン・ソロと相棒のチューバッカと出会います。ダース・ベイダーに捕らわれたレイアは「反乱軍の本拠地を教えないと故郷の惑星オンデランドを破壊する」と脅迫を受けていた。そして、本拠地を教えたが、ダース・ベイダーは惑星オンデランドを破壊。故郷を破壊され絶望するレイア。ああ、これはエピソード4だが最初に見たスターウォーズであることを思い出した。
ハン・ソロの登場、レイア救出、ダース・ベイダーオビ=ワンの対決ハン・ソロ、ストームトルーパーとの撃ち合い、R2-D2はコンピューターを解析してレイアが監禁されている情報を得て、3POと救出に向かい、見事レイアを救出することに成功。最初のスターウォーズはこんな素朴な映画だった。その後、莫大な資金をかけた作品が続々と製作された。

レイアを救出したルークやハン・ソロはファルコンでデス・スターを脱出し反乱軍の秘密基地があるヤヴィン第4衛星に向かいます。デス・スターの設計図を解析し弱点を見つけることに成功。ルークは反乱軍のパイロットになってデス・スターを破壊すべく準備を進め、デス・スターの弱点を突いて勝利するストーリー。強力な武器を前に反乱軍はピンチに陥るが、ハン・ソロのファルコンが助けに、そしてみんなの協力でデス・スターを破壊することに成功、反乱軍が勝利を収める。懐かしい作品。レーア姫の女優、キャリーフィッシャーは咋年末お亡くなりになった。
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6.マリアンヌ

巨匠ロバートゼメキス監督作品。ブラッド・ピットの第二次大戦ものとしてフューリー以来だ。女優はマリオンコティヤール、エディトピアフ愛の讃歌でアカデミー賞を取っている。豪華配役だと言える。今年の2月に公開されていた。特にこの女優は堂々たる存在感。
第二次大戦中のモロッコ、カサブランカからストーリーは始まる。連合軍側の諜報員だったマリアンヌのコテイヤールは恋に落ちるが、彼女はかつてナチスのスパイであった。それを悟られず二人は恋に落ちる。恋愛サスペンスに仕上がっている。結構見ごたえがあった。ブラッド・ピットはフューリー、イングロリアスバスタードもそうだが第二次大戦ものになると輝きを増す。

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マリオンコテイヤール
大物女優


7.インフェルノ

トムハンクス主演の天使と悪魔に続く、イタリア観光サスペンスシリーズ。ロンハワード監督作品。ダ・ヴィンチコードもそうだったが、トムハンクスは大学教授。彼は突然倒れ、病院のICUに入るが、記憶喪失状態。婦人警官の格好をした殺し屋が襲ってくる。女性医者が彼を助け、彼女のアパートに逃げ込む。彼はダンテの神曲にある煉獄を描いたボッチチェリの絵に謎が隠されていることを彼女から知らされる。世界の人口を半分にする伝染病ウイルスを暴発させるテロを企てる陰謀を知り、WHOの係官が彼を追う。ウイルス爆弾はテロの首謀者が隠しておりそのヒントが絵の中にある。しかし、首謀は自殺しており、その謎解きはトムハンクス演じるダンテの研究者の教授の知識にかかっている。実は女性医者もテロリストの一味で爆弾の場所を探しており、爆発を防ぐために操作しているWHOを妨害し、予定通り爆弾が破裂するよう行動している。ところが、その情報をビジネスに使い、一攫千金を狙うグループも爆弾の在りかを探していた。殺し屋の女警官も彼らの仲間で、ストーリーは混乱する。
とにかく、フィレンツェの町とウフィツ宮殿美術館が戦いの舞台となる。世界遺産の美術館の天井裏でバトルが繰り広げられ、美術館の天井が破壊されるのにはびっくり。登場人物が錯綜し、誰が敵か味方か分からない。最後はコンスタンチノーブルの地下水道遺跡でのバトルがすべてを明らかにする。観光サスペンスアクションとなっている。ストーリーが二転三転するから、誰が善玉か分からなくなる。筋の運びに無理があるが、テンポの速い展開と、フィレンツェの観光スポットに気をとられ、最後は地下貯水池の遺跡の中での乱闘で危機は回避される。



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# by katoujun2549 | 2017-07-19 16:50 | 映画 | Comments(0)

ヘレティック・ブルーイングは、北カリフォルニア・フェアフィールドから。ジャミール氏はもともとホームブルワー出身で数々のアメリカのホームブルワービアコンフィデンスで長年受賞経験し ついに Heretic Brewing を設立。


Heretic とは、カトリック宗教の教義に対立する信仰を持つ人のこと。その意はビールに精通しビールを飲む人の 90%以上が、大量市場のライトラガーこそビールの世界と信じています。つまり、クラフトビール好きはヘレティック!いろいろなキャラクターのあるビールを楽しみたいという強い思いを持ち、いつでもどこでも自分たちが飲みたいビールが飲めるビアシーンを築きたいという願いを持った人。ヘレティックブルーイングは、世界中が大量に造るようなビールではなく 自分たちにしか造れないおもしろいクラフトビールを目指している。

友人のご長男がホームブルーワリーの趣味で、自分でエールを作っていたが、結局、難しいことが分かり、止めた。そこで、エールの良さに目覚め、丁度フェアフィールドのヘリティックのブルーワリーとパブに出会い、自分にも紹介してくれた。50種類のエールを選べる。


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中東の石油王が道楽でやっている豪華なワイナリー
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ホームステイ先のH・STEVE君ご夫妻の案内でナパのワイン街道沿いにあるワイナリー巡りをした。
アメリカ人はビール好きで、最近小さな醸造所がブルーワリーパブを開いて、エールを中心に計り売りもする。彼の住むFairfieldのHERITICというブルーワリに行ったが、50種類ものエールがさまざまな香りのエールを楽しむことができ、大にぎわいであった。しかし、近年、ワインの伸びは大きく、カリフォルニアワインは本場フランスからも高い評価を得るようになり、フランスワインを凌ぐ品質のものができる。特にロバート・モンダヴィがフランスのシャトー・ムートンを買収しさんかに納め、オーパスワンといった高価格ワインを出すようになったこと、また、点数評価で等級付けを行い、数多くのワイナリーの情報をワインファンに提供し、品質の向上にも寄与した。


ワインツアーはデートコース
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世界全体のブドウ栽培面積は、カベルネ・ソーヴィニヨンが1位だが、シャルドネの人気が勝っているのは、カリフォルニアの特徴と言える。白赤比率では、赤ワイン品種が6割を超えるものの、個々の品種別で見ると、赤はカベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデル、メルロ、ピノ・ノワールの4品種で赤ワイン品種の7割程度なのに対して、シャルドネは単独で白ワイン品種の5割強を占めている。
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ナパで一番古いBeringerベリンジャーというワイナリーで試飲した。ここのワインは97点という高得点を得たワインを出した。元々はビールを作っていたドイツ移民だったがワインに転換し、山に洞窟を掘ってワインの貯蔵を行い、ワインツアーを行っている。
カリフォルニアワインにもっとも大きな影響を与えるワイン評論家は『ワイン・スペクテーター』誌のジェームズ・ローブ英語版ロバート・パーカーであり、2人の点数がヴィンテージの評価を上下動させているとされる。



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# by katoujun2549 | 2017-07-15 07:50 | Comments(0)